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最初の本は。。。

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メメン党のモリ

unread,
Sep 17, 2002, 8:46:20 AM9/17/02
to

こんにちは、モリです。

秋の夜長を味わいながら、読書に勤しむ方、そうでない方と様々なことでしょう。
私はこの頃、死滅していく脳細胞をなだめながら、遙か昔(?)の幼児期~幼年期の
読書についてつらつら思い返しています。

三島由紀夫の "盥(たらい)の記憶" ではないですが、(私はあれは流石に眉唾だと
思う、だがあるいは可能なのか? どこかで科学的に証明できているのだろうか)
一体人間は幾つくらいからの記憶が残っているものでしょうか。
自分では3才の頃の悲しい記憶が残っているのですが、親に話すと若干記憶違い
のようでした。(しかし、大体のことは合っていたので、憶えていた、と言って
良いと思う)

とはいっても、ひらがなが読めるようになったのは、5才頃だと思う(兄と姉が
いたので自然と憶えたようだ、今時の幼児期教育などではない)ので、それ以前の
絵本については、題名を知らないのではっきり憶えていません。

で、なにが言いたいのか、といえば、あなたの記憶に残っている、一番最初に
読んだ作品はなんでしょうか、ということです。あるいはただそれに拘らず、
○○だった作品はなんでしょうか、というのでも構いませんが。

因みに私の記憶に残っている話は、5才~6才の頃に読んだアンデルセンの童話
です。 B4サイズくらいの薄っぺらな幼児本に、その話は載っていました。
先程単語をいろいろ並べて検索したところ、「さやからとびだした5つのえんどう豆」
という作品のようでした(ですが流石に内容は半分も憶えていませんでした)。(^^;)
読んだのは夏だったような気がします。男の子が盥に(時代を感じるなぁ、私は
そんなに年寄りではありませんが^^;)紙の船を浮かべる話も一緒に載っていました。
------
その他、子供の頃の事をあれこれ思い返してみました。

*ホームズ物では、「マスグレイブ家の儀式」を小4の時に読んだのが最初。
歯科の待合室で読んだのを憶えています。算数は苦手でしたが、あれはとても
面白かったです。それ以来、姉の本棚から借りて読みまくりました。

*江戸川乱歩物では、「赤い部屋」を小5の時に読んだのが最初。
乱歩にしては健全(?)で、その後読み進んでいった作品は、子供が読んでも
いいのだろうか、というようなのが多かったような。(^^;)

*小学校の図書館で借りた本で、一番回数が多いのは童話の「いやいやえん」
とにかくこの童話が好きで好きで、毎学年数回ずつ、必ず借りていました。
勿論現在は自分の本棚にあります。(いえ図書館のを持って帰ったのではないです^^;)

取り敢えずこんな感じですが、"○○だった本" には、いろいろと当てはまると
思います。お好きな言葉を入れてください。
懐かしい話が出てくることを期待します。(^o^)

# しかし小学生の時の教科書の作品を、何故か憶えていない。(-_-;)

--
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 木    ☆彡
木 木
 )(   ■メメン党のモリ■
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

Sawaki, Takayuki

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Sep 17, 2002, 11:22:31 PM9/17/02
to
メメン党のモリ wrote:
> で、なにが言いたいのか、といえば、あなたの記憶に残っている、一番最初に
> 読んだ作品はなんでしょうか、ということです。

 イソップ童話集だと思うんですけど、タイトルは覚えていません。4~5歳の時に
読んだ本です。
 複数の話が載っていたはずですが、唯一覚えている話の内容は、カエルの母親が、
子ガエルに「牛ってどんなもの?」と尋ねられて、「こんなに大きいんだよ。」と
答えようとし、空気をどんどん吸い込んで体を大きく見せようとしていったら、
最後におなかが破裂してしまった、というものです。ほかの話は全く思い出せません。

 そういえば、自分の名前を初めて書き込んだのが、この本の最終ページでした。ただ、
「さ」、「き」が鏡文字になったり、横棒が1本多かったりして、親から注意されました。

~~ ◯ ~~~~~~~  ‥ ・  ~~~~~~~~~~~
\\             ・ : 佐脇貴幸
 \☆  /\/\  .: ・    t-sa...@aist.go.jp
    / /  \  ‥・
※※ /      \    ※※※※※※※※※※※※※※※
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

Asran

unread,
Sep 18, 2002, 6:35:46 AM9/18/02
to
Asranです。こんにちは。

モリさんの記事を読んで、思わず遠い昔の記憶の糸を手繰って
しまいました。楽しいひとときでした。(^^)v

自分自身で覚えている最初の本は、「ガルガンチュワ物語」です。
A4サイズほどの縦版で、オレンジ色の表紙がついていました。
シリーズで何冊か持っていたのですが、他にどんなのがあったかは
忘れてしまいました。「せいめいのれきし」や「ちいさいおうち」などを経て
その後は、山脇百合子さんの挿絵のものが大好きになり、「たからさがし」~
「いやいやえん」まで何度も読みました。福音館のものがやはり多かったかな。

一番初めに「感動」を覚えたのは、ヘッセの「デミアン」でした。

ホームズものでは、「夜光怪獣」(バスカビィル家の犬)
江戸川乱歩ものでは、「暗黒星」でした。

小学1年生の時の国語の教科書で、一番初めに載っていたお話は
「いっぴきたりない、ぶうぶうぶう」という台詞が出てきた事だけ
覚えています。(マズイ、トシがばれたりして)

自分のおこづかいで買った最初の本は、「すずめの世界」という
タイトルでした。

Sawaki, Takayuki

unread,
Sep 18, 2002, 6:45:34 AM9/18/02
to
Asran wrote:
> ホームズものでは、「夜光怪獣」(バスカビィル家の犬)
> 江戸川乱歩ものでは、「暗黒星」でした。

