ところで、「蟻のように働く」という慣用句に反して、アリを実際
に観察すると、怠け者のアリが一定割合いる、という話も、しばし
ば語られています。
しかし、勤勉に働くアリ/並に働くアリ/全然働かないアリの比率
は話者によってまちまちです:
http://www.tbs.co.jp/news23/taji/s90804.html
は 6:3:1
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/a_kensyuu/fusanokaze/h14/h14jishu.pdf
は 3:3:4
http://members.tripod.co.jp/mike2/henkaku.html
は 3:5:2
また、出典に言及した記事もなかなか見当たりません。
これも都市伝説の一種なのでしょうか? それとも、科学的観察の
なんらかのレポートは実在するのでしょうか?
また、この寓話/観察話は、いつごろから、誰が普及させたのでし
ょうか?
--
---2003年6月21日(土)--- hay...@tulips.tsukuba.ac.jp
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/memb/hayashi/welcome.html
〒183-8534 府中市 朝日町 3-11-1 東京外国語大学 附属図書館
雑誌情報係 [林 哲也] TEL:(042)330-5597/FAX:(042)330-5199
takahash...@tufs.ac.jp
◆Hayashi Tetsuyaさんの<HAYASHI.03...@clapp1.tulips.tsukuba.ac.jp>から
>ところで、「蟻のように働く」という慣用句に反して、アリを実際
>に観察すると、怠け者のアリが一定割合いる、という話も、しばし
>ば語られています。
>また、出典に言及した記事もなかなか見当たりません。
>
>これも都市伝説の一種なのでしょうか? それとも、科学的観察の
>なんらかのレポートは実在するのでしょうか?
パレートの法則、だったかな。
要するに、2割の仕事で8割の成果を得るとか、
8割の仕事は2割の人の効用に充てられるとか、
そんな感じの分配や分布の偏りに関した社会法則。
だった記憶が(^^;;
-+-+-+---*--+
UEHARA Shigeo :> u-og...@ma4.seikyou.ne.jp
> >都市伝説の一種なのでしょうか? それとも、科学的観察の
> >なんらかのレポートは実在するのでしょうか?
>
> パレートの法則、だったかな。
> 要するに、2割の仕事で8割の成果を得るとか、
> 8割の仕事は2割の人の効用に充てられるとか、
> そんな感じの分配や分布の偏りに関した社会法則。
ありがとうございました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~bonobo/thema90.htm
http://www.alphatec.or.jp/~wagakoko/kenyyu1.html
http://allabout.co.jp/career/bizbook/closeup/CU20030315A/
などなどを見ました。
Wikipedia, the free encyclopediaの
Pareto principleの項
http://www.wikipedia.org/wiki/Pareto_principle
によれば、
The Pareto principle (also known as the 80-20 Rule and the
law of the vital few) states that for many phenomena 80% of
consequences stem from 20% of the causes. Moreover, among
those "top 20" it is also the case that 80% of consequences
result from 20% of causes, and so on.
...
The principle was suggested by management thinker Joseph
Juran. It was named after the Italian economist Vilfredo
Pareto, who observed that 80% of property in Italy was owned
by 20% of the Italian population.
とのことで、ジュラン(Juran, Joseph Moses, 1904- )には経営と
か品質管理(quality control)方面の著作があるようです。
ところで、パレート自身は蟻を実地に観察したり昆虫学者のレポー
トを読んだわけでもなく、Juranだか誰だかが後から蟻の観察と結
び付けた話に仕立てたのではないかという気がしますが、働き者の
蟻と怠け者の蟻の割合が2:8というのは、科学的な観察結果と一
致するのでしょうか?
--
---2003年6月22日(日)--- hay...@tulips.tsukuba.ac.jp
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031028-00000505-yom-soci
に面白い結果が。
働かないアリが1~2割いる、という点は同じようですが、
「怠けアリや仕事熱心なアリをそれぞれ取り出してみても、やはり、怠け者は
怠けたままで、ハードワーカーは働き続けたという。」
なんだそうで、少なくともこのカドフシアリの場合には、働くアリ:働かない
アリの比が一定に保たれるわけではなさそうです。
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\\ ・ ・ 佐脇貴幸
\☆ /\/\ fi-s...@yahoo.co.jp
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