masudakoさん:教えていただいた「日本地球惑星科学連合ニュースレター」の大隅さんの記事を読みました。
解り易いミニ・レビューですネ。CCSがジオエンジニアリングに入っている理由も解りました。と言うか、CCSがジオエンジニアリングの元祖のようです。1970年代に起源があるのも感心しました。
社会・文化・価値観が絡んで、いろいろですが、大隅さんのレビューには、「実施直前まで進んだ海域実験が2002年に頓挫」、「資金提供者側の姿勢の変化という大きな打撃をうけた」とあります。
今月から開始予定だったSPICEが突然、先送りになっていますが(フォーラムの「情報ピックアップ」参照下さい)、これも「資金提供者の姿勢の変化」が理由です。
どちらの実験計画も、その中身を知らないので何とも言えませんが、良くあるパターンが繰り返しているようにも思えます。計画に正すべきことはなかったのか、そして「資金提供者の姿勢の変化」が一体どのような経緯のものだったのかも知りたいですネ。
また、S(貯留)をどのようにするのかは、何もCCSに限らず、CDR一般に必要なことです。フォーラムの「情報ピックアップ」に9月23日付けで載っていますが、CDRに分類される技術を多面に亙って比較したレビューが出ています。そこでは、(まだまだ論点の残る比較ですが、)CDRを評価する視点としてマイナス点が少ないということだけでなく、炭素の貯留・処分がもたらすプラスの価値(たとえばバイオ炭で言われる土壌の肥沃化など)も加えるべきとあります。
温室効果ガスの行方という視点で、CCSの枠を超えた比較、それも多価値的な比較、がなされる必要があると思います。CCSはSを考えているのですが、CDRの中にはRの後を余り詰めていないものもあるような気がします。如何でしょう?
「日本におけるジオエンジニアリング発表の御案内」トピック(https://groups.google.com/forum/?hl=ja&fromgroups#!searchin/geoengjp/%EF%BC%A3%EF%BC%A3%EF%BC%B3/geoengjp/M_B0Rp8EhHw/t0EkBAbXG_kJ)にあります「僕が参加できなかったCCSワークショップ」ですが、事務局から当日の資料を入手し、ざっとですが拝見しましたところ、素朴な疑問が生じましたので、皆様へ悩みの相談です。
現在、「画像なう(http://geoeng.brs.nihon-u.ac.jp/index.html)」に掲示されている図が、悩みを集約しています(ギャラリーには2月2日展示)。
この図は、いただいた資料では白黒コピーの世界地図だったので、その元図を辿って日本周辺を拡大したものです。御覧のように、日本のCCSのサイトが2ヶ所とも「不適」とされています。2003年から圧入試験を行ってOK(ワークショップの最初の特別講演で、そう位置づけています)を出した場所、そして今年から大規模CCS実証を実施する場所のどちらもが、図では「不適」と評価されています。
特別講演ではOK、続く講演では不適。この矛盾は、どう収めているのですか?
僕の理解が間違っているんだと思うのですが、未だに悩みが解決しません。御教示賜りたく。
引き続き「画像なう(http://geoeng.brs.nihon-u.ac.jp/index.html)」に掲示されているCCS適地日本地図についての悩みの相談で失礼します(ギャラリーには2月2日展示)。
このCCS適地日本地図には、火力発電所の分布が左上に示されています。その意図は、廃棄物の発生源から成るべく近いところで処分するのが安全面からも経済性からも望ましいだろうということです。
西日本に火力発電所が結構ありますが、いずれは、その周辺にも地中貯留地を作るということなのでしょうか?
それから、ザックリした現在のレベルの議論では細かいことは関係ないと思うので古いデータで御勘弁願いますが、2001年の環境省のデータですと、日本の発電部門からの二酸化炭素排出量は4億6000万トンだそうです。一方、2004年放送のNHKサイエンスゼロでは、貯留可能な二酸化炭素量を35億トンとしていました。とすると、8年足らずで溢れることになります。さすがに、これは短すぎないでしょうか。これも僕の悩みの種です。
どこかとんでもないところで間違っているのだと思うのです。修正の助言、宜しくお願いします。
CCSワークショップ資料の俄か勉強からの投稿の最後になります。
このCCSワークショップの正式名称は「CCSワークショップ 社会合意へ向けた安全性評価」でした(プログラムは、http://www.rite.or.jp/から、「CO2貯留研究グループ」の「2011.11.02 「CCSワークショップ -社会合意へ向けた安全性評価-」の開催案内を掲載」をクリックしますと御覧になれます)。
演者は、主催者である地球環境産業技術研究機構(RITE)からの一人を除いて全員外国人で、資料も英語です。ということは、「社会合意へ向けた安全性評価」について他所の経験からRITEが学ぼうというのがワークショップの主旨と理解できます。
そこで内容を拝見しますと、どなたも揃ってpublic engagementの重要性を繰り返し指摘しています。これは正に、ワークショップに参加されたMasaさんが本稽古場の別トピック「日本におけるジオエンジニアリング発表の御案内」で指摘して下さっている通りです。
さらに資料には、public engagementを掘り起こし、実り多いものにするために、どのようなことをして、どこに気をつけるべきかも述べられています。
長岡での1万トン圧入試験から7年が経ち、いよいよ大規模実証試験を開始するという大事な時です。ワークショップの成果が生かされ、社会合意に向けた努力がいよいよ始まるのでしょう。期待が高まります。
同時に、public engagement掘り起こしの一環として、先の2つの投稿に書きました僕の悩みにも明快な答えをいただけますこと、public構成員の一人として切に願うところです。
重ねて宜しくお願いします!
