ファンタジーはそんなに読んでませんが定番中の定番(もはや挙げる
必要もない?)を。定番になるだけのことはあります。
・指輪物語 J.R.R.トールキン
・ナルニア国物語 C.S.ルイス
・ウォーター・シップ・ダウンのうさぎたち R.アダムズ
「うさぎ」は以前「かもめのジョナサン」と比較している書評があった
よな気がします。どことは言えませんが確かに共通するものがあるかも
しれません。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」やその続編は
有名ですがあまり好きではありません。内容についていけてないだけか
も。「シルヴィーとブルーノ」も英語を専攻していた友人に勧められた
のですがほとんど読んでいません(読めなかった、というか)。
あと作者がわからなくて申し訳ありませんが子供のときに読んだ「銀の
ほのおの国」という日本の作家のファンタジーが割合印象に残っていま
す。壁にかざったトロフィ(トナカイの首)に引っ張られて別の世界に
移動した子供たちがトナカイと狼の戦いに巻き込まれていくお話でした。
大きな書店の童話のコーナーにならあるのではないかと思います。
日本のファンタジーというと佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズ
が有名ですが私はこちらはまだ読んだことがありません(^^;。
>詳しい方フォローお願いします。
"hitoshi" <cao1...@pop02.odn.ne.jp> writes:
>皆さんはファンタジー小説でどんなものを
>読んでいますか?
>いろいろ読みたいのでお勧めがあったら
>教えてください。
>よろしくお願いします。
今までどんなのを読んだのか、あるいは読んでいないのかとか、今まで読んだ
中ではこれが好き、これが好きじゃないとか書かないと、うまく情報を集めら
れないと思いますが。
では
はは
--
Hideyuki Endo end...@remus.dti.ne.jp
「ホビットの冒険」(指輪物語の元祖?) :-)
「シルマリリオン」(指輪物語の続き?) :-)
「シャーディック」
「疫病犬とよばれて」
「石と笛」
「トナカイ月」(ファンタジとはいわないかも)
あたりは定番なんでしょうか。
ところで、
「シャナラの剣」という本が、前編だけあるのですが、
これの後編って出ているのでしょうか。
# 著者等省略しました。あしからず。
---
(株)ニコン カメラ開発部 システム技術G 河野 康司
E-mail : ko...@nikongw.nikon.co.jp
Nikkor : Not National park | Not dinosaur : Nikkorex
Nikomat : Not Convenience store | Not Operating System : Nikonos
--
(株)ニコン カメラ開発部 システム技術G 河野 康司
E-mail : ko...@nikongw.nikon.co.jp
Nikkor : Not National park | Not dinosaur : Nikkorex
Nikomat : Not Convenience store | Not Operating System : Nikonos
きほんのき:
C.S.ルイス「ナルニア国物語」シリーズ 岩波書店
U.K.ル・グウィン「ゲド戦記」シリーズ 岩波書店
#トールキンの世界にはなじめなかったもので、大御所はなしです。
個人的な好み:
P.A.マキリップ「妖女サイベルの呼び声」 ハヤカワFT文庫
スーザン・クーパー(書名・出版社は忘れました ^^;)
ナンシー・スプリンガー「アイルの書」シリーズ ハヤカワFT文庫
T.リー「平たい地球」シリーズ ハヤカワFT文庫
K.M.ブリッグス「妖精ディックのたたかい」 岩波書店
・
・
・
挙げ始めるときりがないですね。
--
**************************************************
小林 佐知子 Kobayashi, Sachiko
E-mail office : koba...@gpd.ned.co.jp
山岡と申します。
>> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
>> 読んでいますか?
拙者が今までに読んだ本の中では
◯ ネヴァーエンディングストーリー / ミヒャエル・エンデ
◯ ゲド戦記 の 1 巻 (影との戦い) / ル・グウィン
が好きです。
________________________
| 〆 The University of Aizu ┃
|ξ Name: So Yamaoka ┃
| E-mail: s105...@u-aizu.ac.jp ┃
| URL: http://www.u-aizu.ac.jp/%7es1052074/┃
└━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
記事<70igq2$sn4$1...@news2.odn.ne.jp>での,
"hitoshi" <cao1...@pop02.odn.ne.jp> さんの次の記述に関して:
>> はじめて投稿します
>> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
>> 読んでいますか?
最近読んだ中でわりと良かったのは、
J・グレゴリイ・キイス 「水の都の王女」「神住む森の勇者」
トム・ホルト 「疾風魔法大戦」
ってところかな。いずれもハヤカワ文庫FT。特に後者はここ数年の
翻訳物ファンタジイでは一番のお気に入りです。
>> いろいろ読みたいのでお勧めがあったら
>> 教えてください。
非常に嬉しい言葉です。某ML用に選んだ「私のお薦め」を少し手直し
したものを紹介しましょう(新刊では入手が難しいものも含まれている
と思いますが、古本屋や図書館で探して下さい)。
アヌビスの門:The Anubis Gates
Tim Powers/大伴墨人訳
ハヤカワ文庫FT
アルクトゥールスへの旅:The Voyage to Arcturus
David Lindsay/中村保男・中村正明訳
サンリオSF文庫
暗黒神のくちづけ:Jirel of Joiry -Black God's Kiss-
Catherine L. Moore/仁賀克雄訳
ハヤカワ文庫SF
幾千の夜を超えて
神月摩由璃
現代教養文庫
いさましいちびのトースター:The Brave Little Toaster
Thomas M. Disch/浅倉久志訳
ハヤカワ文庫SF
イシュタルの船:The Ship of Ishutar
Abraham Merritt/荒俣宏訳
ハヤカワ文庫FT
# バビロニア神話の世界を舞台にした華麗なヒロイック・ファンタジイ。
# V・フィンレイの素晴らしいイラストが、抜群の効果を上げている。
一角獣・多角獣:E Pluribus Unicorn
Theodore Sturgeon/小笠原豊樹訳
早川書房(異色作家短編集)
五つの壷:The Five Jars
Montague Rhodes James他/紀田順一郎訳
ハヤカワ文庫FT
稲生家=化物コンクール
稲垣足穂
人間と歴史社
失われた部屋:The Lost Room
Fitz-James O'brien/大瀧啓裕訳
サンリオSF文庫
美しき町
佐藤春夫
岩波文庫
ウロボロス:The Worm Ouroboros
Eric Ruecker Eddison/山崎淳訳
創元推理文庫
英雄コナン・シリーズ(全6巻)
Robert Ervine Howard/鏡明・団精二訳
ハヤカワ文庫SF
征服王コナン:Conan the Conqueror
風雲児コナン:The Sword of Conan
冒険者コナン:The Coming of Conan
不死鳥コナン:King Conan
狂戦士コナン:Conan the Barbarian
大帝王コナン:King Conan
# 「ヒロイック・ファンタジイ」あるいは「剣と魔法の物語」と呼ばれる
# ジャンルを確立したのが、このシリーズである。
# 創元推理文庫版の方が入手は容易だが、武部本一郎画伯のイラストが素
# 晴らしいハヤカワ文庫SF版を推したい。
エラーク王子シリーズ
Henry Kuttner/田代進一郎他訳
不死鳥の彼方:Beyond the Phoenix 『魔女の誕生』(新人物往来社)
ドラゴン・ムーン:Dragon Moon SFマガジン、昭和44年10月増刊号
ダゴンの末裔:The Spawn of Dagon SFマガジン、昭和46年10月増刊号
暁の雷鳴:Thunder in the Dawn 『ウィアードテールズ4』(国書刊行会)
# ヒロイック・ファンタジイ史上でも有名なシリーズなんだけど、なぜか
# 日本ではまとまった形では出ていません。
エルリック・サーガ(全8巻)
Michael Moorcock/安田均・井辻朱美訳
ハヤカワ文庫SF
メルニボネの皇子:Elric of Melnibone
この世の彼方の海:The Sailor on the Sea of Fate
白き狼の宿命:The Weird of the White Wolf
暁の女王マイシェラ:The Vanishing Tower
黒き剣の呪い:Tha Bane of the Black Sword
ストームブリンガー:The Stormbringer
真珠の砦:The Fortress of the Pearl
薔薇の復讐:Thre Revenge of the Rose
黄金の鎖:Zolotaka Tsep'
Aleksandor Grin/深見弾訳
ハヤカワ文庫FT
# 「グリーンランディア」と呼ばれる異世界を舞台とした一連の作品の一つ。
# 最近、『真紅の帆』もフレア文庫に入って入手し易くなりました。
折れた魔剣:The Broken Sword
PoOL William Anderson/関口幸男訳
ハヤカワ文庫SF
カシオペアのψ:Star ou psi de Cassiopee
Charlemagne-Ischir Defontenay/秋山和夫訳
国書刊行会(世界幻想文学大系)
# 架空の惑星「スター」の生物と歴史・文化(「スター」語から翻訳した詩や
# 戯曲を含む)の壮大な記録。
かなしき女王:Washer of the Ford
Fiona Macloed/松村みね子訳
沖積舎
恐竜物語:Dinosaur Tales
Ray Bradbury/伊藤典夫訳
新潮文庫
# 名作「霧笛」をはじめとする恐竜の登場する短編の素敵なコレクション
# 各作品に添えられた華麗なイラストが楽しい。
くるみ割り人形とねずみの王様:Nussknacker und Maeusekoenig
Ernst Theodor Amadeus Hoffmann/種村季弘訳
河出文庫
# チャイコフスキーでも有名な、ドイツ・ロマン派メルヒェンの代表作
黒いカーニバル:Dark Carnival
Ray Bradbury/伊藤典夫訳
ハヤカワ文庫NV
# ウィアード・テールズなどに発表された初期短編のコレクション
ゲイルズバーグの春を愛す:I Love Galesburg in the Springtime
Jack Finney/福島正実訳
ハヤカワ文庫FT
ケイン・サーガ(既刊1冊)
カール・エドワード・ワグナー/中村融訳
創元推理文庫
闇がつむぐあまたの影:Darkness Weaves
# 不死身の肉体に陰険な性格を備えたヒロイック・ファンタジイ史上最凶
# の戦士、それがこのシリーズの主人公・ケインである。
# 実に私好みの本格的ヒロイック・ファンタジイ・シリーズなのだが、上記
# の1冊が出たきりでなかなか続巻が出ないのが実に残念。
ゲド戦記(全4巻)
Ursula Kroeber Le Guin/清水真砂子訳
岩波書店
影との戦い:A Wizard of Earthsea
こわれた腕環:The Tombs of Atuan
さいはての島へ:The Farthest Share
帰還 -ゲド戦記最後の書-:Tehanu -The Last Book of Earthsea-
# トールキン以降多くのハイ・ファンタジイが書かれ、舞台として様々な
# 異世界が創作された。この作品の舞台となる「アースシー」は、「本物」
# と感じることができた数少ない異世界の一つである。
# 個人的には、後から書かれた「帰還 -ゲド戦記最後の書-」は嫌いだが。
ケルト民話集:Sin-Eater
Fiona Macloed/荒俣宏訳
ちくま文庫
ゴーメンガースト(全3巻)
Marvyn Laurence Peake:浅羽莢子訳
創元推理文庫
タイタス・グローン:Titus Groan
ゴーメンガースト:Gormenghast
タイタス・アローン:Titus Alone
紅衣の公子コルム・シリーズ(全6巻)
Michael Moorcock/斎藤伯好訳
ハヤカワ文庫SF
剣の騎士:The Knight of the Swords
剣の女王:The Queen of the Swords
剣の王:The King of the Swords
雄牛と槍:The BOLl and the Spear
雄羊と樫:The Oak and the Ram
雄馬と剣:The Sword and the Stallion
後宮小説
酒見賢一
新潮文庫
コロボックル物語(全5巻)
佐藤さとる
講談社文庫
だれも知らない小さな国
豆つぶほどの小さな犬
星から落ちた小さな人
ふしぎな目をした男の子
小さな国のつづきの話
# 和製エヴリデイ・マジックの最高傑作。別巻として、コロボックル一族
# に伝わる昔話をまとめた『小さな人のむかしの話』が有る。
最後のユニコーン:The Last Unicorn
Peter S. Beagle/鏡明訳
ハヤカワ文庫FT
西遊記(全10巻)
作者不詳/小野忍・中野美代子訳
岩波文庫
佐藤さとるファンタジー童話集(全11巻)
佐藤さとる
講談社文庫
そこなし森の話
名なしの童子
おばあさんの飛行機
赤んぼ大将
てのひら島はどこにある
ジュンと秘密の友だち
口笛を吹くネコ
小鬼がくる時
コロボックルのトコちゃん
宇宙からきたかんづめ
ぼくの机はぼくの国
終末期の赤い地球:Dying Earth
Jack Vance/日夏響訳
久保書店(QTブックス)
# 科学技術が衰退して魔術や妖怪が復活した超未来の地球を舞台としたヒロ
# イック・ファンタジイ。退廃的で華麗な未来世界が実に魅力的である。
シルマリルの物語(全2巻):The Silmarillion
John Ronald Rauel Tolkien/田中明子訳
評論社
# 『指輪物語』の背景となる「中つ国」世界の神話体系に関する著者のライフ
# ワーク。
# 本書は決定版ではなく、息子のクリストファーによって一応この形にまとめ
# られたものに過ぎないが、読むべき1冊であることは間違いない。
# 『シルマリルの物語』と『指輪物語』は「宝石と指輪をめぐる一つのサガ」
# なのだから。
蜃気楼の戦士:Dwellers in the Mirage
Abraham Merritt/鏡明訳
ハヤカワ文庫SF
真世界シリーズ(全5巻)
Roger Zelazny/岡部宏之訳
ハヤカワ文庫SF
アンバーの九王子:Nine Princes in Amber
アヴァロンの銃:The Guns of Avalon
ユニコーンの徴:Sign of Unicorn
オベロンの手:The Hand of Oberon
混沌の宮廷:The Courts of Chaos
スカルフェイス:Skull-Face & Others
Robert Ervine Howard/鏡明訳
国書刊行会(ドラキュラ叢書)
スターメイカー:Star Maker
William Olaf Stapledon/浜口稔訳
国書刊行会(クラテール叢書)
砂の妖精:Five Children and It
Edith Nesbit
角川文庫
# 「エヴリデイ・マジック」と呼ばれるジャンルを確立した名作
聖アントワーヌの誘惑:La Tentation de Saint Antoine
Gustave Flaubert/渡辺一夫訳
岩波文庫
大魔界シリーズ(全6巻+別巻)
田中文雄
ハヤカワ文庫JA
竜神戦士ハンニバル
氷神女王アーシュラ
幻神惑星ナーガ
白蓮都市ネフェルタ
死霊塔主ジマ・ディンゴ
漂流戦艦ナビゲイル
幻術師ダンカン
机の上の仙人
佐藤さとる
講談社文庫
# 『聊斎志異』の翻案。ハードカバー版は『新仮名草子』という題名
ディルヴィシュ・シリーズ(全2巻)
Roger Zelazny/訳
創元推理文庫
地獄に堕ちし者ディルヴィシュ:Dilvish, the Damned
変幻の地のディルヴィシュ:The Changing Land
伝奇集/エル・アレフ:Ficciones, El Aleph
Jorge Luis Borges/篠田一士訳
集英社
# 神話的な迷宮世界を描くアルゼンチンの文豪の代表的短編集。
# 架空の国に関する不思議な百科事典の話「トレーン、ウクバール、オル
# ヴィス・テルティウス」や、円筒形の図書館宇宙の話「バベルの図書館」
# がお薦め。
天使と宇宙船:Angels and Spaceship
Fredric Brown/小西宏訳
創元SF文庫
ナルニア国ものがたり(全7巻)
Clive Staples Lewis/瀬田貞二訳
岩波少年文庫
ライオンと魔女:The Lion, the Witch and the Wardrobe
カスピアン王子のつのぶえ:Prince Caspian
朝びらき丸、東の海へ:The Voyage of the Dawn Treader
銀のいす:The Silver Chair
馬と少年:The Horse and His Boy
魔術師のおい:The Magician's Nephew
さいごの戦い:The Last Battle
ニーベルンゲンの指環(全4巻):Der Ring des Nibelungen
Richard Wagner, Arthur Rackham/寺山修司他訳
新書館
ラインの黄金:Rheingold
ワルキューレ:Walkuere
ジークフリード:Siegfried
神々の黄昏:Goetterdaemmerung
ノースウエスト・スミス・シリーズ(全3巻)
Catherine L. Moore/仁賀克雄訳
ハヤカワ文庫SF
大宇宙の魔女:Shambleau
異次元の女王:Juhli
暗黒界の妖精:Nymph of Darkness
ハロルド・シェイ・シリーズ(全4巻)
Lyon Sprague De Camp & Fletcher Pratt/関口幸男訳
ハヤカワ文庫FT
神々の角笛:The Roaring Trumpet
妖精境の騎士:The Mathematics of Magic
鋼鉄城の勇士:The Castle of Iron
英雄たちの帰還:Wall of Serpents
万霊節の夜:All Hallow's Eve
Charles Williams/蜂谷昭雄訳
国書刊行会(世界幻想文学大系)
光車よ、回れ!
