オークションで格安でチケットを買えたので、実際に見てきました。
帰ってきて、メディアが非常に評価していてびっくり。
テレビはこれから見ますが、本当によく見えたんでしょうか?
さて感想を簡単に書くと、凄くつまらないサッカーでした。
昔、岡田監督のクロアチア戦を見たときよりつまらない。
私が面白いと感じるサッカーは機能美溢れるサッカーだったんだ
な、と強く感じましたね。
「そこで逆サイド!」と心で唱えた瞬間に、スパッと逆サイドにロング
パスが通る。これだけでも私自身はそのサッカーに魅力を感じるん
です。
しかし今の代表は、そういう機能美がまったくない。
とりあえずクロスを上げて、合えば得点。はずれれば無得点。
宝くじみたいなサッカーです。
今回ディフェンダーにサントスを入れましたけど、「選手本来のポ
ジションで使う」という当初の公約がどうなったのか不思議でしたし、
そのサントスも全くダメダメに見えました。
ここはディレイにするのかタックルすのかというタイミングがわか
ってない上に、あっさり抜かれるシーンを連発し、上がった裏を突
かれてるのに、下がりが遅い。
攻撃ではドリブルするのかクロスを上げるのか自分でも迷ってる
姿がありありですし、なんとも歯がゆい。
でもスポーツニュースではジーコはサントスを絶賛していたようで、
なにをどうすると、そういう評価になるのかわかりませんでした。
良かったのは大久保。空回りも多かったですが、一生懸命さが伝
わってくるのは好感持てます。
中田は相変わらずでしたが、思うように攻撃の形ができなくて苦し
んでるように見えました。中村はあまり光らず。存在感薄かったです。
まぁ、とにかく今までで一番試合としては良くできたかもしれませ
んが、未来なんか全く感じませんでした。
途中で飽きちゃって、早く試合が終わらないかなぁ、と思ってたくら
いです。コンフェデでどうにかなるとは、とうてい思えませんが、勝っ
ても負けてもどうでもよくなりそうです。
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東京都 飯塚顕充
iiz...@comp.metro-u.ac.jp
<bc8u71$hme$1...@swallow.comp.metro-u.ac.jp>の記事において
iiz...@comp.metro-u.ac.jpさんは書きました。
>> 帰ってきて、メディアが非常に評価していてびっくり。
>> テレビはこれから見ますが、本当によく見えたんでしょうか?
朝日新聞の記事ですが、署名入りの記事で、下記のような記載がありました。
『チームにはどんよりとした停滞感あった。細かい戦い方を授けてくれない
監督への、主力組を中心にした不満と不安。しかし、不慣れな三都主の動きと、
中継をコンパクトに保つことに気を使った宮本は言っている。「ベンチに
指示を待っていたわけではない。どうすればうまくいくのか。自分たちなりに
やったつもりだ」と。』(「編集委員 潮智史」の署名入り、2003年6月12日朝刊)
だそうです。自分で考えてやる、という方向性が見えてきたのかもしれません。
少なくとも、アルゼンチン戦よりは良く見えたんじゃないでしょうか。
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sen...@st.rim.or.jp
In article from <bc8u71$hme$1...@swallow.comp.metro-u.ac.jp>
iizuka wrote:
> しかし今の代表は、そういう機能美がまったくない。
> とりあえずクロスを上げて、合えば得点。はずれれば無得点。
> 宝くじみたいなサッカーです。
そらもう、攻撃の形はおろか、チームとしての方向性すらない状態ですから、
この状態で、機能美を求めても無理だと思います。
> 今回ディフェンダーにサントスを入れましたけど、「選手本来のポ
> ジションで使う」という当初の公約がどうなったのか不思議でしたし、
> そのサントスも全くダメダメに見えました。
公約はこれ以外にも次々破られています。
私的には3バックへの移行も近日中かと期待しておりますが。
> まぁ、とにかく今までで一番試合としては良くできたかもしれませ
> んが、未来なんか全く感じませんでした。
だって、相手が攻めてこないんだもの。
あれじゃぁ、問題なんか出るわけが無い。
> 途中で飽きちゃって、早く試合が終わらないかなぁ、と思ってたくら
> いです。コンフェデでどうにかなるとは、とうてい思えませんが、勝っ
> ても負けてもどうでもよくなりそうです。
子供がいたづらして、ビデオ録画が途中中断していたんですが、
無理やりつながった映像を見ても、前後で違和感が無かったです。^^;
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| 片倉@OMA同盟参上 ka...@vesta.dti.ne.jp ...愛してる? |
| しかし祭りの後には一体、 ...愛してないよ|
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| 何が残るというのだろう 遥か遠く、路は果てしない ...闘うさ!|
なんだか、コミュニケーションもうまくいってないみたいですね。
<http://www.nakata.net/jp/hidesmail/main.htm>