以下、ご参考まで。
社会システムの根本的パラダイムシフトが論点です。
ご関心ありましたら、ぜひどうぞ。 古沢
**********************
<<共同シンポジウム「脱成長とローカリゼーション」>>
~Rio+20(地球サミット)に向けてグリーンエコノミーを考える~
*日時:2012年2月19日(日)10:00~18:00
*場所:國學院大學渋谷キャンパス常磐松ホール
・東京都渋谷区東4-10-28渋谷駅から徒歩15分)
・地図:http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
*定員:申込先着150名
*配布資料代:1000円(別会場/別料金で懇親交流会あり)
*申込:http://www.blog-headline.jp/agriability/2012/01/post_27.html
*主催:
・共生社会システム学会・國學院大學共存学プロジェクト共催
・NPO法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
・「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
・アースデイ東京 アースダイアログ・プロジェクト
*企画運営事務局:
・都市生活者の農力向上委員会/アフター・ピークオイル研究会
*ご案内:http://data.blog-headline.jp/pdf/Flyer_symposium.pdf
=内容=
1)オープニング(10:00~)
*主催者挨拶:
・古沢広祐氏 (國學院大學経済学部教授/JACSES代表理事)
*基調講演:「ダウンシフトで考える脱成長社会」
・辻信一氏(明治学院大学国際学部教授/ナマケモノ倶楽部世話人)
2)テーマセッション(シンポジウム)
■第1部:エネルギーの将来を考える
*モデレーター:竹村英明氏(環境エネルギー政策研究所)
*パネリスト:
・大場紀章氏(株式会社テクノバ)
・松尾寿裕氏(全国小水力利用推進協議会)
・小澤祥司氏(環境ジャーナリスト/NPOエコロジー・アーキスケープ)
*ショートプレゼン:「ローカリゼーションの具体例」
・加藤久人氏(NPO法人懐かしい未来/NPO法人トランジション・ジャパン)
<昼食休憩(12:15~13:15)>
■第2部:食と農を地域からどう再建するか
*モデレーター:大江正章氏(コモンズ代表)
*パネリスト:
・篠原信氏(独法 農業・食品産業技術総合研究機構)
・高橋巌氏(日本大学生物資源科学部准教授)
・相川陽一氏(島根県中山間地域研究センター)
<午後休憩(14:45~15:00)>
■第3部:成長の限界から脱成長へ
*モデレーター:丸山真人氏(東京大学教授/持続的開発研究センター長)
*パネリスト:
・河口真理子氏(株式会社大和総研環境・CSR調査部部長)
・古沢広祐氏(國學院大學経済学部教授)
・吉澤保幸氏(場所文化フォーラム代表幹事)
■第4部:アースダイアログ
*ファシリテーター:赤塚丈彦氏(アースダイアログ・プロジェクト)
3)全体総括:課題整理と将来展望
・古沢広祐氏(國學院大學経済学部教授)
・大江正章氏(コモンズ代表)
=交流懇親会=
*日時:2月19日(日)18:30~20:00
*場所:生協カフェラウンジ(道路向かいの別棟)
*会費:2,000円
*申込:http://www.blog-headline.jp/agriability/2012/01/post_27.html
<賛同&出展団体募集中>
ご存知かもしれませんが、生物多様性条約の事務局が次回の会合に向けたドラフトの2回目のピア・レビューを募っております(http://www.cbd.int/climate/geoengineering/review/)。また、もう少し長期的な視点で、気候変動で一番被害を受けるとされる島嶼地域など(英文では「indigenous peoples, small islands and vulnerable communities」)からのコメントを集めるサイトを立ち上げています(http://www.climatefrontlines.org/)。
迂闊にも僕は、これがCCSに、そして日本に関わりがあるとは意識しませんでした。
ところが先ほど、アメリカのベンチュラ(Ventura)にあるPODenergy, Inc.という組織のMark E. Capronさんというお名前の方からいただいたメールを拝見する内に、もしかしたら大事な事なのかもと思いいたった次第です。(確かにCCSのSについては、日本は「嶼=small islands」に該当する小さな島国です!)