 ポプラ社の方ですかね?偕成社版は、違うタイトルだったような気がします。



> 小学1年生の時の国語の教科書で、一番初めに載っていたお話は
> 「いっぴきたりない、ぶうぶうぶう」という台詞が出てきた事だけ
> 覚えています。(マズイ、トシがばれたりして)

 ああ、ありました。「10ぴきのこぶたが かわをわたりました。……」
とかいう話で、何かある度に数を数えるのですが、自分を勘定に入れるのを
常に忘れる話ですよね。
 国語の教科書に出てきた中で泣けた話と言えば、「ごんぎつね」かなあ。

~~ ◯ ~~~~~~~  ‥ ・  ~~~~~~~~~~~
\\             ・ : 佐脇貴幸
 \☆  /\/\  .: ・    t-sa...@aist.go.jp
    / /  \  ‥・
※※ /      \    ※※※※※※※※※※※※※※※
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メメン党のモリ

unread,
Sep 19, 2002, 10:23:32 AM9/19/02
to

こんにちは、モリです。

"Asran" <at.a...@oregano.ocn.ne.jp> wrote in message news:am9kcq$f5s$1...@nn-tk106.ocn.ad.jp...

> 自分自身で覚えている最初の本は、「ガルガンチュワ物語」です。
> A4サイズほどの縦版で、オレンジ色の表紙がついていました。

私はその本を読んでいないのですが、調べたらラブレー作品で、全5冊の
大作のようですね。ちょっと子供向けにリライトされていたのでしょうね。
(ま、まさか翻訳そのままを読まれたのでは...ないですよね?)

> 忘れてしまいました。「せいめいのれきし」や「ちいさいおうち」などを経て
> その後は、山脇百合子さんの挿絵のものが大好きになり、「たからさがし」~
> 「いやいやえん」まで何度も読みました。福音館のものがやはり多かったかな。

「ちいさなおうち」は子供の時に読んで、大人になっても忘れられない、という
方が多いようですね。 
私はその本を読んでいなかったのですが、数年前偶然図書館で見つけたので
借りて読みました。
。。。。しみじみしました。 大人になってから大人の視点で読んだのですが、
幸せというものを考えさせられました。

山脇百合子さんの挿し絵は私も大好きです。(^o^)
というより、あの絵に魅せられて(擦り込まれて?)、中川梨枝子さんの作品が
目に付くと思わず買い込んでしまいます。(^_^;)

> 一番初めに「感動」を覚えたのは、ヘッセの「デミアン」でした。

「感動」ですか...う~ん、何だったかな。
重複するけど、やはりホームズの「マズグレイブ家の儀式」かな。
レイチェル(メイドの名前?)の嫉妬心や男女間の駆け引き、古い館の曰く因縁等
あまり理解出来なくても、大人の世界の複雑さを垣間見たような気がしました。
「デミアン」は中1くらいの時に読みましたが、良かったですねぇ。
私もデミアンと友人になりたいと真剣に思いました。
ラストの衝撃的なシーンには、ぞくぞく(寒いでも、怖いでもない)しました。

> ホームズものでは、「夜光怪獣」(バスカビィル家の犬)
> 江戸川乱歩ものでは、「暗黒星」でした。

渋いというか...長編ですよね。 乱歩作品って、ちょっと人目を憚って
こっそりと読みませんでしたか(えっ、私だけ^^;)?

> 小学1年生の時の国語の教科書で、一番初めに載っていたお話は
> 「いっぴきたりない、ぶうぶうぶう」という台詞が出てきた事だけ
> 覚えています。(マズイ、トシがばれたりして)

こちら(自分の教科書)は全く駄目、憶えていません。
国語って好きだったのに、どうしてかなぁ。

> 自分のおこづかいで買った最初の本は、「すずめの世界」という
> タイトルでした。

あ、早速○○の一冊ですね。
私は...「ひろい世界」でした。 なんか題名が似ているかも。(^_^;)

メメン党のモリ

unread,
Sep 19, 2002, 10:23:25 AM9/19/02
to

こんにちは、モリです。(若干改行しています)

"Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp> wrote in message news:3D87F17D...@aist.go.jp...

>  イソップ童話集だと思うんですけど、タイトルは覚えていません。4~5歳の時に
> 読んだ本です。
>  複数の話が載っていたはずですが、唯一覚えている話の内容は、カエルの母親が、
> 子ガエルに「牛ってどんなもの?」と尋ねられて、「こんなに大きいんだよ。」と

やはり最初は童話系ですね。(^^)
状況を想像できる内容なので、子供達には人気のあるおはなしですね。
(ラストがちょっと悲劇的ですが)
私も正確な題名は未だに知りません。「カエルと牛」?^^;

>  そういえば、自分の名前を初めて書き込んだのが、この本の最終ページでした。
> ただ、 「さ」、「き」が鏡文字になったり、横棒が1本多かったりして、
> 親から注意されました。

きっと初めは「字」を「絵」として受けとめているのでしょうね。
私も思い返してみると、鏡文字で憶えていたひらがなが結構ありました。
(ロシア語のアルファベットを見ると、混乱しそうです^^;)

Asran

unread,
Sep 21, 2002, 11:57:40 PM9/21/02
to
Asranです。こんにちは。

"メメン党のモリ"さん <men...@yahoo.co.jp> wrote in message
news:amcmkc$lgg$2...@nn-os105.ocn.ad.jp...


> 私はその本を読んでいないのですが、調べたらラブレー作品で、全5冊の
> 大作のようですね。ちょっと子供向けにリライトされていたのでしょうね。
> (ま、まさか翻訳そのままを読まれたのでは...ないですよね?)

