大きく分けて2通り。
パターン1: 「私の不徳の致すところです」
パターン2: 「私の主張が十分に伝わらなかった」
前者と後者は決定的な違いがあります。上を言い換えれば
パターン1: 「負けたのは自分のせいです」
パターン2: 「負けたのは自分以外の諸条件のせいです」
ってことでしょう。どうしようもないのはパターン2の敗戦の弁を言う奴です。
具体例で言えば、共産党、社民党など。共産党なんかは「私たちの主張が
十分伝わらなかった」なんて言ってましたけどそんなことは絶対ありえません。
何故なら、あれだけの大量のビラと毎日のように来る宣伝カーを見れば明らかです。
有権者は十分共産党の主張はわかってるんです。わかった上で入れても無駄と
思って入れてないんです。ああいう人たちはどうしても自分たちの主張が受け入れ
られなかったとは考えたくないんですね。
なんか悪徳セールスマンや宗教の勧誘みたいなもんです。
「わからない?わからないならわかるまで教えるしぃー!」みたいな。(笑)
絶対自分は間違ってないというスタンス。
田嶋洋子、樋口恵子、土井たか子、・・・なんか同じ匂いのする人たちは何故か
みんな敗戦の弁が同じ。「私たちの主張が十分伝わらなかった」っと。
何故素直に有権者の審判を受け入れられないのかね?
あっ、そういえば石原のガキも同じこと言ってましたね。あんなのは時間がなかった
からじゃなくてまさに自分の不徳の致すところじゃないの?
それはGONさんがまさに書いている通り「絶対自分は間違ってないというスタンス」
に立っているからなんでしょう。行動原理が全て自己の思想に基づいている(=論理
より前に結論が先にある)タイプの政治家は選挙で勝てなくなった、そういう時代に
なったということだと私は認識しています。
思想の左右を問わず ideologue (特定思想の信奉者)の人たちにとってはますます
辛い時代がやってきたと言えるかもしれません。
> どうしようもないのはパターン2の敗戦の弁を言う奴です。
一方で民主党は総括が謙虚で良かったですね。自民党に大敗したとはいえ議席を大
幅に伸ばしたことからくる余裕も大きいと思われますが、ああいうのは政権を担う
党としてあるべき姿勢なので大事にして欲しいです。
社民と共産はなぁ…
「(私たちの)党自身が小さくなると日本の政治がおかしくなる」(*1)
…なんて厚かましくもずうずうしいことを恥ずかしげもなく自任してしまう思考回
路をまずどうにかしないとダメになっていく一方でしょうね。
# *1:朝日新聞、2003/11/10付
# http://www2.asahi.com/senkyo2003/news/TKY200311090294.html
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中本徹也 (NAKAMOTO Tetsuya) @ HACHIOUJI City, TOKYO.
tets...@pop02.odn.ne.jp
"NAKAMOTO Tetsuya" <tets...@pop02.odn.ne.jp> wrote in message news:bpe87g$h3g$1...@nwjp2.odn.ne.jp...
> GONさん wrote...
> Message-ID: <bpd099$k7k$1...@news511.nifty.com>
> > 何故素直に有権者の審判を受け入れられないのかね?
>
> それはGONさんがまさに書いている通り「絶対自分は間違ってないというスタンス」
> に立っているからなんでしょう。行動原理が全て自己の思想に基づいている(=論理
> より前に結論が先にある)タイプの政治家は選挙で勝てなくなった、そういう時代に
> なったということだと私は認識しています。
「絶対自分は間違ってないというスタンス」
こういう類の人に遭うと独善を押し付けられて全く融通が利かないんだよね。
で、彼らのステレオタイプな物の見方とは違った観点から質問しても、想定外
のことには答えられないんだよね。ってか自分の頭で物を考えることができない
から党が言ってることのオウム返しにしかならない。
そういう類の人たちが建前だけでやってきたから様々な改善しなくちゃいけないものも
全く改善できずに現在に至ってるんじゃないの?
> 思想の左右を問わず ideologue (特定思想の信奉者)の人たちにとってはますます
> 辛い時代がやってきたと言えるかもしれません。
固定観念でやってうまく行っていたときはそれで良かったんでしょうけど
1つの観念だけでやっていけないほど多種多様な価値観が出てきてますから
いまさら社会主義ユートピアを謳ってもしらけちゃうんだよね。
ってか謳ってもいないのが問題だね。謳えよもっと!
> > どうしようもないのはパターン2の敗戦の弁を言う奴です。
>
> 一方で民主党は総括が謙虚で良かったですね。自民党に大敗したとはいえ議席を大
> 幅に伸ばしたことからくる余裕も大きいと思われますが、ああいうのは政権を担う
> 党としてあるべき姿勢なので大事にして欲しいです。
>
> 社民と共産はなぁ…
> 「(私たちの)党自身が小さくなると日本の政治がおかしくなる」(*1)
> …なんて厚かましくもずうずうしいことを恥ずかしげもなく自任してしまう思考回
> 路をまずどうにかしないとダメになっていく一方でしょうね。
一定の批判勢力は必要だとは思ってます。絶対政権は取らないがその代わり
批判だけは歯に衣着せずやれる政党があったほうが政治に緊張感が出て
良いとは思ってます。しかし、批判勢力はそんなに多くなくて良いとも思ってます。
要は現実の社会における不具合をダイナミックに変えてほしいのに、批判だけして
対案が非現実的な政党がず~っと野党を牛耳ってきたから何も変えられず自民党
の腐敗政治を許してきたわけでしょ。やはり政権交代というダイナミクスが働かないと
良い芽は育たないと思います。
今回の選挙では非現実的批判政党は後退を余儀なくされましたがそれはとりもなおさず
国民が現実をもっとダイナミックに変えてほしいという意思の顕れだったと言えでしょう。
民主党が政権を獲るにはまず自民党が独占した田舎の県で半分ぐらい持っていける
よう農政に力を入れるべきです。自民党の有力な支持母体である農協を解体し、農業
を魅力的な産業に再生できるような農政を提示すれば農業県の若者の支持を得ること
も可能かもしれません。
農政にもっと力を入れて自民党独占の県で勝てるような戦略を立てるべきってことです。
心配しなくても、民主党が政権を担う事はないでしょう。
「批判勢力の必要性」というのは少数政党の存在意義を語るのによく使われる
言葉ですが、今の日本の社会において本当にそんな理由で小政党を存続させな
ければならないような必要性はあるのでしょうか?
正直言って、批判勢力というのなら日本では小政党よりもマスメディアの方が
はるかにその役割を発揮していると思います。
しかし、「ムネオハウス」とか「疑惑の総合商社」とかマスコミ受けする言葉を作っては
国会で鋭く追求する役回りがいないと、マスコミとしても視聴率が取れそうな映像が
撮れなくて困るでしょ。どうせ政権獲る気がない政党だけあってその他の野党への
批判も容赦ないところが良いですね。下手に連立して政権取ろうなんて考えていたら
野党にもおかしなところがあっても遠慮しちゃって批判できないじゃん。
そんな政党が1つぐらいあっても良いと思うよ。
ただ、政権交代のダイナミズムの中には入れないけどね。要は住み分けってことです。