LinuxCon Japan 2011 でのデスクトップセッション

62 views
Skip to first unread message

Naruhiko Ogasawara

unread,
May 24, 2011, 6:50:09 AM5/24/11
to フリーデスクトップ印刷友の会
小笠原です。
ほっといてごめんなさい。
書きたいことはイロイロあるんですけどねぇ。

サテオキ、来週の6/1~3、パシフィコ横浜で行われるLinuxCon Japan
2011 にて、次のようなセッションが用意されているそうです。

Desktop: Is there a Way Linux Can Clear the Last Hurdle?
http://events.linuxfoundation.org/events/linuxcon-japan/fukuyasu

ワタクシ、LinuxCon Japan のボランティアだったりもするのですが、
セッション起案者である LinuxFoundation Japan Director である福安
さんから、この時間はボランティアはおいといてこっちに出てくれと、
何故かムチャぶりされました(^^;

ということで、印刷についても、あるいはその他のことでもいいので、
Linux (というかフリーOS一般) がデスクトップで使われるようになるOS
ために越えなければならないハードル的ものがあれば、このスレッド
で書いていただけないでしょうか?
英語ニガテですが頑張って伝えます。
あるいは、このセッションにでて直接しゃべっていただけるとなお嬉し
いです :)

ぼくが思いつくまま列挙すると、

o まだまだ課題ありな印刷システム
-- Driver Automatic Download は大きな前進だが他の distro、ベン
ダの動きは?
-- カラーマッチングはだいぶ改善されてきたけど UI が未整備で損
しているっぽい
-- PDF Print Path は何が嬉しいか<これは専門的すぎるな

o それに限らずオフィス周辺機器対応一般の開発モデル。
-- ベンダーに頼るのはベストなのか?
-- 情報公開と知財についてベンダーを説得するストーリーはあるか?

o ODF や Adobe AIR、クラウドは Windows 離れの起爆剤になるか?

o フォント指定の考え方はどういうものがベストなのか? ASCII と
それ以外で別のフォントを選ぶような仕様にすべきなのか?

o 縦書き・ルビなどの日本語固有の問題は解決したのか?

o A11y、例えば読み上げソフトの国際対応は?

o 企業の IT 管理者に Linux 導入を躊躇わせる理由はないか?
-- 独自の認証システムなどの内作インフラソフトを使っているとか
-- 社内インフラが IE6 限定だとか
-- Windows PCしか想定していない社内ルールとか
-- それに対してどうカウンターを打てばよいのか?

o Linuxデスクトップは大きくなりすぎたか?
- 遊休機を活用した KIOSK 端末などのニーズを捨てていないか?
- 新興国に対して今の Linux は重すぎないか?
- 文教で草の根レベルで使えるモノが必要なのでは?

o パーソナルユースでの困りごとって?
-- 私自身はあまりないのですが……。

まぁ思いつきですが。
ご意見ありましたらお気軽にお願いします。


では
--
Naruhiko Ogasawara (nar...@gmail.com)

あわしろいくや

unread,
May 25, 2011, 5:35:00 AM5/25/11
to free-desktop...@googlegroups.com
どもども、いくやです。
こちらでははじめまして。

2011年5月24日19:50 Naruhiko Ogasawara <nar...@gmail.com>:


> ということで、印刷についても、あるいはその他のことでもいいので、
> Linux (というかフリーOS一般) がデスクトップで使われるようになるOS
> ために越えなければならないハードル的ものがあれば、このスレッド
> で書いていただけないでしょうか?

さらなるドキュメントとの親和性の向上、なんていかがでしょう。
わかりやすく言うと、Evinceがんばれ。

言うまでもなくPDFはオープンなフォーマットなわけですが、ビューワーは
Adobe Readerが使われています。
ただ表示するだけならEvinceでいいんですけど、印刷しようとするとEvince
では機能が足りない(というか、Adobe Readerが充実しすぎている)ので、
Adobe Readerをインストールすることになります。
オープンなフォーマットを印刷するのにプロプライエタリなアプリが必要と
いうのは、正直なところ違和感を感じます。

あと、今後スタンダードになるであろうEPUBがEvinceで表示できたら嬉し
いですね。これもオープンなフォーマットですし。
https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=539347
バグ登録はされています。

ではでは。
--
AWASHIRO Ikuya
ik...@fruitsbasket.info / ik...@oooug.jp
GPG fingerprint:
1A19 AD66 C53F 2250 3537 1A9D 3A53 2C1D 20AB CC8A
http://blog.goo.ne.jp/ikunya/
http://twitter.com/ikunya/