私の読んだのは非常に薄い本でした。(^^;
それ程の大作とは夢にも思いませんでした。未だにオリジナル版を
ちゃんと読んでいないので、どう言う物語なのかも良く分かっていません。
非常に奇妙なストーリーで挿絵が面白かったので、(巨人の歯の間から
人が楊枝でつつき出されている)恐怖と共に心に残っています。
当時、すでに表紙が外れて綴じ糸が切れているような状態だったので
毎日のようにページをめくっていたのでしょうね。
これを機会にオリジナル(翻訳)版を手に入れるつもりです。

> 山脇百合子さんの挿し絵は私も大好きです。(^o^)
> というより、あの絵に魅せられて(擦り込まれて?)、中川梨枝子さんの作品が
> 目に付くと思わず買い込んでしまいます。(^_^;)

やはり一番のお気に入りは「いやいやえん」でした。
「山のぼり」では、自分なら角を分けてもらって鬼になるのにと思い、
「おおかみ」では、いっしょによだれを流したり。
一度手放してしまったのですが、また買ってきて今も大事に持っています。
つくづく、お気に入りの本というものは手放すものではありませんね。

> 「感動」ですか...う~ん、何だったかな。
> 重複するけど、やはりホームズの「マズグレイブ家の儀式」かな。
> レイチェル(メイドの名前?)の嫉妬心や男女間の駆け引き、古い館の曰く因縁等
> あまり理解出来なくても、大人の世界の複雑さを垣間見たような気がしました。

読んだ本の中で、初めて死体が出てきたのがこのストーリーでした。
謎解きの場面では、とてもわくわくしたのを覚えています。
(ポーの「黄金虫」とちょっと似てますよね)

> 渋いというか...長編ですよね。 乱歩作品って、ちょっと人目を憚って
> こっそりと読みませんでしたか(えっ、私だけ^^;)

「暗黒星」はそれほどでは・・・(^^;少年少女向けの版でしたし。
大人になったらヘリオトロープの香水をつけようと、心に誓いました。
子供に対する本の影響は大きいですね。
ちょっと大きくなって「陰獣」あたりから、自分の部屋で読みました。(笑)

ところで、みなさんは幼児~小学生の頃に読んだ本をそのまま
持っていらっしゃいますか?
私は買いなおしたものが殆どです。「ナルニア国ものがたり」や
「大きな森の小さな家」シリーズはそのままですが、福音館の横長幼児絵本
等は大人になってから忘れられずにまた購入する、というパターンが多いです。

どうしても手放せなかった、
オブライエンの「フリスビーおばさんとニムの家ねずみ」と、
ニューウェルの「あたまをつかった小さなおばあさん」は、
元の色がどんなだったか分からないほど変色していますが
取っておいて本当に良かったと心から思っています。

本題からずれた上に、長くなってすみません。


Asran

unread,
Sep 22, 2002, 12:02:10 AM9/22/02
to
Asranです。こんにちは。

"Sawaki, Takayuki"さん <t-sa...@aist.go.jp> wrote in message
news:3D88594F...@aist.go.jp...
>  ポプラ社の方ですかね?偕成社版は、違うタイトルだったような気がします。

ごめんなさい、定かではありません。分厚い本でルパンシリーズもありました。
(なんせ昔の事で・・・スミマセン)
タイトルがオリジナルと違っておどろおどろしいので、ビビリながら読みました。
もう一つ、「火の地獄船」(ホームズで)というのもありました。
これは未だにオリジナルのタイトルが分かりません。

>  ああ、ありました。「10ぴきのこぶたが かわをわたりました。……」
> とかいう話で、何かある度に数を数えるのですが、自分を勘定に入れるのを
> 常に忘れる話ですよね。
>  国語の教科書に出てきた中で泣けた話と言えば、「ごんぎつね」かなあ。

そうそう、そうでした。初めに川を渡るんでしたっけ。
私も子豚と同じようにしょっちゅう自分を勘定に入れるのを忘れていた
間抜けな子供だったので、「そうだったのか!」と、
一番心に残っているのかも。(^^;
現在の国語の教科書にも「ごんぎつね」は載っていますね。
感動ものは戦争に絡んだものが多いように思います。
「ちいちゃんのかげおくり」とか「一つの花」など。
大日本だったか、東京書籍だったか、光村だったかな?


TANAKA Jiro

unread,
Sep 22, 2002, 4:37:36 AM9/22/02
to
"Asran" <at.a...@oregano.ocn.ne.jp> writes:
:タイトルがオリジナルと違っておどろおどろしいので、ビビリながら読みました。

:もう一つ、「火の地獄船」(ホームズで)というのもありました。
:これは未だにオリジナルのタイトルが分かりません。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8254/j-ya.html
によると、「グロリア・スコット号」のようですね。

#他のも、どんな訳だったんだろう? R.田中二郎

Asran

unread,
Sep 22, 2002, 6:11:01 AM9/22/02
to
Asranです。こんにちは。

"TANAKA Jiro"さん <ji...@nerimadors.or.jp> wrote in message
news:87hegil8...@ace.nerimadors.or.jp...


> http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8254/j-ya.html
> によると、「グロリア・スコット号」のようですね。

そうでしたか。すっきりした。(^^)

> #他のも、どんな訳だったんだろう? R.田中二郎

私が覚えている限りでは、他に「深夜の謎」「魔術師ホームズ」
「スパイ王者」「獅子の爪」などがありました。
「火の地獄船」の中に、「マスグレイプ家の儀式」が収められていましたが
タイトルは「奇人先生の最期」でした。本当のタイトルは、今回
メメン党のモリさんの記事を読んで初めて知った次第でして・・・

このシリーズは本屋さんでも見かけることはなくなりましたね。
ここでのホームズは、ワトスン君の推理に
「フッフー、プラス一点」などと確かパイプをふかしながら
点数をつけていました。

Sawaki, Takayuki

unread,
Sep 23, 2002, 11:18:55 PM9/23/02
to
Asran wrote:
> "Sawaki, Takayuki"さん <t-sa...@aist.go.jp> wrote in message
> news:3D88594F...@aist.go.jp...
> >  ポプラ社の方ですかね?偕成社版は、違うタイトルだったような気がします。
> ごめんなさい、定かではありません。分厚い本でルパンシリーズもありました。
> (なんせ昔の事で・・・スミマセン)

