新城@筑波大学です。こんにちは。
Yasushi Shinjo <
y...@is.tsukuba.ac.jp> writes:
> 遠隔捜査ウイルスで誤認逮捕されてしまった片山さん。今日(3月
> 5日)、佐藤博史弁護士の会見があるかと思ったら時間がずれて見れ
> ませんでした。
これも、IWJ で録画がありました。暫く非会員でも無料で見れます。
2013/03/05 PC遠隔操作事件 片山容疑者弁護人・佐藤博史弁護士ぶら下がり会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63404
遠隔操作事件の佐藤博史弁護士 検察の不当な取調べに怒り
> でも、3月4日に IWJ で岩上安身さんによる佐藤博史弁護士のインタ
> ビューが出てました。しばらく非会員でも見れます。
>
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63241
インタビューも記者会見も twitter の実況連続投稿が出ているので、
そちらを見てもいいのでしょう。
130304 佐藤博史弁護士緊急インタビュー 実況ツイートまとめ
http://togetter.com/li/466295
130305 PC遠隔操作事件 佐藤博史弁護士ぶら下がり会見(実況ツイート)
http://togetter.com/li/467274
最初のインタビューの録画も記者会見も見ました。遠隔捜査ウイル
スで誤認逮捕されてしまった片山さんの佐藤弁護士は、片山さんの
無実を確信してますね。私もそうだと思います。根拠はこんな所。
・問題のプログラム isys.exe は、C# で書いてある。片山さんは、
Java は書けるけれど、C# は書けない。(インタビューでは一般
向けに「古文が書けない」という例を使ってました。)
・警察は証拠を持っていない。片山さんが使っていたコンピュータ
からは、isys.exe 開発に関する痕跡が残っていない。携帯電話か
ら写真がサルベージされている。無関係の写真ばかり復元できて
いる。問題の写真が復元できない。防犯カメラには、猫に首輪を
付ける瞬間の映像は残っていないようだ。
・警察も検察も取調べの録画をしたら話をすると言っているのに、
それをやろうとしない。
3月5日は、検察官の取調べがあったのですが、その手法や手続きに
も問題があるようです。検察官が「C#が書けないことを被疑者に示
させる」ような「悪魔の証明」を求めたり。本当は検察官が「C#が
書ける」証明しないといけない。あと、パソコンに痕跡が残ってい
ないのも、警察検察は証拠隠滅したというけれど、元々持ってない
のを示せと言われても無実の人にはできません。
「悪魔の証明」って、元々法律の用語だったのですね。論理学の否
定の証明とか、そういう文脈で理解していました。
あと、元々の13件の事件が同一犯人として、全部について犯行時刻
(掲示板に isys.exe へのコマンドを書き込んだ時刻)のアリバイ
を調べる必要があります。警察はそれをしてないみたい。これもま
た、警察検察は、コマンド投入の自動実行を仕掛けていたとか言い
出すのか。
今回の誤認逮捕事件では、片山さんが携帯電話を中古業者に売った
時に警察が押収して内部を調べています。中古業者は、携帯電話内
部の不揮発性メモリを簡単な論理フォーマットしなおしただけで0
を埋めるような消去をしてないんですかね。あるいは、消去の作業
をする前に警察に押収されたのかもしれません。どちらにしても、
携帯電話を売ると誤認逮捕の危険が増えます。
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 情報工学 \\