中田英あたりは、相当フラストレーションがたまってるみたいで、スポニチに
は、すでにチーム内で孤立か、みたいなことを書かれています。
<http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/06/16/01.html>
> しかし今の代表は、そういう機能美がまったくない。
アイデアとビジョンのある選手が「機能美」を発揮したくても、他の選手個々の
考え方があいかわらず近視眼的だから、発揮しにくいんでしょう。
前の代表チームでは、トルシエが守備から攻撃へ移るときの共通理解を与えてい
たようですが、ジーコになってから、そういった共通理解(というか、与えられ
ていたものだから「理解」ではなくて、「約束事」か)が崩壊してしまったん
じゃないでしょうか。ジーコのチームのように選手同士が自発的に「理解」を作
り上げていかなければならないチームで「コミュニケーションが取れない」で
は、どうしようもない。
で、その「コミュニケーション」も、前のチームでは、「自己表現せよ」という
形で、ひとり一人がトルシエに強烈に発破をかけられていたのが、今のチームで
は、ジーコがそういう汚れ役をひきうけないので、誰言うともなく中田英にその
役が押し付けられてしまった感じです。もう、チームのサポート役よりは、自分
からどんどん行きたいらしい中田にとっては、これは負担でしょう。フラスト
レーションもたまる。「リーダーとして期待している」ジーコに対しては、「オ
レはコーチではない、いいかげんにしてくれ」という感じでしょうね。
> 昔、岡田監督のクロアチア戦を見たときよりつまらない。
フランス大会の岡田のチームは、選手のサッカーに対する理解度も改革途上だっ
たし、あれが限界でしたね。守備、守備、で攻撃がない。ボールは奪えるけど、
そこからの展開までは教えられていない状態だった。で、トルシエは守備からの
展開のしかたを教えた、と。
でも、加茂、岡田から、トルシエの終了まで、選手の大部分が「教えられなきゃ
できない」ことについては結局何も変っていないわけです。日韓大会のロシア戦
で、ディフェンス陣にそれを卒業する気分が芽生えたことは事実で、これで日本
も変るかと思わせましたが、実際はそうでもなかったようです。そういう状況
で、敢えて「教えずに」やろうというジーコの姿勢は、日本の将来を考えると必
要なことかもしれませんが、「目先の勝利」を考えると正気の沙汰ではない。
「教えない」のはいいでしょう。しかし、それならそれで「わかっている」一部
の選手に精神的負担をかけるべきではありません。だれか、選手以外の人間が鬼
軍曹の汚れ役を買って出なければ、このチームは早晩崩壊するような気がします。
と、ここまで書いてきて、ふと、ファルカンのことを思い出しました。ファルカ
ンもすぐには勝てそうもない面子をあつめて、実際勝てずに批判を浴びて解任の
憂き目にあったわけですが、「ブラジル方式」というのはそんなもんなんでしょ
うかねえ。日韓大会で優勝したブラジル代表にしても、南米予選が始まってもひ
どいチーム状態でしたし。まあ、目先にこだわらない点は評価できますが、それ
で本当に強くなるかどうかというあたりが、日本人には未体験ゾーンなので、見
ているほうは気が気じゃない。
> 途中で飽きちゃって、早く試合が終わらないかなぁ、と思ってたくら
> いです。コンフェデでどうにかなるとは、とうてい思えませんが、勝っ
> ても負けてもどうでもよくなりそうです。
てな気分は、ドイツ大会予選中もふくめて、当分続くんじゃないでしょうか。
萩原@グリフィス大学
iizuka wrote:
> さて感想を簡単に書くと、凄くつまらないサッカーでした。
> 昔、岡田監督のクロアチア戦を見たときよりつまらない。
> しかし今の代表は、そういう機能美がまったくない。
この「つまらなさ」「機能美のなさ」を宇都宮徹壱というスポーツライター
がうまいこと表現していたのでスポナビから引用します。
<http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/confede03/column/0622utsu_01.html>
---ここから---
実際のところ、アメリカ戦でブラジルが見せたサッカーは、
NZ戦で日本が見せたサッカーと、レベルの差を留保すれば、
極めて酷似していたように思えてならない。
約束事は最小限にとどめ、後は個の才能にゆだねられるサッ
カー。どうしても点が欲しいときは、特定の選手が能力を発揮
して力ずくで奪い取り、それ以外の時間帯はたとえ相手のペナ
ルティーエリア内であっても優雅にパス回しを見せるサッカー。
局地的には魅せるものがあっても、試合全体の内容ではあまり
満足できないサッカー。内容重視でもなければ、結果重視でも
ない、どこか中途半端なサッカー。
私には、現在のジーコ・ジャパンが、コンフェデ杯における
ブラジル代表と、どうしても重なって見えてしまう。
---ここまで---
大きい展開のサッカーを「機能美」とするなら、今の日本代表チームの「つま
らなさ」はその展開力の欠如によるものかもしれません。ただ、パラグアイ戦
の日本代表チームが、ブラジル流なのか、それとも個々のパースペクティブ能
力の低さによるものかは、考える余地ありです。個々の選手の視野がより広く
なれば「展開力」というのが身につく物なのか。それとも、ジーコが監督でい
る限りはずっとこんな調子なのか。
萩原@グリフィス大学