当時は、安部医師/群司元課長の責任追求は正当だと思ってました。
でも、群司元課長は不起訴、安部医師は一審無罪だったのか。そ
ういう意味では僕はひっかかってました。
http://www.cml-office.org/archive/1231900461235.html
肝炎でもそうなんだけど、 国の責任を追求しないと補償が得られ
ないという理屈があるらしい。
日本の献血者数率は減っているらしいです。人口減少の影響もあるけど、
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/1b.html
それだけじゃないと思う。
結局は、海外から血液製剤経由で感染するというリスクを全体と
しては受け入れているということなんだと思う。健康で献血しな
いというのは、献血で損なわれる自分の健康の方が、輸入血液製
剤による感染のリスクよりも重要だという判断だよね。
それが良いか悪いかは相対的な問題だけど、ある程度残るリスク
は、誰かが引き受ける必要がある。そのリスクを「個人に押しつ
ける」と言うのは、「俺が責任を取る」「切腹する」という日本
の文化なのかも知れない。
国(あるいは、その対象としての役人)を訴えるってことは、リス
クを国に押しつけるということなはず。だとすれば、それは、刑
事訴訟というよりは、リスク分配に関する民事訴訟なんでしょう。
そう考えると、薬害肝炎に関する反応(予測できなかった時点の患
者も補償しろ)は理解できます。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
In article <3993780...@leo.ie.u-ryukyu.ac.jp>
ko...@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) writes:
> それが良いか悪いかは相対的な問題だけど、ある程度残るリスク
> は、誰かが引き受ける必要がある。そのリスクを「個人に押しつ
> ける」と言うのは、「俺が責任を取る」「切腹する」という日本
> の文化なのかも知れない。
切腹するのは、上に立つ側ですよね。下々/庶民ではない。
ランダムに国民を選んで「はい、当選です、責任を取ってね」と
政府が言うのとは、まったく話が違います。
「事故責任」という言葉も変な言葉です。政府の無責任を個人に
押し付ける。
> 国(あるいは、その対象としての役人)を訴えるってことは、リス
> クを国に押しつけるということなはず。だとすれば、それは、刑
> 事訴訟というよりは、リスク分配に関する民事訴訟なんでしょう。
民事は民事でやらないといけませんが、役人にきちんと仕事をさせ
るような仕組みは欲しいです。江戸時代の役人や現在の北朝鮮の外
交官のように命懸けで仕事をしてもらうというのは、極端としても、
人の命とか国民の税金を何百億円も無駄使いして何もおとがめ無し
というのは、問題でしょう。
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報 \\