[SKATE] Ito Midori vs. Kristi Yamaguchi

閲覧: 17 回
最初の未読メッセージにスキップ

Makiko Okamura

未読、
1992/03/09 0:25:121992/03/09
To:
Skate-Mailing-List fj広報担当がおおくりする mail digest。
MLではオリンピックの盛り上がりが一段落したところ。
やはりフィギュア女子が話題の中心です。
スケート関係の話題も読者は多いようで,個人メールや口頭その他でも
いろいろ質問などいただいています。今回の digest はごちゃ混ぜです。

---
ara>次回のオリンピックは2年後だそうですが、
ara>どうしてそうなったのかご存知?

mak>いつだれがなんで決めたのかは知らないけど,オリンピックは2年
mak>ごとに夏冬交互にやることになったんだそうな。
mak>両方同じ年にやると,オリンピック委員会とか予算とか一気に負担に
mak>なり,社会的にもいろいろ影響が大きいとか,スポンサーからお金を
mak>しぼりとるのが難しくなるとか,おそらく,結局はほとんどお金の
mak>問題でしょう。

#実状を詳しくご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。

mak>スポーツをどう美化しようと,お金との関わりは避けられず,はては
mak>国どうしの競争,国家の宣伝に利用されたりというのが実状。
mak>でも先立つものがなければ何もできないし,国家間の争いもこんな
mak>所だけでやっててもらえるなら平和でけっこうなことだ。

ara>そうですね。
ara>オリンピックの間は、特に日本人であることを意識しますね。

ara>それにしても伊藤みどりへのプレッシャーは異常でした。
ara>貴花田の場合もそうでしたが、いくら新聞ネタ不足とはいえ、
ara>スポーツ新聞の扱いが過剰だったと思います。
ara>これもプロ野球の不人気の影響でしょうか。

---
(OP: オリジナル・プログラム)
ara>OPって、いくつかやるべき内容が決められていて、
ara>あとの構成が自由な種目のことですか?

mak>OPの必要要素は次の8個で,順序や曲や構成は自由。
mak>これ以外にやっていいのは,つなぎのステップ(コネクティング・
mak>ステップ)のみで,余分なことをやったり繰り返したりしたら減点。
mak>失敗したからもう一回というのは許されない。
mak>ジャンプは余分に回転しても減点,2と3に同じジャンプを入れても
mak>減点です。

mak>○ ジャンプ3つ
mak> 1.ダブルアクセル
mak> 2.ステップからのジャンプ
mak> 女子はダブル,男子はトリプル。
mak> 3.コンビネーションジャンプ
mak> 女子:ダブル2つまたはトリプル1つダブル1つ,
mak> 男子:ダブル2つからトリプル2つまで。

mak>○ スピン3つ
mak> 1.ジャンプスピン
mak> どのジャンプスピンでも良い。6回転以上。
mak> 2.スピン・コンビネーション
mak> 1回のみ足換えと2回以上姿勢の変化を含むスピン。各足5回転以上。
mak> 3.スピン
mak> 女子:レイバックスピン,6回転以上。
mak> 男子:1回のみ姿勢の変化と2回以上の足換えを含むスピン。
mak> 合計15回転以上。

mak>○ ステップ・シークェンス
mak> (リンクの端から端,または一周のステップ。詳細は略)
mak> 女子: 1.スパイラル・ステップ・シークェンス
mak> 2.1種類のステップ・シークェンス
mak> 男子: 2種類のステップ・シークェンス

ara>フリーとの違いは?

mak>フリーはトリプル以上のジャンプの数に制限があるが,それ以外は何を
mak>何回やっても自由。ただしバランスの悪いプログラムは低く評価される。

(OPの)
ara>伊藤みどりのころんだトリプルルッツが
ara>もっと簡単な何かじゃだめだったのでしょうか?

mak>採点は,まずスケーティング(スピードや滑りのなめらかさ,姿勢など)
mak>やステップのうまさ難しさ,それとジャンプやスピンの難度や良しあしを
mak>見て基礎点を付け,そこからルールどおり減点したり,特に優れた特徴に
mak>対して加点したりします。
mak>したがって基礎点が高ければ少々失敗しても高得点が出ます。
mak>だから簡単なもの,例えばダブルルッツなんかにしてしまったら基礎点が
mak>低くなってしまうので上位には入れません。

mak>OPの細かい減点規則はISU(国際スケート連盟)から
mak>コミュニケーションが出ていて,例えばジャンプは省略0.6,転倒
mak>0.5,お手付き程度なら0.2とか,スピンは省略0.4,転倒0.3,回転
mak>不足0.1~0.2とかその他いろいろ1ページくらい書いてあります。
mak>すべてエレメンツ(第一採点)からの減点。

