マニフェストは国政では無理。百害 あって一利なし。

[谷村 sakaei]

マニフェストは国政では無理。百害あって一利なし。

なにしろまともに政治をやろうと思えば、これから先は不人気政策ばっかりとなるの
だ。
公共事業を減らす。
年金をカットする。
医療の公的保険を抑制し民間保険に切り替える。
教育なども補助金をカットする。
などなど、これでもかと言うほど不人気政策をやる必要がある。
基本的に小さな政府を志向するのだからサービスをどんどんカットする必要があるの
だ。

マニフェストなるものを実施しようとすると、やおら人気取り競争になる。
小さな政府を志向していると選挙でエエ括弧できない。
またぞろサービス競争で大きな政府志向になり負担は増加する。

たとえば公明党のマニフェストがそうだ。
国民年金の国庫負担を３分の一から２分の一にするマニフェストを発表した。
国民の負担を少なくしてあげると言うサービス競争だ。
公的保険料は抑制できても、消費税で穴埋めするんだから国民負担は同じだ。

しかしとりあえずは国民におもねりサービスしている。
そうやってどんどん負担率を上げることになる。

地方自治体などだとこのような問題は少ない。

どっかに道路を付ける、いろんな施設を創る、など計画が立てやすい。
マニフェストも創り易い。

しかし、国政では無理だ。
百害あって一理なしだ。