フォルダーを選択したときは、上の図のように File/Filter 列でワイルドカード * によってファイル名のパターンを指定することができます。
不要なパターンの行は、その行を選択し、[Remove] ボタンで削除してください。
*.tif の行だけ残し、[OK] で Add Reader 画面に戻ると、次のような表示になります。
なお、Dataset フィールドは、上の Select File 画面を使わずに、直接キー入力しても構いません。
この状態で [OK] で閉じると、キャンバスに GEOTIFF リーダーフィーチャータイプが追加され、そのまま実行すると、指定したフォルダー内の全ての *.tif ファイルが読み込まれます。
次に、ファイル名から yyyymm の部分を抽出する方法について。
このケースのように、ファイル名の命名規則が明確な場合は、fme_basename 属性 (拡張子を除いたファイル名) から、StringSearcher または SubstringExtractor によって、yyyymmの部分を抽出することができると思います。
"tm_world_borders_03__{yyyymm}_zoom1" のパターンのファイル名から、{yyyymm} の部分を抽出する場合の StringSearcher の設定例を示します。
この例で使った正規表現 "(?<=__)\d+(?=_zoom)" は、「"__" (アンダースコア2個) の直後、 "_zoom" の直前にある1個以上の連続した数字 (\d+)」というパターンを表します。
つまり、"__" と "_zoom" にはさまれた数字列であり、この設定では、fme_basename の中でそれに一致する部分={yyyymm}が抽出されて、_year_month という新しい属性に格納されます。
ご不明な点がありましたら、追加でご質問ください。
フォルダーA、フォルダーBから読み込まれるラスターフィーチャーについて、StringSearcher によってファイル名から年月(yyyymm)の部分を属性として抽出し、それを Clipper, RasterCellValueCalculator の Group By パラメーターに設定することで、同一年月のラスター間で処理が行うことができます。
正規表現は、前回回答よりも簡略にしました。「"_zoom" 直前でひとつ以上の数字が連続している部分」と一致します。
\d+(?=_zoom)
なお、Clipper の Clipper ポートから入力されるフィーチャーが複数になるので、Clipper Type は Multiple Clippers にしなくてはならないことにもご注意ください。
出力先のライターフィーチャータイプでは、フィーチャータイプ名 (Raster File Name) として、年月文字列を使った次のような文字列連結式を設定することで、年月別に適切なファイル名となります。
tm_03__@Value(_year_month)_zoom1_minus_zoom2