[PLATEAU] i-UR 1.4 XMLスキーマロケーション(URL)のリンク切れによるPLATEAU CityGMLデータ読込エラーとその回避策について

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Takashi Iijima

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Feb 9, 2022, 12:48:25 AM2/9/22
to FMEユーザーフォーラム
本件については問い合わせが非常に多いので、回答のリンク先として投稿します。

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お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、2021年秋、i-URのバージョンアップ(1.4から1.5)に伴って、i-UR 1.4のXMLスキーマ(*.xsd)をウェブ上で公開していたドメインが廃止されました。

2020年度のPLATEAU事業で作成されたCityGMLデータセットでは、ルート要素の xsi:schemaLocation 属性で i-UR 1.4 スキーマ参照用のURLが記述されていますが、それがリンク切れになったことにより、XMLスキーマを厳密に取り扱うソフトウェア、システムでは、最悪、データが読み込めなくなる可能性があります。

FMEの場合、CityGMLリーダーのデフォルトの設定では xsi:schemaLocation に記述されているURLからXMLスキーマを取得してデータセットのスキーマを認識する仕組みとなっているのですが、そのURLが無効なときには、CityGMLリーダー(デフォルト)を含むワークスペースによるデータ変換はエラー終了し、ログにはXMLスキーマファイル(*.xsd)が取得できないといった内容のメッセージが出力されます。

CityGMLリーダーを含む既存のワークスペースの実行時にそのようなエラーが生じたときは、以下の回避策をお試しください。

(1) i-URサイトでアーカイブとして公開されているi-UR 1.4の関連文書をダウンロードする。
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/itoshisaisei/iur/index.html

(2) それに含まれているXMLスキーマファイル(*.xsd)のうち、読み込もうとするCityGMLデータのルート要素の xsi:schemaLocation 属性で参照されているもの(おそらく"urbanObject.xsd")をFMEからアクセスできる場所に配置する。

(3) Workbenchでワークスペースを開き、CityGMLリーダーの Additional ADE Schema File(s) パラメーターでそれらのxsdファイルを選択する(添付画像参照)。

以上の設定によりFMEは(3)のパラメーターで指定されたローカルのxsdファイルを参照してスキーマを認識し、データの xsi:schemaLocation 属性に記述されているURLは無視して処理を行うようになります。

なお、新たなワークスペースにCityGMLリーダーを追加するときに同様のエラーが生じた場合は、Add Reader画面でFormatとしてCityGMLを指定した後、[Parameters] ボタンからリーダーパラメーター設定画面を開き、(3) の Additional ADE Schema File(s) パラメーター設定をすることで回避できます。 

citygml-reader-parameters-1.png
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