2007年後半から、個人や家族が使用する、無料のクラウド環境のアプリケーションを使用してきての経験のまとめを自分なりに書いてみました。一つのア
プリケーション(例:Googleの Gmail)の操作方法の本や雑誌での紹介は多くあります。でも、総合的に、個人が家族が いろんなクラウド・ア
プリケーションの利用互比較や利用者の視点での本は、少ないと思います。 ①クラウドとは何か ②どんな環境が提供されてるのか ③データの種類単位の
使用したら良いか ④複数人で使用するには ⑤その他ーセキュリティーは自分でどこまですべきか?がわからない。
企業で利用するクラウド環境の本&紹介 あるいはある一つのクラウド・アプリケーション(例:GMAIL)の使用方法の紹介&本はあります。そのため
に、何のために使うか?何をどう使っていけばよいかを、入門解説書としてまとめてみました(A4サイズ14ページ)。勿論、自分の考えが後半に多く入っ
ています。 *すみません 図等の部分は複写(COPY-PASTE)できませんでした *
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要旨
電気・水道のようにコンピュータ環境の利用の供給を受けられるのを,クラウド・コンピュティングと呼ばれる。供給を受けられる対象が企業だけでなく,個
人や家庭で利用する範囲を, 本文ではパーソナル・クラウド・コンピュティングと定義する。著者が実際にパーソナル・クラウド・コンピュティングのアプ
リケーションを利用して,IT視点から各種アプリケーションをデータ型による機能で分類すると、電子メール・データ格納,ドキュメント&表計算編集,ク
リッピング機能,写真の編集&保存,その他等になる。各々のアプリケーション間の機能比較を述べる。更に, 個人や家族の利用時のセキュリティにおける
注意点を述べ, 最後に利用者の(要望)視点からアプリケーション選択の方法,個人のみの利用,公開,共用について考察をした。
キーワード: クラウド・コンピュティング, Saas , Paas , Iaas , グーグル , Gmail, Evernote , マイク
ロソフト, Windows Live, 公開, 共用, ブラウザ・ソフトウエア, Google Gear , オンラインストレージ 、
Office2010 , オン・プレミス
1. はじめに
かなり昔,企業や家庭の電気・水道は,自ら電気を起し,水の資源を川や井戸を採掘して,業務に利用し,生活に生かしていた。そのための機械の手配や保
守も自らが実施し,許容量は利用時の最大等を想定するか,限度を心得ていた。それがある時代から企業や家庭で利用する電気・水道は,地域単位に供給する
会社と契約をして、スイッチをオンにすると電気・水道を利用出来て,利用料金は月単位に利用した分の請求となった。
現在のコンピュータ資源(コンピュータのハードウエア,基本ソフトウエア(= OS Operating System),アプリケーション・ソフトウ
エア,ネットワーク機器等)も,大規模のコンピュータ資源(サーバ,大規模ディスク装置) とその施設を含んだインフラストラクチャーや個人単位のコン
ピュータ資源(パソコン・携帯電話等)を,企業においては、自ら施設の維持管理とコンピュータ資源の保守・管理・維持は自前になることが多い(オン・プ
レミスOn Premise)。個人や家族が主に利用するパソコン及びそのアプリケーションやハードディスクの購入や保守も経費はかかる。このようなコ
ンピュータ資源が、電気・水道のように利用できるコンピュータ環境をクラウド・コンピュティング( Cloud Computing)と呼ばれる。
著者は、各個人や各家庭で利用するクラウド・コンピュティングには,どんなアプリケーションがあり,どんな選択方法をすべきかを検討した。本文で
は,企業でなく個人や家庭で利用する範囲をパーソナル・クラウド・コンピュティング( Personal Cloud Computing )と定義す
る。本文の構成は,第2節はパーソナル・クラウド・コンピュティングの定義,第3節は, パーソナル・クラウド・コンピュティングのアプリケーションの
分類と機能, 第4節は, パーソナル・クラウド・コンピュティングのセキュリティ, 第5 節は,利用目的毎のアプリケーションの選定方法と利用範
囲,最後の第6節は, パーソナル・クラウド・コンピュティングの考察になる。
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2. パーソナル・クラウド・コンピュティングの定義
2.1クラウドの定義
サービスとは、接客や奉公でなく、サーバで動作するプログラムから供給される機能(例:Google Docs& Spread sheets )であ
