アニメ版「時かけ」の地上波放送(7月21日)決定記念、つうわけでもな
いけれど。
先日最終回を迎えた、フジテレビ系月9ドラマ「プロポーズ大作戦」。
あんまりフザけたタイトルつうこともあり、当初は完全に無視してまし
たが、たまたま何回目かの放送を見て、どうやら歴史改変の時間旅行も
の(ちょっとオオゲサ)らしいと知ってから、ぼちぼちチェックしており
ました。
# 以下ネタバレ。
本当は相思相愛なのに、互いにはっきりしないまま、すれちがい続けて
きた男女がいて、遂に女のほうが別の男との結婚を決意。その披露宴会
場で男(主人公)が未練たらたらとしていると、なぜか「妖精」が出現。
男は妖精の力で過去に向かい、何度かあったチャンスをやり直すことに
なる。
で、男は毎回異なる過去のイベントをやり直すんだけど、結局は既定の
歴史を変えるには至らず、現在に戻ってみれば、何の変化も見られなく
て、男は焦る。というのが基本フォーマット。
実は、この「妖精」(二枚目の中年男性)ってのが何かの偽装ではなく、
どうやら本物らしいとわかった時点で、ちょっと脱力してしまったので
すが、これはまあ、しょうがないんでしょうね。そういう視聴者向けの
ドラマってことで。なにしろ、フジの月9だし。
そうなると残された興味は、歴史改変ものとしての決着のつけ方のみ。
個人的に予想(期待)してたのは、ほとんど効果がなかったように見えた
過去への介入が、実はドラマの裏面でパズルのように絡み合っていて、
最終回に至ってようやく劇的な結果をもたらす、というパターン。
だったのですが、実際の最終回は、まあはっきりいえば「リプレイ」で
した(グリムウッド、でしたっけ?)。要するに、過去にこだわるのはや
めて、これから明るい未来をつくりましょう、というパターンです。つ
か、考えてみると、物語全体の構造も「リプレイ」そっくり。破滅的な
タイムリミットを抱えた主人公が、超自然的な力によって何度も過去を
やり直すんだけど、その度に徒労感を覚えてしまい、上記の説教じみた
結論に至る、という。
# そういえば、今回の主人公の男はジャニーズで、確か「リプレイ」が
# 日テレでドラマ化されたときの主人公もジャニーズだったはず(一度
# も見てませんが)。って、そんなことはどうでもいいか。
もっとも、そういえば「グリンプス」も似たようなパターンだった気が
するし(破滅に直面してたのは主人公じゃなかったけど)、いわゆる剣と
魔法じゃないタイプのファンタジーの時間ものにはよくあるパターン、
ってだけのことなのかも。サンプル数3つだけど。
ただ、「過去を捨てて今を生きろ」的なメッセージつうのは、確かに人
生訓的には正しいんだろうけど、それはそれとして、「過去に戻って何
をやっても無駄無駄無駄っ!」的な物語は、読んでてあまり楽しくはな
いですな。正直なところ。やっぱり。
いやまあ、ひとくちに「何をやっても無駄」といっても、これがSFなら
「実はすべて織り込み済みでした」とかの理屈がついて(本当の父親は
隣のオッサンだったとか)、そこら辺の決着のつけ方の意外性を楽しん
だりできると思うんですが。ただ説教されて終わり、ってのはどうも。
# とはいえ、本当に説教臭いのは「リプレイ」だけで、「グリンプス」
# はちょっと毛色の違う話だし、今回の「プロポーズ」はコメディなの
# で。一応、念のため。
あ、全然関係ないけど、長澤まさみが走るシーンで強烈なチチ揺れを拝
めたのは収穫でした。
--
AMAUMA
最終回終わったところで書こうかどうしようかと思ったけど
誰も読んでないみたいだったので…
> そうなると残された興味は、歴史改変ものとしての決着のつけ方のみ。
> 個人的に予想(期待)してたのは、ほとんど効果がなかったように見えた
> 過去への介入が、実はドラマの裏面でパズルのように絡み合っていて、
> 最終回に至ってようやく劇的な結果をもたらす、というパターン。
そうですよね! 期待してたのに…
> いやまあ、ひとくちに「何をやっても無駄」といっても、これがSFなら
> 「実はすべて織り込み済みでした」とかの理屈がついて(本当の父親は
> 隣のオッサンだったとか)、そこら辺の決着のつけ方の意外性を楽しん
> だりできると思うんですが。ただ説教されて終わり、ってのはどうも。
そうなんです。ところで、最終回だけは「元の時点より少し前」に戻
るというのはご都合主義だなあと。
最終回くらい二人のラブシーンやってよと思ってたのですが、それも
無しで終わったのでちょっとボーゼンとしました。
> あ、全然関係ないけど、長澤まさみが走るシーンで強烈なチチ揺れを拝
> めたのは収穫でした。
これは2ちゃんで皆言ってましたね。 久野
その点に関する限りは、個人的には、むしろちょっと感心しました。
まず、「過去は変えられないが未来は変えられる。だから行動しろ」と
いうのがこのドラマの主張(説教)だと思うわけで、そうすると普通は主
人公がそういう行動をした結果、2人が抱き合ってハッピーエンド、と
いうのがパターン。
なので、このドラマもてっきりそうなんだろうと思っていたら、いやい
や、実際に一歩を踏み出したからって、それで人生が変わるかどうかは
わからない、みたいな感じの終わり方をしたわけで。
もちろん、基本的には、あのあと2人はくっつくんだろうな、という雰
囲気だったと思いますが、あそこで会えなかったことで、今度こそ女の
ほうが完全にあきらめた可能性もあるし。男のほうは男のほうで、告白
したことで満足しちゃった節もあるし。
まあ、見方によっては中途半端というか欲求不満な感じかもしれません
が、TVドラマの説教にしては誠実だったかも、と。
>> あ、全然関係ないけど、長澤まさみが走るシーンで強烈なチチ揺れを拝
>> めたのは収穫でした。
> これは2ちゃんで皆言ってましたね。 久野
おお、やっぱみんな見るとこは同じなのですね。ってオイ。
# ミツカンかどこかのCMで、おべんと持った乙葉が走る映像もなかなか
# アレでしたが、今回のこれは、長澤まさみがそれほど大きいと思って
# なかった分、インパクトを感じたのでした。
--
AMAUMA