新城@筑波大学です。こんにちは。
ペアレンタル・コントロール(Parental Controls)というと、親が子供のコン
ピュータや携帯電話等にしかけて、プログラムの実行や Web サイトの閲覧を制
限する仕組みです。これが、悪意のあるプログラム(malware)対策として、使え
るという話があります。日本年金機構の問題も、これで防げたかもしれません。
次のような記事を見ました。
http://blog.f-secure.jp/archives/50749080.html
ランサムウェアから身を守るための裏ワザ
2015年06月03日08:00
福森 大喜
これは、「ランサムウェア(ransomware)」というタイトルがついています。ラ
ンサムウェアは、PC のファイルを暗号化して、「複号鍵が欲しければお金を払
え」と要求するタイプの悪意のあるプログラムです。うえの記事は、その対策
にペアレンタルコントロールが使えるという話です。親でなくても、自分の
PC に入れて意図しないバイナリやマクロの実行を防げるというものです。
これは、簡単で有効性があると思いました。
ペアレンタル・コントロールを使う方法は、ランサムウェア以外の悪意のある
プログラムにも有効なはずです。日本年金機構の問題も、メールで送られてき
た、意図しないバイナリを実行したということなら、ペアレンタル・コントロー
ルで防げたかもしれません。
意図しないバイナリの実行を抑止するという話は、10年以上前に自分でも研究
していた、システムコールの監視の技術でなんとかなります。マクロは、扱え
ないけれど。10年以上たって、世の中にもっと普及していると思ったけれど、
普及となると壁も多いなあ。
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 情報工学 \\