Naruhiko Ogasawara

unread,
May 26, 2011, 8:28:00 PM5/26/11
to フリーデスクトップ印刷友の会
小笠原です。


On 5月25日, 午後6:35, あわしろいくや <iku...@gmail.com> wrote:
> どもども、いくやです。

コメントありがとうございますー。


> さらなるドキュメントとの親和性の向上、なんていかがでしょう。
> わかりやすく言うと、Evinceがんばれ。
>
> 言うまでもなくPDFはオープンなフォーマットなわけですが、ビューワーは
> Adobe Readerが使われています。
> ただ表示するだけならEvinceでいいんですけど、印刷しようとするとEvince
> では機能が足りない(というか、Adobe Readerが充実しすぎている)ので、
> Adobe Readerをインストールすることになります。
> オープンなフォーマットを印刷するのにプロプライエタリなアプリが必要と
> いうのは、正直なところ違和感を感じます。
>
> あと、今後スタンダードになるであろうEPUBがEvinceで表示できたら嬉し
> いですね。これもオープンなフォーマットですし。https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=539347
> バグ登録はされています。

確かに多種多様の文書フォーマットがあるなかで、PDF とか EPUB とかの
オープンな文書フォーマットとフリーデスクトップが親和性をあげていく、という
のはアリな視点ですねー。

印刷機能に関していえば、もし PDF 印刷パスが標準化すれば、PDF という
のは PS に比べると遥かにページ編集が容易なわけですから、pdftopdf
フィルタを強化して、どんなアプリでも Adobe Reader なみの印刷設定機能
を持てたりしたらいいなぁーなんて夢想します。

ただ、そのまえにジョブ情報の受け渡し方法をもうちょっと整理すべきなんじゃ
ないか的なところはあるわけですが。
今のアーキテクチャで複雑なページ面付をやりとりしたりするのはちょっとぞっ
としませんね(^^;


ご意見ありがとうございました。
ではでは。
--
Naruhiko Ogasawara (nar...@gmail.com)

でんすけ

unread,
May 29, 2011, 11:47:04 AM5/29/11
to free-desktop...@googlegroups.com
でんすけです。

いろいろ書きたいことがあるんですけど、幾つか考えてみたので列記してみたいと
思います。

1.印刷の目的ってなに?

良くある話として、手紙(年賀状印刷)とか、ちょっとしたレポートとか、ありますけど
変った話しとしては伝票印刷というのがあるかと思います。Linuxの利用目的が
趣味の世界からビジネスの世界にも広がって行っている現状を見ていると、こうした
事を踏まえた要件は必要になるのかもしれません。

2.印刷結果の互換性について

結構問題になるのが、1ドットの限界をどうするのか?という話しです。罫線を描くとか
するときに最後の1桁の脇の線をどう扱うのかといったことです。これはPSがある限り
論理的には問題にはなりませんけど、物理的にはDVI->RAWの変換規則の関係で
いろいろと問題になってきたりするかもしれません。

3.文字の問題

1の件と併せて、多くの文字が文字の幅、高さの情報に対してあまりにも適当すぎます。
なので、Excelの文字ではないですけど桁の管理がきちんとできない場合があるので
こまった結果になるかもしれませんよね。

あと、国際化という意味があります。日本語とかもそうですがPCでは横書きが主体に
なっていて縦書き文化には比較的「苦手」なシステムであったりします。フォントで
どこまで解決して、システム動作でどこまでカバーするのかの基準を決めることで世界
の人がみんな幸せになれればうれしいかなと。もちろん、こうしたことは縦書きに関係
がなくて、左から右に書くのと、右から左に書く文書の差というのもありますよね。
それから、幾つかの文字の組み合わせで表現するという話しもあるかもしれません。
そういったいろいろな世界的な文字の用件を整理する面倒なことを1つづつでも解決して
行くことが求められるかもしれません。

4.内部の構造

処理の重さを度外視、ライセンスの問題を度外視すればPSでスプーリングするのは
悪くない選択だとは思いますが、PS->DVI->RAWという段階を踏まないといけないのは
時間がかかる原因なのではないかと思います。

この点をもうすこし、整理できれば高速に印刷できてデスクトップ印刷としても快適になる
のかもしれません。おそらくはスプールするのが早くなることは、この点で一番意味がある
のかもしれません。