天沢退二郎
ちくま文庫
美獣 -神々の戦士-(全2巻)
高千穂遥
集英社文庫
# 北欧神話の世界を舞台とした、コナン・タイプの正統派ヒロイック・
# ファンタジイ。作者のプロレス趣味もあちこちに窺える。
ファファード&グレイマウザー・シリーズ(既刊3冊)
Fritz Leiber/大谷圭二訳
創元推理文庫
魔の都の二剣士:Swords and Devilty
死神と二剣士:Swords Against Death
霧の中の二剣士:Swords in the Mist
# このシリーズも十年以上続きが出ないなあ。
ファンタジー童話傑作選(全2巻)
佐藤さとる(編)
講談社文庫
ファンタジ-への誘い
伊藤典夫(編)
講談社文庫
不思議の国のアリス:Alice's Adventures in Wonderland
鏡の国のアリス:Through the Looking Glass
Lewis Carroll/高山宏訳(他にも訳多し)
東京図書他(他にも訳多し)
# 東京図書版はマーチン・ガードナーの注釈入り
平妖伝
羅貫中・馮夢竜/佐藤春夫訳
ちくま文庫
# 天帝の書庫から盗み出されて白雲洞に秘められた方術の秘伝書「如意
# 宝冊」、それが蛋子和尚によって世間に出たことがきっかけで、北宋
# の世に妖人たちの乱が起きる。実在の宗教叛乱(王則の乱)を題材とし
# た神魔小説。
ペガーナの神々:The Gods of Pagan
Lord Dansany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
ハヤカワ文庫FT
ボアズ=ヤキンのライオン:The Lion of Boaz-Jachin and Jachin-Boaz
Russell Hoban/荒俣宏訳
ハヤカワ文庫FT
冒険者たち
斉藤惇夫
講談社文庫
# TVアニメ「ガンバの冒険」の原作。
封神演義(全3巻)
著者不詳/安能努訳
講談社文庫
# 殷周交替を題材とした壮大な神魔小説。
魔界の紋章:Three Hearts and Three Lions
Poul William Anderson/豊田有恒訳
ハヤカワ文庫SF
魔術師の帝国:The Empire of the Necromancers
Clark Ashton Smith/安田均他訳
創土社
魔性の犬:Chog
Quentin Crisp/望月二郎・船木裕訳
ハヤカワ文庫FT
魔法つかいの船:The Sorcerer's Ship
Hannes Bok/小宮卓
ハヤカワ文庫SF
魔法のお店
荒俣宏(編)
ちくま文庫
魔法物語:Die Karabane
Wilhelm Hauff/種村季弘訳
河出書房新社
マルコポーロの見えない都市:La Citta Invisibili
Italo Calvino/米川良夫訳
河出書房新社
宮沢賢治全集(全8巻)
宮沢賢治
ちくま文庫
# ファンタジイ童話は後半の5~8巻に収録
ムーンフラッシュ:Moon-Flash
ムーンドリーム:The Moon and The Face
Patricia A. McKillip/佐藤高子訳
ハヤカワ文庫FT
夢想の秘密:The Cream of the Jest
James Branch Cabell/杉山洋子訳
国書刊行会
# 壮大なメタ・ファンタジイ大系「マニュエル伝」の掉尾を飾る一編
木曜の男:The Man Who Was Thursday
Gilbert Keith Chesterton/吉田健一訳
創元推理文庫
# 政府転覆を企む無政府主義者の秘密結社に潜入したスパイの物語…の
# はずなのだが、いつのまにかカトリック神学と悪夢と不条理のファン
# タジイとなる。
郵便局と蛇:The Post Office and the Serpent
Alfred Edger Coppard/西崎憲訳
国書刊行会(魔法の本棚)
指輪物語(全3巻):The Lord of the Rings
(普及版は全6巻、文庫版は全10巻)
John Ronald Rauel Tolkien/瀬田貞二・田中明子訳
評論社
旅の仲間:The Fellowship of the Rings
二つの塔:The Two Towers
王の帰還:The Return of the Kings
# 「ハイ・ファンタジイ」というジャンルを確立した現代ファンタジイの
# 金字塔。なお、本作に先立って『ホビットの冒険』(岩波書店)を読んで
# おくことが望ましい。
夢の棲む街・遠近法
山尾悠子
三一書房
# 「言葉」の力を駆使して異世界を紡ぎ上げた幻想作家の数少ない小説集
# の1冊。ハヤカワ文庫JA版も有るが、この三一書房版の方が入手は容易
# だろう(「遠近法・補遺」も収録されているし)。
夢見る宝石:The Dreaming Jewels
Theodore Sturgeon/永井淳訳
ハヤカワ文庫SF
妖精族のむすめ:The Kith of Eif-Folk
Lord Dansany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
ちくま文庫
乱菊物語
谷崎潤一郎
中公文庫
# 中世の瀬戸内海を舞台とした、耽美派文学の巨匠による華麗な伝奇ファン
# タジイ。主要登場人物が揃ったところで中絶しているのが惜しまれる。
類推の山:Le Mont analogue
Rene Daumal/巌谷國士訳
河出文庫
レ・コスミコミケ:Le cosmicomiche
Italo Calvino/米川良夫訳
ハヤカワ文庫SF
ヰタ マキニカリス(全2巻)
稲垣足穂
河出文庫
# 掌編集『一千一秒物語』をはじめとする、メルヒェンやファンタジイの
# 代表作を集めた2冊本。
記事<70jku3$lcf$1...@enews1.guitar.bcld.eec.toshiba.co.jp>での,
tsr...@bcld.eec.toshiba.co.jp (Hayako Tsurumaki) さんの次の記述に関して:
>> あと作者がわからなくて申し訳ありませんが子供のときに読んだ「銀の
>> ほのおの国」という日本の作家のファンタジーが割合印象に残っていま
>> す。壁にかざったトロフィ(トナカイの首)に引っ張られて別の世界に
>> 移動した子供たちがトナカイと狼の戦いに巻き込まれていくお話でした。
>> 大きな書店の童話のコーナーにならあるのではないかと思います。
作者は神沢利子です。
私は講談社文庫で読みました。その後、福武文庫にも入ったんじゃ
なかったかな。
記事<70k54u$p...@news.nikon.co.jp>での,
ko...@mercury.nikon.co.jp (Y.Kohno) さんの次の記述に関して:
>> 「シャナラの剣」という本が、前編だけあるのですが、
>> これの後編って出ているのでしょうか。
以前、<6mlon9$944$1...@news2.dti.ne.jp>でも書きましたが、残念ながら
出ていません。
--
吐普加美◇久留賢治 ◆hisa...@exa.onlab.ntt.co.jp◇寒言神尊
依身多女◆HISADOME KENJI◇hisa...@lares.dti.ne.jp ◆利根陀見
Hayako Tsurumaki wrote in message
<70jku3$lcf$1...@enews1.guitar.bcld.eec.toshiba.co.jp>...
>ファンタジーはそんなに読んでませんが定番中の定番(もはや挙げる
>必要もない?)を。定番になるだけのことはあります。
>
>・指輪物語 J.R.R.トールキン
>・ナルニア国物語 C.S.ルイス
>・ウォーター・シップ・ダウンのうさぎたち R.アダムズ
賛成です。
全部おすすめです。一度は読まなきゃというものばかりです。
で、これに アーシュラ・K・ル=グインの「ゲド戦記」をたさせて
下さい。
by Cyndy <son...@d1.dion.ne.jp>
「トナカイ月」僕も大好きです。
ああいう広義のファンタジーを含めると、
SF的な作品にも素晴らしいものがたくさんありますね。
バラードの
「ヴァーミリオン・サンズ」
「夢幻会社」
あたりは、SFよりもファンタジー色が強い小説だと感じます。
同じ系統で日本語の作品に、村上春樹の
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
がありますね。
これも定番かな?
系統が違うけど、酒見賢一の
「後宮小説」
もファンタジーですよね。
ファンタジーノベル大賞を取ってますから。 ^^;
「ファンタジー」に幻想小説を含むと、また広がっちゃいますね。
ひとことにファンタジーと言っても、なかなか幅広いです。
---Shunji Taki
やっぱり出ていませんか。ありがとうございます。
# この NewsGroup はあんまり見ないので、話題があったことを
# ぞんじませんでした。
それと、また思い出した本。
「ダンクトンの森」
「信ぜざる者コブナント」
それから、「トールキン小品集」は結構楽しい本です。
# 「ウォーターシップダウン」「シャーディック」「疫病犬」
# それに、「ダンクトン」で、
# うさぎ、熊、犬、もぐら、の動物シリーズになりますね。
# え?猫? だったら「我が輩は猫」がある :-)
> はじめて投稿します
> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
> 読んでいますか?
マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンのコンビはお勧めです。
ドラゴンランス戦記(邦訳全6巻)
ドラゴンランス伝説(邦訳全6巻)
ダークソード(邦訳全6巻)
熱砂の大陸(邦訳全6巻)
等(富士見ドラゴンブックとか言う文庫です)
あと、デスゲートって言うのが角川から出てたんですが、内紛で途中から訳さ
れなくなってしまいました。
# 続きの原書を入手したんですが、英語が読めないのでストーリーがわかりま
# せん(;_;)。
--
sugi...@sra.co.jp
>> はじめて投稿します
>> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
>> 読んでいますか?
>> いろいろ読みたいのでお勧めがあったら
>> 教えてください。
>> よろしくお願いします。
どんなのがお好きですか?
(いわゆる)ハイファンタジー?でしょうか?
それともヒロイックファンタジー系?
童話みたいなのや、ちょっと幻想入ってるのもファンタジーかも。
#動物がしゃべったら、それはもうファンタジーかも知れない(^^)
僕は中学生のころ(だいぶ昔ですが (^^;;)、早川のFT シリーズ
にはまってました。
#あんまり覚えてないので、今思い出せるものを少しだけ。
ディ・キャンプ&プラットのシリーズとかおもしろかった気がします。
ロード・ダンセイニの「魔法使いの弟子」とか。
魔法の国ザンク?
指輪物語は読むの結構しんどいような...
#今まで2回くらいしか読みなおしてません。
#半分くらいまでなら何回も読んだけど (^^;
ゲド戦記も好きでしたけど、持ってません(←図書館で借りたので)
僕の一番好きなのは、Elric シリーズです。
#天野さんの扉絵が特に好きです
最近のだと、「時の車輪(Time Wheel)」っていうシリーズが
出ててちょっとはまってます
とりあえず早川FT あたりを読み漁るという手もありますが、
「ファンタジー大全」とかいう本が出てるので、それを参考にする
という手もあります。
#タイトル違うかも知れません。士郎正宗氏が表紙書いてる奴です
というところで。
--
高橋@福岡
現実世界に飽き飽きしたアンチヒーロー「ハロルド・シェイ」が
上司であるドクター・チャーマーズの発明した三段論法転送手段
によって、神話や古典の物語世界へと旅立つ %%% という話。
北欧神話、妖精の女王、カレワラ、ザナドゥ、などの世界での
現代人(ハロルド)とその世界の住人の常識や習慣の違いが
非常に面白く描かれています。
妖精の女王に出てくるベルフィービーを自らの妻にしてしまうくだり
が結構強引だけど、私は好きだな。あと彼女が敵に倒され、夫である
ハロルドに最期の言葉を語るところも。
ぜひ御一読ください。
麻雀ですよ、それは(笑)。
魔法の国ザンスシリーズでは?
> 僕の一番好きなのは、Elric シリーズです。
エターナルチャンピオンシリーズですね。
私はホークムーンが結構好きかな。
しの
しのはらさん、訂正ありがとうございます。m(_ _)m
<01bdfd7c$c2dbd200$d815...@w23591.mictokyo.co.jp>の記事において
shin...@mictokyo.co.jpさんは書きました。
>> > 魔法の国ザンク?
>>
>> 麻雀ですよ、それは(笑)。
(^^;;;
自分で書いてて何ですが、大爆笑してしまいました。
何かちょっと違うなぁと思いながら、一応?つけたんですけど..
>> 魔法の国ザンスシリーズでは?
そうです!!正しくは「ザンス」でした。すいません。
最初の頃の方は面白かったような覚えがあるので、
名前を出したかったんです。
>> > 僕の一番好きなのは、Elric シリーズです。
>>
>> エターナルチャンピオンシリーズですね。
>> 私はホークムーンが結構好きかな。
僕はアリオッチ(←あってますよね?)が結構好きです。
実は、エターナルチャンピオンシリーズは、Elric 以外には
少ししか読んでません。(^^;; コルムだったかな
ところで、前の記事で、ディ・キャンプ&プラットって書いたのは、
篠原さんもおすすめしてる「ハロルドシェイシリーズ」のつもりで
した(^^;。
#これも急に名前が思い出せなくて...
#うーん、最近もの忘れが激しくて困る (^^;
段々、書いてる内容に自信がなくなってきました。
もしも間違いがあったら、御指摘のほどお願いします。
ファンタジーってつまり童話のことですか?
> ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」やその続編は
> 有名ですがあまり好きではありません。内容についていけてないだけか
その続編の『鏡の国のアリス』(柳瀬尚紀訳)はルイス・キャロルの中では
一番好きです。詩の訳なんかもしっかりしています。読むなら筑摩文庫をお勧
めします。ほかのものより少し固めの文体がいいです。なにもチェスを知らな
くたっていいんです。
> も。「シルヴィーとブルーノ」も英語を専攻していた友人に勧められた
> のですがほとんど読んでいません(読めなかった、というか)。
物語の流れがやや複雑で難しいとおもいました。シルヴィーとブルーノが出
てくるところはおもしろいのですが。
ルイス・キャロルといえば童話作家ですが、本職は数学者なので、パズルの
ようなものも書いています。『もつれっ話』(柳瀬尚紀訳)がそれですが、難
しくて、ばかな私は、電車の中でひとつも解けませんでした。パズル好きの方
よ、おためしあれ。(もちろんファンタジーではありませんけどね)
> あと作者がわからなくて申し訳ありませんが子供のときに読んだ「銀の
> ほのおの国」という日本の作家のファンタジーが割合印象に残っていま
> す。壁にかざったトロフィ(トナカイの首)に引っ張られて別の世界に
> 移動した子供たちがトナカイと狼の戦いに巻き込まれていくお話でした。
> 大きな書店の童話のコーナーにならあるのではないかと思います。
『銀の炎の国』神沢利子 著 講談社文庫
私の持っているのはだいぶ古いです。感情移入できるというか、のめりこめ
ました。ちょっと苛だつ行動を取る人も出てきましたけど。詳しいことは、読
んでください。
> 日本のファンタジーというと佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズ
> が有名ですが私はこちらはまだ読んだことがありません(^^;。
> >詳しい方フォローお願いします。
まだ1(誰も知らない小さな国)しか読んでいません。1はけっこう新鮮な感
じがして読みやすかったです。
2以降はまだ見つけていません。来月、しおくりがはいったら探しに行きま
す。
--
kuni@白河夜船
>> ペガーナの神々:The Gods of Pagan
>> Lord Dansany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
>> 妖精族のむすめ:The Kith of Eif-Folk
>> Lord Dansany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
Dansany → Dunsany
アトランの女王(全3巻)
Jane Gaskell/深町眞理子訳
創元推理文庫
宿命の公女:The Serpent
流転の皇妃:Atlan
憂愁の女神:The City
ヴィクトリア朝妖精物語
風間賢二(編)
ちくま文庫
ウィッチ・ワールド・シリーズ(全5巻)
Andre Norton/厚木淳・榎林哲訳
創元推理文庫(創元SF文庫)
魔法の世界エストカープ:Witch World
魔法の世界の凱歌:Web of The Witch World
魔法の世界の三兄妹:Three against The Witch World
魔法の世界の幻術:Warlock of The Witch World
魔法の世界の夜明け:Sorceress of The Witch World
ウォルター・デ・ラ・メア作品集(全3巻)
Walter John De la Mare/脇明子訳
牧神社
アリスの教母さま:Alice's Godmother
アーモンドの樹:The Almond Tree
まぼろしの顔:The Face
ヱルフランドの王女:King of the Elfland's Daughter
Lord Dunsany, Edward John Moreton Drax Plunkett/原葵訳
月刊ペン社(妖精文庫)、沖積舎
黄金の鍵:The Golden Key
George MacDonald/吉田新一訳
月刊ペン社(妖精文庫)、ちくま文庫
堕ちた天使:The War Hound and The World's Pain
Michael Moorcock/小尾芙佐訳
集英社
霧の都:Lud-in-The-Mist
Hope Mirrlees/船木裕訳
ハヤカワ文庫FT
クモの宮殿:The Spider's Palace and Other Stories
Richard Hughes/八木田宜子・鈴木昌子訳
ハヤカワ文庫FT
クリスマス・ファンタジー
風間賢二(編)
ちくま文庫
水晶の涙:The Mermaid's Three Wisdoms
Jane Yolen/村上博基訳
ハヤカワ文庫FT
世界のかなたの森:The Wood beyond The World
William Morris/小野二郎訳
晶文社(文学のおくりもの)
チョコレート工場の秘密:Charkie and The Chocolate Factory
Roald Dahl/田村隆一訳
評論社(てのり文庫)
沈黙の声:Blind Voices
Tom Reamy/井辻朱美訳
サンリオSF文庫、ちくま文庫
天使と悪魔の物語
風間賢二(編)
ちくま文庫
反地球シリーズ(既刊6冊)
John Norman/永井淳・榎林哲訳
創元推理文庫(創元SF文庫)
ゴルの巨鳥戦士:Tansman of Gor
ゴルの無法者:Outlaw of Gor
ゴルの神官王:Priest-King of Gor
ゴルの遊牧民:Nomads of Gor
ゴルの暗殺者:Assasin of Gor
ゴルの襲撃者:Raiders of Gor
ナイトランド:Night Land
William Hope Hodgson/荒俣宏訳
月刊ペン社(妖精文庫)
ファンタステス:Phantastes
George MacDonald/蜂谷昭雄訳
国書刊行会(世界幻想文学大系)
魔法使いの弟子:The Charwoman's Shadow
Lord Dunsany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
ハヤカワ文庫FT、ちくま文庫
魔法の歌(全3巻)
R. A. MacAvoy/井辻朱美訳
ハヤカワ文庫FT
ダミアーノ:Damiano
サーラ:Damiano's Lute
ラファエル:Raphael
魔法の国の旅人:The Travel Tales of Mr. Joseph Jorkens
Lord Dunsany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
ハヤカワ文庫FT
マルペルチュイ:Malpertuis
Jean Ray/篠田和知基訳
月刊ペン社(妖精文庫)
ムルガーのはるかな旅:The Three Mulla Mulgars
Walter John De la Mare/脇明子訳
ハヤカワ文庫FT
夢織り女:Dream Weaver, The Moon Ribbon, The Hundredth Dove
Jane Yolen/村上博基訳
ハヤカワ文庫FT
妖霊ハーリド:Khaled
F. Maron Crawford/船木裕訳
ハヤカワ文庫FT
リリス:Lilith
George MacDonald/荒俣宏訳
月刊ペン社(妖精文庫)、ちくま文庫
漁師とドラウグ:Weird Tales from Northern Seas
Jonas Lie/中野善夫訳
国書刊行会(魔法の本棚)
>> 「ハイファンタジー」とか「ヒロイックファンタジー系」って
>> 何なのでしょうか?
