GlassFish関連の情報を収集していて、気になったものがあったのでご紹介します。
1. Native Installer廃止 (GlassFish 4.0.1)
GlassFish 4.0.1からはNative Installerと英語版を廃止して多言語版ZIP形式のFull Profile/Web Profileの2形式に配布形態を絞るよ、というお話。既にBuild 4以降のビルドでそうなっていますが、そのまま正式版に継承されるようです。
GlassFishのZIP配布形式は事前設定済みドメインを含んだ形でアーカイブされるため、Native Installerに比べてサイズが1.5倍以上に膨れあがるというデメリットはありますが、ZIPを任意のパスに展開するだけで使える手軽さは、Windows、Mac、Linux、Solaris、AIXの各環境でほぼ同じ導入手順が使えることを意味します。GlassFish Communityのリソースもかつてほど余裕はないので、この選択はbestではないにしろbetterだとは考えています。
Java EE 8のMVCフレームワーク候補 (GlassFish 5)
Java EE 8で導入を検討されているMVCフレームワークの候補として、VRaptorというフレームワークが浮上しました。
現在のJava EEの仕様を見る限りでは、JAX-RS 2.0ベースにJersey MVCを洗練させたものを導入するのが最も費用対効果が高いと考えられますが、スペックリードの1人でありRESTEasyのリードでもあるBill Burkeがこの件について絶対反対の立場を明確にしており、BillをJSR 339から追放しない限りJAX-RS MVCは実現不可能(Billの貢献は大きいためそれは事実上無理な話)な状況にあります。
そこで目を付けたのが、VRaptor 4と呼ばれるMVCフレームワークです。筆者の不勉強のため上手く説明できませんが、CDI技術を活用したMVCフレームワークのようです。