5.外部の構造

デスクトップとコンソールの扱いの差をどうするのか?を考える。
やっぱり hoge > /dev/lp0 みたいな事をしたいですけど、それとデスクトップから印刷を
するのはやっぱり経路が異なりますよね。Windowsでは前のようなことは事実上は無い
ので考えませんが、(本当は hoge > LPT: がある) Linuxでは、普通にコンソールを使う
事が多いので考える必要があるというのが難しいところだと思います。

後は細かくなりすぎるので割愛。それと小笠原君の意見にちょっとコメント。

2011年5月24日19:50 Naruhiko Ogasawara <nar...@gmail.com>:

> 小笠原です。
> ほっといてごめんなさい。
> 書きたいことはイロイロあるんですけどねぇ。
>
> サテオキ、来週の6/1~3、パシフィコ横浜で行われるLinuxCon Japan
> 2011 にて、次のようなセッションが用意されているそうです。
>
> Desktop: Is there a Way Linux Can Clear the Last Hurdle?
> http://events.linuxfoundation.org/events/linuxcon-japan/fukuyasu
>
> ワタクシ、LinuxCon Japan のボランティアだったりもするのですが、
> セッション起案者である LinuxFoundation Japan Director である福安
> さんから、この時間はボランティアはおいといてこっちに出てくれと、
> 何故かムチャぶりされました(^^;
>
> ということで、印刷についても、あるいはその他のことでもいいので、
> Linux (というかフリーOS一般) がデスクトップで使われるようになるOS
> ために越えなければならないハードル的ものがあれば、このスレッド
> で書いていただけないでしょうか?
> 英語ニガテですが頑張って伝えます。
> あるいは、このセッションにでて直接しゃべっていただけるとなお嬉し
> いです :)
>
> ぼくが思いつくまま列挙すると、
>
> o まだまだ課題ありな印刷システム
> -- Driver Automatic Download は大きな前進だが他の distro、ベンダの動きは?
> -- カラーマッチングはだいぶ改善されてきたけど UI が未整備で損しているっぽい

カラーマッチングは、何処まで保障するのかが重要。まあ、写真画質を求めるなら
相応の品質が必要だけど、単純にWORDの256デフォルトカラーをサポートする位
ならば、適当なカラーマッチングができればかなり使えると思う。つまり調整も不要。

> -- PDF Print Path は何が嬉しいか<これは専門的すぎるな
>
> o それに限らずオフィス周辺機器対応一般の開発モデル。
> -- ベンダーに頼るのはベストなのか?
> -- 情報公開と知財についてベンダーを説得するストーリーはあるか?
>

つうか、周辺機器に対する記述の拡充が必要だよね。メーカに頼る部分と共通化
できる部分で共通化できる範囲ができるだけ広い方が幸せになれると思うけど
今は狭すぎる感があるように思えるんです。

 ・段組とか、両面印刷ってPSで指定できる?
 ・今の段組は元データのPSが段組してあって本質的な段組ではないよね。

> o ODF や Adobe AIR、クラウドは Windows 離れの起爆剤になるか?
>
> o フォント指定の考え方はどういうものがベストなのか? ASCII と
> それ以外で別のフォントを選ぶような仕様にすべきなのか?
>
> o 縦書き・ルビなどの日本語固有の問題は解決したのか?
>

していない(公式には)と思います。 なので、日本語は正しく印刷できないと思います。
これと同じ話しとしてはアラビア語の右->左印刷とか、韓国語の組合せ文字とかは
できるんでしょうか?とっても気になるんですけど。なにしろ私の知識はv1レベルなので
なにも現状はわからないのです。

> o A11y、例えば読み上げソフトの国際対応は?
>
> o 企業の IT 管理者に Linux 導入を躊躇わせる理由はないか?
> -- 独自の認証システムなどの内作インフラソフトを使っているとか
> -- 社内インフラが IE6 限定だとか
> -- Windows PCしか想定していない社内ルールとか
> -- それに対してどうカウンターを打てばよいのか?
>

WindowsPCという話しはないかと思うけど、システムによってはActiveXを使う阿呆
はいるかもしれない。これに伴ってOS=Win+ブラウザ=IEという話しはあるかも
しれない。あくまでも可能性の話し。

最初からきちんとシステムを構築できるのであればLinuxだろうが、Solarisだろうが
きちんと「保守できること」が重要なので、あまりOSの種類は関係はないかと。
 #どちらかというと、メーカの技...(おおっと失敬)


