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岸田秀の学歴詐欺 kishida shu no gakureki sagi

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T. Z.

unread,
Nov 18, 2003, 4:47:15 PM11/18/03
to


再び法律の疑問です。

ベンダサンは一冊しか本を出せなかったと思いますが、
ポールボネという(にせフランス人)日本人のオッサンは
30年くらい読者をだまして本を売っていました。

詐欺により
本を売ってきたことになりますが、
これは、犯罪にあたるのでしょうか?


>
> 1. fj.booksにはほとんど投稿がないみたいなんですが、
> 岸田秀「博士」、やその他
> 本の話をするのに適しているサイトはありますか?
>
>
> 2.フランスとかドイツとかの大学から
> 文系の博士号を取得するのって、すごく大変なんですか?
>
>
> 3.日本人でフランスとかドイツとかの大学の
> 文系の博士号を持っている人といえば
>    ハスミ先生
>    岸田秀「博士」(*)
>    中島 義道
> の3人しか思いつきませんが、他にもいますか?
>
>
>
> >
> > この件、あまり話題になってないみたいですね。
> > つまらんオバサンの(すぐにばれた)学歴詐欺より
> > はるかに重大だと思うのですが。
> >
> >
> > >「ものぐさ精神分析」などの著者、岸田秀は20数年間
> > > "フランスの大学から博士号を取得"
> > と宣伝してきたが、
> > > 最近それはウソだったと判った、...
> > > とうことを本で読みました。
> >
> >
> > 「恋愛の超克」
> > 小谷野 敦 (著) 62ページです。
> >
> >
> 岸田秀「博士」本人が岸田の本で白状しているそうです。
> >
> > 文部省が認定していて精神分析を教える教授に関する
> > 資格があって、
> > (臨床心理士のことですか?)
> > これを岸田「博士」は持っていたのだが、
> > (おそらく1995-99年くらいに)
> >
> 文部省はこの資格を岸田「博士」から剥奪したとあります。
> >
> >
> > >
> > > 学歴詐欺により
> > > 職を得たり、本を売ってきたことになりますが、
> > > これは、犯罪にあたるのでしょうか?
> > >
> >
> > >> ちなみに学歴詐称は
> > >> 軽犯罪法1条15号該当です。
> >
> > そうですか。どうもありがとうございます。
> >
> >
> > 岸田「博士」は当初、フランス語が原文とする彼の
> > 「博士論文」を本の中に収録していましたが、
> > 最近の改訂版にはこれがないようです。
> >
> > フランス語の原論文というのが、まるで存在しない、
> > というのなら面白いのですが、
> > ( イザヤ・ベンダサンみたい! )
> > それじゃ、まるでギャグ小説ですね。
> >
> > 「文学部岸田教授」
> >

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SASAKI Masato

unread,
Nov 19, 2003, 7:50:47 AM11/19/03
to
佐々木将人@函館 です。

法律論に限定するので
相変わらずフォロー先はfj.soc.law指定

>From:"T. Z." <Use-Author-Address-Header@[127.1]>
>Date:2003/11/19 06:47:15 JST
>Message-ID:<2003111821471...@web2402.mail.yahoo.co.jp>
>
>ベンダサンは一冊しか本を出せなかったと思いますが、
>ポールボネという(にせフランス人)日本人のオッサンは
>30年くらい読者をだまして本を売っていました。
>
>詐欺により
>本を売ってきたことになりますが、
>これは、犯罪にあたるのでしょうか?

ならないでしょう。
刑法上の詐欺は
「相手に対しだます行為をする」
「だます行為によって相手がだまされる」
「だまされた結果知っていればやらないようなことをする」
ことが必要ですが
その際に世間で普通に行われる程度の誇張や虚構があったくらいでは
詐欺罪にはならないとされています。
有名な例では「洗剤のCM」なんてえのがこれですね。

本の場合だとやはり普通の人は
「著者の肩書」で本を買う訳ではないですし
そういう選び方をするのは上手下手で言えば下手の部類でしょう。
そうなると「だます行為」かどうかが問題である上
「それによってだまされた」とは言い難く
詐欺罪にはならないこととなります。
(要するに刑罰でプレッシャーをかけるのではなく
 その著者の信用の問題として各人が判断しなさいってことです。)

だいたい偽の称号で本書いたぐらいで詐欺罪になるなら
阿部寛は既に有罪になってないと……。

----------------------------------------------------------------------
Talk lisp at Tea room Lisp.gc .
c...@nn.iij4u.or.jp 佐々木将人
(This address is for NetNews.)
----------------------------------------------------------------------
ルフィミア「兄さん、秋休み、終わっちゃったね?」
まさと  「それ青いブレザーでキュンキュンさせながら言わないと……。」

Noboru Nishimura

unread,
Nov 19, 2003, 9:29:42 AM11/19/03
to
TRICK ですか。(笑)

にしむら

SASAKI Masato wrote:
>
> だいたい偽の称号で本書いたぐらいで詐欺罪になるなら
> 阿部寛は既に有罪になってないと……。

Haraguti Masaya

unread,
Nov 19, 2003, 10:48:13 AM11/19/03
to
SASAKI Masatoさんの<20031119...@nn.iij4u.or.jp>から
>だいたい偽の称号で本書いたぐらいで詐欺罪になるなら
>阿部寛は既に有罪になってないと……。

# アレは上田次郎名義ですよね…。

世の中のいわゆる『タレント本』の大半はゴーストライターがかんでるのだろ
う、と私は認識していますが、そんなのまで詐欺にされちゃ、さすがに商売し
にくいでしょうね。
でも、タレント本を買う人は、本人が書いてると信じて買うのかな?
あの手の本はほとんど名前で買うのでしょうから、ばれたら詐欺になり得る?