る。サーバはオフィスやデータセンターにある大規模なコンピュータ群が実体である。ソフトウエアとは、PCやサーバに導入して利用するプログラム(例:
WORD)や基本ソフトウエア(OS:例 Windows7, Unix)である。アプリケーションとは、特定の目的を達成するための業務プログラムで
ある(例:経理業務の”勘定奉行”)。
インターネットの向こうに(雲の中に)サーバがある、つまりどこにあるのか、どのような実体なのかを意識する必要がない。このサーバの利用にはサービ
スが含まれる、またこのサービスは,今の電気・水道を供給する会社と同じスタイルである。
エリック・シュミット(グーグル社のCEO経営責任者)が,2006年8月に、 クラウド・コンピュティング( Cloud Computing)の定
義をした。一番はパソコン( PC Windows,Mac,,),PDA,携帯電話などの、どのようなデバイス(機器)からでも同じサービスが受けら
れる。二番は提供されるサービス,特に利用されるアプリケーションと保存されるデータは,インターネットの(雲の中の)サーバにある。三番は,利用され
るデバイスに,インターネットに接続されるブラウザ・ソフトウエアがあれば良い。つまりデバイス(例:パソコン)に、ブラウザ・ソフトウエアが導入され
ていて、ワープロ(例:WORD)や表計算(例:EXCEL)や電子メール(例:OutlookExpress)は導入されていなくて良い。
これからクラウド・コンピュティングは、『パソコン&ソフトウエア』から『サーバ&サービス』への流れになる。
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2.2 クラウドの分類(Saas/Paas/Iaas)
クラウド・コンピュティングは、サービスを受ける顧客(企業や個人)の受ける範囲によって、大きく4分類される。
一つ目は,SaaS ( Software as a Service) と呼ばれるアプリケーションのサービスである。例えば,セールスフォース社の
CRM(営業支援システム)、グーグル社のGoogle Apps(ドキュメント&電子メール等),マイクロソフト社のWindows
hotmail, Microsoft Office Web Apps等である。 二つ目は,プラットフォーム(ハードウエアとOS)とアプリケー
ション構築ツールの組み合わせであるPaaS ( Platform as a Service)である。例えば,グーグル社の Google
App Engine, セールスフォース社のForce.com,マイクロソフト社のWindows Azure Service (Azure
Services , Share Point Services etc), アマゾン社のAmazon web service等 である。
三つ目, 四つ目は,インフラストラクチャー部分のサービスであるIAAS ( Infrasture as a Service)、
DaaS( Database as a Service)ウエブへのアクセス,HaaS ( Hardware as a Service) であ
り、アマゾン社のAmzon EC2等である。安価なサーバを沢山並べてスケールアウト(Scale-out)するのがクラウド・インフラの基本であ
る。
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2.3 パーソナル・クラウド・コンピュティング
クラウドを利用する顧客の範囲を,個人あるいは家族を対象にしたのをパーソナル・クラウド・コンピュティング( Personal Cloud
Computing :略語はパーソナル・クラウド)と定義する。クラウドの分類としては,SaaSが主であり,わずかであるがPaaSもある。
企業において,クラウド以前の従来のコンピュータ資源の企画・開発・保守・管理・維持の方法を,オン・プレミス( On Premise ) と呼ぶ。
クラウド環境のインフラストラクチャーの構築・保守とアプリケーションの開発・保守を自社,あるいはITヴェンダー構築で自社にのみ利用するのを,プラ
イベート・クラウド (private cloud)と呼び, ITヴェンダー構築のクラウドのインフラand/orアプリケーションを複数の会社で共
同利用するのを, コミュニュティ・クラウド (community cloud )と呼び, ITヴェンダー構築のクラウドのインフラand/orア
プリケーションを、多くの会社に利用を提供、いわゆるマルチ・テナント形式をパブリック・クラウド ( public cloud )と呼ぶ。
On Premiseとクラウドの連携・相互運用が焦点になり,仮想化&分散化からプライベート・クラウドに移り,プライベート・クラウドからハイブ