> o Linuxデスクトップは大きくなりすぎたか?
> - 遊休機を活用した KIOSK 端末などのニーズを捨てていないか?
> - 新興国に対して今の Linux は重すぎないか?
> - 文教で草の根レベルで使えるモノが必要なのでは?
>

GNOME/KDEはでかくなったと思います。
KIOSKにするのであれば、そこまで大きい必要はなくてQTのデスクトップ位でも
よいかと思ってみたりします。軽いし、扱いやすいし。

ただ、使いやすいかどうかは見方によりますので微妙ですね。
すくなくても iPad は私には使いにくいです。(笑

> o パーソナルユースでの困りごとって?
> -- 私自身はあまりないのですが……。
>
一般の人にとってもっとも困るのは「設定が必要なら、その設定が解りにくい事」で
あるかと思います。昔と比べれば楽なのかもしれないけど、Linuxのシステムでの
設定はいろいろと分散していてただでも解り難いとか、結局 /etc/XXX.conf を
変更しないといけないとか、いろいろあるので、これを無くす努力をするだけでも
大きな進歩になるのではないかと思います。

簡単ですが、よろしくお願いします。

> まぁ思いつきですが。
> ご意見ありましたらお気軽にお願いします。
>
>
> では
> --
> Naruhiko Ogasawara (nar...@gmail.com)
>

> --
> =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
> フリーデスクトップ印刷友の会
> free-desktop...@googlegroups.com
> http://groups.google.com/group/free-desktop-printing-ja?hl=ja
>

--
でん / Masaharu "DENSUKE" NAGATA
E-Mail: densuke...@gmail.com

Naruhiko Ogasawara

unread,
May 30, 2011, 1:23:09 PM5/30/11
to free-desktop...@googlegroups.com
小笠原です。
途中から疲れてきて用語解説してませんがご容赦です。


> でんすけです。

どうもです。
有益なコメントありがとうございます。
ちょっと LinuxCon で話すには粒度が違うかなというところはありますが、
問題意識としてはとても鋭いものばかりですので、ありがたくいただいておき
ます。

逐語的コメントは避けたいですが、いくつかフォローアップを。


> 1.印刷の目的ってなに?
>
> 良くある話として、手紙(年賀状印刷)とか、ちょっとしたレポートとか、ありますけど
> 変った話しとしては伝票印刷というのがあるかと思います。Linuxの利用目的が
> 趣味の世界からビジネスの世界にも広がって行っている現状を見ていると、こうした
> 事を踏まえた要件は必要になるのかもしれません。

帳票に関してなのですが、逆に商用 UNIX の時代から結構使われていた
ようで、その場合、ビジネスとしてペイできるのでベンダーのパートナープロ
グラムのような制度を使って PDL と lpr のコマンド仕様書をもらい、そ
れを直接叩く、といったやり方でやってきたようだ……と耳にしています。
それで困っていないのであれば、まずはデスクトップにケリがついてから、次
の課題として考えてもいいんじゃないか? みたいな話を、OSC かどこかで
した記憶があります。


> 2.印刷結果の互換性について
>
<snip>

ちょっと補足しておきますが、Unix like OS の印刷の重要なポイントは
OS の提供するイメージングエンジンというレイヤが存在しないことです。
Windows でいうところの GDI や WPF、Mac OS X の Quartz など、
ですね。
ですが、Unix like OS の場合、幸か不幸か割と早い段階で
Postscript が標準的な印刷フォーマットになったので、イメージング
モデルとしてはほぼ PS 同等といってよいと思います。

なお、Red Hat が始めたプロジェクトに Cairo というのがありまして、
これはイメージングモデルをライブラリレベルで供給するというもので、
Cairo の API を叩いていろいろ描画してから、さまざまなフォーマット
で出力させるというものです。最近はコイツを使ってるアプリも多いです。
Cairo だと出力フォーマットとして PS も PDF も選べるので (SVG
とか TIFF とか JPEG とか PNG もイケる)、後述する PDF 印刷パ
スにも適合しやすくてステキではあります。


イメージングモデルを考えたとき、一番のポイントはピクセル座標系なのか、
実座標系なのかということです。

Windows GDI の困ったところは割と早い段階でピクセルに落ちてしまう
ので、DPI が異なるデバイス間でいろいろと悲しいことが起こることです。
この点は Classic Mac でも同じだったはず。

