数学書としては、かなり個性的と言うか、アクが強く、それなりに面白い本
だが、若気の至りと言うべきか、随所にトンデモナイことが書かれている。
ヽ(^。^)ノ
それらのうちから、いくつか拾ってみると:-
> 《真理》などというものは、言語の上でしか存在しない。(同書 p.4)
バカ言ちゃあイケナイ! 真理は言語とは無関係に存在しており、真理に
とって言語は、それを他人に伝える為の手段の1つに過ぎない。
> 宇宙の大法則というものは存在しない。(同書 p.5)
「大」と考えるか「小」と考えるか、或いは「中」と考えるかは人によって
違うだろうけども、宇宙の法則というものは、厳に存在している。
# もしも「宇宙の大法則というものは存在しない」のであれば、そのこと
自体(つまり、「宇宙の大法則というものは存在しない」ってこと自体)が
宇宙の大法則ということになる。
> 慣性質量と重力質量の、余りに完全な比例関係に疑問を抱いたアイン
> シュタイン が、それを解明する手がかりとして相対論を築き上げ、
> 《質量不変の法則》を 《(質量)+(エネルギー)不変の法則》に
> 拡大した・・・ (同書 p.132 脚注)
慣性質量と重力質量との完全な比例関係を契機としてアインシュタインが
築いた理論は「一般相対性理論」のほうであって、《(質量)+(エネルギー)
不変の法則》のほうは、それ以前の「特殊相対性理論」によって得られていた。
ヽ(^。^)ノ
# 尚、この脚注には、更に、
> 注意深く情報理論を再構成すれば、熱力学の第一法則(エントロピーは
> 増大する) はくずれて、
>
> 《(質量)+(エネルギー)+(情報量)不変の法則》
>
> つまり、エントロピー保存の法則を導くことができるのではないかと予想
> する。
という、ヨタごとが書かれている。 ヽ(^。^)ノ ヽ(^。^)ノ ヽ(^。^)
ノ
# 2chの http://science.2ch.net/test/read.cgi/math/1062527427/ で、
ごねている「タワケども」の何パーセントかは、この小針氏の本で、確率論を
学んだ「積りになっている」ことであろう。 ヽ(^。^)ノ