mak>基礎点の高さは,べつに詳しい人でなくてもナマで見ていればなんと
mak>なくわかる(特にスピードやジャンプの高さは誰でもわかる)ので
mak>解説しなくても得点は納得できると思うのですが,TVではよく
mak>わかりませんね。

mak>それから採点の内訳は,ジャッジ本人しか読めないきちゃないメモが
mak>あるだけで,試合後のジャッジミーティングに使い,公開はされません。

---
(フリーで)
mar>みどりさん、二回目のトリプルアクセル成功して本当に良かったですね。
mar>あそこから最後までの演技が、すごぉくうれしかった。。。。
mar>エキジビションが楽しみ。。。。

sakan>みどりちゃんは期待されていた金がとれなくて残念だったけど、
sakan>本人が嬉しそうだったので、よかったよかった。

kaz>本当に伊藤みどり選手の2回目のトリプル・アクセル決まって良かった。
kaz>生中継を見ながら思わずパチパチパチと拍手をしてしまいました。
kaz>銀ももちろんおめでとうだけれど、本人が一番嬉しそうな顔をしているのを見て、
kaz>ほっとしました。

sak>ともかく、昨年の世界選手権の二の舞を演じなくて良かった、と思います。
sak>フリーでもヤマグチに負けてしまっていたので、
sak>OPのミスは、それほど悔いとして残らないでしょう。

sak>トリプルアクセルが成功したことはとても素晴らしいことですが、
sak>私の感想としては、プログラム全体が、トリプルアクセルを2回
sak>飛ぶためにできていたような気がしてなりません。
sak>やはり、あのような難度の高い技は、1回にしておいて、
sak>他の部分にもっと神経を行き渡らせたプログラムにすべきだったと思います。

---
ara>ヤマグチと伊藤の差は、結局は容姿の差によるものなのか?
ara>つまり、まったく同じ構成では伊藤みどりは勝てないのか?

mak>まったく同じ構成で同じことをやったら伊藤みどりが楽勝です。
mak>TVだと全然わからないけど,スピードとジャンプの高さで格段に
mak>伊藤がまさっています。
mak>事実,転倒したにもかかわらず,ジャンプの差で技術点では伊藤が
mak>上になりました。それでも負けたのは,スピードとジャンプ以外は
mak>全部ヤマグチが上だからです。
mak>「以外」とは,スピンとか,スケーティングの姿勢,滑りのなめらかさ,
mak>技の間のステップの難しさやうまさ,構成・振り付けの良さ。
mak>これらがあるから容姿の美しさを最大限に生かすことができるのです。

(ヤマグチの演技は,)
mak>ジャンプを跳ぶための助走を基本に構成したような伊藤の振り付け
mak>とはレベルが違います。
mak>当然,容姿がいいだけじゃ点は出ません。もっと顔とスタイルの良い
mak>選手なんかいくらでもいますから。
mak>ただし,同じような構成にしたら良いかというとそうでもなく,
mak>ヤマグチはヤマグチの特徴を生かすような振り付けだから引きつける
mak>ものがあるということです。

ara>つまりスタッフも優れていたということでしょうか。

ara>確かに、ヤマグチのは見ていてフィギュアという風に楽しめますが、
ara>伊藤の場合はどうしてもジャンプに目がいってしまいます。
ara># だから、後述のエキビジションは不満だった。

---
ara>フリーで伊藤みどりは最初のコンビネーションジャンプが
ara>ダブルになってしまい、しかもその後でトリプルアクセルをころんだのに、
ara>それで技術点で5.9がでるのはどうしてなのか?
ara>オリンピック初めてのトリプルアクセルをやったから?

mak>フリーの方は減点の規則はあまりありません。転倒は第一採点
mak>(テクニカルメリット)から減点し,もしプログラム全体の構成や
mak>調和を崩したなら第二採点(アーティスティックインプレッション)
mak>からも減点すべし,となっています。だいたい0.1~0.2くらい減点
mak>しています。

mak>単にトリプルアクセルを成功させただけではあの点は出ません。
mak>フランスのボナリーは4回転を一応成功させましたが,あまり
mak>高くもなく回転不足で,質の良いジャンプでないとされるもので,
mak>ほかの失敗もあり,高い点はもらえず5位に落ちています。

mak>5.9 は,伊藤みどりのジャンプがどれも文句無しに世界最高だから
mak>です。加えてスピードも世界の上位グループに入ってさえ目立つほど
mak>です(TVじゃ全然そんなふうに見えない)。
mak>それとほかの,スピンやステップや全体の構成なんかは,その特徴を
mak>打ち消さない程度には優秀です。ということで伊藤は技術的には間違い
mak>なく世界最高です。