「指輪物語」は読まれているそうなので分かり易いですが、
あれが「ハイ・ファンタジー」です。
高踏派、というくらいの意味でしょう。
ケルト神話とかそういう雰囲気を漂わせた、わりと正統な
感じのものですね。
「ヒロイック・ファンタジー」というのは、文字通りヒーロー
がいるやつで、「コナン」のシリーズ、若かりしころのシュワル
ツェネッガーが主役の映画になってるやつとかが有名。ちょっと
エキゾティックな舞台で、たいてい主役はマッチョ。
個人的にはお薦めは、「ピカレスク・ファンタジー」とでも
いいましょうか。「ファファード&グレイ・マウザー」のシリーズ
(3巻、創元)。
1巻の最後の話は、超かっこよく、しかも泣けます。
----
Masaaki HIRAI (平井 正明) HI...@nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp
Dept. of Physics, Univ. of Tokyo / Radiation Lab., RIKEN
http://tkynx0.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hirai/
ICQ UIN:4414293
<362E0718...@sepia.ocn.ne.jp>の記事において
da...@sepia.ocn.ne.jpさんは書きました。
>>(もちろんファンタジーではありませんけどね)
というわけで別スレッドにしました。
>> ルイス・キャロルといえば童話作家ですが、本職は数学者なので、パズルの
>> ようなものも書いています。『もつれっ話』(柳瀬尚紀訳)がそれですが、難
>> しくて、ばかな私は、電車の中でひとつも解けませんでした。パズル好きの方
>> よ、おためしあれ。
以前、論理学に関する本のフォローをしたのですが、
『ルイス・キャロルの知的ゲーム』(大修館)
『不思議の国の論理学』(柳瀬尚紀訳/河出書房新社)
なんてのもあったのをてっきり忘れていました。
もちろん著者はルイス・キャロル。
訳者の柳瀬さんはぼくは『ゲーデル・エッシャー・バッハ』という本の訳を
しているので知るようになったのですが、くだんの『GEB』でアキレスと亀の
禅問答の場面がでてきます。この元ネタ、ルイス・キャロルですよね?
さらに脱線しますが、ぼくは文学のほうはさっぱりなのですが、柳瀬さんの
書いた異色の辞書エッセイ『辞書はジョイスフル』(新潮文庫)はけっこう面白
かったです。
--
あきやま ひでお t950...@sfc.keio.ac.jp
(穐山秀男) http://www.sfc.keio.ac.jp/~t95014ha/
検索をかけてみたのですが、久留さんのリストの本はかなり入手困難そうです
ね。
残念。最近創元推理文庫の目録を見ていたら、幻想と怪奇がかなり重版未定&
品切れになっていました。そこには刊行途中のシリーズもたくさん。
FTも『魔性の犬』とか『黄金の鎖』とか<ハロルド・シェイ>シリーズとか入手
難しい
ですよね。
FTでのお勧めは(今絶版だと思うのですけれど)
バーバラ・ハンブリー<ダールワス・サーガ>(ハヤカワFT)全3巻
です。異世界の描写といい、絶品だと思います。とりあえず絶対読んで損はない
です。
それから
マイクル・シェイ『魔界の盗賊』です。世界幻想文学大賞をとっている作品です
が、
グロテスクな描写、ストーリーの面白さといいお勧めです。続編が出ているみた
いです
が、翻訳はないだろうなぁ。
Daisuke Sugimotoさんの<x6yww5t...@srapc271.sra.co.jp>から
>マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンのコンビはお勧めです。
>
>ドラゴンランス戦記(邦訳全6巻)
>ドラゴンランス伝説(邦訳全6巻)
英雄伝(これはワイス&ヒックマンではありませんが)もあわせて、
全巻読みました。
#戦記の1巻だけがRPGのにおいがします。どこまでゲームのシナリ
#オとして作られていたのか、気になります。
で、「前奏曲」の発売を待っているのですが、邦訳が途中で止まっ
てしまっているみたいです。どうなっているか、いつ頃出るか、情
報をお持ちの方はいませんでしょうか。
#>あと、デスゲートって言うのが角川から出てたんですが、内紛で途中から訳さ
#>れなくなってしまいました。
#
#内紛の事情が気になります。
--
【投稿先に要注意。本当にそれでいいの?】
岸本慎介 mailto:s...@orange.ocn.ne.jp
KISHI-fj Homepage:
http://www3.justnet.ne.jp/~s_kishimoto/WELCOME.HTM
>どんなのがお好きですか?
>(いわゆる)ハイファンタジー?でしょうか?
>それともヒロイックファンタジー系?
>童話みたいなのや、ちょっと幻想入ってるのもファンタジーかも。
>#動物がしゃべったら、それはもうファンタジーかも知れない(^^)
「ハイファンタジー」とか「ヒロイックファンタジー系」って
何なのでしょうか?
一口にファンタジーといってもいろいろな系統な作品が
あるらしいってことは分かるのですが、具体的にどのように
分かれてるのでしょうか?
私のイメージするところでは、冒険者や魔法使いや妖精なんかが
活躍する物語なのですが…
詳しい方教えていただきたいのですが…
#だいたい久留さんのリストで尽きてるような気もしますが、
#日本の古典や、昭和ひとけた代くらいの少年冒険小説がらみにも、
#ファンタジーと呼んでいいものがけっこうあると思います。
久留さん自身がコメントが加えておられないものから、
私のお気に入りについていくつか。
>> エルリック・サーガ(全8巻)
>> 紅衣の公子コルム・シリーズ(全6巻)
コナン的な straight なヒーロー像を一新し、悩める(悩みすぎ?)
ヒーローを登場させた一連の作品。
「ホークムーン・サーガ」(全4巻)と続編の「ブラス城年代記」
(全3巻)が創元推理文庫から、「エレコーゼ・サーガ」(全3巻?)
が早川SFから出ていて、いずれも入手は容易なはず。
他にもいくつかあるはずですが、未訳?
>> ゲイルズバーグの春を愛す:I Love Galesburg in the Springtime
>> Jack Finney/福島正実訳
Sword & Sorcery ではないですね。アメリカの郊外都市を
舞台にした Fairy Tales というか Gentle Ghost というか。
短篇集。
>> ゴーメンガースト(全3巻)
>> Marvyn Laurence Peake:浅羽莢子訳
>> 創元推理文庫
>> タイタス・グローン:Titus Groan
>> ゴーメンガースト:Gormenghast
>> タイタス・アローン:Titus Alone
ゴーメンガースト城の城主の息子として生まれたタイタスの物語。
ではなにも分からなくて、全登場人物のむちゃくちゃな奇矯さ、城の
内部だけで進行する前2巻のストーリーなどなど、ちょっと狂気を
はらんだ感じの作品。個人的には3巻目はなかったことにしたい。
>> 真世界シリーズ(全5巻)
>> Roger Zelazny/岡部宏之訳
>> ハヤカワ文庫SF
入手したいのですが、新刊では無理そう。
並行世界もの、というSFのアイデアを、ファンタジー化した
作品。世界を支配(管理?)する9人の王子王女の闘争。イメージ
自体は華麗な感じ。続くシリーズが出ていたはずですが、未訳。
>> ナルニア国ものがたり(全7巻)
>> Clive Staples Lewis/瀬田貞二訳
>> 岩波少年文庫
大人になってから読んでもつまらない、と思う。
これを勧める人は、きっと子供の頃に一度読んでるのではないか、
と思いますが、いかが?
>> ペガーナの神々:The Gods of Pagan
>> Lord Dansany, Edward John Moreton Drax Plunkett/荒俣宏訳
>> ハヤカワ文庫FT
「ハイ・ファンタジー」というか「架空の神話」。
個人的にはいいとは思わないのですが、好きな人もたくさんいます。
>> 魔術師の帝国:The Empire of the Necromancers
>> Clark Ashton Smith/安田均他訳
>> 創土社
この作者の創元の「イルーニュの巨人」は、見かけたら是非入手して
下さい。上記の本自体は未読です。すんません。
>> ファンタステス:Phantastes
>> George MacDonald/蜂谷昭雄訳
>> 国書刊行会(世界幻想文学大系)
Tolkien 以前、というか、たぶん彼はこれを参考にしていた、
というか、越えようとしていた面があるのでは。
Tolkien にはまったら、読むべきかも。
>> ノースウエスト・スミス・シリーズ(全3巻)
>> Catherine L. Moore/仁賀克雄訳
>> 夢見る宝石:The Dreaming Jewels
>> Theodore Sturgeon/永井淳訳
この2つはあんまりファンタジーという気がしないのですが....
In message <70nen8$b6o$1...@news2.dti.ne.jp>
on 22 Oct 1998 14:16:08 GMT,
hisa...@lares.dti.ne.jp (Hisadome Kenji) wrote:
| アトランの女王(全3巻)
| Jane Gaskell/深町眞理子訳
| 創元推理文庫
| 宿命の公女:The Serpent
| 流転の皇妃:Atlan
| 憂愁の女神:The City
この三冊は面白かったです。最近読んだやつではベスト
かも。
ところで、原書ではこの話の続きが出ている(というか、
年月が経ってすでに絶版になっている)という噂を聞い
たのですが、日本では翻訳は出たのでしょうか。創元推
理文庫では出ていないようですし・・・。
hitoshi wrote in message <70nnvv$dqa$1...@news2.odn.ne.jp>...
>「ハイファンタジー」とか「ヒロイックファンタジー系」って
>何なのでしょうか?
>一口にファンタジーといってもいろいろな系統な作品が
>あるらしいってことは分かるのですが、具体的にどのように
>分かれてるのでしょうか?
>私のイメージするところでは、冒険者や魔法使いや妖精なんかが
>活躍する物語なのですが…
>詳しい方教えていただきたいのですが…
>
「指輪物語」とかナンシー・スプリンガーの「アイルの書」シリーズ
なんかが「ハイファンタジー系」です。
「エピックファンタジー」などと呼ばれることもあります。
これは、もう神話とか叙事詩の世界です。
「ヒロイックファンタジー」は、神話・伝説の英雄物語を想定して
いただければ近いかもしれない。
(ギリシャ神話のペルセウスとかホメロスの「オデュッセウス」は
立派なヒロイックファンタジーだと思うぞ)
ハワードのコナンシリーズなどが代表例かな。
アーノルド・シュワちゃんの映画「コナン・ザ・グレート」と
「キング・オブ・デストロイヤー」の原作です。
日本でいえば、栗本薫の「グインサーガ」がその系統です。
(わたしは、ロジャー・ゼラズニィの「地獄に堕ちた者 ディルヴィシュ」が好き。
M・ムアコックのホークムーンもすてがたいけど)
どっちの系統も面白いので、みなさんのリストをもとにいろいろ試してみては?
冒険者や魔法使いや妖精好きなら、もう読んだかもしれないけれど、
デイヴィット・エディングスの「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」の
シリーズが楽しめると思います。
チャールズ・デ・リントの「ジャッキー、巨人を退治する!」(創元推理文庫)も
よかった。現代のカナダのオタワを舞台にした冒険物語です。
魔法使いも妖精もでてくるし、想像の余地もないような現代社会でも
こんなことがありえるかも、と思わせてくれます。
あと、新潮文庫、R・フォード「銀の森の少年」あたり。
欧米では(日本もそうだけど)、一時期、ファンタジーは子供のものという
風潮があって、ファンタジーの良書は、児童文学として書かれているものも
多いのです。
それゆえに、トールキンの「ホビットの冒険」や「ゲド戦記」、
「ナルニア国物語」などは、図書館の児童書のところにあります。
借りるのは、けっこう恥かしいけど、大人になってファンタジー小説に
はまった人は、みんな同じ思いをしているのではないかなあ。
それだけの価値はあるしね。
足りない点、多々あります。みなさま、フォローおねがいします。
by Cyndy <son...@d1.dion.ne.jp>
記事<70pbot$j...@zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp>での,
hi...@tkynx0.phys.s.u-tokyo.ac.jp (HIRAI Masaaki) さんの次の記述に関して:
>> #日本の古典や、昭和ひとけた代くらいの少年冒険小説がらみにも、
>> #ファンタジーと呼んでいいものがけっこうあると思います。
おっしゃる通り。ミステリ作家の都筑道夫の編集によるヒロイック・
ファンタジイのアンソロジー『魔女の誕生』(新人物往来社、昭和45)
の序文にこんな一節が有ります。
----------------------------------------------------------------
曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』もそうだが、もっと江戸末期の長編小説、
蝦蟇や鰐鮫の妖術をつかう主人公に、大蛇の化身の敵役を配した戦国復
讐譚『児雷也豪傑譚(美図垣笑顔作)』、九州を舞台に、蜘蛛の妖術を
つかう男装の美女を主人公にした『白縫譚(柳下亭種員作)』。歌舞伎
の『加賀見山旧錦絵』の後日談で、敵役の妖術をつかう美少年が、巨大
な蝶にのって登場する『北雪美談時代鏡(二世為永春水作)』など、古
代を背景にしたものでこそないが、絢爛奔放、ソーズ・アンド・ソーサ
リの物語といっていい。その流れをひくものに、先年リヴァイバルされ
た国枝史郎の『蔦葛木曾桟』『神州纐纈城』がある。
----------------------------------------------------------------
ここで、あげられた作品では、『南総里見八犬伝』(全10巻)は岩波文庫
に収録されています。国枝史郎作品は未知谷から『国枝史郎伝奇全集』
(全7巻)が出ていますし、『蔦葛木曾桟』『神州纐纈城』それに『八ヶ
嶽の魔神』の3作は文庫(講談社・大衆文学館)で読むことができます。
都筑氏が挙げたもの以外では、馬琴のライバルだった山東京伝の『善知
安方忠義伝』が私のお薦め。これは国書刊行会の叢書・江戸文庫に収録
されています。
>> 「ホークムーン・サーガ」(全4巻)と続編の「ブラス城年代記」
>> (全3巻)が創元推理文庫から、「エレコーゼ・サーガ」(全3巻?)
>> が早川SFから出ていて、いずれも入手は容易なはず。
ルーンの杖秘録(全4巻) 深町眞理子訳
ルーンの杖秘録1 額の宝石之巻:The Jewel in The Skull
ルーンの杖秘録2 赤い護符之巻:Sorcerer's Amulet
ルーンの杖秘録3 夜明けの剣之巻:Sword of the Dawn
ルーンの杖秘録4 杖の秘密之巻:The Secret of the Runestaff
ブラス城年代記(全3巻) 井辻朱美訳
ブラス伯爵:Count Brass
ギャラソームの戦士:The Champion of Garathorm
タネローンを求めて:The Quest for Tanelorn
エレコーゼ・サーガ(全3巻) 井辻朱美訳
永遠のチャンピオン:The Eternal Champion
黒曜石のなかの不死鳥:Phoenix in Obsidan
剣のなかの竜:The Dragon in the Sword
>> 他にもいくつかあるはずですが、未訳?
エルリック物(+時の果てのダンサー物)の"Elric at the End of Time"
やエレコーゼ物の絵物語"The Sword of Heaven, The Flower of Hell"
なんかが未訳ですね。
ムアコックのファンタジイといえば、未訳の"Gloriana"が有名ですね。
かつて、サンリオSF文庫の近刊予定に出ていながら結局出なかった1冊。
SFマガジン11月号の「世界幻想文学大賞歴代受賞作リスト」を見ると、
p.103に“東京創元社刊行予定”という文字が!
>> >> ゴーメンガースト(全3巻)
>> >> Marvyn Laurence Peake:浅羽莢子訳
>> >> 創元推理文庫
>> ゴーメンガースト城の城主の息子として生まれたタイタスの物語。
>> ではなにも分からなくて、全登場人物のむちゃくちゃな奇矯さ、城の
>> 内部だけで進行する前2巻のストーリーなどなど、ちょっと狂気を
>> はらんだ感じの作品。個人的には3巻目はなかったことにしたい。
同感です。第3巻が前2巻の調子で進んで完結していたら、『指輪物語』
よりも高く評価したんだけどなあ。『死の舞踏』(創元推理文庫)や『あり
えざる伝説』(ハヤカワ文庫FT)に収録されたゴーメンガースト外伝「闇の
中の少年」もお薦めです。
>> >> ナルニア国ものがたり(全7巻)
>> >> Clive Staples Lewis/瀬田貞二訳
>> >> 岩波少年文庫
>> 大人になってから読んでもつまらない、と思う。
>> これを勧める人は、きっと子供の頃に一度読んでるのではないか、
>> と思いますが、いかが?