 ホームズものは偕成社版で、ルパンものはポプラ社版で読んでました。あ、そういえば、
明智小五郎シリーズは、確かポプラ社版を読んでいたなあ。

 ポプラ社版のホームズは、なんか私には合わなかったですね。偕成社版もポプラ社版も、
短編だと1冊に3話入っているのはいっしょですが、偕成社版が1話毎完結しているのに、
ポプラ社版は、もともと時系列的につながっているわけではない3つの話を、連続して事件が
起きているかのように無理矢理つなげてしまっていたのが、気に入らなかったと思います。

 一方、ルバンものですが、ポプラ社刊のものにも2種類あって、ホームズものと同じような
イラスト付きの装丁のものと、白い箱入りのものとがあったような記憶があります。内容的
には、前者が小学生向け(?)、後者が中学生向け(?)のような感じだったと思います。
私は、後者の方が好きだったんですが、でも高くてなかなか買えず、市立図書館へ行っても、
人気が高いため借り出されていることが多かったですね。まあ、ホームズ、ルパン、明智
小五郎ものどれもが図書館で人気が高かったんですけど。
#小学校の図書館には、なぜかどれも置かれていなかった。
#ああいった探偵小説は、学校側から「俗悪書」と見なされていた感あり。


 
> タイトルがオリジナルと違っておどろおどろしいので、ビビリながら読みました。
> もう一つ、「火の地獄船」(ホームズで)というのもありました。
> これは未だにオリジナルのタイトルが分かりません。

 R.田中二郎さんから情報が得られて、よかったですね。しかし、
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8254/j-ya.html
にある、
>さらにその内容も、“正典訳”として読むには耐えがたい。作中のホームズには、とても彼と
>は思えないような言動が目立ち、正典の雰囲気などカケラもない。“フウム”“ハハァ”“フー
>ッ”“ハッハハァ”などの擬音は、はっきり言って下品の極みだ。
という表現は、何とも…シャーロキアンにとっては、許し難い翻訳というか迷訳というか (^_^;

> >  ああ、ありました。「10ぴきのこぶたが かわをわたりました。……」
> > とかいう話で、何かある度に数を数えるのですが、自分を勘定に入れるのを
> > 常に忘れる話ですよね。

> そうそう、そうでした。初めに川を渡るんでしたっけ。

 いやあ、順番はどうだったか覚えていません。川を渡るのは、一番最後だったかも…

> >  国語の教科書に出てきた中で泣けた話と言えば、「ごんぎつね」かなあ。
> 現在の国語の教科書にも「ごんぎつね」は載っていますね。

 本屋さんへ行くと、比較的最近発刊されたとおぼしき大判の「ごんぎつね」が
売られていますが、ちょっと高いかな。うちの子供にはまだ難しすぎる内容なので、
買うのを控えています。

~~ ◯ ~~~ §        ~~~~~~~~~~~
\\          ・  ・  佐脇貴幸
 \☆  /\/\         t-sa...@aist.go.jp
    / /  \  ・  ・      
※※ /      \       ※※※※※※※※※※※
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

hisadome

unread,
Sep 23, 2002, 11:32:30 PM9/23/02
to
久留です。

Asran wrote:
> "TANAKA Jiro"さん <ji...@nerimadors.or.jp> wrote in message
> news:87hegil8...@ace.nerimadors.or.jp...
> > http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8254/j-ya.html
> > によると、「グロリア・スコット号」のようですね。

> > #他のも、どんな訳だったんだろう? R.田中二郎
>
> 私が覚えている限りでは、他に「深夜の謎」「魔術師ホームズ」
> 「スパイ王者」「獅子の爪」などがありました。
> 「火の地獄船」の中に、「マスグレイプ家の儀式」が収められていましたが
> タイトルは「奇人先生の最期」でした。本当のタイトルは、今回
> メメン党のモリさんの記事を読んで初めて知った次第でして・・・

判明した分を:
緋色の研究 → 深夜の謎
四つの署名 → 怪盗の宝
バスカヴィル家の犬 → 夜光怪獣
恐怖の谷 → 恐怖の谷
ボヘミアの醜聞 → 写真と煙
赤毛組合 → トンネルの怪盗
花婿の正体 → 一人二体の芸当
五つのオレンジの種 → オレンジの種五つ
技師の親指 → 技師の親指
まだらの紐 → まだらの紐
独身貴族 → 花嫁の奇運
緑柱石の宝冠 → 銀行王の謎
シルヴァー・ブレイズ → 銀星号事件
黄色い顔 → 黄色い顔
株式仲買人 → パイ君は正直だ
グロリア・スコット号 → 火の地獄船
マスグレイヴ家の儀式 → 奇人先生の最期
ライゲイトの地主 → 疑問の「12時15分」
背の曲がった男 → 謎の手品師
入院患者 → 黒蛇紳士
ギリシア語通訳 → 歯の男とギリシャ人
海軍条約文書事件 → スパイ王者
最後の事件 → 断崖の最期
空き家の冒険 → 虎狩りモーラン
踊る人形 → 踊る人形
プライアリイ・スクール → 謎の自転車
ブラック・ピーター → 黒い魔船
チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン → 二人強盗ホームズとワトソン
三人の学生 → 試験前の問題
金縁の鼻眼鏡 → 怪女の鼻めがね
スリークォーターの失踪 悲しみの選手
第二のしみ → 魔術師ホームズ
ボール箱事件 → 耳の小包
赤い輪 → 閃光暗号
ブルース・パーティントン型設計図 → 鍵と地下鉄
悪魔の足 → 悪魔の足
最後の挨拶 → 怪スパイの巣
有名な依頼人 → 一体二面の謎
白面の兵士 → 消えた蝋面
サセックスの吸血鬼 → 土人の毒矢
三人ガリデブ → 床下に秘密機械
ソア橋事件 → 金山王夫人
這う男 → 猿の秘薬
ライオンのたてがみ → ライオンのたてがみ
覆面の下宿人 → 獅子の爪
ショスコム・オールド・プレイス → 怪談秘帳