Capronさんは、CBDのドラフトに対するPODenergy, Inc.のコメントをメールに添付して、次のように仰っています:Might you, or someone you know, be willing to improve or amplify our draft comment to the Convention on Biological Diversity. It concerns a carbon capture and storage option for island nations, such as Japan. The comment is attached as PDF, but MSWord is available.
PODenergy, Inc.のコメントを添付します。もし、何かコメントなどありましたら、直接Capronさんにお返事いただくなり(markc...@podenergy.org)、あるいは上記の生物多様性事務局系のサイトに直接アプローチされるなどをされてはと思います。(今回のドラフトに対するコメントに限りません。中長期的な視点で廃棄物である二酸化炭素を日本がどう処分するかは、とても大事です。ちゃんと考えて用意しておかないとならないと僕は感じています。)
皆さま:以下の記事ですが、投稿すべきスレッドを間違ってしまったようなので、再投稿します(一部ですが、推敲の結果、語句が変わってます)。お騒がせは御勘弁下さい。
ご存知かもしれませんが、生物多様性条約の事務局が次回の会合に向けたドラフトの2回目のピア・レビューを募っております(http://www.cbd.int/climate/geoengineering/review/)。また、もう少し長期的な視点で、気候変動で一番被害を受けるとされる島嶼地域など(英文では「indigenous peoples, small islands and vulnerable communities」)からのコメントを集めるサイトを立ち上げています(http://www.climatefrontlines.org/)。
迂闊にも僕は、これがCCSに、そして日本に関わりがあるとは意識しませんでした。
ところが先ほど、アメリカのベンチュラ(Ventura)にあるPODenergy, Inc.という組織のMark E. Capronさんというお名前の方からいただいたメールを拝見する内に、もしかしたら大事な事なのかもと思いいたった次第です。(確かにCCSのSについては、日本は捨て場所が無く「嶼=small islands」に該当する小さな島国です!)
Capronさんは、CBDのドラフトに対するPODenergy, Inc.のコメントをメールに添付して、次のように仰っています:Might you, or someone you know, be willing to improve or amplify our draft comment to the Convention on Biological Diversity. It concerns a carbon capture and storage option for island nations, such as Japan. The comment is attached as PDF, but MSWord is available.
PODenergy, Inc.のコメントを添付します。もし、何かコメントなどありましたら、直接Capronさんにお返事いただくなり(markc...@podenergy.org)、あるいは上記の生物多様性事務局系のサイトに直接アプローチされるなどをされてはと思います。(今回のドラフトに対するコメントに限りません。廃棄物である二酸化炭素を、中長期的な視点で日本がどう処分するかは、とても大事です。ちゃんと考えて用意しておかないとならないと僕は感じています。)
皆さま:
大分、間が開いてしまいましたが、 RITEの「CO2貯留研究グループ」のページ(http://www.rite.or.jp/Japanese/labo/choryu/choryu-frame.html)に問い合わせた件につき、途中報告します。
実は、問い合わせ後、間もない2月7日に返信をいただきました。
ただ、その内容は、「水谷様からの質問に対しては、丁寧にお答えしたいと考えております。したがって、RITE研究者から水谷様に直接、技術面も含め、ご説明を差し上げたいと存じます。」とのことで、「僕がRITEを訪問する」か、「僕の職場に説明に来る」とのことでした。また、その時期については、年度末は繁忙なので相談後というものでした。
そこで、改めて疑問を以下のようにQ&A式に簡潔にして、翌日8日に返信しましたところ、今度は、お返事がなく、時間が過ぎていきました。
Q&A
****************
Q1:貯留実験している場所は貯留に適ですか不適ですか?
適 不適
Q2:廃棄物は発生現場で処理するのが原則と思います。いずれ、すべての火力発電所の近傍に貯留地を設定するのですか?
設定する 設定しない
Q3:廃棄物処分地の寿命として残余年数があります。地中貯留の場合、何年ですか?
年
Q4:今後の社会合意へ向けて、どのようなことをどのようなタイミングでとお考えなのですか?