私は高校1年の時にクラスの女の子に借りて読みました。正直なところ、
第1巻のアスランの死と復活のくだりを読んで、「なーんだ、アスラン
って要するにキリストじゃない。これって、結局はキリスト教の物語化
に過ぎないのか」って思いました(私は創価学会とキリスト教が当時から
嫌いだったのです)。それでも、物語自体は面白くて最終巻まで読んで
しまいましたよ。
>> >> 魔術師の帝国:The Empire of the Necromancers
>> >> Clark Ashton Smith/安田均他訳
>> >> 創土社
>> この作者の創元の「イルーニュの巨人」は、見かけたら是非入手して
>> 下さい。上記の本自体は未読です。すんません。
他にソノラマ文庫の「魔界王国」と国書刊行会の「呪われし地(ロキ)」、
それからポプラ社文庫の「アトランティスの呪い」という本が有ります。
http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/c_a_smith.html
記事<362F4A44...@geocities.co.jp>での,
Crust <cru...@geocities.co.jp> さんの次の記述に関して:
>> 検索をかけてみたのですが、久留さんのリストの本はかなり入手困難そうです
>> ね。
>> FTも『魔性の犬』とか『黄金の鎖』とか<ハロルド・シェイ>シリーズとか入手
>> 難しい
>> ですよね。
あああ……(;_;)
「幻想文学」16号(特集ハイ・ファンタジー最前線)の"Fantastic Editor"
によると、ハヤカワ文庫FTの担当編集者の引田直巳さん(現在は、別の名
でホラー&ファンタジイの分野で活躍中)の熱意で出版されたのが『魔性
の犬』だったらしいんですけどね。M・ピークのゴーメンガスト3部作
なんかが好きな人なら、絶対に楽しめる小品なんだけど思うのですが。
『黄金の鎖』の作者アレクサンドル・グリーンを知ったのは、「別冊奇想
天外10 SFファンタジー大全集」(奇想天外社、昭和55)の「話好きの妖精」
でした(タニス・リーもこの号の「白い魔女」で最初に読んだのでした)。
ロシアにこんな素晴らしいファンタジイ作家がいたのかと思いましたねえ。
月刊ペン社(妖精文庫)の『輝く世界』とか晶文社(文学のおくりもの)の
『波の上を駆ける女』なんかを探し出して読んだなあ。当時、いくら探し
ても見つからなかったのが『深紅の帆』という作品。すっかりあきらめて
いたら、なんと昨年文庫化されていたのですよ。フレア文庫という非常に
マイナーな文庫(多分、まだ6冊くらいしか出ていない)に収録されていて、
私も数カ月は気付きませんでした(^^)。
国書刊行会の「魔法の本棚」というすてきなシリーズの最終巻が、この
グリーンの短編集『消えた太陽』の予定なのですが…いつ出るんだろう?
ハロルド・シェイ・シリーズは、上記の少々マイナーな2冊に比べると
ずっとファンの多いシリーズだと思ってたのですけどね。これも入手困難
になっちゃいましたか。同じくディ・キャンプ&プラットの共作『妖精の
王国』(ハヤカワ文庫FT)も品切れのようですし。単発の『勇者にふられた
姫君』(ハヤカワ文庫FT)がまだ入手可能なのがせめてもの救いですね。
ディ・キャンプのユーモア・ファンタジイ『悪魔の国からこっちに丁稚』
というのも電撃文庫から出ているのですが、訳者(田中哲弥)があとがきで、
“今回の翻訳にあたっては、わからないところはばんばんとばすか、ある
いは適当に想像して書くという手法に徹した。調子のいいときなど勝手に
話を増やしたりした”なんて事を平然と書いてるんで、ちょっと……。
>> マイクル・シェイ『魔界の盗賊』です。世界幻想文学大賞をとっている作品です
>> が、
>> グロテスクな描写、ストーリーの面白さといいお勧めです。続編が出ているみた
>> いです
>> が、翻訳はないだろうなぁ。
これ、私も好きです。ジャック・ヴァンスの『終末期の赤い地球』を
思わせる作品でしたね。この作者の他の作品としては、ラヴクラフトの
「異次元の色彩」の後日談となる長編『異時間の色彩』がハヤカワ文庫
FTから出ていました。
記事<70o5jq$j...@zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp>での,
hi...@tkynx0.phys.s.u-tokyo.ac.jp (HIRAI Masaaki) さんの次の記述に関して:
>> <70nnvv$dqa$1...@news2.odn.ne.jp>の記事において
>> cao1...@pop02.odn.ne.jpさんは書きました。
>> >> 「ハイファンタジー」とか「ヒロイックファンタジー系」って
>> >> 何なのでしょうか?
>> 「指輪物語」は読まれているそうなので分かり易いですが、
>> あれが「ハイ・ファンタジー」です。
>> 高踏派、というくらいの意味でしょう。
“高踏派”というのとは違うと思いますけど。
「ハイ・ファンタジー」は「ロー・ファンタジー」(あるいはエヴリディ
・マジック)と対比的に以下のように説明されます。
------------------------------------------------------------------
まず、ザホロスキイとボイヤーはファンタジーを非合理的現象を扱うもの
と規定する。次に彼らは、この非合理的現象の扱い方と物語の舞台設定に
より、<ハイ>と<ロー>の対置概念を措定する。
(中略)
つまり、ロー・ファンタジーでは、我々の自然法則が通用する日常世界に
超自然が侵入した時に生じる“驚異”が物語の主眼となる。このロー・フ
ァンタジーの代表的な作品に、R・A・マカヴォイの"Tea With the Black
Dragon"(『黒竜とお茶を』、久留注)、ジャック・フィニイの『ゲイルズバ
ーグの春を愛す』、ピーター・S・ビーグルの「ファレルとリラ」、そし
ていわゆる<エヴリディ・マジック>と呼ばれるE・ネズビットの『砂の
妖精』やエドワード・イーガーの『魔法半分』などがある。
(中略)
片やハイ・ファンタジーは、ロー・ファンタジーと同様に“ありえざる
事象”を描くが、舞台を我々の現実世界ではなく異世界に設定するために、
“ありえざる事象”は異世界独特の法則--魔法を超自然の因果律によって
もっともらしい説明がなされる。つまり、魔法がその世界の自然法則と
なるわけである。
------------------------------------------------------------------
以上、風間賢二、「ハイ・ファンタジーの三つの様式」、幻想文学、16号、
p.47、幻想文学出版局、1986年
>> ケルト神話とかそういう雰囲気を漂わせた、わりと正統な
>> 感じのものですね。
------------------------------------------------------------------
どちらかというと神話の背景世界に近いものが多く、現実と非現実という
二重構造を持たないかわりに、非現実の世界そのものを、作者の独創で
すべてつくりあげてしまう。トールキンの『指輪物語』やル・グウィンの
『ゲド戦記』などがその代表的なもので、ほかにもSF系の分野には多い。
こうした非現実の世界だけで語られるファンタジーを、「ハイ・ファンタ
ジー」と呼ぶことがある。
これに対して、二次元性の世界を持ち、現実の世界と非現実がまじりあう
スタイルを「エヴリデイ・マジックの世界」として、区別する場合もある。
私としては、こちらのほうをファンタジーの原型として、正統な形式と考
える。欧米では、最近ハイ・ファンタジーが盛んになる傾向があり、今後
の主流と見る向きもあるが、やはり変種の一つとすべきだろうと思う。
------------------------------------------------------------------
以上、佐藤さとる、『ファンタジーの世界』、p.79、講談社、1978年
引用のように、佐藤さとる氏は、ハイ・ファンタジーよりもエヴリディ・
マジックの方を“正統”とみなしていたようですね。
# 私自身はどっちがより“正統”かには興味はありません。
>> 「ヒロイック・ファンタジー」というのは、文字通りヒーロー
>> がいるやつで、「コナン」のシリーズ、若かりしころのシュワル
>> ツェネッガーが主役の映画になってるやつとかが有名。ちょっと
>> エキゾティックな舞台で、たいてい主役はマッチョ。
------------------------------------------------------------------
<ヒロイック・ファンタジー>とは、わたしが小説の分類上考え出した名
称であって、これを<剣と魔法>の物語と呼ぶ者もある。要するにそれは、
多かれ少なかれ、幻想的な世界に舞台をおいたアクションと冒険の物語で、
そこでは魔法が勢力を発揮し、近代科学と工業技術は発見されていない。
この舞台は、遠い昔の(コナンの物語がそれである)、またははるかなる
未来の、この地球上であるかもしれぬし、あるいは、別の天体ないし別の
次元のものであるかもしれない。
------------------------------------------------------------------
以上、L・S・ディ・キャンプ(宇野利泰訳)、『コナンと髑髏の都』序文、
p.12、東京創元社、1971年(原書は1967年)
ちなみに、<剣と魔法>(Sword and Sorcery)というのは、フリッツ・
ライバーの考案した名称だそうです(『魔の都の二剣士』訳者あとがき
を参照のこと)。
>> 個人的にはお薦めは、「ピカレスク・ファンタジー」とでも
>> いいましょうか。「ファファード&グレイ・マウザー」のシリーズ
>> (3巻、創元)。
>> 1巻の最後の話は、超かっこよく、しかも泣けます。
「凶運の都ランクマー」ですね。ヒューゴー賞&ネビュラ賞を受賞した
傑作です。
HIRAI Masaaki wrote:
> コナン的な straight なヒーロー像を一新し、悩める(悩みすぎ?)
> ヒーローを登場させた一連の作品。
> 「ホークムーン・サーガ」(全4巻)と続編の「ブラス城年代記」
> (全3巻)が創元推理文庫から、「エレコーゼ・サーガ」(全3巻?)
> が早川SFから出ていて、いずれも入手は容易なはず。
> 他にもいくつかあるはずですが、未訳?
僕にとっては、ムアコック=エターナル・チャンピオン=エルリック・サーガな
わけでして、(ニューウェーブ? なにそれ?)、「指輪物語」も完読していないの
にこちらは読み通したという不健康な読者でありました。
このメルニボネの皇子の物語も「ストームブリンガー」で完結したかと思いき
や、突如、「真珠の砦」が出ましたよねえ。そのあと、もう一冊出たという話を
ちらと耳にしたのですが和訳は出ているのでしょうか?
「ブラス城年代記」の最後に「永遠の戦士の物語、ここに終わる」って書いて
あったような気もするんだが…。
-- なかがわ
> スーザン・クーパー(書名・出版社は忘れました ^^;)
コーンウォールの聖杯 学習研究社, 1972年
光の六つのしるし
みどりの老婆
灰色の王
樹上の銀 以上、評論社
の連作のことと想像します。
大きめの図書館の児童書コーナーにはあると思います。
ぼくは「光の六つのしるし」が好きです。
何かが始まる予感で満ち溢れている。
洪水も起こるし。(記憶に間違いがなければ)
他の巻はどうでもいい。
************************************************
揚野敏光 ag...@naruto-u.ac.jp
鳴門教育大学 附属図書館 情報サービス係
************************************************
記事<36304FDA...@pop16.odn.ne.jp>での,
Koichiro Nakagawa <cae1...@pop16.odn.ne.jp> さんの次の記述に関して:
>> このメルニボネの皇子の物語も「ストームブリンガー」で完結したかと思いき
>> や、突如、「真珠の砦」が出ましたよねえ。そのあと、もう一冊出たという話を
>> ちらと耳にしたのですが和訳は出ているのでしょうか?
もう4年前に出てますよ(1994年4月30日発行)。
井辻朱美訳『薔薇の復讐』(The Revenge of the Rose)
ハヤカワ文庫SF1040、ISBN4-15-011040-9
>> 「ブラス城年代記」の最後に「永遠の戦士の物語、ここに終わる」って書いて
>> あったような気もするんだが…。
1975年の『タネローンを求めて』で一旦完結したはずなんですが、
1979 "The Sword of Heaven, The Flower of Hell"(ハワード・
チェイキンによる絵物語、未訳、エレコーゼ物)
1981 "Elric at the End of Time" (未訳、エルリック物)
1986 『剣のなかの竜』(エレコーゼ物)
1989 『真珠の砦』(エルリック物)
1991 『薔薇の復讐』(エルリック物)
という具合に書き続けられています。
『薔薇の復讐』のあとがきによると、エターナル・チャンピオン物
(旧作)は再編されるようで、そこではフォン・ベック(集英社で
出ていた単発長編『堕ちた天使』の主人公、『剣のなかの竜』の中
でも言及されている)が重要になるそうです。
Hisadome Kenji wrote:
> もう4年前に出てますよ(1994年4月30日発行)。
> 井辻朱美訳『薔薇の復讐』(The Revenge of the Rose)
> ハヤカワ文庫SF1040、ISBN4-15-011040-9
そんな大昔に出ていたんですか。
ここ数年、ミステリの方に浮気していたもので。
--
なかがわ
フォローありがとうございます。
まさにそれです。
ただこのシリーズ本当は全5巻なのですが、
第1巻だけ小学館が版権をとって訳した末に
絶版になっているようでちょっと悔しいです。
全体的な雰囲気とかすごく好きです。
ただ『樹上の銀』の最後でつらい思い出になるだろう
からと養父の記憶を消すところがあって、それだけは
納得できませんでしたけれど。
--
**************************************************
小林 佐知子 Kobayashi, Sachiko
E-mail office : koba...@gpd.ned.co.jp
>>> >> ナルニア国ものがたり(全7巻)
>>> >> Clive Staples Lewis/瀬田貞二訳
>>> >> 岩波少年文庫
>>> 大人になってから読んでもつまらない、と思う。
>>> これを勧める人は、きっと子供の頃に一度読んでるのではないか、
>>> と思いますが、いかが?
>
>私は高校1年の時にクラスの女の子に借りて読みました。正直なところ、
>第1巻のアスランの死と復活のくだりを読んで、「なーんだ、アスラン
>って要するにキリストじゃない。これって、結局はキリスト教の物語化
>に過ぎないのか」って思いました(私は創価学会とキリスト教が当時から
>嫌いだったのです)。それでも、物語自体は面白くて最終巻まで読んで
>しまいましたよ。
偶然ですが私も高校1年の夏、漫研の合宿(なんでそんなものがあるんでし
ょうね)で先輩方が「あの衣装ダンスを抜けて別の世界に行く話、面白か
ったよね」「それ私も大好きだった」と盛り上がっているのを聞いて取り
残された気分を味わい、わざわざ渋谷の童話屋へ駆けつけてハードカバー
の全7巻、臆面もなく得々と担いで帰ってきました。キリスト教的な匂いは
私も強く感じましたが、世の中がよくなったことを表わすのに「小人の子
供は無理に学校へ行かなくてもよくなりました」なんて書いてあるのを見
て作者はよっっぽど学校で苦労したんだろうかなんて思いましたね。いじ
めっ子に仕返しをするところはおいおい、と思いましたが「ネバーエンデ
ィングストーリー」の映画のラストにあったみたいに虎の威を借りず自分
の手でやったからまあよしとしました。
「ナルニア国物語」に対してキリスト教的な物語に反発を感じる確かにあ
りそう。その程度の嫌味を読み流せる程度に年を取れば読めます(^^)。
宗教臭さを許容できない程度に若いと面白くないでしょう。
大人になってから読む童話というのも発見があって結構面白いと思います。
読むのに時間はかかりませんしね。
大学になっても部屋が静かだから何をしてるのかと思えば「変な猫のセラ
ピナ」なんぞを熱心に読んでたりしたんで親が「何であんたはそう字の大
きい本ばっかり読んでるんだ」と嘆いていましたが。(余談ですがセラピ
ナは面白いですよ。「奥様は魔女」みたいなノリで。アメリカの平凡なご
家庭に突然やってきた世話好きの天才猫をめぐって起こる騒動で、アメリ
カの中流の家庭生活がとても生き生きと描かれています)
字が大きいといえば評論社文庫の「指輪物語」は何だってあんなに活字が
小さいんでしょう?私は延々と訳注が続いてるのかと思いました。それな
りに慣れてはきますが電車で読むには辛い。講談社文庫はいろいろ批判は
多いですが活字だけは妙に大きい(長編になると厚さや冊数が増えるのに
すぐばらばらになるから困るけど)。
私も浮気している一人です。
ここ数年間で「FT」「SF」関係の作品で読了したのは随分少ない。
昔はあんなに好きだったのに・・・。
今回の紹介された「お勧め作品」のほとんどは「古典」と言っても良いくらい前
から有る物ばかりですよね。
かつて読んだ作品ばかり・・・。
90年代に入ってからのお勧めはないのかなぁ、知りたいです。
90年代に日本語訳で紹介された、ってのもOKとして。
ファンタジーはあまり発表年度を気にしない作品とはいえ、"今の人"が書いた作
品も読んでみたいです。
私のお勧めは、以前このニュースグループでも紹介されていた「空色勾玉」「白
鳥異伝」「薄紅天女」(荻原規子作)勾玉三部作です。
あれもファンタジーですよね。
図書館には置いて有ると思います。
ちょっと分厚いですが、文字も大きく面白いので一日/一冊大丈夫です!