mak>技術点の 6.0 は現在の世界最高の技術に与えられると考えられます。
mak>ジャッジはだいたい伊藤みどりがノーミスの場合を想定して 6.0 を
mak>考えているので,その「仮想」みどりとの比較で評価しているような
mak>ものになります。それと,今回の大会でこれ以上
mak>高度なワザをやる人はいないのがわかっているので,最高点を付けて
mak>間違いないわけです。
mak>それで 5.9 が多数で,5.8 も少しありましたが,もし最初のトリプル
mak>ルッツ+トリプルトウループのコンビネーションも決まっていれば
mak>ほぼ全員が 5.9 を出したでしょう。

---
mak>フリーの後半2グループを通してジャッジの採点はほぼ妥当なもの
mak>と思いました。(8番だけちょっと変だった。)
mak>伊藤みどりの技術点は 5.9 が多数でしたから,転倒の分で 0.1
mak>引いたことは明らか。こりゃーわかりやすい。芸術点はそれより
mak>0.2低い 5.7 が多く,ヤマグチのすみずみまで気を配った繊細な
mak>演技・構成と比較すればこんなもんでしょう。

mak>ヤマグチの滑走順が最終グループの1番になったので,解説者が
mak>案の定「後のために点数をとっておいている」とか言っていました
mak>が,今日の内容ならどの順で滑っても同じ点が出るでしょう。
mak>上位グループの技術点は,伊藤みどりのノーミスを想定して
mak>6.0 と考え,比較評価するとだいたい合います。
mak>ジャンプの種類と質とスピード(伊藤が上),
mak>スピンやつなぎのステップその他(ヤマグチが上)の差し引きで
(ヤマグチの技術点は)
mak>5.7~5.8 くらいになります。
mak>お手つき1回のため芸術点も 6.0 までは出せず 5.9 が多数。
mak>あのお手つきがなかったら 6.0 の1つや2つ出たと思いますが。
mak>#個人的にはちょっと残念。

---
mak>6.0以上の点は出せないので,当然そうやすやすとは出せませんわね。
mak>後でもっと上手な人が出てきたら付ける点がなくてかわいそうじゃ
mak>ないですか。(体操の10.0も同じことだと思う。)
mak>それに滑走順が最後で,しかも一番うまかったとしても,それだけで
mak>6.0が付けられるわけでもなし。
mak>逆に最後でなくても,現在世界でこれ以上のものができる人はいない
mak>と判断できれば6.0が付けられます。例えば伊藤みどりが完璧に
mak>やれば滑走順が早くても技術点に6.0は出るはず。
mak>#滑走順が重要だと特別強調するような解説はしてほしくないなあ。

---
(伊藤みどりの)
ara>エキシビションでトリプルアクセルを見たかったのに、
ara>やらなかったのはどうして?
ara>男子の金メダルの人はすっごくサービスしてくれたのに。

mak>エキシビション用のプログラムには,万が一にも失敗するようなもの
mak>は普通入れません。なんでかっていうと順位がつくわけでもないし,
mak>次の試合もあるし,ここで調子に乗って無理して必要以上に疲れたり
mak>怪我でもしたらバカとしか言いようがないから。
mak>男子優勝者のペトレンコのトリプルアクセルはそれでも跳ぶくらい,
mak>しかもアンコールで2回続けて跳べるくらい確実だということです。

ara>ですよね。あれは素人目にもすごかった。

mak>もちろん優勝が本当にうれしいから大サービスしちゃうというのも
mak>あるけど。
mak>それと引退後のために,アイスショーのスカウトにアピールしたの
mak>かもしれない。

mak>伊藤みどりはアンコールの要求がシツコければ,たぶん音楽無しで
mak>トリプルアクセルを一発とんだと思うのだけど,そこまで盛り上がら
mak>なかった。2曲目がおとなしすぎたから拍手が終わってしまったの
mak>だと思う。やはり自分の持ち味ってものをわかってないといけないね。

ara>ですよね。傘を持ってのダブルアクセルは見事だったけど、
ara>観客としてはころんでもいいから生のトリプルアクセルが見たかったはずだし、
ara>失敗しても拍手ものですよ。

#araさんの部分は個人メールより。ニュースへの引用は承諾済みです。
--
まき@とーしば mak...@mcae.tis.toshiba.co.jp
(株)東芝 総合情報システム部 技術システム担当
機械系CAEシステムグループ 岡村 真貴子
# skate mailing list のお問い合わせは skate-...@katsu.Japan.Sun.COM へ。

全員に返信
投稿者に返信
転送
新着メール 0 件