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Usage of "Naka-sen" dash in Japanese text

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Masanori HATA

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Jan 29, 2005, 3:09:20 AM1/29/05
to
畑です。

日本語の文章で「……」と同様によく用いられる「──」(【なかせん】と呼ぶよう
です(註))の文字コード上の扱い方に関する質問です。

「──」を使った例文:
「!?」の直後は一マスあける──すなわち全角スペースを一つ入れる──という
ルールは、一般の人のみならず、小説などの文学作文を趣味とするような人です
ら意外に知らないことのある作法である。

(註)尾川正二『原稿の書き方』(東京都、講談社、1976)による

文字コードを Unicode と仮定しての話になりますが、僕の場合、「──」を罫線
素片の U+2500 を 2 つ並べて表記しています。

この日本語における「なかせん」の使い方は、欧文の Em dash に相当するもの
だと思います。
cf. <http://en.wikipedia.org/wiki/Dash#Em_dash>

欧文ではこのほか、En dash や Quotation dash 等が存在し、<http:
//en.wikipedia.org/wiki/Dash> にも解説を見ることができます。

Unicode ではこれらそれぞれが別個の意味を持つ文字として、U+2012 ~ U+2015
等として割り当てられているようです。

日本語の「なかせん」は「……」の場合のように、2 文字分で表現するものなの
で、欧文の Em dash のように 1 つの文字として表現するものとそのまま一致さ
せることはできません。また、意味的には、Em dash と Quotation dash を合わ
せたようなものと考えることができます。

試しに、Em dash や Quotation dash に相当する、U+2014 や U+2015 をそれぞ
れ 2 文字組合せて表記してみたのですが、日本語のフォントでは、左右幅が短
くて 2 文字が接続できなかったり(ex. MS ゴシック、MS 明朝)、欧文の
dash を前提としているので中央位置よりやや下寄りの位置になる(ex. ヒラギ
ノ角ゴ Pro W3、ヒラギノ明朝 Pro W3)等で、「なかせん」として用いるには問
題が生じます。

結局、問題なく「なかせん」として使えるのは、罫線素片 U+2500 になってしま
います。しかし、これではちゃんと dash を各種用意している欧文と違って、か
なり「間に合わせ」的な扱いな気がしてなりません。

実際に DTP の現場のようなところでは、どう扱っているのか興味のあるところ
ですが、日本語フォントのデザイン自体が「なかせん」として使えるものが
U+2500 ぐらいしかないということからして、罫線素片で「なかせん」を表現す
るという「間に合わせ」的手法が慣行化しているのではないかと、邪推しています。

しかし、欧文 dash との格差を眼にしてしまうと、なんとも不満です。

この辺りにつき、何かご意見がありましたらご教示下さい。

--
Masanori HATA

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