ノートPCを持ち歩いていてイーサネットのハブに差していない状
態の時に、PC側から見ると差されているかのごとく見せかけるよ
うな器機というのは、あるのでしょうか。
MacOSX 上で Virtual PC を使っているのですが、イーサネットに
差してないとホスト側のネットワーク・インタフェースが落ちた状
態になっていて、Virtual PC 上のシステムとも通信できません。
この辺り、MacOSX の問題とも言えますが、ネットワークニュース
なので、当らずとも遠からずで似たような話や解決策があれば、他
の大勢の人には役に立つでしょう。
続きは、一応、Followup-To: fj.net.lan.ethernet としておきま
す。OSごと、機種ごとに何かあれば適切に Newsgroups: を修正
して、 Subject: 等の変更して投稿してもらえると助かります。
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報 \\
In article <YAS.03Oc...@kirk.is.tsukuba.ac.jp>, y...@is.tsukuba.ac.jp (Yasushi Shinjo) writes
> MacOSX 上で Virtual PC を使っているのですが、イーサネットに
> 差してないとホスト側のネットワーク・インタフェースが落ちた状
> 態になっていて、Virtual PC 上のシステムとも通信できません。
Virtual PC のネットワークはいくつか種類があって、それを使い
分けることにより対応します。
外部イサーネットが無いときはソケットインタフェースを使うと良
いと思います。で、「VPC側からはアクセスできるが、Mac 側から
はダメ」とかいうのがあるので面白い。
---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus,
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科,
Yasushi Shinjoさんの記事:
<YAS.03Oc...@kirk.is.tsukuba.ac.jp> から引用します。
>ノートPCを持ち歩いていてイーサネットのハブに差していない状
>態の時に、PC側から見ると差されているかのごとく見せかけるよ
>うな器機というのは、あるのでしょうか。
Ethernet(100BASE-TX, 10BASE-T)用の折り返しコネクタを使う,と
いうのはいかがでしょうか。
この「折り返しコネクタ(loopback connector,折り返しケーブルと
呼ぶ場合もある)」というものは,コネクタのTx(送信)とRx(受信)を
直結させる結線を持っており,自装置が出した信号を自分自身で受信
するようになっています。
# 折り返しコネクタは,LAN装置の試験などに使います。
100BASE-TX/10BASE-Tの折り返しコネクタの結線図は,こんな感じ:
1-----+
2-----|-----+
3-----+ |
4 |
5 |
6-----------+
7
8
※ 1000BASE-Tしか使えないNICでは,折り返しコネクタを使う手法は
多分使えない。
折り返しコネクタは,市販されているのを見たことがないので,自作
するしかないでしょう。
# 工具を持っていなければ,ダメになったツイストペアケーブル(新品
# はもったいない)の端の部分を切り取って作るとか…
>MacOSX 上で Virtual PC を使っているのですが、イーサネットに
>差してないとホスト側のネットワーク・インタフェースが落ちた状
>態になっていて、Virtual PC 上のシステムとも通信できません。
>この辺り、MacOSX の問題とも言えますが、ネットワークニュース
>なので、当らずとも遠からずで似たような話や解決策があれば、他
>の大勢の人には役に立つでしょう。
Googleで探したら,折り返しコネクタを使って上記のようなことを
実現させた例がありました:
http://www.picolix.jp/tech4.html
(ここの「RJ45の折り返しコネクター」欄を参照)
ここに書かれているようなことをしたい,ということでしょうか。
--
江原 純一 mailto:j-e...@pop17.odn.ne.jp
In article <bm69hd$ts$1...@nwall1.odn.ne.jp>
EHARA Jun-ichi <j-e...@pop17.odn.ne.jp> writes:
> 江原と申します。
> Ethernet(100BASE-TX, 10BASE-T)用の折り返しコネクタを使う,と
> いうのはいかがでしょうか。
> 折り返しコネクタは,市販されているのを見たことがないので,自作
> するしかないでしょう。
これこれ。こういうものが欲しかったのです。200円くらいで売っ
ているといいなあと思ったのですが、売り物はないのですか。うち
のテクニシャンに作ってもらおうかなあ。うちの PowerBook は、
1000Base 対応なので、ちょっと心配な所です。
> >MacOSX 上で Virtual PC を使っているのですが、イーサネットに
> >差してないとホスト側のネットワーク・インタフェースが落ちた状
> >態になっていて、Virtual PC 上のシステムとも通信できません。