リッド・クラウド(Hybrid Cloud)に進化する。
3. パーソナルクラウドのアプリケーションの分類と機能
3.1 パーソナル・クラウドの利用条件とアプリケーションの分類
パーソナル・クラウドの利用条件は2つある。一つは、インターネットに接続されるクライアント(端末)のPCや携帯電話やスマート・フォーン等に,ブ
ラウザ・ソフトウエア(例:IEインターネット・エックスプロラー)が搭載されている。二つ目は, ITヴェンダーが構築されたクラウド環境にログイン
するアカウントの取得である。一般的にはE-Mailのアカウントを取得(Google のgmail ,MicrosoftのWindows
Live , Yahooの My Yahoo! ) すれば、パーソナル・クラウドの環境が使用可能になる。取得するには,クライアントをインター
ネットに接続して,ブラウザ・ソフトウエア(例:IE)を起動して、ITヴェンダーのホームページを指定する。URL欄に、グーグル社の場合
http://www.google.co.jp と入力して,Gmail あるいは メールをクリック(選択)して、『アカウントを作成する』をク
リックする。多くは,電子メールのアカウントを取得すると、同じITヴェンダーが提供しているアプリケーションはアクセスの可能性が高い。また、電子
メールのアカウント以外に、各々のアプリケーション単位にアカウントを取得するのも可能である。マイクロソフト社は、ビジネス向けの
『Microsoft Office Live』に対し、『Windows Live』は、一般向け中でも個人や家庭向けでの利用を目的としている。
アプリケーション分類としては、利用されるデータ型や機能種別によって、6種類に分類した。①コミュニュケーション(電子メール等) ②データの格納
(保存) ③アプリケーション利用(データ新規作成・編集・保存) ④クリッピング機能(インターネット画面等) ⑤写真(編集・保存) ⑥その他とし
た。,
[6], [7],[12],[14],[20]
3.2 アプリケーションの機能
3.2.1コミュニュケーション(電子メール等)
電子メールとして,グーグル社のgmail やマイクロソフト社のhotmail等がある。これらは,クライアント(PC側)に,電子メールのソフトウ
エア導入は不要,電子メールのソフトウエアと電子メールのデータは,クラウド環境のサーバ側に存在する。異なるクライアント,PCやスマートフォーンか
らアクセスしても(同じ人、同じアカウントの)同じ電子メールの受信・送信ができる。
Gmailは,PC(http://mail.google.com/)と携帯電話(http://gmail.com/)からもアクセスが可能であ
る。電子メールのデータは、”フォルダ”(受信・送信等)単位で整理するのでなく,”ラベル”(例:NPO IT,会社の仲間,等)を付けて,分類す
る。データはアーカイブ(旧いメールを保存する場所)として残す。To-Doの管理も可能である。
インターネット・オフライン時(インターネット非接続)は,①Windows Live Mail (Hotmailとは異なる) をPC単位に導入。
gmailのオフライン設定をPC単位にする(Google Gearの設定)。②インターネットのオフライン時に、新規メール作成や返信メール作成が
出来る。③メール・データとユーザリスト・データは、クラウド版とPC(ローカル)同期(synchronous)が取れる。
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3.2.2データの格納(保存)
PCに導入されているソフトウエア(例:マイクロソフト社のオフィス製品 Office : Word,Excel,Powerpointやアドビ・シ
ステム社のPDF)のデータ類のファイル単位の格納を対象とする。通常は,PCのハードディスクに格納されている。これをクラウド環境のアプリケーショ
ンを用いてクラウド環境に保存する。オンラインストレージ ( Online Storage) ,ファイルホスティングサービス( File
Hosting Service ) ,クラウドディスク(Cloud Disk)と呼ぶ。マイクロソフト社Windows Live
SkyDrive, Windows Live Mesh , ドロップボックス社Dropbox, ヤフー社Yahoo Briefcaseは,ファ
イル単位に格納する。機能的には①1個1個のファイル単位で格納するのと複数選択で格納するのがある。保存形式はオリジナル形式、Word2000形式
はWord2000形式で保存される ②クライアント間の同期をP2P(Peer-to-Peer)通信技術のWindows Live Mesh ③