大切に読みたいが先も知りたい・・・うむむ。
横浜の有隣堂だと児童書の所に平積みしてありました、エルマーのとなりに。
そういえば「エルマーシリーズ」もドラゴンが出てくるファンタジーですよね。
幼稚園以来、心の友です。(板チョコが好きなのはきっとこの作品のせい)
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
>きほんのき:
>C.S.ルイス「ナルニア国物語」シリーズ 岩波書店
金星への旅 から かの忌まわしき砦(でしたっけ)の
ランサムが主人公の3部作も気に入っています。
>P.A.マキリップ「妖女サイベルの呼び声」 ハヤカワFT文庫
同じ作者のイルスの竪琴の3部作もお薦めです。
>ナンシー・スプリンガー「アイルの書」シリーズ ハヤカワFT文庫
これは、話のイメージがつかみ難くて、あまり面白くなかったです。
他には、著者を忘れましたが
エリダー、ブリジンガメンの魔法の宝石とその続編
(確か評論社だったと思いますが)お薦めです。
* 三宅輝久 筑波技術短期大学 情報処理学科 *
* miy...@cs.k.tsukuba-tech.ac.jp *
>イシュタルの船:The Ship of Ishutar
>Abraham Merritt/荒俣宏訳
>ハヤカワ文庫FT
># バビロニア神話の世界を舞台にした華麗なヒロイック・ファンタジイ。
># V・フィンレイの素晴らしいイラストが、抜群の効果を上げている。
メリットだと、
金属モンスター
ムーンプール
黄金郷の蛇母神
蜃気楼の戦士
あたりが、訳されましたが、個人的好みで言えば
イシュタルの船と金属モンスターがいいですね。
>ゲド戦記(全4巻)
>Ursula Kroeber Le Guin/清水真砂子訳
>岩波書店
> 影との戦い:A Wizard of Earthsea
> こわれた腕環:The Tombs of Atuan
> さいはての島へ:The Farthest Share
> 帰還 -ゲド戦記最後の書-:Tehanu -The Last Book of Earthsea-
># 個人的には、後から書かれた「帰還 -ゲド戦記最後の書-」は嫌いだが。
確かに、ちょっとフェミニズム的過ぎるような気がしますが、ルグインの
最近の著作の傾向を見れば、まだ穏やかな感じでしょうか。
>ディルヴィシュ・シリーズ(全2巻)
>Roger Zelazny/訳
>創元推理文庫
> 地獄に堕ちし者ディルヴィシュ:Dilvish, the Damned
> 変幻の地のディルヴィシュ:The Changing Land
これは私も好きです。
この続編は、無いのでしょうか。
他に最近のものでは、
デイブ・ダンカン(?)
力の言葉のシリーズ
早川文庫
が面白かったです。
#いつもながら久留さんの読書量と整理の良さには驚いてしまう。
> コーンウォールの聖杯 学習研究社, 1972年
を見逃しました。
小学館ではなくて、学研から出ていたんですね。
5年以上前に図書館で借りて読んだ切りだったもので・・・(^^;)>
(と、いいわけ)
わたしもです。聖杯伝説やら神学的な見方やらひっくるめて面白かったです。
> >P.A.マキリップ「妖女サイベルの呼び声」 ハヤカワFT文庫
> 同じ作者のイルスの竪琴の3部作もお薦めです。
わたしはあの「謎かけ riddle」で訳が分からなくなって挫折しました。
「サイベル」のほうの「謎かけ」はなんとかクリアできたのですが・・・
> >ナンシー・スプリンガー「アイルの書」シリーズ ハヤカワFT文庫
> これは、話のイメージがつかみ難くて、あまり面白くなかったです。
高校生の時、夕食だというのに読みふけっていて父親にこっぴどくしかられた思
い出があります。表紙絵の中山星香先生のファンでもあるのでなじみやすかった
のかもしれません。
> エリダー、ブリジンガメンの魔法の宝石とその続編
> (確か評論社だったと思いますが)お薦めです。
アラン・ガーナーです。
ほかに『フクロウ模様の皿』というのがあったはず。
書いていて思い出しましたが、
O.R.メリングやR.サトクリフ、ロイド・アリグザンダーなんかも面白いで
す。(会社にいるとちゃんと調べられないのが残念)
O.R.メリング:
『妖精王の月』
『歌う石』他(?)
R.サトクリフ:
『太陽の戦士』
『ともしびをかかげて』
『運命の騎士』
『第九軍団のワシ』
『王のしるし』
『銀の枝』(以上 岩波書店)
ロイド・アリグザンダー:
<プリデイン物語>シリーズ(評論社)
#一昨年神田の北沢書店で(英語ですが)<プリデイン物語事典>を見つけたと
きは感動でした。(;o;)
きっと邦訳はされないでしょうね。残念。
わわわ、適当を書いてしまいました。ごめんなさい。
<70qcjd$gsv$3...@news2.dti.ne.jp>の記事において
hisa...@lares.dti.ne.jpさんは書きました。
>> 久留です。
>> 「ハイ・ファンタジー」は「ロー・ファンタジー」(あるいはエヴリディ
>> ・マジック)と対比的に以下のように説明されます。
>> ------------------------------------------------------------------
<中略>
>> つまり、ロー・ファンタジーでは、我々の自然法則が通用する日常世界に
>> 超自然が侵入した時に生じる“驚異”が物語の主眼となる。このロー・フ
<中略>
>> 片やハイ・ファンタジーは、ロー・ファンタジーと同様に“ありえざる
>> 事象”を描くが、舞台を我々の現実世界ではなく異世界に設定するために、
>> “ありえざる事象”は異世界独特の法則--魔法を超自然の因果律によって
>> もっともらしい説明がなされる。つまり、魔法がその世界の自然法則と
<後略>
#これを High と Low という言葉で分けるのはどういう意味だろう、
#「ちょっとファンタジー」と「とってもファンタジー」ってことか?
どちらかといえば私が、ファンタジーよりもSFの読み手なせいか、
ロー・ファンタジーって、納得いかないことが多くてダメなんですよね。
童話で言うと、「エルマーと竜」は<<ありえる>>かもしれないが、
「ドリトル先生」は <<ありえない>> 話だとか、そういう区別をしちゃう
のですね。「ナルニア」や「アリス」もダメ。
箪笥の向こうが異世界になってる理由を、「ドラえもん」程度でも
理屈をつけてくれないと、ついていけない。
私が「ハロルド・シェイ」をあまり好きになれないのもそのへんが
原因なのかもしれません。
とはいえ「ゲイルズバーグ」は好きな作品です。
>> >> 個人的にはお薦めは、「ピカレスク・ファンタジー」とでも
>> >> いいましょうか。「ファファード&グレイ・マウザー」のシリーズ
>> >> (3巻、創元)。
>> >> 1巻の最後の話は、超かっこよく、しかも泣けます。
>>
>> 「凶運の都ランクマー」ですね。ヒューゴー賞&ネビュラ賞を受賞した
>> 傑作です。
久留さんもおっしゃられてましたが、たしか未訳分が3、4冊分くらい
あったはず。もったいないことです。(T_T)
>> なかがわ@京都 です。
>> 僕にとっては、ムアコック=エターナル・チャンピオン=エルリック・サーガな
>> わけでして、(ニューウェーブ? なにそれ?)、「指輪物語」も完読していないの
>> にこちらは読み通したという不健康な読者でありました。
エルリックは中編クラスの一話完結ですから、読み易いですね。
この話は連載がメインだったのでしょうか。全体的なストーリーは
おいといても、それぞれのエピソードが面白いですね。だから7、8巻
も書けるし、パスティッシュの余地もある。
Sherlockian ならぬ Elrician が現われると楽しいかも。
#エルリックの人気には、天野喜孝のカバーイラストが貢献している
#面もなきにしもあらず、外国のイラストを見ると泣けてきますな。
<36342C6E...@tkd.att.ne.jp>の記事において
mr...@tkd.att.ne.jpさんは書きました。
>> 今回の紹介された「お勧め作品」のほとんどは「古典」と言っても良いくらい前
>> から有る物ばかりですよね。
>> かつて読んだ作品ばかり・・・。
>> 90年代に入ってからのお勧めはないのかなぁ、知りたいです。
実は 90年代に入ったくらいから、ファンタジーあまり読んで
ないんです。
早川FTからの作品は同工異曲って感じがしはじめたし、
そこ以外からは「コブナント」的な重いファンタジーか、
RPG もどきの軽いファンタジーしか出てない印象がありました。
まあ早い話が食傷気味で....
海外のもので、あえてあげるとしたら、かの Mircea Eliade が
書いたファンタジーがよかったです。「十九本の薔薇」、「令嬢
クリスティナ」(作品社)あたりが新訳、「ホーニヒベルガー博士の
秘密」は近年、福武から文庫に落ちました。
「聖なる予言」と続編の「第十の予言」(James J.Redfield、角川)
も話題になりましたが、これはなんというか新興宗教的うさん臭さが
あって、ダメな人はダメでしょう。
国内のファンタジーの流れはかなり「ファンタジーノベル大賞」に
集約しつつあるように思います。オリジナリティがあって、中身も
粒揃いですので、あまりはずさないでしょう。作品については省略。
以下は、ほとんど他人聞きです。あまりあてにしないで下さい。
今の話題は、Robert Jordan の「竜王伝説」というシリーズ。早川FT
けっこう鳴りもの入りで登場したのですが、未チェック。(^^;;;
Raymond Feast の「リフトウォーサーガ」は、2巻目以降が最近
続々と刊行されました。完結したのかな?
Robert Asprin はユーモラスなタッチのファンタジーで、いい評判
を聞きます。けっこうフォロワーが多いみたい。
国内では、小野不由美の「十二国記」が評判でした。
講談社X文庫という、ヤングアダルト向けのところから出ていた
ので、最初はあまり話題にされなかったのですが、「意外といいぞ」
という声がじわじわと盛り上がって来て、けっこう大人にも売れた
ようです。
#「アルスラーン」の軽さでもダメだった私ですが、
#「十二国記」は読めるでしょうか?
どの記事にフォローすべきかわからなかったので。
久留さんの情報量は敬服いたします。ただ、どなたも名前をあげて
おられないのですが、クラシックとしてはオズはどうでしょう。
最初の3冊くらいは結構いけると思いますが。
また、ランドオーバーは不許可ですか?
---
Toshiki Komeda
Kyoto Sembai Hosp Int Med
---
記事<36342C6E...@tkd.att.ne.jp>での,
hayashi sonoko <mr...@tkd.att.ne.jp> さんの次の記述に関して:
>> Koichiro Nakagawa wrote:
>> 今回の紹介された「お勧め作品」のほとんどは「古典」と言っても良いくらい前
>> から有る物ばかりですよね。
まあ、私のリストなんかは、過去二十数年に渡って読んで来た作品の
中から特に愛着のある作品を選んだものですから。私はSFもホラー
も探偵小説も好きで、どの分野でもそこそこの分量を読んでいますが、
若い頃に読んだものほど強烈な印象が残っている点は共通しています。
>> 90年代に入ってからのお勧めはないのかなぁ、知りたいです。
>> 90年代に日本語訳で紹介された、ってのもOKとして。
>> ファンタジーはあまり発表年度を気にしない作品とはいえ、"今の人"が書いた作
>> 品も読んでみたいです。
そういう声も有るだろうと思って、<70ks59$k9e$1...@news2.dti.ne.jp>
でリストの前に、
! 最近読んだ中でわりと良かったのは、
! J・グレゴリイ・キイス 「水の都の王女」「神住む森の勇者」
! トム・ホルト 「疾風魔法大戦」
って書いたんだけど。
記事<710sde$dpi$1...@enews1.guitar.bcld.eec.toshiba.co.jp>での,
tsr...@bcld.eec.toshiba.co.jp (Hayako Tsurumaki) さんの次の記述に関して:
>> 「ナルニア国物語」に対してキリスト教的な物語に反発を感じる確かにあ
>> りそう。その程度の嫌味を読み流せる程度に年を取れば読めます(^^)。
>> 宗教臭さを許容できない程度に若いと面白くないでしょう。
ええ、それは確かですね。
同じC・S・ルイスの『沈黙の惑星を離れて』『金星への旅』『かの
忌まわしき砦』の3部作、大学生の時に古本屋で奇想天外社のハード
カバー版を入手して読んだんだけど、『ナルニア国ものがたり』より
宗教・神学臭が強いにもかかわらず、無事に(^^)読了できましたから。
# 現在はちくま文庫から『マラカンドラ』『ペレランドラ』『サルカ
# ンドラ』という題名で出ています。
>> 字が大きいといえば評論社文庫の「指輪物語」は何だってあんなに活字が
>> 小さいんでしょう?私は延々と訳注が続いてるのかと思いました。それな
>> りに慣れてはきますが電車で読むには辛い。
旧訳のやつですよね。コストの問題かどうか知りませんが、文庫用に
新たに版を組まず、A5判のハードカバー用の版型を流用してそのまま
縮小して使ったからでしょう。
私は昭和52年にこの文庫版が出た直後に購入して読みました。読んだ
のは主に高校通学の電車の中。今思うと、よくあんな字の本を読めた
よなあ。今なら目が疲労してとても読めない。
記事<711mqs$o...@zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp>での,
hi...@tkynx0.phys.s.u-tokyo.ac.jp (HIRAI Masaaki) さんの次の記述に関して:
>> 国内のファンタジーの流れはかなり「ファンタジーノベル大賞」に
>> 集約しつつあるように思います。オリジナリティがあって、中身も
>> 粒揃いですので、あまりはずさないでしょう。作品については省略。
第1回の大賞受賞作が、あの『後宮小説』(酒見賢一)でしたからねえ。
最初に読んだ時はたまげましたよ。ただ、さすがにあのだけのレベル
の作品がそうそうは続きませんでしたが。
>> 国内では、小野不由美の「十二国記」が評判でした。
>> 講談社X文庫という、ヤングアダルト向けのところから出ていた
>> ので、最初はあまり話題にされなかったのですが、「意外といいぞ」
ああ、これは悪くないと思います。もっとも、私はこのシリーズの
番外編的なダーク・ファンタジイ『魔性の子』(新潮文庫)の方が好き
ですけど。シリーズ外だけど、『東亰異聞』(新潮社)も良かったな。
記事<711dh4$93p$1...@stephen.k.tsukuba-tech.ac.jp>での,
miy...@cs.k.tsukuba-tech.ac.jp (Teruhisa Miyake) さんの次の記述に関して:
>> <70ks59$k9e$1...@news2.dti.ne.jp>の記事において
>> hisa...@lares.dti.ne.jpさんは書きました。
>> >イシュタルの船:The Ship of Ishutar
>> >Abraham Merritt/荒俣宏訳
>> >ハヤカワ文庫FT
>> メリットだと、
>> 金属モンスター
>> ムーンプール
>> 黄金郷の蛇母神
>> 蜃気楼の戦士
>> あたりが、訳されましたが、個人的好みで言えば
>> イシュタルの船と金属モンスターがいいですね。
私は最初に読んだ『蜃気楼の戦士』が一番好きです。“エヴァリーッ”
って呼ぶラストの場面がなんとも言えません。
金背の『ムーンプール』と『金属モンスター』はどちらも好きだけど、
あえて選ぶなら『ムーンプール』かなあ。
『黄金郷の蛇母神』は後半ちょっと冗長な感じがして、メリットの長編
ファンタジイの中では一番低い評価になります。
上記の作品以外だと、ソノラマ文庫で『秘境の地底人』という短編集が
出ていましたね。この他、『魔女を焼き殺せ!』という長編が徳間書店
から出ていました(メリット・ファンの中でもこれを読んだ人は意外と
少ない)。あと、講談社から出ている半村良の『フォックス・ウーマン』
の第1部だけはメリットが書いたものでしたが、半村さんは『フォックス
・ウーマン』をちゃんと完成させてくれるのかなあ?
>> >ゲド戦記(全4巻)
>> ># 個人的には、後から書かれた「帰還 -ゲド戦記最後の書-」は嫌いだが。
>> 確かに、ちょっとフェミニズム的過ぎるような気がしますが、ルグインの
>> 最近の著作の傾向を見れば、まだ穏やかな感じでしょうか。
『帰還』が出る直前は、あのゲド戦記の続きが読めるというのですごく
楽しみにしていました。白紙の状態で楽しめるように情報も仕入れない
ようにして。そして、刊行当日に買って来てすぐに読んで、絶句………。
> 山岡と申します。
>
> >> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
> >> 読んでいますか?
>
> 拙者が今までに読んだ本の中では
>
> ◯ ネヴァーエンディングストーリー / ミヒャエル・エンデ
あぁ これって エンデの作品なんですね
無知だなあ(笑)
> ◯ ゲド戦記 の 1 巻 (影との戦い) / ル・グウィン
>
> が好きです。
「闇の左手」を読んで
「ゲド戦記」も読んでみたいと
本屋に行くたびに探すのですが見あたらない(笑)
日本語しか理解できないわたしなので
日本語訳のもの もし 複数あれば
一番お勧めを教えていただければ...
hayashi sonoko wrote:
> > ここ数年、ミステリの方に浮気していたもので。
> 私も浮気している一人です。
> ここ数年間で「FT」「SF」関係の作品で読了したのは随分少ない。
> 昔はあんなに好きだったのに・・・。
結局のところ書店では、ハヤカワ、創元推理あたりをウロウロするという
行動パターンは変わらないですけどね:)
> 今回の紹介された「お勧め作品」のほとんどは「古典」と言っても良いくらい前
> から有る物ばかりですよね。
> かつて読んだ作品ばかり・・・。
> 90年代に入ってからのお勧めはないのかなぁ、知りたいです。
> 90年代に日本語訳で紹介された、ってのもOKとして。
> ファンタジーはあまり発表年度を気にしない作品とはいえ、"今の人"が書いた作
> 品も読んでみたいです。
ここ数年、ブームなのかどうか知りませんが富士見、角川、メディアワークスあたり
から大量に出された和製作品に嫌気がさして離れておりました。
--
なかがわ
とほほ・・・なんですか?