まだ分からないのがだいぶ有るなあ。

--
吐普加美◇久留賢治 ◆hisa...@aecl.ntt.co.jp ◇寒言神尊
依身多女◆HISADOME KENJI◇hisa...@lares.dti.ne.jp ◆利根陀見

hisadome

unread,
Sep 24, 2002, 1:17:18 AM9/24/02
to
久留です。

"Sawaki, Takayuki" wrote:
>  一方、ルバンものですが、ポプラ社刊のものにも2種類あって、ホームズものと同じような
> イラスト付きの装丁のものと、白い箱入りのものとがあったような記憶があります。内容的
> には、前者が小学生向け(?)、後者が中学生向け(?)のような感じだったと思います。

前者は“山中峯太郎版ホームズ”と並び称される“南洋一郎版ルパン”です。

奇厳城(奇厳城)
怪盗紳士(怪盗紳士より前半5作を収録)
8・1・3の謎(813)
古塔の地下牢(水晶栓)
八つの犯罪(八点鐘)
黄金三角(金三角)
怪奇な家(謎の家)
青い目の少女(緑の目の令嬢)
怪盗と名探偵(リュパン対ホームズ)
七つの秘密(リュパンの告白)
三十棺桶島(棺桶島)
虎の牙(虎の牙)
ピラミッドの秘密(南洋一郎作?)
消えた宝冠(ルパンの冒険) 
魔女とルパン(カリオストロ伯爵夫人)
魔人と海賊王(ジェリコ公爵、ルパン物ではない)
ルパンの大冒険(特捜班ヴィクトール)
まぼろしの怪盗(二つの微笑をもつ女)
ルパンの大失敗(怪盗紳士より後半4作を収録)
妖魔と女探偵(綱渡りのドロテ、ルパン物ではない)
ルパンの名探偵(バーネット探偵社)
悪魔の赤い輪(赤い輪、ルパン物ではない)
ルパンと怪人(バール・イ・ヴァ荘)
ルパン最後の冒険(カリオストロの逆襲)
ルパンの大作戦(オルヌカン城の謎、原作ではルパンは脇役)
悪魔のダイヤ(ウネルヴィル城館の秘密、ボワロー=ナルスジャック作)
ルパンの時限爆弾(バルカンの火薬庫、ボワロー=ナルスジャック作)
ルパン二つの顔(アルセーヌ・ルパンの第二の顔、ボワロー=ナルスジャック作)
ルパンと殺人魔(ルパン100億フランの炎、ボワロー=ナルスジャック作)
ルパン危機一髪(ボワロー=ナルスジャック作)

『オルヌカン城の謎』をルパン主役に大幅に改作した『ルパンの大作戦』
をはじめ、ルパンが全く登場しない作品を“この人物の正体はルパンに
違いない”と判断して強引にシリーズに含めたり(創元推理文庫版にも
同様の傾向があります)、ボワロー=ナルスジャック作のパスティーシュ
を入れたり、ついには翻案者の自作らしき作品まで入れたり……

ルブラン原作でルパンが登場する作品にしても、かなり大幅なアレンジが
加えられている事が多いようです。

Ryo MIYAMOTO

unread,
Sep 24, 2002, 2:07:57 AM9/24/02
to
<3D8FDCCE...@lares.dti.ne.jp>の記事において
hisa...@lares.dti.ne.jpさんは書きました。

hisadome>>四つの署名 → 怪盗の宝
hisadome>>サセックスの吸血鬼 → 土人の毒矢

この改題のノリだと, 「四つの署名」が「土人の毒矢」でもいいかもと
思ってしまう。また,

hisadome>>海軍条約文書事件 → スパイ王者
hisadome>>ブルース・パーティントン型設計図 → 鍵と地下鉄

これも, 「ブルース・パーティントン型設計図」が「スパイ王者」でも
おかしくないな。

hisadome>>ライオンのたてがみ → ライオンのたてがみ
hisadome>>覆面の下宿人 → 獅子の爪

「獅子の爪」こそてっきり「ライオンのたてがみ」かと思った。

hisadome>>プライアリイ・スクール → 謎の自転車

このへんも, 「美しき自転車乗り」かと。


まああちこちの事件にはいろいろと類似点もあるもので,
題名を付け直そうとすると無理なところも出てくるのかな。

--
Ryo MIYAMOTO; rm...@cc.hirosaki-u.ac.jp;

Sawaki, Takayuki

unread,
Sep 24, 2002, 4:02:26 AM9/24/02
to
やっぱり久留さんの知識はすごいですね。情報、どうも有り難うございます。

hisadome wrote:
> "Sawaki, Takayuki" wrote:
> >  一方、ルバンものですが、ポプラ社刊のものにも2種類あって、ホームズものと同じような
> > イラスト付きの装丁のものと、白い箱入りのものとがあったような記憶があります。内容的
> > には、前者が小学生向け(?)、後者が中学生向け(?)のような感じだったと思います。
> 前者は“山中峯太郎版ホームズ”と並び称される“南洋一郎版ルパン”です。

 なるほど。言われてみれば、「南洋一郎」という名前を見たような気がします。



> 『オルヌカン城の謎』をルパン主役に大幅に改作した『ルパンの大作戦』
> をはじめ、ルパンが全く登場しない作品を“この人物の正体はルパンに
> 違いない”と判断して強引にシリーズに含めたり(創元推理文庫版にも
> 同様の傾向があります)、ボワロー=ナルスジャック作のパスティーシュ
> を入れたり、ついには翻案者の自作らしき作品まで入れたり……
> ルブラン原作でルパンが登場する作品にしても、かなり大幅なアレンジが
> 加えられている事が多いようです。

