「ライス大統領補佐官の説明と定例報告書との食い違い。」
ライスの証言;大統領日報は過去の資料に基づく「歴史的メモ」
定例報告書;工作員を米国に送り込もうとしていると指摘。
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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040411AT3K1100T11042004.html
【ワシントン10日共同】米ホワイトハウスは10日、2001年9月の米中枢同時テロの
約1カ月前にブッシュ大統領に提出されたウサマ・ビンラディン氏のテロ脅威をめぐ
る機密の定例報告書を公表した。
報告書は米本土攻撃の可能性を指摘する内容で、8日の同時テロ調査委員会で宣誓
証言したライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の説明と食い違っており、政
権側は今後厳しい追及を受けそうだ。
報告書は重要機密だが、同調査委の求めに応じ、異例の公開となった。
ライス補佐官は同調査委で、この報告書について「アルカイダの活動の歴史的な記
録」と証言していたが、報告書は、テロ組織アルカイダが爆発物を使った攻撃に向
け、工作員を米国に送り込もうとしていると指摘。米航空機ハイジャックなど米本土
での新たなテロの可能性にも言及している。 (12:00)
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CIA大統領日報の公開要求 独立委がライス証言後に
http://www.asahi.com/international/update/0409/011.html
01年9月の同時多発テロを防げなかった理由を調べている独立調査委員会のキー
ン委員長は8日、テロの前月にブッシュ大統領に示された中央情報局(CIA)の大
統領日報「ビンラディン、米本土への攻撃を決意」の公開を求めた。ライス大統領補
佐官は8日、この日報がアルカイダのテロを警告したものではなく、過去の資料に基
づく「歴史的メモ」と証言した。
キーン委員長はライス補佐官の証言後、記者団に「委員10人は、この日報が公開
されるべきだとの考えで一致している」と指摘。「ホワイトハウスとは何週間も議論
してきたが、さらに強く働きかける」と語った。
ブッシュ大統領は01年8月6日、休暇先のテキサス州でCIAから毎朝恒例の情
勢報告を受け、この日報を示された。アルカイダが米国でハイジャックし、仲間の釈
放を求める危険性が指摘されているというが、ライス補佐官は「テロリストが旅客機
をミサイルのように使う可能性を提起してはいない」と説明した。