インターネットに接続されていると自動的にバックグラウンド・ジョブで同期処理をするDropbox ④各アプリケーションにより最大格納領域がある。
その他の類似ソフトウエアとしてSugarSync , Gspace , filestorage等もある。グーグル社のGoogle Docs&
Spread sheetsは,独自の形式に変換されるが,データの格納機能もある。
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3.2.3アプリケーション利用(データ新規作成・編集・保存)
通常はPCに導入されているマイクロソフト社のオフィス製品 Office のワープロ機能Word,表計算Excel,プレゼンテーション
Powerpoint等のドキュメントを作成するアプリケーション自身のある場所と作成したドキュメントの保存する場所がクラウド環境になる。従って、
PCにはインターネットに接続するブラウザ・ソフトウエアがあれば良い。グーグル社のGoogle Docs& Spread sheetsは,ワープ
ロ,表計算,プレゼンテーション,図形描画,フォームがあり,マイクロソフト社のオフィス製品と互換性を持つようにしている。 ドキュメントの新規作
成・編集機能とPDFファイルを含めたドキュメントの保存機能の両方がある。保存するデータ形式は、グーグルの形式である。既存のファイル(例:
WORD2000)を入力(インポート)してグーグル形式にして保存する。編集したドキュメントの保存の出力(エックスポート)としては,オフィス製品
形式とオープンソースのスターオフィス形式の選択が可能である。Gmail同様にPC単位にGoogle Gearを設定しておけば, インターネッ
ト・オフライン時(インターネット非接続)もドキュメントの編集は可能である。かつ、”フォルダ”単位で整理するのでなく,”ラベル”(例:NPO
IT,会社の仲間,等)を付けて分類し,検索に効果がある。マイクロソフト社のMicrosoft Office Web Appsは,オフィス製品と
しては, Word, Excel, Powerpoint, (クリッピング機能の)OneNoteが対象であり、PCのパッケージオフィス製品
Office2010との互換性が高く、操作性もかなり高い。ファイルを保存する時は,クラウド環境のWindows Live SkyDriveと
PCのローカルディスク(例:Cドライブ)の選択が可能である。類似ソフトウエアとして Zoho等がある 。
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3.2.4 クリッピング機能(インターネット画面等)
Evernote社のEvernoteは,インターネット(画面)のクリピングの機能とその他のデータ(電子メール,写真)の表示機能に優れている。ク
リッピング機能に関しては,画面のコピーは勿論、インタネットのアクセス画面(1物理画面単位でなく,1論理画面単位)の格納をURL付きで保存可能で
ある。ドキュメントを”フォルダ”で整理するのでなく,”タグ”(例:NPO IT,会社の仲間,等)を付けて,タグの階層化をして分類し,検索に効果
がある。検索方法には、ノートブック,タグ,属性(作成日,変更日等)による検索と検索条件の保存と再利用等がある。ドキュメントとしてのオンラインス
トレージ機能つまり格納と,電子メールの機能もある。写真データ等はEvernoteの電子メールアカウントに送ると、直ぐに自動表示機能で参照可能に
なる。インターネットオンライン時とオフライン時は別々のソフトウエアであるが、同期は自動的に取られる。類似ソフトウエアとして , マイクロソフト
社のOneNoteがあるが機能は劣る(Oct/2010現在),その他に紙copi Lite(日本発),グーグル社のGoogle Wave
(,Google Note)がある。Evernote の有料アカウント(=プレミアム・アカウント)には,①Office文書などのファイル形式が
取り込め、オンライン・ストレージの機能(Storage Disk software)がある。②月の転送容量が500MB (無料40MB ) 、
1ノートの容量が50MB(無料25 MB )
[30],[31]
3.2.5写真(編集・保存)
写真の編集や保存のアプリケーションとして,インターネット・オフライン(非接続)/インターネット・オンライン(接続)として、グーグル社の
Google Picasa/Picasa Web マイクロソフト社のWindows Live Photo Gallery /Photo
Story 等がある。オフラインは,クライアント(PC側)に,アプリケーションと写真データの保存があり、オンラインは、クライアント(PC側)に
