水谷です。
化石燃料の利用は、アタバスカ川のタール・サンドに手をだした時点で、イヨイヨ大詰めかと思っていました。それが、シェールが出てきて全部リセットされた気がしています。
そのため、再び廃棄物処理問題でエネルギーを議論しなければなりません。ところが残念なことに、廃棄物処理は利用・生産を担当する方には説得力がないのは歴史が示しています。なかなか通じないので、厄介です。
それでも、実際の事態はシェールで更に深刻になっているのですから(「石炭よりメタンの方が廃棄する二酸化炭素の量が少ないから、良い」という意見には僕は賛成しません)、処理法の一つの可能性としてCCSを真面目に考えないとならないと思います。真面目に考える前に「風前の灯火」になるのでは可能性を潰すことになってしまいます。
それでなのですが、僕が感じる問題は、肝心のCCS当事者がCCSの5要素技術(「捕集」、「取り出し」、「一時保管」、「輸送」、「貯留」)の全体を考えていないように見えることです。
それぞれの要素技術に幾つかの選択肢があるので、全体として捕集貯留が定量的、地理的に成り立つ組み合わせを、地域ごとに具体的に示して欲しいです。最初は、どこか特定の地域あるいは発生源での1例(天然ガス採掘現場での埋戻し例ではなく、都会で発生した二酸化炭素のCCS例)でも良いのです。
僕が知らないだけかも知れません。御存知でしたら、お教え下さい。
ところで、ジオエンジニアリングの先祖がえりですが、僕の印象では、放射管理と捕集貯留(CDR)をジオエンジニアリングと呼ぶ現状の使い方は不十分と感じています。それで、以前、大隅さんの記事で元祖ジオエンジニアリングを知った時に「そうだったのか。なるほど!」と納得した次第です。先祖がえり歓迎。