ので、Adobe 系のアプリの場合、内部的には PS 的イメージングモデルで
データを保持しておき、ターゲットデバイスが PS をサポートする場合は、
自前で PS データを吐いて Windows GDI を使わないようになっています。
AutoCAD なども HP-GL/2 (HP のプロッタ用言語) などをサポートして
いる場合、直接データを生成する機能があります。
これは、DTP や CAD などの応用の場合、寸法が一致していることをデバイ
スギリギリまで保証する必要があるからです。

一方で PS や Quartz (中味は PDF)は実座標 (mm とか inch と
か pt) でデータを保持するので、出力の最終段、デバイスフィルタの所ま
では実座標で管理されます。ということで、問題が出る可能性は実は
Windows より低かったりします。
Cairo は調べてないけど、多分実座標系だったはず。

もちろん、実座標系だからこそ Windows GDI アプリと非互換になる可能
性はありますが、それは Mac OS X への乗り換えでも、Windows .NET
WPF アプリ+XPS プリンタドライバでも同じですね。


> 3.文字の問題
>
> 1の件と併せて、多くの文字が文字の幅、高さの情報に対してあまりにも適当すぎます。

これも先程のイメージングモデルの話になるのですが、文字をどうやって詰め
込むかを、ピクセルで考えると Excel のような悲惨なことになります。
解像度によって文字の幅が動いちゃうんだから仕方ないですよね。
なお同じ Windows でも Word の場合は「各文字の位置の指定」をアプリ
が責任を持つので、Excel より問題が起きないです。

で、TeX なんかのモデルもそうですが、「文字をどう配置するか」は、「フォント
の各文字をビットマップ化したときに何ピクセルになるか」とは別に管理すべ
き話で、PS ではそのように管理しています。ので、この点についても Windows
より有利でしょう。
むしろフォントの違いの問題 (MS P明朝とかフリーデスクトップにはないです
から) のほうが大きいんじゃないかなー。


> あと、国際化という意味があります。日本語とかもそうですがPCでは横書きが主体に
<snip>

ここは同意ですね。
ugly ではありますけど、Windows のように縦書き専用フォントを用意する
ほうが現実解なのかもしれません。


> 4.内部の構造
>
> 処理の重さを度外視、ライセンスの問題を度外視すればPSでスプーリングするのは
> 悪くない選択だとは思いますが、PS->DVI->RAWという段階を踏まないといけないのは
> 時間がかかる原因なのではないかと思います。

実はでんすけさんが仰る DVI というのがなんだか分かっていません(^^;
TeX の DVI (DeVice Independent) とは違いますよね。

それはともかく、CUPS を使っている場合、今までの場合は、
アプリデータ>PS(>CUPS Raster)>RAW
Debian や Ubuntu がサポートしている PDF 印刷パスの場合、
アプリデータ>PDF(>CUPS Raster)>RAW
になります。

アプリデータは PS、PDF、image、text などとありうるので、そこがシス
テムのスプール形式と違うとまた変換コストがかかります。
まぁ、PS <-> PDF の変換は速い部類ですが。

CUPS ベースの印刷が遅い理由はいくつかあって、
・CUPS は印刷ジョブが完全にキューイングされない限りデキューしない
・PS or PDF からのデータ変換が遅い
というのはあるんですね、確かに。

なお PS も PDF も仕様そのものはフリーなのでライセンス問題はない
ですし、PDF に関していえば標準化もされているのでさらに安心です。
印刷データ形式としては PDF の方が優れた点は多いのですが、CUPS
本体に取り込まれないとすべてのディストリビューションが PDF 印刷
パスを採用する日はなかなか来ないだろうなぁ。


> 5.外部の構造
>
> デスクトップとコンソールの扱いの差をどうするのか?を考える。

コンソールといえども、いまどき /dev/xxx を叩くのはちょっとないです。
CUPS 環境下では、lp/lpr は CUPS 提供のものに置き換わっていて、
実際は CUPS のプリントキューに溜まるので、扱いに差はないです。
というか、そういう方向になってください、としか。


> カラーマッチングは、何処まで保障するのかが重要。まあ、写真画質を求めるなら
> 相応の品質が必要だけど、単純にWORDの256デフォルトカラーをサポートする位
> ならば、適当なカラーマッチングができればかなり使えると思う。つまり調整も不要。

UI 云々といったので誤解があったかもしれませんが、私のいっているのは
ICC Profile とプリントキューを結びつける部分です。
colord というカラーマッチングエンジンを RH が主導で作っていて、ICC
Profile があればレンダリングエンジン (GS や Poppler) に渡す仕
組みはできているはずなんですが、その設定の UI ってどうなってるか、あま
りマジメに追えていないので。

