本件については問い合わせが非常に多いので、回答のリンク先として投稿します。
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お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、2021年秋、i-URのバージョンアップ(1.4から1.5)に伴って、i-UR 1.4のXMLスキーマ(*.xsd)をウェブ上で公開していたドメインが廃止されました。
2020年度のPLATEAU事業で作成されたCityGMLデータセットでは、ルート要素の xsi:schemaLocation 属性で i-UR 1.4 スキーマ参照用のURLが記述されていますが、それがリンク切れになったことにより、XMLスキーマを厳密に取り扱うソフトウェア、システムでは、最悪、データが読み込めなくなる可能性があります。
FMEの場合、CityGMLリーダーのデフォルトの設定では xsi:schemaLocation に記述されているURLからXMLスキーマを取得してデータセットのスキーマを認識する仕組みとなっているのですが、そのURLが無効なときには、CityGMLリーダー(デフォルト)を含むワークスペースによるデータ変換はエラー終了し、ログにはXMLスキーマファイル(*.xsd)が取得できないといった内容のメッセージが出力されます。
CityGMLリーダーを含む既存のワークスペースの実行時にそのようなエラーが生じたときは、以下の回避策をお試しください。
(2) それに含まれているXMLスキーマファイル(*.xsd)のうち、読み込もうとするCityGMLデータのルート要素の xsi:schemaLocation 属性で参照されているもの(おそらく"urbanObject.xsd")をFMEからアクセスできる場所に配置する。
(3) Workbenchでワークスペースを開き、CityGMLリーダーの Additional ADE Schema File(s) パラメーターでそれらのxsdファイルを選択する(添付画像参照)。
以上の設定によりFMEは(3)のパラメーターで指定されたローカルのxsdファイルを参照してスキーマを認識し、データの xsi:schemaLocation 属性に記述されているURLは無視して処理を行うようになります。
なお、新たなワークスペースにCityGMLリーダーを追加するときに同様のエラーが生じた場合は、Add Reader画面でFormatとしてCityGMLを指定した後、[Parameters] ボタンからリーダーパラメーター設定画面を開き、(3) の Additional ADE Schema File(s) パラメーター設定をすることで回避できます。