 その“南洋一郎版ルパン”が好きではなかった理由は、上記のような「バッタもん」的雰囲気が、
どことなく感じられたせいかもしれません。

~~ ◯ ~~~ §        ~~~~~~~~~~~
\\          ・  ・  佐脇貴幸
 \☆  /\/\         t-sa...@aist.go.jp
    / /  \  ・  ・      
※※ /      \       ※※※※※※※※※※※
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

Asran

unread,
Sep 24, 2002, 6:22:52 AM9/24/02
to
Asranです。こんにちは。

"Sawaki, Takayuki"さん <t-sa...@aist.go.jp> wrote in message

news:3D8FD9A1...@aist.go.jp...


>  R.田中二郎さんから情報が得られて、よかったですね。しかし、
> http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8254/j-ya.html
> にある、
> >さらにその内容も、“正典訳”として読むには耐えがたい。作中のホームズに
は、とても彼と
> >は思えないような言動が目立ち、正典の雰囲気などカケラもない。“フウム”
“ハハァ”“フー
> >ッ”“ハッハハァ”などの擬音は、はっきり言って下品の極みだ。
> という表現は、何とも…シャーロキアンにとっては、許し難い翻訳というか迷訳と
いうか (^_^;

前回の記事を書き終わってから、田中さんに教えていただいたサイトを
見たので、内容が噛み合ってませんでしたね。すみません。
改めて、田中さん、どうもありがとうございました。懐かしい表紙の絵まで
チェックできて楽しかったです。

私の読んでいたのは、ポプラ社版だったのですね。
内容に関しては、ケチョンケチョンに書いてありますが(^^;
初めて読んだホームズだったので、私にとってはこれが一番です。(笑)
あのまま保管しておけば良かったな。残念です。

EBATA Toshihiko

unread,
Sep 24, 2002, 9:29:16 AM9/24/02
to

From article <3D8FD9A1...@aist.go.jp>
by "Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp>

> 私は、後者の方が好きだったんですが、でも高くてなかなか買えず、市立図書
> 館へ行っても、人気が高いため借り出されていることが多かったですね。まあ、
> ホームズ、ルパン、明智小五郎ものどれもが図書館で人気が高かったんですけど。


> #小学校の図書館には、なぜかどれも置かれていなかった。
> #ああいった探偵小説は、学校側から「俗悪書」と見なされていた感あり。

さいわいなことにわたしの通っていた小学校には全部あったので、ありがたく
愛読しておりました。あと、ハヤカワ(?)のSFのシリーズとか。たしか「ラルフ
124C41+」とか入ってるの。

# 合衆国成立前のニューヨークにタイムスリップするものもあったと思うので
すが、明智小五郎等と同じでほとんどおぼえてないのはあまりできのいいこ
どもではなかったようである。^^;
---
恵畑俊彦 "This unit is programmed to provide sources of
eb...@nippon.email.ne.jp acceptable nutritional value." replicator
======================== == http://www.ne.jp/asahi/ebata/tos/ ==

hisadome

unread,
Sep 24, 2002, 10:02:30 AM9/24/02
to
久留です。

"Sawaki, Takayuki" wrote:
>  なるほど。言われてみれば、「南洋一郎」という名前を見たような気がします。

私も実は小中学生の頃は知りませんでしたが、この「南洋一郎」という
方は、戦前~戦後の少年少女向小説の世界では大変なビッグネームなの
ですよ。
代表作は、『密林の王者』(昭和7年)、『吼える密林』(同)、『緑の
無人島』(昭和12年)、《バルーバの冒険》シリーズ(昭和23年~)等。
その作風から、このペンネームを「南洋・一郎」だと思っていた愛読者
も少なくなかったとか。

一方、ホームズの山中峯太郎も『敵中横断三千里』『亜細亜の曙』など
で知られるビッグネームでして、山中・南がそれぞれホームズ・ルパン
を翻案したポプラ社のラインナップは贅沢なものだったんですね。

>  その“南洋一郎版ルパン”が好きではなかった理由は、上記のような「バッタもん」的雰囲気が、
> どことなく感じられたせいかもしれません。

ミステリ評論家の故・瀬戸川猛司さんは、この“南洋一郎版ルパン”を
以下のように絶賛していました。
----------------------------------------------------------------
ルパン物を楽しみたければ、恥も外聞もなく子供物を買ってきて読んだ
ほうがいい。とくに、ポプラ社の南洋一郎版をおすすめする。これは絶
対におもしろい。大胆にデフォルメされているから翻訳とはいえないが、
ルパン物の醍醐味が最高の形で凝縮されているのだ。今回、読み返して
みて、感心を通りこしてあきれてしまった。なにせルブランの原作より
もおもしろいのだ。南洋一郎は天才ではないだろうか。
(『夜明けの睡魔』、p.247、早川書房、昭和62)
----------------------------------------------------------------

Noboru SAITO

unread,
Sep 25, 2002, 9:33:55 AM9/25/02
to
さいとう@OCNゆーざ です。

メメン党のモリさん wrote:

> 秋の夜長を味わいながら、読書に勤しむ方、そうでない方と様々なことでしょう。
> 私はこの頃、死滅していく脳細胞をなだめながら、遙か昔(?)の幼児期~幼年期の
> 読書についてつらつら思い返しています。

> とはいっても、ひらがなが読めるようになったのは、5才頃だと思う(兄と姉が


> いたので自然と憶えたようだ、今時の幼児期教育などではない)ので、それ以前の
> 絵本については、題名を知らないのではっきり憶えていません。

小さい頃から色々親にきいていたおかげで、小学校
あがる前から字は (簡単な漢字を含めて) 読めてた
ようです。

> で、なにが言いたいのか、といえば、あなたの記憶に残っている、一番最初に
> 読んだ作品はなんでしょうか、ということです。あるいはただそれに拘らず、
> ○○だった作品はなんでしょうか、というのでも構いませんが。