あと、Office スイートからの印刷でも、カタログとか飲食店のメニューな
ど写真を多く貼り込んだものについては、色味が合ってないとクレームにな
りえますよ。


> つうか、周辺機器に対する記述の拡充が必要だよね。メーカに頼る部分と共通化
> できる部分で共通化できる範囲ができるだけ広い方が幸せになれると思うけど
> 今は狭すぎる感があるように思えるんです。

PPD + foomatic + CUPS Extension で記述力はだいぶ上がってます。
まだ足りない部分もありますが。
問題は、それをユーザーに設定させる UI ですね。 Common Printing
Dialog 頑張れ。


>  ・段組とか、両面印刷ってPSで指定できる?
>  ・今の段組は元データのPSが段組してあって本質的な段組ではないよね。

段組はアプリケーションレベルの話だと思いますが? 本質的、という意味
がわからないです。すみません。
両面はもちろん指定可能です。PS コマンドでもできますし、PJL と併用も
可能です。


> していない(公式には)と思います。 なので、日本語は正しく印刷できないと思います。
> これと同じ話しとしてはアラビア語の右->左印刷とか、韓国語の組合せ文字とかは
> できるんでしょうか?とっても気になるんですけど。なにしろ私の知識はv1レベルなので
> なにも現状はわからないのです。

PS としては当然サポートしてますね。でないと InDesign とか実装でき
ませんし。GS については、GS そのものもそうだけど、FreeType がどうか、
という話になるんですかねえ。


> WindowsPCという話しはないかと思うけど、システムによってはActiveXを使う阿呆
> はいるかもしれない。これに伴ってOS=Win+ブラウザ=IEという話しはあるかも
> しれない。あくまでも可能性の話し。

ActiveX を選ぶということはベンダロックインの道を明示的に選んでいる
ので、優先度としては下げでいいかなと思います。
ASP.NET については Mono 頑張れという方向で。


> GNOME/KDEはでかくなったと思います。
> KIOSKにするのであれば、そこまで大きい必要はなくてQTのデスクトップ位でも
> よいかと思ってみたりします。軽いし、扱いやすいし。

MeeGo はそういう意味で可能性があるかなぁと思ってます。
けど、印刷周りの現状は知りません。大昔に話したときは「あんま考えてない」
的な雰囲気だったんですが、どうなんでしょうね。

Enlightenment / LXDE / xfce などの軽量デスクトップの印刷設定
UI もどうなってるかチェックが行き届いてないです……。
あ、あと素の KDE も (ぼくの KDE 環境って opennSUSE だけなので)。


> 一般の人にとってもっとも困るのは「設定が必要なら、その設定が解りにくい事」で
> あるかと思います。昔と比べれば楽なのかもしれないけど、Linuxのシステムでの
> 設定はいろいろと分散していてただでも解り難いとか、結局 /etc/XXX.conf を
> 変更しないといけないとか、いろいろあるので、これを無くす努力をするだけでも
> 大きな進歩になるのではないかと思います。

基本、合意です。
もちろん udev とかはそういう取り組みの一つなわけですが、誤検知した
ときに大変とか、なかなか難しいですねぇ。
system-config-*** とかも頑張ってますが、操作感に一貫性がないの
は少し残念。

SUSE の YaST はまぁよくできてると思いますが、できない設定というのは
どうしても残るし、そうなったときに手書きして、もっかい YaST で設定すると
手書きの設定が飛んじゃうとか、やや QC 的に問題があるのが難点か(^^;

長くなりました。
引き続き、ご意見募集でございます。

Naruhiko Ogasawara

unread,
Jun 24, 2011, 4:20:59 AM6/24/11
to フリーデスクトップ印刷友の会
小笠原です。

あーんいろいろあってすっかり報告忘れてたよー。


セッション出てきました。
ぶっちゃけ、印刷がどうのという話をするほど突っ込んだ内容には
なりませんでした……。

ただ「周辺機器ベンダーとして、WindowsやMacでやっているよう
な機器に対する認証モデルをやったとしたら、あれだけのdistroで
テストしたら死んじゃうよ、別のモデルを考えなきゃね」って話だけ
はしました。


セッション提案者の The Linux Foundation Japan Director の福
安さんからは「来年はもっと時間をかけて準備しましょう、手伝って
ください」といわれたので、来年はもっと身のある議論ができるよう
皆様もご協力ください。
Reply all
Reply to author
Forward
0 new messages