一種のテレパシーを持つ異星人との交流と、古代超兵器らしい人
工の月を人類の宿命の敵フォーラーが奪い合う話が並行して進み
ます。ジェットコースターです。
でも、これだと、ほとんどの謎は謎のままだ。次巻のプロバビリ
ティ・サンでも、おそらくは、同じなんだろうな。
月を爆破する前提で話が進んでいるようですけど、なんで素直に
スイッチ入れないんですか?
フォーラーみたいなのって、古典的な侵略宇宙人なわけですが、
そんなの地球人以外にいねーと思う。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
Probability Sun は飛ばしました。見つけたら買うとは思います
が、戻って読む価値があるとは、あまり思えない...
結構、ひねくれた展開だな。女性らしい話の展開。というか、あ
んまりにも女性のそれなので、ちょっと、うんざりです。一言で
言えば、
どうせ男は馬鹿で外ばかり見てる
だよね?
人工物と言う用語は変。だって人が作ったものではないから。ス
ペーストンネルってのも、あまりに陳腐な用語だ。
同じところに二つ置いて、両方を13に設定すると宇宙が消滅する
っていう設定ですけど、無理すぎです。フォーラーとのゲーム理
論的議論も説得力がないと思う。後ろの超物理的設定もそうだけ
ど。
博士の誘拐と、アマンダの逃避行、マグレダナの探索、マーベッ
トとカウフマンのワールドへの旅。そのどれもが「目的が外れて
る」っていうのがこのナンシー・クレスの小説の本質だと思う。
そういう風に理解すれば、後からは、この落ちが必然だと思えま
す。多分、そうなるんだろうとは思ってましたが、この落ちは読
めませんでした。
マーベットの超感覚の設定は面白い。女性の直観を拡大したもの
だね。それが、役に立たないあたりが、また、面白いです。マグ
レダナも女性的なものを拡大したものだし。クレスって自虐的過
ぎ。