私は現在、来年3月25~27日に八王子にある東京工科大学で行なわれる情報処
理学会のプログラム委員として、特別トラック「消費者のためのセキュリティ
-技術開発と普及活動-」を担当しております。
基調講演「Webサービスの脆弱性に関して」
高木浩光(産業技術総合研究所)
が決定しており、もう1件、基調講演を計画中です。特別トラックの内容は、
・安全なプログラムや情報システムの構築に関する技術開発
・安全なプログラムや情報システムの構築に関する普及・教育活動
です。
以下に趣旨と、キーワード一覧を付けます。
締切は12月ですのでまだまだ余裕がございますが、
御研究成果の発表、よろしくおねがいします。
●65回全国大会URL
http://www.ipsj.or.jp/katsudou/taikai/65taikai.html
特別トラックT9
消費者のためのセキュリティ -技術活動と普及活動-
●趣旨●インターネット技術が普及するにつれて、日常生活にもネットワーク
利用は欠かせないものになってきた。しかし、消費者である一般市民がどのよ
うにインターネットを利用するのかについて、情報処理技術者はあまりにも無
知ではないだろうか。また、セキュリティに関する研究の普及、セキュリティ
についての教育を広く行なうことも必要である。本特別トラックでは、「消費
者にとって安全を感じられるセキュリティ技術とは何か」「セキュリティの普
及に必要なこと」「消費者に必要なセキュリティ教育」とは何かを、理論、技
術、制度、教育、法律などの多方面から考える場所としたい。
●キーワードリスト
T9 消費者のためのセキュリティ -技術活動と普及活動-
1 理論
01 暗号、電子署名、デジタル証明書、乱数
02 認証(パスワード、バイオメトリクス、ICカード等)
03 安全性の高いユーザーインターフェイス
04 安全性の高いプログラミング言語仕様
2 セキュリティ技術
01 計算資源割当の基礎技術(カーネル、メモリ管理、プロセス管理)
02 ネットワークプロトコル
03 ファイヤウォール、プロキシ技術
04 ルーティング、VPN
05 webサービス
06 コンピュータウイルス
07 QOS
08 バックアップ、修復
09 その他
3 制度
01 情報共有と情報隔離
02 認証機関
03 プロトコル
04 セキュリティ標準規格
05 管理業務の区分
06 内部告発、脆弱性の指摘、ハッキング
07 セキュリティ研究グループ、機関、自警団の設立と運営
4 普及
01 セキュリティポリシー
02 リスク分析、リスクマネジメント
03 セキュリティに関する出版・報道活動
04 e-Japan構想
5 教育
01 情報リテラシー教育
02 プログラミング教育
03 学校教育におけるセキュリティの取扱
04 消費者教育・社会教育におけるセキュリティの取扱
05 その他
6 法律
01 不正アクセス防止法
02 個人情報保護
03 著作権保護対策
04 迷惑メール、有害情報
05 犯罪捜査(テロ、麻薬取引)
06 保険、損害賠償
07 その他
7 情報システムにおけるセキュリティ
01 自治体における個人情報管理
02 個人情報・顧客情報管理システム
03 医療情報システム
04 予約発券システム
05 通信制御システム
06 電子商取引システム
07 教育システム、e-Learningシステム
08 その他
8 その他
▲以上です。