> Googleで探したら,折り返しコネクタを使って上記のようなことを
> 実現させた例がありました:
> http://www.picolix.jp/tech4.html
> (ここの「RJ45の折り返しコネクター」欄を参照)
> ここに書かれているようなことをしたい,ということでしょうか。
はい。この図は、Windows XP 上での VMware ですね。VMware だと
ブリッジモードでは、こういう仕掛けが必要だけど、NATの場合は
不要だと書いてありますね。NAT した場合、ホスト側からVMware
側に ssh などでログインできるんでしょうか。それができないと
ちょっと辛いです。
In article <3989063...@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>
ko...@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) writes:
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
> Virtual PC のネットワークはいくつか種類があって、それを使い
> 分けることにより対応します。
ホスト側(MacOSX側)のインタフェースがダウンした状態になってい
るので、ホスト側と Virtual PC 側が通信できないという状態にな
る、というのが観測結果なんですが、、、もしかして無理やり
ifconfig en0 IPアドレス up すれば平気だとか。。。ダメみたい。
一度 up した後で線を抜いても平気なんだけれど、Virtual PC 起
動時に線がつながってないとダメみたい。ネットワークは、共有で
はなくてバーチャルスイッチの方です。
> 外部イサーネットが無いときはソケットインタフェースを使うと良
> いと思います。で、「VPC側からはアクセスできるが、Mac 側から
> はダメ」とかいうのがあるので面白い。
「ソケットインタフェース」というのは、なんでしょうか?
飛行機の中で無線LANをenableにすると、今ならおこられるんでしょ
うね。そのうち、公のサービスになるとしても。
MacOS から PPP で Virtual PC 側に接続できないかなあ。
> ※ 1000BASE-Tしか使えないNICでは,折り返しコネクタを使う手法は
> 多分使えない。
1-3
2-6
4-7
5-8
という具合に、4対全部結線すれば出来るのではないでしょうか
宇都木 祐(うつぎ まさし)
e-mail:m-ut...@jcom.home.ne.jp
そう単純にはいかない…
1000BASE-Tでは,リンクの両端で各ペア線のクロック信号を同期させて信号
の送信を行います。
すなわち,リンクの片側では自分自身で生成したクロックで信号送信し(こ
の側をマスターと呼ぶ),反対側では受信した信号からクロックを復元して
信号送信(この側をスレーブと呼ぶ)します。
マスターとスレーブは排他的関係であり,リンクの両端が共にマスター(あ
るいはスレーブ)になることはできません。
マスター-スレーブ関係は,オートネゴシエーションで決定されます。
1000BASE-Tの口(ポート)に折り返しコネクタを挿した場合,自分対自分で
リンクすることになるので,このマスター-スレーブ関係が決定できません。
したがって,上のような配線の折り返しコネクタを使用しても,通常,
1000BASE-T ではリンクしません。
In article <bmmesm$1i1e$1...@nwall2.odn.ne.jp>, EHARA Jun-ichi <j-e...@pop17.odn.ne.jp> writes
> マスター-スレーブ関係は,オートネゴシエーションで決定されます。
...
> 1000BASE-Tの口(ポート)に折り返しコネクタを挿した場合,自分対自分で
> リンクすることになるので,このマスター-スレーブ関係が決定できません。
オートネゴするなら出来そうなものだけど... 何故ネゴできないんだろう?
Shinji KONOさんの記事:
<3989120...@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> から引用します。
>In article <bmmesm$1i1e$1...@nwall2.odn.ne.jp>, EHARA Jun-ichi <j-e...@pop17.odn.ne.jp> writes
>> マスター-スレーブ関係は,オートネゴシエーションで決定されます。
> ...
>> 1000BASE-Tの口(ポート)に折り返しコネクタを挿した場合,自分対自分で
>> リンクすることになるので,このマスター-スレーブ関係が決定できません。
>
>オートネゴするなら出来そうなものだけど... 何故ネゴできないんだろう?
外部折り返しでは自分同士でリンクすることになりますが,このとき,自分
自身でマスターとスレーブの両方を兼ねることになります。
ところが,元記事(私が書いた)で書かれているように,
>マスターとスレーブは排他的関係であり,リンクの両端が共にマスター(あ
>るいはスレーブ)になることはできません。
なので,このようなマスター/スレーブ兼任状態になることはできません。
そのため,オートネゴが失敗します。
あと,マスター/スレーブは「ペア線ごとに別々」ではありません。