新城@筑波大学です。こんにちは。
昨日の Ustream IWJ_OKINAWA1 を見ていたら、1989年の天安門事件
を思い出しました。結果としてデモをしていた人で捕まった人は出
なかったのは良かった。
普天間飛行場へのオスプレイ配備反対のデモで、基地のゲートに自
動車並べたり座り込みをしていたわけです。基地の敷地の中だけど、
基地のフェンスの外。そこでは、沖縄県警も取り締まりの権限がな
い。そういう方法があったのかと思いました。
沖縄タイムス 普天間ゲート封鎖 法の隙間突く 2012年9月30日 10時10分
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-30_39628
昼間は第一ゲートで、強制排除。それは、盾を持って物々しい感じ
が出ていました。
http://www.qab.co.jp/news/2012093038301.html
夕方18:30は、まだテレビ中継に耐えられる程度。
http://www.qab.co.jp/news/2012092838271.html
その後、Ustream 生中継で見ていると、「これは天安門事件か」と
思うようなシーンが続きます。たとえば、このあたり。
http://www.ustream.tv/recorded/25811569
1989年の天安門事件と似ているなあと思ったのは、デモをしている
市民が警察官を説得している所。天安門事件の時は、説得の結果、
取り締まり側の警察や軍が最初は引き上げてしまいました。片手で
戦車を止めるシーンが有名。普天間基地ゲート前では沖縄県警は引
き上げるということはありませんでした。淡々と警官4人で1人を
引っ張っていく。生中継で見ていると、みんな捕まったのかと思い
ましたが、実際には逮捕者は出なかった。それは良かったです。
Ustream で 3000 人以上の人が生で見ていたのが大きかったのかな
あと思いました。
取り締まる方も、自分たちがどんな法律に基づいて行動しているの
か分からないみたい。基地の中、フェンスの外という所で活動でき
るのか。民家に入っている人を排除するのとは違うわけですし。取
り締まる側も、辛かったろうなあと思いました。これは、長期間の
取り締まりは続かないでしょう。
最後、門の前と車の上に何人か残り、それを取材する沖縄タイムス
の記者と IWJ で生中継をしている記者が残ります。そのうち突入し
てくるのではないかと覚悟を固めた発言もありました。でも最後、
明日以降も活動は続くということになって、穏やかに立ち退くこと
になります。
http://www.ustream.tv/recorded/25816092
生中継を見ていると、歴史の動きの1つに立ち会った感じもありま
す。後で Ustream の録画を見るのは辛いものはあります。無編集の
マイクロメディアもいいけれど、編集メディアも欲しい。何か技が
欲しいなあ。
だけど、今のテレビ・新聞等の既存のマスメディアは大事な話を知っ
ていても伝えない所があるからなあ。マスメディアだけから情報得
ていると危ないというのは、原発事故以降、広がってはいるとはい
え、まだまだマスメディア強いね。
今後ですが、「住民の敵意に囲まれた基地は使えない」という話が
現実味を帯びてきたようにも思えます。基地は軍事力という意味で
は強いのでしょうが、住民には弱い。single point of failureを避
けるためには、分散するしかないのでしょう。今風に言うと、安全
保障の脱沖縄依存。
それにしても、基地の出入り口は、ゲートなのに、天安門は門。ア
メリカだと、Watergateというのもありました。
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 情報工学 \\