幼稚園で読んでいて好きだった記憶にある絵本は、
のろまなローラーって本ですね。
今見ると昭和 40 年作の本だということで。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834000893/ref%3Ded%5Fcp%5F2%5F2%5Fb/249-3850752-2084356

> # しかし小学生の時の教科書の作品を、何故か憶えていない。(-_-;)

小学校国語の教科書で一番最初に書いてあったのは
おじさんのかさですね。
#記憶違いでおじさん「と」かさだと覚えていた......
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061318802/qid%3D1032960582/249-3180429-6389951
--
+N+ 【新 fj の歩き方 (仮称) の現時点までの成果品は】
西4東 さいとう のぼる<j0...@cocoa.ocn.ne.jp>
+S+ 【http://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/arukikata/

hisadome

unread,
Sep 25, 2002, 9:49:42 AM9/25/02
to
訂正です。

I wrote:
> 一方、ホームズの山中峯太郎も『敵中横断三千里』『亜細亜の曙』など

すいません、正しくは『敵中横断三百里』でした。
『敵中横断三千里』じゃあ、建川中尉率いる斥候隊がアンデスを
さまよう話みたいですね(^^)。

メメン党のモリ

unread,
Sep 28, 2002, 7:40:30 AM9/28/02
to

こんにちは、モリです。

"Asran" <at.a...@oregano.ocn.ne.jp> wrote in message news:amjeoc$4ir$1...@nn-tk106.ocn.ad.jp...

> 私の読んだのは非常に薄い本でした。(^^;

ほっ。。。(^_^;)

> 非常に奇妙なストーリーで挿絵が面白かったので、(巨人の歯の間から
> 人が楊枝でつつき出されている)恐怖と共に心に残っています。

> これを機会にオリジナル(翻訳)版を手に入れるつもりです。

この部分だけでも、読書心(とでもいうのか?)をそそられますね。(^^)
私も機会があれば図書館で^^;探してみよう。

> やはり一番のお気に入りは「いやいやえん」でした。
> 「山のぼり」では、自分なら角を分けてもらって鬼になるのにと思い、
> 「おおかみ」では、いっしょによだれを流したり。
> 一度手放してしまったのですが、また買ってきて今も大事に持っています。
> つくづく、お気に入りの本というものは手放すものではありませんね。

「いやいやえん」は各世代の人達のバイブル(は大げさか?)のようですね。
私もこの本は数回購入しました。姪や友人の子供への贈り物にしました。

> 読んだ本の中で、初めて死体が出てきたのがこのストーリーでした。
> 謎解きの場面では、とてもわくわくしたのを覚えています。
> (ポーの「黄金虫」とちょっと似てますよね)

暗号を解いて、宝物を見つけるというところが似てますね。(^_^)
暗号といえば「踊る人形」の解読シーンはなかなか感動しました。
英語で一般的に頻度の高い文字は「E」だというのには、ふうんと納得しました。
(日本語ではなんなのですかね、"え" でしょうか^^;)

> 大人になったらヘリオトロープの香水をつけようと、心に誓いました。
> 子供に対する本の影響は大きいですね。

香水、つけましたか。(^o^)
子供の頃に読んだ(絵)本って、後々まで性格に関わってくるような気がします。
(というのは自分だけかもしれませんが)

> ところで、みなさんは幼児~小学生の頃に読んだ本をそのまま
> 持っていらっしゃいますか?
> 私は買いなおしたものが殆どです。「ナルニア国ものがたり」や
> 「大きな森の小さな家」シリーズはそのままですが、福音館の横長幼児絵本
> 等は大人になってから忘れられずにまた購入する、というパターンが多いです。

同じです。 うちには姉と兄がいたので、私自身の(絵)本というのは誕生日に
自分で選んだものくらいでした。3人で読むのでぼろっちくなってました。^^;
当時のホームズの全集は、残しておけば良かったと今になって悔やんでいます。
大人になってから、本屋で懐かしい絵本や童話の類いを買い込んだのですが、
題名を憶えていなかったり、絶版になっていたりして、心残りです。

> 本題からずれた上に、長くなってすみません。

いえいえ、○○の本は?、なので特にずれていないと思います。
私も懐かしい話題が出てきたので、長くなってしまいました。<(_ _)>

メメン党のモリ

unread,
Sep 28, 2002, 8:06:57 AM9/28/02
to

こんにちは、モリです。

"Noboru SAITO" <j0...@cocoa.ocn.ne.jp> wrote in message news:amsdqs$n0f$1...@nn-tk102.ocn.ad.jp...

> さいとう@OCNゆーざ です。

他の場所でご活躍の様子、いつも拝読しております。
(ただ、その都度麻雀牌を連想しています^^;)
----
のっけからbooksに関係ない事を書きまして失礼しました。<(_ _)>

> 小さい頃から色々親にきいていたおかげで、小学校
> あがる前から字は (簡単な漢字を含めて) 読めてた
> ようです。

利発なお子さんだったのですね。(^^)
字が読めると、自発的に(絵)本を手に取るようになりませんか?(といっても
自分はそうだったと思うだけで、断定ではなく確認の "?" なんですが)

> 幼稚園で読んでいて好きだった記憶にある絵本は、
> のろまなローラーって本ですね。
> 今見ると昭和 40 年作の本だということで。

題名もしっかり憶えていますね。 
子供の名前かな、と思って調べたら、作業車のローラーのことなんですね。
良い作品は、何度も重版されますね、
既述の「いやいやえん」は、(私のは)69版にもなっています。

> 小学校国語の教科書で一番最初に書いてあったのは
> おじさんのかさですね。

連想で思い出したのですが、「かさじぞう」というのがたしか低学年の時に
ありました。(^^;)