はブラウザソフトウエアだけがあり、アプリケーションと写真データ保存はクラウド環境にある。写真の加工はクライアントで実施して、写真データの保存は
クラウド環境に保存すると便利である。写真の編集&加工にはすばらしい機能が豊富である。画像検索機能,写真の中の文字認識(OCR)機能もある。他社
製品の写真ソフトウエアで編集・追加した内容(例:特別に追加した文字を入力、例えば場所名)は、(追加文字)取り込めないので注意されたい。類似ソフ
トウエアとして,ヤフー社のYahoo Photo, Evernote社のEvernoteがある。
3.2.6その他
ITヴェンダーが提供するクラウド・アプリケーションの窓口、つまり個人単位のホームページが提供されている。例えば,グーグル社の自分のガジェッ
ト
http://www.google.co.jp/ig)やヤフー社のmyYahooである。ログイン後の画面から、電子メール(E-Mail)、スケジュール管理、毎朝見たい専門情報、天気予報、世間のトピックスが一元管理されている。自分の好きなようにレイアウトや欲しい情報を追加できる。
グーグル社のGoogleカレンダーについて説明する。複数のカレンダー(業務上のスケジュール、プライベートなスケジュール等)の一元管理を意識し
て入力して,表示も区別されている。カレンダーを他人と共有可能の機能もある。かつ電子メールとの自動連携も良い。クライアントの電子メール・ソフト
(例:マイクロソフト社のOutlook)とサーバ側の電子メール・サーバソフト(例:マイクロソフト社のExchange)との連携を設定すると、
グーグル社のGoogleカレンダーに自動的に連携されて同時に表示可能になる。複数のクライアント(媒体)でアクセス可能である。PC
(
http://google.com/calendar )と携帯電話(
http://calendar.google.com ) がある。
[8],[6], [11], [12], [13],[14],[29]
4. パーソナル・クラウド・コンピュティングのセキュリティ
パソコン自身のセキュリティと(ドキュメントの)ファイル自身のパスワード付加や(保存時の)暗号化はされているのを前提とする。ブラウザソフトウエ
アとクラウド・アプリケーションのセキュリティについて下記に示す。
4.1 ブラウザのセキュリティ設定
例としてマイクロソフト社のIEv8 ( Internet Explorer version 8)を書く。
-インプライベートIn Private機能(共用PCの時、ブラウザセッション中にデータ保存を防ぐ)
-履歴の削除
-セキュリティレベル: “中高”
-プライバシー “中”
-自動ログイン機能(全員ログインあるいはメールIDのログイン):”削除”
-悪意のソフトウエアの導入を防ぐ: “保護モード ”が“有効”の確認
4.2 クラウド・デスィク(格納アプリケーション)の共用領域(Share/Public)セキュリティ
(1) 保存するファイルには必ずパスワードを設定(あるいは暗号化)
クラウド製品 保存形式 Office製品,PDFファイルにパスワードを保存時に付加する
Windows Live SkydriveWindows Live MeshYahoo Briefcase Windows形式で保存 設定時の
パスワードを維持(keep)されて、有効とされる(Windows形式で保存)
Google Docs & Spread sheets Google Doc形式に変換して保存 パスワードが設定されたファイルは無効になり、
Google Doc形式に変換されない( Oct/2010現在)
Dropbox Windows形式で保存 個人域:設定時のパスワードを維持(keep)されて、有効とされる(Windows形式で保
存)Public: パスワードの問い合わせがあり、入力後に開く(作成時のアプリで表示される)
(2)利用者の制限あるいは共用設定の制限 :利用者の固有アクセス名の設定、各フォルダーのアクセスの制限(参照・変更・削除)
クラウド製品 個人域(My document)/共有域(Public,Share)の区分け 共有域(Public,Share)あるいはセキュリ
ティの設定
Windows Live Skydrive 区分けがある 公開(Public)は、Windows Live IDが無くても、ファイルの該当
URL でアクセスが可能
Yahoo Briefcase 区分け(公開、非公開、友達のみ)がある 公開:Yahoo IDが無くても、ファイルの該当URL でアクセスが可
能 友達のみ:Yahoo IDの登録者がアクセス可能
Google Docs & Spread sheets My Folder/ Folder shared with meのフォルダー単位の区分
