先月末、東日本フェリーが、会社更生法の適用を申請、つまり
倒産しましたね。その後の報道を読む限り、乗客・貨物の減少に
よる物ではなく、バブル期の無節操な事業拡張と過大な投資によ
る財務体質の悪化が原因のようです。つまり、負債と不採算部門
の精算によって、再生は可能と言うことのようです。
バブル期には、クルーズフェリーとか言って豪華な客室設備を
備えた大型カーフェリーの投入が流行しましたが、乗船した人の
手記によると、客室乗務員のサービスなどは今ひとつだったとか。
バブル崩壊後の新造船は、客室設備は抑制し貨物輸送重視の船
になってきたように思います。上記東日本フェリーの倒産の原因
の一つに、新造した二隻のフェリーが代替した船二隻の売却がう
まく行かず、係船維持の費用も巨額になったことが挙げられてい
ましたが。係船されている二隻は、バブル期に新造された”豪華
フェリー”じゃなかったかな?
カーフェリーは、乗客も乗せますが、やっぱり日本では貨物の
輸送手段としての方が価値が高いと思います。東日本フェリーも
無事再建されることを祈っています。
菊地英治 ke...@akita-pu.ac.jp