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
>> エリダー、ブリジンガメンの魔法の宝石とその続編
>> (確か評論社だったと思いますが)お薦めです。
>
>アラン・ガーナーです。
>ほかに『フクロウ模様の皿』というのがあったはず。
これは、ちょと暗い話なのであまり好きではなかったです。
>ロイド・アリグザンダー:
> <プリデイン物語>シリーズ(評論社)
そういえば昔持っていたのを思い出しました。
ちょっと子供向けの感じでしたね。
まあまあかな。
そういえば、
ボストンのグリーンノウシリーズとか、
有名なところでは
ピアスのトムは真夜中の庭で
マクドナルドの北風の後ろの国
なども懐かしいです。
大人向けの所や文庫の棚を探してはだめです。
「児童書」コーナーへ行けば見つかります。
『影との戦い』『こわれた腕輪』『さいはての島へ』『帰還-ゲド戦記最後の
書』のハードカバー4冊です。
すべて岩波書店から出ています。
『影との戦い』だけは岩波同時代ライブラリーからも出ています。
> 日本語訳のもの もし 複数あれば
Hayashiです。
ゲド戦記は岩波からしか出ていないと思います。
最近(といっても去年か一昨年)最終巻がでたので、少し大きめの本屋なら児童
書のコーナー有ると思います。
確か同じ岩波児童書のソフトカバーサイズにはなっていなかったと思います。
(うろ覚え)
よく専用のボール紙ボックスに全作納めて売っていたりしますが、お店の人に言
えば単体でも売ってくれると思います。まとめて買うと結構高いし、なにより重
量が相当です。
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
Hayashiです。
過去を美化しているのか、自分の感性が瑞々しかったのか・・。
自分を振り返ってみても、多分今回のようなお勧めラインナップになってなって
しまいそうです。
勿論読んでいない作品も多々有りましたので、久々にあの世界に戻ろうか・・。
> >> 90年代に入ってからのお勧めはないのかなぁ、知りたいです。
> そういう声も有るだろうと思って、<70ks59$k9e$1...@news2.dti.ne.jp>
> でリストの前に、
> ! 最近読んだ中でわりと良かったのは、
> ! J・グレゴリイ・キイス 「水の都の王女」「神住む森の勇者」
> ! トム・ホルト 「疾風魔法大戦」
> って書いたんだけど。
し・失礼しました。
「最近読んだ」は「最近出版された物で読んだ」だったんですね。
勝手に全然最近の物とは思っていませんでした。
ハヤカワFTということで、まだ買えると良いのですが。
他の方の投稿を見ると、FTは余程メジャーな作品でない限り発売されたら即購
入しないと、古本家探しになってしまうようなのでちょっと心配です。
地元の図書館で文庫の新規購入を見てもSFとFTは激減していると感じていま
す。
#ノベルズ系FTは有るんだけど。
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
> ここ数年、ブームなのかどうか知りませんが富士見、角川、メディアワークスあたり
> から大量に出された和製作品に嫌気がさして離れておりました。
上に同じです。私も読まず嫌いです。
元々作品の意図している対象年齢と離れている、というのも有りますが。
以下暴言。
まぁ年取っておばさんになって頭が固くなったとか色々有りますが、とにかく読
まなくなってしまいました。
読んでもいない私が誤解を恐れずに書くと、読まず嫌いの要因の一つがこれらに
代表される"和製"作品の「完結しない(出来ない)物語」に対する不快感だと思
っています
(FTに限った事では有りませんが)。
#いくらキャラがたっててもねぇ・・。
きちんと完結した作品に対しては、まだまだ十分堪能する素養は残っていると思
っているのですが。
ただ、端から見ると「席巻」されちゃった感じがしたものですから、遠のいてし
まったのだと思います。「悪貨は良貨を駆逐」したって感じ。
暴言終わり。
ちょっとドキドキ。
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
>> > #エルリックの人気には、天野喜孝のカバーイラストが貢献している
>> > #面もなきにしもあらず、外国のイラストを見ると泣けてきますな。
>>
>> とほほ・・・なんですか?
たとえば、
http://src.doc.ic.ac.uk/media/visual/collections/funet-pics/jpeg/comics/misc/Elric1.jpg
これは相当マシなイラストだと思います。
いわゆるアメコミ的な、「これは超人ハルクのいとこかな?」という
イラストも多いです。
記事<36354D1F...@tkd.att.ne.jp>での,
hayashi sonoko <mr...@tkd.att.ne.jp> さんの次の記述に関して:
>> ゲド戦記は岩波からしか出ていないと思います。
>> 最近(といっても去年か一昨年)最終巻がでたので、少し大きめの本屋なら児童
>> 書のコーナー有ると思います。
『帰還 ゲド戦記最後の書』が出たのは5年前(奥付によると、
1993年3月25日第一刷発行)です。
注文する時の参考になるように各巻のISBNを記しておきます。
『影との戦い』 ISBN4-00-110684-1
『こわれた腕輪』 ISBN4-00-110685-X
『さいはての島へ』 ISBN4-00-110686-8
『帰還 ゲド戦記最後の書』 ISBN4-00-115529-X
なお、『影との戦い』だけは同時代ライブラリー版(ISBN4-00-260100-5)
も有ります。
<参考>
http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/le_guin.html
記事<363550FE...@tkd.att.ne.jp>での,
hayashi sonoko <mr...@tkd.att.ne.jp> さんの次の記述に関して:
>> Hisadome Kenji san wrote:
>> > そういう声も有るだろうと思って、<70ks59$k9e$1...@news2.dti.ne.jp>
>> > でリストの前に、
>> > ! 最近読んだ中でわりと良かったのは、
>> > ! J・グレゴリイ・キイス 「水の都の王女」「神住む森の勇者」
>> > ! トム・ホルト 「疾風魔法大戦」
>> > って書いたんだけど。
>> 「最近読んだ」は「最近出版された物で読んだ」だったんですね。
>> 勝手に全然最近の物とは思っていませんでした。
すいません。私の書き方も不親切でした。
では、もう少し詳しく書いておきます。
J・グレゴリイ・キイズ 岩原明子訳
『水の都の王女』(The Waterborn)
ハヤカワ文庫FT237 ISBN4-15-020237-0 定価660円
ハヤカワ文庫FT238 ISBN4-15-020238-9 定価660円
1997年10月31日発行
『神住む森の勇者』(The Blackgod)
ハヤカワ文庫FT246 ISBN4-15-020246-X 定価740円
ハヤカワ文庫FT247 ISBN4-15-020247-8 定価740円
1998年5月31日発行
トム・ホルト 古沢嘉通訳
『疾風魔法大戦』(Who's Afraid of Beowulf?)
ハヤカワ文庫FT250 ISBN4-15-020250-8 定価640円
1998年8月31日発行
>> ハヤカワFTということで、まだ買えると良いのですが。
>> 他の方の投稿を見ると、FTは余程メジャーな作品でない限り発売されたら即購
>> 入しないと、古本家探しになってしまうようなのでちょっと心配です。
確かに、一握りの作家のシリーズ物以外はほとんど見かけなくなって
しまったような感じですね。まだ番号が100番に満たなかった頃の方が
バラエティに富んでいたかもしれません。
すぐに入手困難になってしまうのは、別にハヤカワFTに限った話じゃ
ありませんけどね。どこの出版社の文庫本も似たようなものです。
・・・・・・・・・・・・・。
マジ驚いてます。そんな前だったんだ。
新刊でレジカウンターに平積みされたのを買ったのでてっきり・・・・・・。
帰ったら奥付見ます。
恐いのは、本当に5年前に購入しているのに上記のコメントを私が書いていたの
だとすると・・。
本屋で見つけた瞬間は覚えているのですが、時期の感覚が残っていません。
ヤバすぎ、自分が恐い。
読んでないと思って同じ本を読み「この設定知ってる・・」と思う事もあるし。
不正確な情報を投稿をしてしまいました。皆様ごめんなさい。
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
ハイファンタジーについてお答えしようと思ってたのですが、
僕の認識もけっこう適当なもので、書かなくて良かったみたいです。(^^;
久留さんの御説明、大変勉強になりました。
ところで、
<9810221243...@mebi.is.kyushu-u.ac.jp>の記事において
taka...@human.is.kyushu-u.ac.jpさんは書きました。
>> 最近のだと、「時の車輪(Time Wheel)」っていうシリーズが
>> 出ててちょっとはまってます
と以前の記事で書きましたが、後で調べてみたら、
「時の車輪(The Wheel of Time)」でした。(^^;
#またもやいい加減なことを書いてしまいました。すいません。
実はこのシリーズ、平井さんが別記事で紹介されていた、
↓これのことなんです。
<711mqs$o...@zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp>の記事において
hi...@tkynx0.phys.s.u-tokyo.ac.jpさんは書きました。
>> 今の話題は、Robert Jordan の「竜王伝説」というシリーズ。早川FT
>> けっこう鳴りもの入りで登場したのですが、未チェック。(^^;;;
「竜王伝説」というのは「時の車輪(The Wheel of Time)」シリーズの
第一部に当たります。
現在、日本では第2部「聖龍戦記」第2巻まで出てます。
原作の第一巻分が日本語版では「竜王伝説」全5巻らしいです。
#一冊が、かなり分厚いらしいです。
原作は7冊目?まで出てるそうです。(第8巻は98秋の予定らしい)
#なんでも、全世界800万?驚異のメガヒット・ファンタジー!!
#なんだそうな (^^;;
長いシリーズになりそうな割には、読みやすい本です。
あっと言う間に読めちゃいます。
最近読んだ中で一番!とまではいきませんが、結構面白いです。
元記事の人に是非おすすめします。
ちなみにGoo で ``ロバート ジョーダン 時の車輪'' で検索したら、
次のページがヒットしました。
<http://www1.so-net.or.jp/SF-Online/no10_19971225/review_book.html>
<http://www.so-net.or.jp/SF-Online/no13_19980325/review_book.html>
新刊書評のコーナーみたいです。#ちょっと古いですが...
ロバートジョーダン関連ホームページのリンクもありました。
興味のある方は御覧下さい。
<時の車輪>シリーズの刊行リストをつけときます。
<時の車輪>シリーズ
ロバート・ジョーダン著、斉藤伯好訳
カバー:加藤俊章
(早川書房 ハヤカワ文庫FT)
第1部 「竜王伝説」
1 妖獣あらわる!
2 魔の城塞都市
3 金の瞳の狼
4 闇の追撃
5 竜王めざめる!
第2部 「聖龍戦記」
1 闇の予言
2 異世界への扉
3 異能者の都 (98年11月刊)
4 大いなる勝負 (99年1月刊)
5 復活の角笛 (99年3月刊)
In article <363562C9...@tkd.att.ne.jp>, hayashi sonoko
<mr...@tkd.att.ne.jp> wrote:
> > ここ数年、ブームなのかどうか知りませんが富士見、
> > 角川、メディアワークスあたりから大量に出された和製
> > 作品に嫌気がさして離れておりました。
>
> 上に同じです。私も読まず嫌いです。
> 元々作品の意図している対象年齢と離れている、というの
> も有りますが。
読まず嫌いはイカンですねぇ。
読んでから嫌いになりましょう。(^^)
#シドニィ=シェルダンもだから読みましたよ。私。(^^)
> 以下暴言。
> まぁ年取っておばさんになって頭が固くなったとか色々
> 有りますが、とにかく読まなくなってしまいました。
> 読んでもいない私が誤解を恐れずに書くと、読まず嫌い
> の要因の一つがこれらに代表される"和製"作品の「完結
> しない(出来ない)物語」に対する不快感だと思ってい
> ます
完結しない(できない)んじゃないんです。
「完結させない」んです。
角川の始めたメディアミックスは、手段を選ばず一つ
のネタで金を稼ぎまくる方法です。
あっさり終わったんじゃ、あとの盛り上げが大変です
からね。延々続くんですよ。
またファンも永遠に続いて欲しいと思ってる。双方の
ニーズが合致してご覧のとおりの状況です。
> きちんと完結した作品に対しては、まだまだ十分堪能
> する素養は残っていると思っているのですが。
「完結」という考え方も近ごろめっきり変わりましてね。
最近大流行りしたアニメに、「新世紀エヴァンゲリオ
ン」というのがあるんですが、このテレビ版が完結して
るか、してないか、でrec.animeは大混乱しました。
完結「できない」のは「あなたの想像力がないからだ」
という発言が出るぐらい、今の完結は見る側に託されて
んですねぇ。
> ただ、端から見ると「席巻」されちゃった感じがした
> ものですから、遠のいてしまったのだと思います。
> 暴言終わり。
ニーズがある、ということも忘れちゃあかんのですよ。
今、そもそも「深刻な物語はイヤ」という人自体が、
凄まじく多いです。ついでに批判的な意見も聞きたくな
い。
ま、世の中キツいですからね。エンターテイメントぐ
らいお気楽なものが良い、思う人がゴマンといるという
ことです。
> ちょっとドキドキ。
まぁだまだ、手ぬるい。(^^)
--
「なぁ。週休7日って、なんか良くない?」
「……イイって、何がどういいって話よ?」
「だって、有りそげじゃん」
「ねぇよ」
東京都 飯塚顕充 iiz...@comp.metro-u.ac.jp
hitoshi wrote...
> はじめて投稿します
> 皆さんはファンタジー小説でどんなものを
> 読んでいますか?
> いろいろ読みたいのでお勧めがあったら
> 教えてください。
> よろしくお願いします。
読みやすく、軽すぎない(?)ので私が大好
きなのが、マーセデス(メルセデス?)・ラッ
キーという人の作品。
いわゆるヒロイック・ファンタジーで、女性が
主人公の物を主に書いているようです。
私の知る限り、
「女神の誓い」「裁きの門」(創元推理文庫)
「女王の矢」上下巻(現代教養文庫)
が出ています。
「女王の矢」は魔法学園物(語弊あり)で、
続きが結構あるみたいですが、8年近くたっ
ても翻訳されていないようです。
出ないかなあ……。
だいすけ・拝
というか、これって、ファンタジー系にかぎった話ではなくて、
今の日本の書籍の出版体質の話なんですよね……。
最近は書籍が雑誌化(内容ではなく発行形態)してしまって、
かなりこまった状態。特にハードカバー系って、店頭で新刊を
見ないままでのものを、発行後半年~1年ぐらいたってから、
注文しても、もう品切れ再版予定なしとか……。
ただし、新刊の出版点数を増やしてごまかすといった一種の自
転車操業的体質も、不況の影響もあってか限界に達してきてい
て、新刊の出版点数も減りつつあるようなので、多少は改善さ
れるかも(^^;;;
> 確かに、一握りの作家のシリーズ物以外はほとんど見かけなくなって
> しまったような感じですね。まだ番号が100番に満たなかった頃の方が
> バラエティに富んでいたかもしれません。
講談社X文庫まではいかないまでも、初期の頃と比べると同じ
文庫とは思えない面も。いくらなんでもシリーズものが多過ぎ
ますよね(出版社からみれば、シリーズものは売り上げ部数の
予想がしやすいというメリットが大きいのはわからないでもな
いんですが)
ハヤカワ文庫FTの場合は、毎年のように(たしか)12月の
新刊にアンケートはがきが入っていますので、これに要望を書
いて出すのも一つの手かも。
#そういえばハヤカワ文庫FTのリスト、1年ぐらいバージョ
#ンあげてない。
> すぐに入手困難になってしまうのは、別にハヤカワFTに限った話じゃ
> ありませんけどね。どこの出版社の文庫本も似たようなものです。
在庫管理しているのって、文庫で大雑把にいって各社30
0~1500点ぐらい。
それなのに各社が毎月大量に出版していてる現状では、初
版のみ発行して、あとは品切れ絶版となっていくのは、あ
る意味あたりまえなんですよね。
#消費税の変更も、品切れ絶版のもとです。みんなで消費
#税値下げ実施に反対しましょう:-)
--
(株)沖テクノシステムズラボラトリ 技術支援室
村上 善行 (mu...@otsl.oki.co.jp)
> > まぁ年取っておばさんになって頭が固くなったとか色々
> > 有りますが、とにかく読まなくなってしまいました。
> > 読んでもいない私が誤解を恐れずに書くと、読まず嫌い
> > の要因の一つがこれらに代表される"和製"作品の「完結
> > しない(出来ない)物語」に対する不快感だと思ってい
> > ます
>
> 完結しない(できない)んじゃないんです。
> 「完結させない」んです。
> 角川の始めたメディアミックスは、手段を選ばず一つ
> のネタで金を稼ぎまくる方法です。
> あっさり終わったんじゃ、あとの盛り上げが大変です
> からね。延々続くんですよ。
> またファンも永遠に続いて欲しいと思ってる。双方の
> ニーズが合致してご覧のとおりの状況です。
ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。
:-D
読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
> > きちんと完結した作品に対しては、まだまだ十分堪能
> > する素養は残っていると思っているのですが。
>
> 「完結」という考え方も近ごろめっきり変わりましてね。
> 最近大流行りしたアニメに、「新世紀エヴァンゲリオ
> ン」というのがあるんですが、このテレビ版が完結して
> るか、してないか、でrec.animeは大混乱しました。
> 完結「できない」のは「あなたの想像力がないからだ」
> という発言が出るぐらい、今の完結は見る側に託されて
> んですねぇ。
見る側に託すって、そういうことなのかな?
件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎたふろしきのたたみ込み
に失敗しただけ。
:-D
で、本当の続きは映画でとかいってそれがヒットするのは、受け手が単に確信犯
的に出版社(制作会社)の搾取に甘んじてるだけなんでは?とりあえず怒るよ
り、楽しんじゃった方が楽だしね。
で、作り手(書き手)も「見る側に託す」んじゃなくて、「見る側の好意(ある
いはファン意識)に甘えてる」だけなんじゃないかな?
> ニーズがある、ということも忘れちゃあかんのですよ。
> 今、そもそも「深刻な物語はイヤ」という人自体が、
> 凄まじく多いです。ついでに批判的な意見も聞きたくな
> い。
> ま、世の中キツいですからね。エンターテイメントぐ
> らいお気楽なものが良い、思う人がゴマンといるという
> ことです。
その片っぽで「もののけ姫」が興行成績を塗り替えたりするんだから面白いです
ね。
:-D
「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説教されたがってるよう
なふしも見受けられるという…
問題になってる国産ファンタジー文庫の数々は(立ち読みしてみると)、何がつ
まらないと言ってお約束に甘んじて、物語の一番面白い(それだけに書く方は大
変な)部分をばっさり割愛しちゃってるようなお手軽さかな?