け My Folder:フォルダー単位とその中のファイル単位に、グーグルアカウントIDの共同作業者の登録が可能(URLを知っていても共同作業者
として登録されてないと何も出来ない)
Dropbox My dropboxの中に、個人とPublicがあり、その他に、shared folderの区分けがある
Public:Dropbox IDが無くても、ファイル単位でURLアクセスが可能。ファイル単位にDropbox IDの共同作業者の設定可能
5. 利用目的毎のアプリケーションの選定方法と利用範囲
5.1 アプリケーションの選定方法
個人あるいは家族がパーソナルクラウド環境を利用するための要望の条件となる項目を検討する。下記の7項目が考えられる。
① 誰が利用するか? 自分自身のみ、他人に公開もあり、(特定の人)他人との共同作業や共有がある。共同作業者は共有者が、利用するクラウド環境を提
供するITヴェンダーの利用者アカウントの有無が関係ある。
② 利用価格は? 無料と有料がある(月単位)。それ以外に別途インターネット通信費等がある。
③ 文書類ドキュメントはどんなタイプであるか? マイクロソフトのオフィス製品(WORD,EXCEL等)が中心、あるいはオフィス製品に拘らない、
あるいは与えられたのを利用する。
④ 画像・動画・音声類ドキュメントはあるのか? 無い、写真が中心、有(画像・動画・音声等)の考慮である。
⑤ セキュリティは?自分で設定する範囲の考慮である。利用者は特に設定なし(自分のパソコンやウエブ・ブラウザの設定のみ),ファイルのパスワードの
有無,クラウド環境のアクセス権(参照・削除・変更)の設定である。
⑥ インターネットの接続・非接続は? 利用時はインターネットにいつも接続、利用時はインターネットに接続と非接続がある(*接続はオンライン、非接
続はオフラインと呼ぶ場合がある)。
⑦ クラウドを利用するクライアントの媒体は何であるか?利用者の本人,共同作業者,共有者も考慮をいれる。パソコン( Windows PC,マッキ
ントッシュ、その他),スマートフォーン,携帯電話,インターネット・テレビも対象となる。
5.2 利用者の範囲
アプリケーション選定方法の中の特に誰が利用するか、利用者の範囲を考慮する。他人への公開情報と他人との共同作業も含まれる。
5.2.1: 個人(家族も含む):
個人の環境,複数のクライアントを所有(例:デスクトップのWindows PC, (モバイル)NetPCのWindows PC、マキントッシュ)
あるいは家族のメンバーが各々PCを持っているとする。条件としては、①グーグルあるいはマイクロソフト等のメールアカウントを持っている。②PC(パ
ソコン)間の需要なるファイルの同期は自動で実施したい。③利用するドキュメントは、文書や表計算である。
利用するクラウド環境:
Windows Live Mesh とWindows Live SkyDrive Dropbox
Windows Live Mesh と Dropbox
Google Docs& Spread sheets
5.2.2 公開 (Public):
ドキュメントの作成者(格納者)が他人に公開して、参照者は参照のアカウントを持っていない場合である。
① ドキュメント作成&格納者は、クラウド環境の『ドキュメントの公開』に、ドキュメントファイルを格納する。
② 格納したアドレス(URL)を、電子メール等で、相手に知らせる。
参照者は、
③ ブラウザソフトウエア(例:マイクロソフト社IEv8)を起動して、電子メールで受け取ったアドレス(URL)を入力する。
④ ドキュメントのファイルをダウンロードあるいは参照をする。
利用するクラウド環境:
参照する人が,クラウド・ベンダーの利用者アカウントは必要無い:
Windows Live SkyDriveの公開フォルダー
参照する人が,クラウド・ベンダーの利用者アカウントは必要 :
Dropboxの公開フォルダー,
グループ単位あるいはフォルダー単位、あるいはファイル単位の公開設定:
Yahoo Briefcase , Google Docs& Spread sheets, Evernote
5.2.3共有(Shared)
(1) 利用者の環境
ドキュメントの作成者がパソコンやその他の媒体(例:携帯電話)を利用し,共同作業者と参照利用者のパソコンは,Windows PC,マッキ
ントッシュとする。作成するドキュメントの新規作成や編集や格納を、単一したクラウド環境(=単一のアプリケーション)を利用したい。マイクロソフト社
のオフィス製品で作成されたファイル(例:Word2000&Word2007)のアップロードやダウンロードをする。作成者(会社勤務)と共同作業者
と参照利用者は、異なる地域に住んでいて、同じ会社や同じ団体の所属ではない。利用者は約6名-20名とする。