****************
Q&A終わり
このようなものなら、直ぐにお答えいただき、僕の疑問が解消するかと思っていたのです。ところが、今度は、お返事がなく、時間が過ぎていきました。
そこで、やむなく、1ヶ月以上経って年度も一層つまった今月の15日に電話をしました。
その結果は、投稿を改めまして続けます。
皆さま:
今月の15日に、RITEに電話で問い合わせた結果ですが、次のように纏められます。
まず、お返事が1カ月以上もないままに過ぎている点についてですが、これは、現在、回答を纏めているところであり、纏まった時点でお返事くださるお考えだったとのことでした。
そこで、纏まったお返事は、いずれ是非お願いしたく期待してお待ちすることとして、折角の機会ですので口頭でのQ&Aをさせていただきました。
その結果、「Q1:貯留実験している場所は貯留に適ですか不適ですか?」については、「適」とも「不適」とも言えないのだそうです。RITEは「適」した地域が日本にあると考えているのだそうで、IEAのGHGの図(日本周辺はCCSに不適と判定)がWS資料にある矛盾については、実際のプレゼンでは図に沿った話はなかったので、この点はWSで議論になっていないのだそうです。(そういう問題なんでしょうか? Sは安全が第一ですから、全員一致で「適」でなければならず、WS当事者間で見解が分かれているようでは話にならないと思うのですが...。)
「Q2:廃棄物は発生現場で処理するのが原則と思います。いずれ、すべての火力発電所の近傍に貯留地を設定するのですか?」については、「各事業主体(電力会社)が判断することである。RITEはCCSを実際に利用しようとする事業主体から問い合わせがあれば答える。しかし、今のところ、そのような問い合わせはない。(二酸化炭素の処分については、)CCS以外の選択肢もあることでしょう。」ということでした。(まるで他人事です。技術の研究者は、こういう感じで意欲は失わないのでしょうか? 質量で、燃料の3倍の二酸化炭素がでてきます。しかも常温常圧では気体です。どうやって安全に輸送するつもりなのでしょうか? 経済的に見合うのでしょうか? 素朴な疑問です。)
「Q3:廃棄物処分地の寿命として残余年数があります。地中貯留の場合、何年ですか?」については、「貯留量として1000億トン台の可能性がある。NHKとかの話は知らない。個別にどこにどれ位となると、更なる経済性などのチェックが必要だ。」ということでした。
「Q4:今後の社会合意へ向けて、どのようなことをどのようなタイミングでとお考えなのですか?」については、「RITEは技術研究組織なので、CCS実装のロードマップは関知しない。社会合意はネックになることが解っているので、それに対して技術面から正しい知識を供給する役目を担う。」ということでした。
この電話の後、既に10日以上経ちますが、「現在、纏めているところであり、纏まった時点で返事くださる」ものについては、いまだに音沙汰がありません。年度が替わるのを待たねばならないのかも知れません。
それにしても、RITEは技術的な部分の研究のみを担うということで、必ずしも僕の疑問に答えてくれない結果に終わりそうです。
以上、途中報告です。
何とも宙ぶらりんな報告でスッキリしませんが、それでも、お陰様でCCSについて大分勉強になりました。今暫くRITEの纏めを待ってから、日本でのCCSに関する今回の疑問に対する僕なりの報告を投稿します。
「Q2:廃棄物は発生現場で処理するのが原則と思います。いずれ、すべての火力発電所の近傍に貯留地を設定するのですか?」:これは、上記Q1が解決していないので、経済性などを論ずることもなく、貯留地は設定できません。
「Q3:廃棄物処分地の寿命として残余年数があります。地中貯留の場合、何年ですか?」:これは貯留量の試算に桁違いの様々なものがあったので問い合わせましたが、これもQ1が解決しない限り計算できません。
「Q4:今後の社会合意へ向けて、どのようなことをどのようなタイミングでとお考えなのですか?」:これを考えるのはRITEの役目ではないということで、その通りかと思います。ただ、これをちゃんとやらなければ、どんな優れた技術も使い物にならないのですから、ここが抜けたまま技術を研究している技術者の方が気の毒な限りです。
以上を纏めますと、日本の発電所からでてくる二酸化炭素を処分するパイプ末端技術としてCCSを考えることは現時点で非現実的と僕は思います。
地球システムと人間社会の状態がこれだけ切迫している時、使えそうもない技術でも何とか使えないかと努力するのならまだしも、その工夫もせずに、あたかも使えるものであるかのように提示しているとしたら、それは間違っていると感じます。
皆さま:
今月の15日に、RITEに電話で問い合わせた結果ですが、次のように纏められます。
まず、お返事が1カ月以上もないままに過ぎている点についてですが、これは、現在、お考えだったとのことでした。