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ZWAIS: freeWAIS-sf-2.1.2-z3950-1995-target

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Shigeru Ishida

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Sep 8, 1997, 3:00:00 AM9/8/97
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石田@インテック・システム研究所と申します。


26-Aug-1997 に、fj.net.infosystems.wais においてアナウンスした通り、
Ulrich Pfeifer さんによって開発されたインターネット対応の全文テキスト
検索システムである freeWAIS-sf-2.1.2 で作成したインデックス情報を、
情報検索プロトコルである Z39.50-1995/1992に載せて発信するサーバソフト
ウエア ZWAIS (version 0.1) を公開します。


ftp://paprika.noc.intec.co.jp/pub/ishida/freeware/zwais/zwais-0.1.tar.gz


o 開発背景

WAIS は、90 年代に入りインターネット上のテキストベースの情報検索の
手段として、US-ASCII 圏で広く使用されてきました。フリーソフトウエア
として無料で入手でき、オープンな検索プロトコルに基づいた検索処理を
分散した検索サーバに対して等しい手順で依頼することができます。

このように US-ASCII 圏で広く使用されている WAIS ですが、セッション
に用いられている検索プロトコルは、製品となった WAIS を除いて、初期の
バージョンからフリーで入手可能で現在もメンテナンスが続けられている
freeWAIS-sf-2.1.2 に至るまで、Z39.50-1988 (V1) という古いバージョン
に留まっています。この Z39.50-1988 は、その後バージョンアップした
1992 (V2) / 1995(V3) とは互換性がないため、バージョンアップした
プロトコルを利用する情報検索の community と連携することができません。

特に、1988 (V1) vs 1992 (V2) の隔たりには、V2 で ISO SR プロトコル
である ISO 10162/10163 (the Search and Retrieval Service Definition
and Protocol Definition) を内部にサブセットとして包含し、また
ASN.1-1990 の採用による異機種間のデータ転送が保証される仕様となった
点が上げられます。

しかし、WAIS はこの検索プロトコルの普及に大きく貢献しており、実際に
広範囲で(あるいは最も?)利用されていると思われます。

そこで、Z39.50-1988 を用いている freeWAIS-sf-2.1.2 を、国際標準化が
進められている現行のバージョンへ対応することで、1992 (V2) / 1995 (V3)
community との連携を図り、新しいプロトコルへの移行とその普及を考えて
います。# 個人的に... :)


o ZWAIS とは

ZWAIS とは、現在の freeWAIS-sf-2.1.2 (日本語対応化されたものを含む)
の waisindex で作成したインデックス情報を、Z39.50-1995 (V3) で発信
できるようにするサーバソフトウエア (zwaisserver) です。なお、
クライアントから 1992 (V2) でネゴシエーションしてきた場合は、これに
対応します。ただし、1988 (V1) には対応していません。1988 (V1) を使用
する場合は、これまでのサーバ (waisserver) を使用することになります。

ZWAIS (zwaisserver) の主な機能は以下の通りです。

o Initialization Facility -- 1992 (V2) / 1995 (V3)
o Search Facility
o Retrieval Facility
o Mapping File: Bib1 Use Type vs Field Name
o Query Type 1/101
Full Operator and Proximity (pre/, w/) except (atleast/)
o Record Syntax -- SUTRS
o Element Set Name -- `B' and `F'
B -- Score, DocID, Size, Type, Headline
F -- Content
other -- B
o Japanese Option
In server side, convert Query Term to EUC Term in charactor set.


o ZWAIS 開発方針

・freeWAIS-sf-2.1.2 の検索エンジン部に対する改変は極力行わない。
・freeWAIS-sf-2.1.2 のプロトコル処理部は使用しない。代わりに、
Index Data 社 (http://www.indexdata.dk/) で開発されている Z39.50/SR
プロトコルアクセス用ツールキット (YAZ-1.3) を使用する。
・US-ASCII 版を基本とし、日本語(EUC)対応はこれへのパッチの形態を採る。


o 必要なソフトウエア

・ZWAIS-0.1 (本ソフトウエアです)

ftp://paprika.noc.intec.co.jp/pub/ishida/freeware/zwais/zwais-0.1.tar.gz

・freeWAIS-sf-2.1.2

ftp://ftp.wsct.wsc.com/pub/freeWAIS-sf/freeWAIS-sf-2.1/freeWAIS-sf-2.1.2.tar.gz

・YAZ-1.3

ftp://ftp.indexdata.dk/index/yaz/yaz-1.3.tar.gz

・GNU readline 2.0 (option)

そこかしこの GNU ソフトウエアのミラーサイトから取得します。


o ドキュメント

・README.jp

・INSTALL.jp

・QUERY.jp

実装した、Query Type 1/101 と freeWAIS-sf-2.1.2 検索式との対応を
記述しています。


o 動作確認環境

・Solaris 2.5.1 (SS20, gcc-2.7.2)
・SunOS 4.1.4 (IPX, gcc-2.7.2.1)

当方の環境です。


o 今後の予定

・Explain Facility の実装
・Schema の導入
・ユーザ認証の実装
wa...@wsct.wsc.com メーリングリストへのお知らせ。(^^;


o 今後の予定 (その2)

・使用例の紹介
WWW サーバとの連携など(サーバサイド、また SFgate のような CGI 形態)。


o 利用制限

本ソフトウエアは、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2
(GPL2) にしたがいます。COPYING ファイルを参照して下さい。


o 最後に

このソフトウエアが、情報検索プロトコルである Z39.50-1995 の普及の
きっかけと、インターネットあるいはイントラネットにおける情報検索環境
の構築の一助になれれば幸いです。


P.S.

皆さまからのご意見をお待ちしております。ish...@isl.intec.co.jp 宛、
あるいは fj.net.infosystems.wais にメール/ポストして頂けると、
すちゃっと返答できないこともあるかと思いますが、なるべくご返答して
行きたいと考えています。よろしくお願いいたします。


--
株式会社 インテック・システム研究所
情報応用研究部 石田 茂 (Shigeru Ishida)
E-Mail: ish...@isl.intec.co.jp

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