(2) 利用するクラウド環境:
利用者(作成者・編集者・参照者)は,クラウドのITベンダーの利用者アカウントは必要 : Google Docs& Spread
sheets
グーグルのアカウントIDが必要。
ドキュメント単位やフォルダー単位にアクセス権の設定(利用者のグーグルメールIDの設定)をする。ドキュメントは文書,表計算,プレゼンテーション,
図形描画,フォームが対象であり、マイクロソフト社オフィス製品と互換性がある。つまりデータの入力のインポート機能と出力のエックスポート機能であ
る。保存形式はGoogle Docs形式である。オフライン時利用の設定も可能である
5.2.4: 共有(Shared)
(1) 利用者の環境
作成者と共同作業者と参照利用者はパソコン(Windows PC)である。作成するドキュメントの新規作成や編集は、マイクロソフト社のオ
フィス製品( WORD, EXCEL, POWERPOINT)であり、そのバージョンは様々である(例:WORDは,WORD2000や
WORD2007やWORD2010である)。編集をする時は、自分のパソコンに入っている(パッケージド版)オフィス製品を使用する。作成者(会社勤
務)と共同作業者と参照利用者は、異なる地域に住んでいて、同じ会社や同じ団体の所属ではない。利用者は約6名-20名とする。
(2) 利用するクラウド環境:
利用者(作成者・編集者・参照者)が,クラウド・ベンダーの利用者アカウントは必要:
Microsoft Windows Live SkyDrive / Windows Live Office Web Apps
マイクロソフト社のWindows LiveアカウントIDが必要。
SkyDriveの特定フォルダーにアクセス権の設定(利用者のWindows LiveアカウントID の設定)をする。各個人のパソコンに、必要に
応じてパッケージド版のオフィス製品が導入されている。クラウド版Windows Live Office Web Appsにても新規作成・編集等が
出来る(機能に限定がある)が、参照レベルやちょっとした修正はできる。
6.パーソナル・クラウド・コンピュティングの考察
ブラウザの選定は、出来るだけ(製品として出荷された)最新バージョンを利用する事と,HTML5の仕様に準拠されたのを導入・利用するのが良い。ク
ライアント側では、PCのOS(基本ソフトウエア)に代わって,ブラウザ・ソフトウエアにOS機能が搭載される時代になると思う。その始まりがグーグル
社等のGoogle Chrome Extensionである。
価格に関して,多くのパーソナルクラウドのアプリケーションは,無料(free)の範囲で、個人や家族(企業規模でない)ならば,かなりの事が実現でき
ると思う。オンラインストレージ ( Online Storage)は、十分と思える(例:SkyDrive 25GB)のもあれば,もう少しと思う
のもある。
利用者からの要望を次に示す。①公開:ファイル単位のアクセス期限の設定 ②共有:ファイル単位のアクセス権限(削除・編集・新規)の利用者の設
定。フォルダー単位にデフォルトを設定してからファイル単位が可能になる。③ログイン時や利用時におけるアプリケーションのエラー対応のわかりやすさが
欲しい。
利用者は、①使用するクライアント(デバイス端末)の使い分けをした方が良い。例えば(デスクトップタイプの)PCと移動型の携帯電話,スマートフォー
ン,NetPCである。②ローカル環境ライアントPCでの作業)とクラウド環境の区分けをした方が良い。体感スピードを含む。③外出先でのPCの利用に
おいて、セキュリティを考慮して,USB持参とクラウド環境との差異の区分けをしたほうが良い。④②に関連するが、インターネット・オンライン時とイン
ターネット・オフライン時の考慮(例:機能の差異)も含む。
どのクラウドITヴェンダーの製品の開発や顧客のへの提供&新機能の追加のスピードは速い。少し使用しない(1-2週間)でいると,以前出来なかった事
が,可能になっている事が多い。これは、アプリケーションが存在している場所がクラウド(インターネットの向こうの雲の中)の利点でもある。
[13],[15], [16], [18], [21]
参考文献
[1]“すっきりわかった DNS&メール”、ネットワークマガジン編集部 編 、(2005年)、ASCII、2100円
[2]“できるポケット+ クラウドコンピュティング入門”、小林祐一郎&できるシリーズ編集部 、(2009年3月)、インプレスジャパン、780
円
[3]“UNIX magagine (2009/Spring) 、アスキー・メディアワークス、1500円(総力特集 雲の向こうの未来 クラウド
をつかむ)