書く方も楽、読む方も楽…で、そればっかりになるのは、どっちもへなちょこに
なってるんだろう。
読んでて楽しけりゃいいじゃんと言われればそれまでだけど、ナメられてるのに
気付きながら楽しみつづけるのは、だまされて搾取されるより、なおマズい状況
に陥りかねないような気もするのだった。
J A R A K U
jar...@tt.rim.or.jp
http://www.tt.rim.or.jp/~jaraku/
>「女王の矢」は魔法学園物(語弊あり)で、
>続きが結構あるみたいですが、8年近くたっ
>ても翻訳されていないようです。
>出ないかなあ……。
私も待っていた口なのですが、教養文庫は
ファンタジー系は止めてしまったようなので
あきらめています。
他にも、フィボナールタペストリーとか、
角川文庫(多数)とか、もうあきらめていますが。
#原文で読むほど元気はないし。
Teruhisa Miyake wrote in article
<718iju$la4$1...@stephen.k.tsukuba-tech.ac.jp>...
> >「女王の矢」は魔法学園物(語弊あり)で、
> >続きが結構あるみたいですが、8年近くたっ
> >ても翻訳されていないようです。
> >出ないかなあ……。
>
> 私も待っていた口なのですが、教養文庫は
> ファンタジー系は止めてしまったようなので
> あきらめています。
そうだったんですか……。
一度教養文庫にメールでも送ろうと思ってたんですが。
ほかのところに権利移らないかなあ。
出来はいいと思うんですが。
だいすけ・拝
In article <3637ACC5...@tt.rim.or.jp>, MOTONORI <jar...@tt.rim.or.jp>
wrote:
> > > 読んでもいない私が誤解を恐れずに書くと、読まず嫌い
> > > の要因の一つがこれらに代表される"和製"作品の「完結
> > > しない(出来ない)物語」に対する不快感だと思ってい
> > > ます
> >
> > 「完結させない」んです。
> > あっさり終わったんじゃ、あとの盛り上げが大変です
> > からね。延々続くんですよ。
> > またファンも永遠に続いて欲しいと思ってる。双方の
> > ニーズが合致してご覧のとおりの状況です。
>
> ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。
> 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
いや真面目に、なが~く楽しみたいと考えてはいるのです。
> > > きちんと完結した作品に対しては、まだまだ十分堪能
> > > する素養は残っていると思っているのですが。
> >
> > 「完結」という考え方も近ごろめっきり変わりましてね。
> > 完結「できない」のは「あなたの想像力がないからだ」
> > という発言が出るぐらい、今の完結は見る側に託されて
> > んですねぇ。
>
> 見る側に託すって、そういうことなのかな?
> 件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎた
> ふろしきのたたみ込みに失敗しただけ。
その「ありゃどう見たって」ってのが通じねーこと、通じ
ねーこと。(^^;)
だって何の破綻もなく、素直に感動できちゃった人がたく
さんいるんですからね。
「たたみ込み損なった」と言えば、「いやあれはこーなんだ、
あーなんだ」と返って来る。「描写がないじゃないか」と言
えば「描写がないことが、最大の描写なんだ」と返って来る。
まー凄かったです。(^^;)
> 「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説
> 教されたがってるようなふしも見受けられるという…
これからはバカボンのパパの時代です。説教の最後に、
「これでいいのだ!」と言ってくれる人が勝ちなんです。(^^)
#ゴーマニズム宣言辺りにもその流れが。(^^;)
> 物語の一番面白い(それだけに書く方は大変な)部分をば
> っさり割愛しちゃってるようなお手軽さかな?
そうそう。「世界」を作らない。キャラの配置が簡単。
お陰で最初の巻を読んだだけで、その後の展開がわかって
しまう。
でもねぇ。それを少し前に書いたら、怒られたんだわ。こ
れが。あっはっは。(^^;)
> 読んでて楽しけりゃいいじゃんと言われればそれまでだけ
> ど、ナメられてるのに気付きながら楽しみつづけるのは、
> だまされて搾取されるより、なおマズい状況に陥りかねな
> いような気もするのだった。
いや、大丈夫です。書いてる方もあれで一生懸命ですから。
それに
「娯楽小説だから単純でいいし、単純だからいいのだ」
これが真理です。はい。(^^)
#いや、世の流れと言った方が正しいかも。
fj.booksの「Re: お勧めのファンタジー教えてください」において
Teruhisa Miyakeさんがおっしゃるには
><362DA8...@gpd.ned.co.jp>の記事において
>koba...@gpd.ned.co.jpさんは書きました。
>>P.A.マキリップ「妖女サイベルの呼び声」 ハヤカワFT文庫
>同じ作者のイルスの竪琴の3部作もお薦めです。
「イルスの竪琴」シリーズはもう手に入らない
と聞いたことがあります。10 年くらい前に
山岸涼子の表紙の絵を FT シリーズのキャンペーン
ポスターに使ったくらいなんですけどねぇ。
私はその後の「ムーンフラッシュ」みたいな
SF と FT の境目を行く話も好きだったんですが、
そのあとの作品の邦訳が全然出ないのが残念です。
// 風が吹いたら桶屋が儲かる。 //
// 礒部 隆一郎 //
iizuka-akimitu wrote:
> > ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。
> > 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
>
> いや真面目に、なが~く楽しみたいと考えてはいるのです。
その長さの中で、物語の展開なり、発展なりがあるのならそれもできるでしょ
う。
でも、それがないのにだらだら読み続けるのは、楽しんでるんじゃなくて、耽っ
てるだけなんでは?
「真面目に、なが~く楽し」む、または楽しませるなんて、簡単じゃないと思う
けどね。
> > 見る側に託すって、そういうことなのかな?
> > 件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎた
> > ふろしきのたたみ込みに失敗しただけ。
>
> その「ありゃどう見たって」ってのが通じねーこと、通じ
> ねーこと。(^^;)
> だって何の破綻もなく、素直に感動できちゃった人がたく
> さんいるんですからね。
> 「たたみ込み損なった」と言えば、「いやあれはこーなんだ、
> あーなんだ」と返って来る。「描写がないじゃないか」と言
> えば「描写がないことが、最大の描写なんだ」と返って来る。
> まー凄かったです。(^^;)
アニメファンてのは、昔からお人好しの上に、財布のヒモがゆるいのが多いとき
てるからね。
:-D
唯々諾々としてTVシリーズの再編集版に千何百円も使うし…
> > 「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説
> > 教されたがってるようなふしも見受けられるという…
>
> これからはバカボンのパパの時代です。説教の最後に、
> 「これでいいのだ!」と言ってくれる人が勝ちなんです。(^^)
> #ゴーマニズム宣言辺りにもその流れが。(^^;)
何の時代でもいいんだけど、人間、安心したら終わりだよね。
:-D
> > 物語の一番面白い(それだけに書く方は大変な)部分をば
> > っさり割愛しちゃってるようなお手軽さかな?
>
> そうそう。「世界」を作らない。キャラの配置が簡単。
> お陰で最初の巻を読んだだけで、その後の展開がわかって
> しまう。
> でもねぇ。それを少し前に書いたら、怒られたんだわ。こ
> れが。あっはっは。(^^;)
怒る相手が違うだろう、といってあげましょう。
:-D
> > 読んでて楽しけりゃいいじゃんと言われればそれまでだけ
> > ど、ナメられてるのに気付きながら楽しみつづけるのは、
> > だまされて搾取されるより、なおマズい状況に陥りかねな
> > いような気もするのだった。
>
> いや、大丈夫です。書いてる方もあれで一生懸命ですから。
そんなの当たり前だけど、問題は結果だけなのでね。
> それに
> 「娯楽小説だから単純でいいし、単純だからいいのだ」
> これが真理です。はい。(^^)
> #いや、世の流れと言った方が正しいかも。
「娯楽小説=単純=よい」はいいとして、「単純=安直、手抜き、クズ、軽薄短
小、巨乳(?)」という公式は否定しといた方がいいと思います。
:-D
J A R A K U
jar...@tt.rim.or.jp
http://www.tt.rim.or.jp/‾jaraku/
In article <363998...@tt.rim.or.jp>, MOTONORI SUGIYAMA
<jar...@tt.rim.or.jp> wrote:
> > > ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。
> > > 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
> >
> > いや真面目に、なが~く楽しみたいと考えてはいるのです。
>
> その長さの中で、物語の展開なり、発展なりがあるのな
> らそれもできるでしょう。
まずギャグがある。
次にギャグがある。
そしてギャグがある。
さらにギャグがある。(^^;)
> でも、それがないのにだらだら読み続けるのは、楽しんでる
> んじゃなくて、耽ってるだけなんでは?
> 「真面目に、なが~く楽し」む、または楽しませるなんて、
> 簡単じゃないと思うけどね。
この日本型ファンタジーの起爆剤、「スレイヤーズ」のフ
ァンに言わせると、謎があるそうです。
と言っても「誰と誰が実は兄弟、姉妹」とか「『あの方』
というのは実はこの人」といったもので、作品中にそのもの
ズバリな表現はありません。あっちこっちのキャラのセリフ
を総合すると「こうなるのではないか?」と推測できる。
で、やがてそれが明かされて、
「おお! このセリフ、設定はこれの伏線だったのかぁっ!
すごい構成だっ! なんて奥が深いんだぁっっっ!!!」
と感動できるという仕掛けです。
つまり最初にギャグがあって、ドラクエ型剣と魔法の世界
に対するパロディがあって、一見お気楽でな~んにも考えて
ないようでありながら、『凝った構成』も構築している。
「面白い! 最高! あんたは偉いっ!!」
と大ウケできるというわけです。
ここで
「はぁ? なにソレ? そんなチンケな設定に感動してどー
すんのよ?」と思ってはイケナイ。
「おお、なかなかやるじゃん。やっぱりウケるにはそれなり
の理由があるんだネ」と思わなきゃ、「なぜウケるのか」が
全然、全く、さっぱりわからないことになります。(^^)
> > 「世界」を作らない。キャラの配置が簡単。お陰で最
> > 初の巻を読んだだけで、その後の展開がわかってしまう。
> > でもねぇ。それを少し前に書いたら、怒られたんだわ。
> > これが。あっはっは。(^^;)
>
> 怒る相手が違うだろう、といってあげましょう。
「なぜ読んだんですか?」とまで言われましたからね。(^^;)
「読んだアンタが悪い」と言いたかったのかもしれません。
#でも読んでなかったら、それこそ「読んでから言え」と
#大ブーイングだと思うんだけどなぁ。(^^;)
> > 「娯楽小説だから単純でいいし、単純だからいいのだ」
> > これが真理です。はい。(^^)
>
> 「娯楽小説=単純=よい」はいいとして、「単純=安直、
> 手抜き、クズ、軽薄短小、巨乳(?)」という公式は否
> 定しといた方がいいと思います。
一応、「複雑、凝ってる、傑作、重厚長大、貧乳(^^)」
ってことになっているのです。
#確かスレイヤーズの主人公ってペチャパイなんですよ。(^^;)
>「イルスの竪琴」シリーズはもう手に入らない
>と聞いたことがあります。10 年くらい前に
>山岸涼子の表紙の絵を FT シリーズのキャンペーン
>ポスターに使ったくらいなんですけどねぇ。
この辺の時期のものも手に入らないのですか、
最近のものも、読まなくても買っておかないと危ないですね。
>私はその後の「ムーンフラッシュ」みたいな
>SF と FT の境目を行く話も好きだったんですが、
>そのあとの作品の邦訳が全然出ないのが残念です。
ムーンフラッシュとその続編(タイトルは忘れました)も
もっていますが、ちょっと穏やかすぎて私には今一つでした。
サイベルとイルスは好きですが。
他の作品も邦訳を出して欲しいですね。
#昔、ここで推薦されていた十二国記も読みましたが、なかなか良かったです。
#中国を舞台にした、浪花節的ストーリーですが、気に入っています。
#同じ作者のホラー作品は、恐いのでパス。本当に恐いホラーは
#読まないようにしています。
> 飯塚(東京都)です。
> サブジェクト変えてもあまり意味が……。(^^;)
だってすでに、お薦めファンタジーの話じゃなくなってるし…
> > > いや真面目に、なが~く楽しみたいと考えてはいるのです。
> >
> > その長さの中で、物語の展開なり、発展なりがあるのな
> > らそれもできるでしょう。
>
> まずギャグがある。
> 次にギャグがある。
> そしてギャグがある。
> さらにギャグがある。(^^;)
ギャグってのは、それ以外の部分があってはじめてギャグなんだよなあ。
「天才バカボン」じゃあるまいし…
:-D
> 「はぁ? なにソレ? そんなチンケな設定に感動してどー
> すんのよ?」と思ってはイケナイ。
> 「おお、なかなかやるじゃん。やっぱりウケるにはそれなり
> の理由があるんだネ」と思わなきゃ、「なぜウケるのか」が
> 全然、全く、さっぱりわからないことになります。(^^)
わからなくてもいいんだけど…
最近、いわゆる「謎のための謎」というやつが流行っているのは、確かなようで
すね。
でも、そういうのは「ツインピークス」だけで、もういいや。
> > > 「世界」を作らない。キャラの配置が簡単。お陰で最
> > > 初の巻を読んだだけで、その後の展開がわかってしまう。
> > > でもねぇ。それを少し前に書いたら、怒られたんだわ。
> > > これが。あっはっは。(^^;)
> >
> > 怒る相手が違うだろう、といってあげましょう。
>
> 「なぜ読んだんですか?」とまで言われましたからね。(^^;)
> 「読んだアンタが悪い」と言いたかったのかもしれません。
結局、読まずにいるのが正解ということですね。
:-D
> > 「娯楽小説=単純=よい」はいいとして、「単純=安直、
> > 手抜き、クズ、軽薄短小、巨乳(?)」という公式は否
> > 定しといた方がいいと思います。
>
> 一応、「複雑、凝ってる、傑作、重厚長大、貧乳(^^)」
> ってことになっているのです。
> #確かスレイヤーズの主人公ってペチャパイなんですよ。(^^;)
まあ、乳はともかく。:-D
「複雑、凝ってる、傑作、重厚長大」な娯楽(ファンタジー小説)ということな
ら、こちらの皆さんが挙げられてる作品群にも増して?という大きな疑問符が、
浮上しちゃいますね。
J A R A K U
jar...@tt.rim.or.jp
hitoshi wrote in message <70igq2$sn4$1...@news2.odn.ne.jp>...
>はじめて投稿します
>皆さんはファンタジー小説でどんなものを
>読んでいますか?
>いろいろ読みたいのでお勧めがあったら
>教えてください。
>よろしくお願いします。
皆さんが色々レスをつけて居られ、
様々な作品を紹介なさって居るようですが、
ファンタジーものに興味がおありなら、
拙著「ルテラ・サーガ」も読んでみてください。
電子本でしかまだ読めないのが申し訳ないのですが、
www.ebook.co.jp
という電子本の本屋(?)で扱ってくれております。
ちなみに、出版社(普通の紙の本出版社)からの批評では、
「重厚にしてコミカル、特筆すべきはキャラクタの魅力……」
等々、いろいろ誉めてくれたのですが、何せ長すぎるのと
わたしが無名で有るという理由から、未だ通常の本では
出ておりません。
来年辺りには半分自費という形式で出す予定ですが……
現在、Part1「帝国崩壊の序曲」上下がEBOOKに出ております。
今年の内にPart2も出す予定です。
まあ取り敢えずEBOOKさんを覗いてみてください。
3作品中2作は今年の作品にもかかわらず、やはり書店では全作品見つけられ
ませんでした。
なんと200番台の文庫本が本棚に一冊も無い書店もあったし。
最近メジャーなエンタテイメント作品を読むことが多かった為、書店で見つ
からないってのにご無沙汰でしたので、よけいビックリしてしまいました。
余談ですが、取り寄せの本って"汚い"ですよね。擦過傷が多くて。
ブックカバーも付けない過剰包装嫌いの私ですが、元々の本が汚いのはちょ
っと哀しいです。
--
Hayashi Sonoko
mr...@tkd.att.ne.jp
iizuka-akimitu wrote in message ...
<<<略>>>
> この日本型ファンタジーの起爆剤、「スレイヤーズ」のフ
>ァンに言わせると、謎があるそうです。
> と言っても「誰と誰が実は兄弟、姉妹」とか「『あの方』
>というのは実はこの人」といったもので、作品中にそのもの
>ズバリな表現はありません。あっちこっちのキャラのセリフ
>を総合すると「こうなるのではないか?」と推測できる。
そーいうシカケはチロチロとありますナ。
> で、やがてそれが明かされて、
>「おお! このセリフ、設定はこれの伏線だったのかぁっ!