田中 洌

unread,
Nov 4, 2002, 6:51:56 AM11/4/02
to

彼の作品はいつも後味が悪い。人物には共感よりむしろ強い反発を感じる。近
親的な反発といっていい。
それでいて、手を出す。私たちの国には真の芸術家は生まれなかったのか。本
当のリアリストは遂に生まれないのか。

「ある『小倉日記』伝」『石の骨』『喪失』『赤いくじ』を読了。
五味川純平等と同世代の短編作品群だ。前二作は権威が取り仕切るそれぞれの
専門分野に存在を刻もうと偏狭な執念を燃やしてむなしい生涯を閉じる薄幸の
市井の好事家を描く。
「ある『小倉日記』伝」では森鴎外の空白の三年、『石の骨』では石器時代の
人骨の発見に寄る辺ない情熱を燃やし、よりどころを社会に求める不安気な卑
小な反社会的執念が皮肉な物語を支えている。作者は資料を調査して踏破する
ことにまるで暗号解読のような特別な情念を注ぐ文献調査魔のようだ。人物を
支える母なり妻なりが理想化されて興醒めだが極力リアリズムに徹して物語を
構成している。そこが欠点だが、ある種、深沢七郎の資質を思わせる。決して
感動を求めない。夢や希望という感動は世界の残酷さの前では取るに足りない
相対的なむなしいものだと確信しているかのように結末を突き放す。そのこと
が不満だ。常にカタルシスは存在しない。
読者は、人物形象に身につまされて慄然としたあと解決策はなく、常に皮肉な
感慨を味わされ、物足りないがそれ以上は望めないという閉塞感を世の厳然た
る現実だと受け止めるしかないのだ。作者は幸せを戦い取るという人間劇をさ
けているのではない。恐れているのでもでなく、割に合わないばかりか破綻を
加速させる浅はかな営為だと骨のずいから確信しているようである。
戦えば食い詰める。職場から抹殺され、場合によれば官憲に虐殺される。忍従
を選択するほかない多くの人々が持たされる虚無感の許容から始まりその埒内
でおわる。そこに作者の成功と限界があるが、そのことを知っている。だから
調査魔の暗い情念が限界を補填しているのは確かだ。
『喪失』の構造はまぎれもなくこの世の構造だ。28歳の女性主人公(桑原あ
さ子)は不倫を支えるための預金と集金の歩合募集仕事に狂奔しているうちに
ベテラン(須田)に取り込まれていく。うだつのあがらない凡庸でまじめな事務
職の不倫相手の二郎が激しい嫉妬に駆られて尾行したりする。よくある話だ
が、相互銀行の勧誘員の仕組みや感情をリアルに表すその取材力には(私自身
セールスマンとして人生を送ったものの目からしても)驚嘆させられた。
結末の一行はこうだ。
「ついに恐れていたとおりになった。生活が逃げた。桑原あさ子は足の力が抜
けた。」
『赤いくじ』は、1944年(昭和19年)の秋から玉音放送を経て内地引き上
げの貨物車での話だ。彼は戦争を描かない。美貌の人妻を巡る参謀長と高級軍
医の確執を通して、敗残よりも虐殺、死よりも何よりも生々しい欲望の行き着
く顛末におびただしい死の根底を見ようとしている。うまくは成功していない
が、この主題を突き詰める余裕があれば大岡正平『野火』レマルク『西部戦線
異常なし』セリーヌ『夜の果ての旅』五味川純平『人間の条件』等とは違う戦
争文学の異色作が生まれたのかもしれない。
そんなことを思った。
                                   
                         田中 洌


Sawaki Takayuki

unread,
May 27, 2012, 4:36:15 PM5/27/12
to t-sa...@aist.go.jp
#10年前の記事へのフォロー。

(2002/09/24 17:02), Sawaki, Takayuki wrote:
> hisadome wrote:
>> 『オルヌカン城の謎』をルパン主役に大幅に改作した『ルパンの大作戦』
>> をはじめ、ルパンが全く登場しない作品を“この人物の正体はルパンに
>> 違いない”と判断して強引にシリーズに含めたり(創元推理文庫版にも
>> 同様の傾向があります)、ボワロー=ナルスジャック作のパスティーシュ
>> を入れたり、ついには翻案者の自作らしき作品まで入れたり……
>> ルブラン原作でルパンが登場する作品にしても、かなり大幅なアレンジが
>> 加えられている事が多いようです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120523/k10015309061000.html
によれば、正真正銘モノとして、ルブランの未完成原稿が「ルパン最後の恋」として出版
されたとのこと。
 ただし、ルブランによる推敲が未完成ということで、作品の質としてどうなのか、とい
うのはありますが、日本語訳はいつ出るのでしょうかね。
--
~~ ◯ ~~~~~  ・ .・. ~~~~~~~~~~~~~
\\        ・ . ・.  佐脇貴幸
 \☆  /\/\      .  tx_s...@yahoo.co.jp
    / /  \ 
※※ /      \ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

Sawaki Takayuki

unread,
May 27, 2012, 4:40:32 PM5/27/12
to
#10年前の記事へのフォロー。

(2002/09/24 17:02), Sawaki, Takayuki wrote:
> hisadome wrote:
>> 『オルヌカン城の謎』をルパン主役に大幅に改作した『ルパンの大作戦』
>> をはじめ、ルパンが全く登場しない作品を“この人物の正体はルパンに
>> 違いない”と判断して強引にシリーズに含めたり(創元推理文庫版にも
>> 同様の傾向があります)、ボワロー=ナルスジャック作のパスティーシュ
>> を入れたり、ついには翻案者の自作らしき作品まで入れたり……
>> ルブラン原作でルパンが登場する作品にしても、かなり大幅なアレンジが
>> 加えられている事が多いようです。

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