「神様、明けましておめどうございます。」
-おお、ラーの鏡か。
人間世界はどうじゃの。
「はい、人間達はそれはそれは仕合わせでございます。
洗濯物は、まるで新品のように真っ白でございますし、
セーターはふっかふかで、
女の子が頬を押しつけてそれはそれは仕合わせそうでございますし、
若者達はコッカ・コーラ、コッカ・コーラと唄いながら
仕合わせそうに清涼飲料水を飲んでおりますし、
人々はピッカピカの新車に乗ってそれはそれは仕合わせそうでございます。
ちまたは美男と美女だけであふれ、
人間のストーリーはみなハッピーエンドでございます。
青い鳥が至るところ飛び回っております。
これもみな神様のおかげかと。」
-ラーの鏡よ。
そちは真実の電磁波を反射するものと思っておったが、
何かその電磁波はそちの内部から発生しておるような気がするが。
「あ、いえ、神様。
ちょっと方式を変えたのでございます ^_^; 」
-ラーの鏡よ。
確かそちは平面をしておったと思ったが、
その後ろに伸びた管はなんじゃ。
「あ、こ、これは・・・」
-ええい、このしれもの!
「あ~~~れ~~~っ」
-やはり、ブラウン管であったか。
ふ・・・。