--
HARAGUTI Masaya

SASAKI Masato

unread,
Nov 19, 2003, 11:14:52 AM11/19/03
to
佐々木将人@函館 です。

>From:Noboru Nishimura <nob...@tke.att.ne.jp>
>Date:2003/11/19 23:29:42 JST
>Message-ID:<3FBB7E56...@tke.att.ne.jp>
>
>TRICK ですか。(笑)

正解でし。(爆笑)

SASAKI Masato

unread,
Nov 19, 2003, 11:15:23 AM11/19/03
to
佐々木将人@函館 です。

>From:Haraguti Masaya <7...@pop17.odn.ne.jp>
>Date:2003/11/20 00:48:13 JST
>Message-ID:<bpg3bt$142f$1...@nwall1.odn.ne.jp>
>
>SASAKI Masatoさんの<20031119...@nn.iij4u.or.jp>から
>>だいたい偽の称号で本書いたぐらいで詐欺罪になるなら
>>阿部寛は既に有罪になってないと……。
>
># アレは上田次郎名義ですよね…。

はい。
でも「阿部寛じゃない」上田次郎なんだ……という点では
問題の構造は一緒なんです。
本質的には
「じゃあペンネーム使うのがどうだ?」とかってところまで
行き着くでしょ?

>でも、タレント本を買う人は、本人が書いてると信じて買うのかな?

たぶんそういう人も少なからずいると思うし
一方でタレント本についてはゴーストライターが書いているのは知っている上で
あたかも本人が書いたかのように取り扱うことで楽しむ読者も
また少なからずいると思うんです。
(それこそ上田次郎の本だって、「そんなやつはいねえよ」と知りつつ
 だけどあたかも実在の人物であるかのように楽しむってえのも
 少なからずいるだろう……と。)

そうすると詐欺罪のもう1つの論点として
「それでだまされるのはあまりにもうかつ」だと
「そもそもだます行為と言えるのか?」
って問題も別途出てくると思うんですよ。

加えてゴーストライターの場合
どこからがゴーストライターかという問題もあると思います。

例えば会社の社長の声明なんかは
会社の社長が筆をとって書いているものだとは必ずしも言えませんよね。
部下の誰かが起案しているのが多いはず。
だけどこの場合は社長がその内容を認めてそのとおりに行うことで
世間も社長が書いたものとして取り扱う訳でしょう?
じゃあタレントがそれ式でその内容を認めている場合に
ゴーストライターが書いたことをもって
「タレントが書いたとは言えない」とまで言えるかどうかは
私は結構微妙だと思います。

そうすると

>あの手の本はほとんど名前で買うのでしょうから、ばれたら詐欺になり得る?

総合考慮すると詐欺罪はやはり無理筋っぽいですね。

T. Z.

unread,
Nov 19, 2003, 2:37:15 PM11/19/03
to

コメントありがとうございます。
安部寛はウソの称号使ってたのですか?

ポールボネという(にせフランス人)日本人のオッサンは
藤島という人で、この一連の本で
ものすごい額を稼いで、豪邸を建てたそうです。
奥さんは確かジャニーズ事務所の社長だった人。


○○人が「XX人」と偽って本を書く、というのは
外国でもよくあると思うが、ポールボネの例が珍しいのは、

1.正体が一部のマスコミ人などにばれた後も、商売を続けた。

2.読者はずっとだまされ続けた。(これは出版社(角川書店
?)の良心の問題か?)
GOOGLEなどで見ると、今でも大部分の読者はだまされているの
が分かります。

>
> 再び法律の疑問です。


>
> ベンダサンは一冊しか本を出せなかったと思いますが、
> ポールボネという(にせフランス人)日本人のオッサンは
> 30年くらい読者をだまして本を売っていました。
>
> 詐欺により
> 本を売ってきたことになりますが、
> これは、犯罪にあたるのでしょうか?



> > >
> > >


> >「ものぐさ精神分析」などの著者、岸田秀は20数年間
> > > > "フランスの大学から博士号を取得"
> > > と宣伝してきたが、
> > > > 最近それはウソだったと判った、...
> > > > とうことを本で読みました。
> > >
> > >
> > > 「恋愛の超克」
> > > 小谷野 敦 (著) 62ページです。
> > >
> > >
> >
> 岸田秀「博士」本人が岸田の本で白状しているそうです。
> > >

SASAKI Masato

unread,
Nov 20, 2003, 8:56:16 AM11/20/03
to
佐々木将人@函館 です。

野暮承知。

>From:"T. Z." <Use-Author-Address-Header@[127.1]>

>Date:2003/11/20 04:37:15 JST
>Message-ID:<2003111919371...@web2407.mail.yahoo.co.jp>
>
>安部寛はウソの称号使ってたのですか?

今日も放送されていましたテレビ朝日系のドラマ「TRICK」で
阿部寛が扮している
「日本科学技術大学教授・上田次郎」(当然架空の人物)
の名で本が出版されているのです。

もし真実に反する名乗りをした本を出版しただけで詐欺罪になるのなら
阿部寛(もしくは実際の著者)は既に詐欺罪になっているはず……。
なっていないのはそれは詐欺罪ではないからという説明がつくという話です。

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