[4]“ITアーキテクト VOL.17 ”、特集1 クラウド・コンピュティング、(2008年春)、IDGジャパン,1600 円
[5]“SaaS研究読本”、(月刊コンピュータワールド特別編集号2007 年11月)、IDGジャパン,1580 円
[6]“次世代ウェブ”(グーグルの次のモデル) 佐々木俊尚著、光文社新書, (2007年2月),760 円
[7]“クラウド・コンピュティング”(ウェブ2.0の先にくるもの) 西田宗千佳著、朝日新書, (2009年2月),740 円
[8]“Google Gears スターターガイド” 白石俊平著、技術評論社, (2008年1月), 1980 円
[9]“Google Docs&Spreadsheetsの使い方”定平誠著、技術評論社, (200?年), 1680 円
[10]“医療情報収集のためのGoogle活用ガイド”村瀬澄夫著、中山書店, (200?年), 2800 円
[11]“500円でわかるGoogle最新活用”学習研究社, (2007年10月), 500 円
[12]“Googleを支える技術(巨大システムの内側の世界)”西田圭介著,技術評論社, (2008年5月),2280 円
[13]“グランズウェル”(ソーシャルテクノロジーによる企業戦略)ハーバードビジネスプレス:㈱翔泳社,(2008年11月),2000円
[14]“クラウド大全”(サービス詳細から基盤技術まで) 日経BP社, (2009年6月), 2400 円
[15]“Google API Expertが解説する HTML5ガイドブック”羽田野,白石,古籏,大田 インプレスジャパン (2010年9
月), 2800+税金 円
[16]“10日でおぼえる JavaScript入門教室” 岡田克司 ㈱翔泳社, (2008年2月), 2400+税金 円
[17]“10日でおぼえる Python入門教室”穂刈,寺田,中西,堀田,永井 ㈱翔泳社,(2009年5月),2800+税金 円
[18]“HTML5実践入門” WEB+DB PRESS 、Vol.55 2010 pp49-78, 技術評論社,
( 2010 年3月), 1480+税金 円
[19]“Key-valueストア講座 ~スケールアウト技術の決定版~” Software Design 、February 2010,
pp13-50, 技術評論社, ( 2010 年2月), 970+税金 円
[20]“Google App Engine プログラミング入門” 中居,岡野,船井,松尾 アスキー・メディアワークス,( 2009 年12
月), 1800円
[21]“Chromeブラウザ拡張実践入門” Software Design 、June 2010, pp53-77, 技術評論社,
( 2010 年6月), 1280+税金 円
[22]“MapReduce超入門” Software Design 、June 2010, pp93-117, 技術評論社, ( 2010
年6月), 1280+税金 円
[23]“Google App Engine , Windows Azureプログラミング徹底入門” 日経ソフトウエア, pp55-73, 日
経BP社, (2010年8月号), 1180 円
[24]“クラウドで会社を良くした13社 (中堅・中小企業の導入事例)” 中村輝雄著, リックテレコム, (2010年8月号), 1000+
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[25]“クラウド化知的生産革命” Newsweek, 阪急コミュニュケーションズ, (2009年10・28号),450 円
[26]“グーグル 脅威の未来地図” 別冊宝島 1675, 宝島社 (2009年2・9号), 880 円
[27]“Gmail超仕事術 ~導入から活用まで、すぐにわかる~” 山路、田中著、㈱アスペクト, (2009年6月),952+税金 円
[28]“Windows Azureを使ってみる, NoSQLを一斉紹介, 実践Hadoop&MapReduce” クラウドマガジン,Vol.
2, 日経BP社, (20010年10月),1429+税金 円
[29]“クラウド・コンピュティング 知的生産活用術 (Gメール, Googleカレンダー, Remember The Milk,
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[30]“できるポケット+ EVERNOTE ”、コグレ+いしたに&できるシリーズ編集部 、(2010 年3月)、インプレスジャパン、1200
円
[31]“できるポケット+ EVERNOTE 活用編”、コグレ+いしたに&できるシリーズ編集部 、(2010 年6月)、インプレスジャパン、
1200円