>すごい構成だっ! なんて奥が深いんだぁっっっ!!!」
> と感動できるという仕掛けです。
でも、「おー、なるほど」とは思うケド、「感動」とまでは
いきませんよねェ、フツー。
> つまり最初にギャグがあって、ドラクエ型剣と魔法の世界
>に対するパロディがあって、一見お気楽でな~んにも考えて
>ないようでありながら、『凝った構成』も構築している。
>「面白い! 最高! あんたは偉いっ!!」
> と大ウケできるというわけです。
スレイヤーズなんかのシカケって、もっぱらギャグを強化せ
んがタメのものって気がしますが。
> ここで
>「はぁ? なにソレ? そんなチンケな設定に感動してどー
>すんのよ?」と思ってはイケナイ。
>「おお、なかなかやるじゃん。やっぱりウケるにはそれなり
>の理由があるんだネ」と思わなきゃ、「なぜウケるのか」が
>全然、全く、さっぱりわからないことになります。(^^)
つーコトだから多少チンケでものーぷろぶれむ。つーか、ワ
ザとステレオタイプにしてるんでわ。
<<<略>>>
> 一応、「複雑、凝ってる、傑作、重厚長大、貧乳(^^)」
>ってことになっているのです。
えーと、やつがれは「スレイヤーズ」愛読者でありますが、
アレのファンの方々ってホントにそーおもわれてるんでしょう
かねェ。やつがれはアレをRPG的(それもことにCRPG)な
ファンタジー世界の一種パロディ的なノリで楽しんでますし、
あとがきなどから察するに作者もそのつもりのように思うんだ
けどなァ。
こんなスタンスで「スレイヤーズ」読んどるやつがれは変わ
り者なんでせうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~
汝、己の欲せざるを人に施すなかれ。
電気屋 宮城 博之
den...@ebony.plala.or.jp
只今「雪色のカルテ」プレイ中
>#確かスレイヤーズの主人公ってペチャパイなんですよ。(^^;)
> えーと、やつがれは「スレイヤーズ」愛読者でありますが、
>アレのファンの方々ってホントにそーおもわれてるんでしょう
>かねェ。やつがれはアレをRPG的(それもことにCRPG)な
>ファンタジー世界の一種パロディ的なノリで楽しんでますし、
>あとがきなどから察するに作者もそのつもりのように思うんだ
>けどなァ。
> こんなスタンスで「スレイヤーズ」読んどるやつがれは変わ
>り者なんでせうか?
ううむ、私はスレイヤーズは面白いけれど、面白いですが、面白いだけかもし
れませんね。「スレイヤーズ!」(つまり最初のやつ)は、なんか「いろいろ頑
張っているなー、けどハリキリすぎな部分あるなー。やっぱり素人作品だなー」
と思ったし、でもって、だんだん展開していくと、面白いんだけれど、最初に
オオモノ倒したので、あとからは意外とコモノに難渋する主人公がいたりして、、
とくに、第2部。
ってことで、アニメ版「スレイヤーズ」も最初のほうは、結構小説本編きちん
と追いかけているので、演出苦労してますね。
つうことで、私が好きなのは、「すぺしゃる」や「でりしゃす」なのです。劇
場版「スレイヤーズ」はだんだん尻上がりによくなっていますね。最新作はま
だ見てないけれど、「ぐれいと」あたりが、一番「すぺしゃる」になっていま
す。あれは小説で読んでも面白いでしょうね。
ま、とにかく、「すぺしゃる」とか「でりしゃす」とかは、どーでも良い些細
な話を大げさでギャグ飛ばして、あそこまで引っ張るところは結構感動ですね。
基本的に、ときどき行く食堂の目の前にでっかい本屋があるので、そこで「す
ぺしゃる」とか「でりしゃす」を一つ買って、食堂で飯食いながら読むと、消
化によろしい。
やっぱりライトノベルだと思うし、500円で買った価値のある楽しみがある
作品です。1000円だったら買いません。
同じようなのが、「宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」の Opt でして、こいつもやっ
ぱりしょーもない話をえんえんとくだらなく引っ張る引っ張る。ただ、こいつ
は、関西系の「スレイヤーズすぺしゃる」にくらべて関東系ですね、ギャグの
質が、、。ヨーコの本編は、ハードなSFですから、気合いがいるんですよ、、
#どこが、、。
でも、どうやら、この二つって結構メジャーらしいんですが、他にオモロイでぇっ
て作品あるんですか?あんまりファンタジーじゃないほうが好きです。
って、ことで、「エンジェルリンクス」は結構よさげでしたんで前紹介しまし
たよね。
以前「タイラー」も読んだけれど、アニメ版の印象が先にあったんでイマイチ。
ま、とにもかくにも、富士見ファンタジアあたりはがんばっとるなーと思いま
す。面白いもんね、読んでいて。それだけっていやーそれだけかもしれない。
とにかく、500円でぽちぽち揃える価値はあると思うし。
では、脱線してすいません。
鬼塚
In article <71jffq$jin$1...@pin2.tky.plala.or.jp>,
"Denkiya" <den...@ebony.plala.or.jp> wrote:
> 毎度ど~も、電気屋です。
> iizuka-akimitu wrote in message ...
> > この日本型ファンタジーの起爆剤、「スレイヤーズ」のフ
> >ァンに言わせると、謎があるそうです。
> > と言っても「誰と誰が実は兄弟、姉妹」とか「『あの方』
> >というのは実はこの人」といったもので、作品中にそのもの
> >ズバリな表現はありません。あっちこっちのキャラのセリフ
> >を総合すると「こうなるのではないか?」と推測できる。
> > で、やがてそれが明かされて、
> >「おお! このセリフ、設定はこれの伏線だったのかぁっ!
> >すごい構成だっ! なんて奥が深いんだぁっっっ!!!」
> > と感動できるという仕掛けです。
> でも、「おー、なるほど」とは思うケド、「感動」とまでは
> いきませんよねェ、フツー。
スレイヤーズの伏線って、構成は比較的楽に予想できてしまうんですけど、
「じゃあ背後で全てを操っているのはどいつだ?」という点は、バレないよう
に巧妙に伏せられていると思うんです。
だから、スレイヤーズは伏線を楽しむというより、推理小説みたいに犯人探し
をして楽しむのではないかなあ、と思っています。
> > つまり最初にギャグがあって、ドラクエ型剣と魔法の世界
> >に対するパロディがあって、一見お気楽でな~んにも考えて
> >ないようでありながら、『凝った構成』も構築している。
> >「面白い! 最高! あんたは偉いっ!!」
> > と大ウケできるというわけです。
> スレイヤーズなんかのシカケって、もっぱらギャグを強化せ
> んがタメのものって気がしますが。
同感です。
あともう一点挙げるとすれば、読者がストーリーを勝手に想像して楽しめるよ
うに、というのもあるかも知れません。
例えば、「誰と誰が実は兄弟、姉妹」なんて伏線が明かされると、もともと、
キャラは立っているので、二人が出会った時のやりとりがなんとなく想像でき
るわけです。こうして、作品外でも楽しむことができると。
#実際、そうやって楽しんでいる人はいる。
#「スリッパが飛んでくる」とかね。(^_^;
> > ここで
> >「はぁ? なにソレ? そんなチンケな設定に感動してどー
> >すんのよ?」と思ってはイケナイ。
> >「おお、なかなかやるじゃん。やっぱりウケるにはそれなり
> >の理由があるんだネ」と思わなきゃ、「なぜウケるのか」が
> >全然、全く、さっぱりわからないことになります。(^^)
> つーコトだから多少チンケでものーぷろぶれむ。つーか、ワ
> ザとステレオタイプにしてるんでわ。
わざとステレオタイプにしているというのはその通りだと思います。
> > 一応、「複雑、凝ってる、傑作、重厚長大、貧乳(^^)」
> >ってことになっているのです。
> えーと、やつがれは「スレイヤーズ」愛読者でありますが、
> アレのファンの方々ってホントにそーおもわれてるんでしょう
> かねェ。
最後の「貧乳」以外は、あまり思っていないじゃないかなあ。(^_^;
#少なくとも私は別の楽しみ方をしている。
> やつがれはアレをRPG的(それもことにCRPG)な
> ファンタジー世界の一種パロディ的なノリで楽しんでますし、
> あとがきなどから察するに作者もそのつもりのように思うんだ
> けどなァ。
パロディはパロディでも、皮肉の要素が特に大きいと思います。
そのそも、「スレイヤーズ」は厳密な意味でのファンタジーなんですかね?
中世ヨーロッパ的な王侯・貴族制度の世界で、主人公が「悪人に人権はない」
と言ってのけるし。
#もともと「人権」という概念すらないはず。(^_^;
明らかに主人公は現代人の視点(すなわち作者の視点)で、行動しています。
#物語が主人公の一人称で進行する形式なのも、うなずけるというもの。
作者にとっても、「スレイヤーズ」シリーズをファンタジー的な世界観の物語
にする必然性は全くなかったと思います。あとがきからもそのように察せられ
ますし、なにより「ロスト・ユニバース」シリーズの存在がその証拠です。
「ロスト・ユニバース」は、「スレイヤーズ」と同じ世界観でありながら、
SFっぽい話になっています。
--
┏ 石 川 彰 夫 ( いしかわ あきお ) ┓
┃ 株式会社 ケイディディ研究所 ( KDD R&D Laboratories Inc. ) ┃
┃ E-mail address < ak...@lab.kdd.co.jp > ┃
┗ WWW home page < http://www.hc.t.u-tokyo.ac.jp/~kageo/ > ┛
#「エヴァ」と「もののけ姫」の話題が出たので、fj.rec.animationにもクロス
#ポストします。
In article <3637ACC5...@tt.rim.or.jp>,
MOTONORI <jar...@tt.rim.or.jp> wrote:
> iizuka-akimitu wrote:
> > 完結しない(できない)んじゃないんです。
> > 「完結させない」んです。
> > 角川の始めたメディアミックスは、手段を選ばず一つ
> > のネタで金を稼ぎまくる方法です。
> > あっさり終わったんじゃ、あとの盛り上げが大変です
> > からね。延々続くんですよ。
> > またファンも永遠に続いて欲しいと思ってる。双方の
> > ニーズが合致してご覧のとおりの状況です。
> ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。:-D
> 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
必ずしも、出版社の都合に迎合してばかりとは限らないのでは?
世の中には、「打ち切り」なるものが存在しますし。
#ある意味、これも「完結させない」に分類されるかも。(^_^;
> > 「完結」という考え方も近ごろめっきり変わりましてね。
> > 最近大流行りしたアニメに、「新世紀エヴァンゲリオ
> > ン」というのがあるんですが、このテレビ版が完結して
> > るか、してないか、でrec.animeは大混乱しました。
大騒ぎでしたねえ。
#私は、その大騒ぎの当事者の一人だったりする。(^_^;;
> > 完結「できない」のは「あなたの想像力がないからだ」
> > という発言が出るぐらい、今の完結は見る側に託されて
> > んですねぇ。
> 見る側に託すって、そういうことなのかな?
> 件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎたふろしきのたたみ
> 込みに失敗しただけ。:-D
「あれはどう見るべきか」で、ものすごーく議論になったのですけど、結局の
ところ、正解は「広げたふろしきをちぎって捨てた。」でした。(^_^;
ふろしきを畳もうと思えば畳めたが、受け手に迎合するのがいやになった、
馴れ合いを打ち切りたかった、というのが理由らしいです。
どっちにしろ、「見る側に託す」のとはかなり異なる意図があったようです。
#受け手ではなく、作り手がこういうことを考えた、という点で極めて特異な
#例と言えましょう。(^_^;
> で、本当の続きは映画でとかいってそれがヒットするのは、受け手が単に確
> 信犯的に出版社(制作会社)の搾取に甘んじてるだけなんでは?とりあえず
> 怒るより、楽しんじゃった方が楽だしね。
#突然一般論になりますが
搾取とは違うと思いますよ。選択権は、常に受け手の側にありますから。
搾取されたと感じたり、怒ったりするのは、作品と自分との距離が取れていな
いからではないか、と思います。
楽しむべきところは楽しみ、引くべきところは引く、クールな消費者でありた
いです。
#ま、口で言うのは簡単ですけどね……(^_^;
> で、作り手(書き手)も「見る側に託す」んじゃなくて、「見る側の好意
> (あるいはファン意識)に甘えてる」だけなんじゃないかな?
甘え過ぎれば、いずれその作り手(書き手)が、受け手からしっぺ返しを食ら
うことでしょう。
> > ニーズがある、ということも忘れちゃあかんのですよ。
> > 今、そもそも「深刻な物語はイヤ」という人自体が、
> > 凄まじく多いです。ついでに批判的な意見も聞きたくな
> > い。
> > ま、世の中キツいですからね。エンターテイメントぐ
> > らいお気楽なものが良い、思う人がゴマンといるという
> > ことです。
> その片っぽで「もののけ姫」が興行成績を塗り替えたりするんだから面白い
> ですね。:-D
> 「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説教されたがってる
> ようなふしも見受けられるという…
ニーズと興行成績の傾向は必ずしも一致しない、と思います。
「もののけ姫」の大ヒットには別の要因が大きいような気がします。
#もしも「もののけ姫」が宮崎監督作品でなかったら、
#宮崎監督が、事前に引退をほのめかしていなかったとしたら、
#果たしてあれほどの興行成績になったでしょうか?
少なくとも、「もののけ姫」の興行成績をさらに塗り替えた「タイタニック」
に、お説教が入っているようには見えませんでした。
>大騒ぎでしたねえ。
>#私は、その大騒ぎの当事者の一人だったりする。(^_^;;
とか、
>「あれはどう見るべきか」で、ものすごーく議論になったのですけど、結局の
>ところ、正解は「広げたふろしきをちぎって捨てた。」でした。(^_^;
エヴァ以降の作品って、なんか終らせ方について、それなりに強烈な主張をせ
ざるをえない状態って気がする。
#ウテナ、lain とか見ていてもそう思う。
鬼塚
In article <71jffq$jin$1...@pin2.tky.plala.or.jp>, "Denkiya"
<den...@ebony.plala.or.jp> wrote:
>
> えーと、やつがれは「スレイヤーズ」愛読者でありますが、
> アレのファンの方々ってホントにそーおもわれてるんでしょう
> かねェ。やつがれはアレをRPG的(それもことにCRPG)な
> ファンタジー世界の一種パロディ的なノリで楽しんでますし、
> あとがきなどから察するに作者もそのつもりのように思うんだ
> けどなァ。
> こんなスタンスで「スレイヤーズ」読んどるやつがれは変わ
> り者なんでせうか?
そういうスタンスの読者は少なくとももう一人ここにいます。
で、私はふつうの読者はそういうスタンスだとずっと思っていた
ので、飯塚さんの例の記事に対する反響は意外でした。
どうも私は「愛読者」ではあっても「ファン」ではなかったよう
です。
ちなみに私の場合この手のライトノベルは海外出張時の空港や
飛行機の中で暇を潰すのに活躍してくれています。
--
野中 尚道 @ 川崎市
n...@nao.gcd.org
Akio Ishikawa wrote:
> > > 角川の始めたメディアミックスは、手段を選ばず一つ
> > > のネタで金を稼ぎまくる方法です。
> > > あっさり終わったんじゃ、あとの盛り上げが大変です
> > > からね。延々続くんですよ。
> > > またファンも永遠に続いて欲しいと思ってる。双方の
> > > ニーズが合致してご覧のとおりの状況です。
> > ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。:-D
> > 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
>
> 必ずしも、出版社の都合に迎合してばかりとは限らないのでは?
> 世の中には、「打ち切り」なるものが存在しますし。
>
> #ある意味、これも「完結させない」に分類されるかも。(^_^;
というか、打ち切りこそ、出版社の都合の最たるものですよね。
続くこと自体も、別に問題じゃありません。ただ、中身がないのにとか、作者がも
うやることないと考えてるのに続く…そして、それがあからさまに判るのに、楽し
みつづけるのは馴れ合いだろう、といってるのです。
> > > 完結「できない」のは「あなたの想像力がないからだ」
> > > という発言が出るぐらい、今の完結は見る側に託されて
> > > んですねぇ。
> > 見る側に託すって、そういうことなのかな?
> > 件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎたふろしきのたたみ
> > 込みに失敗しただけ。:-D
> (略)
> ふろしきを畳もうと思えば畳めたが、受け手に迎合するのがいやになった、
> 馴れ合いを打ち切りたかった、というのが理由らしいです。
> どっちにしろ、「見る側に託す」のとはかなり異なる意図があったようです。
> #受け手ではなく、作り手がこういうことを考えた、という点で極めて特異な
> #例と言えましょう。(^_^;
なんでふろしきを畳むことが、受け手への迎合になるのだろう?
単に視聴者の想像を超える畳み方を、見つけることができなかっただけじゃないの
かな?超えなくてもいいんだけど、それができないことががまんならなかったと
か?
私はいわゆるアニメファンからは大きく外れているので、「エヴァ」について送り
手が何を考えていたとかおよそ興味がないんですが、出来上がったものだけ見た限
りでは、完全に破綻した結末だし、それが全てだと思ってます。
> > で、本当の続きは映画でとかいってそれがヒットするのは、受け手が単に確
> > 信犯的に出版社(制作会社)の搾取に甘んじてるだけなんでは?とりあえず
> > 怒るより、楽しんじゃった方が楽だしね。
>
> #突然一般論になりますが
> 搾取とは違うと思いますよ。選択権は、常に受け手の側にありますから。
> 搾取されたと感じたり、怒ったりするのは、作品と自分との距離が取れていな
> いからではないか、と思います。
> 楽しむべきところは楽しみ、引くべきところは引く、クールな消費者でありた
> いです。
> #ま、口で言うのは簡単ですけどね……(^_^;
私は自分が搾取されたと思って怒っているわけではありません。
客観的に見て、クールな消費者たろうとしても言動が一致しにくいファン心理につ
け込んで、中途半端な再編集ものを劇場にかけて、それがお値打ち感のあるもので
あるように宣伝しまくり、客を呼ぶような商売のやり方が「搾取」と思えたわけで
す。
そして、そこに雪崩をうって押し掛け、御指摘の選択権を放棄してもとりあえず楽
しんでおこうというファンの姿勢を、客観的に「搾取に甘んじている」と書きまし
た。
少なくとも、お客さんに少しでもいい作品を観てもらおうという製作者は、TVの再
編集版とか中途半端に終わったシリーズの結末だけなんか小屋にかけないと思うの
ですが、いかがでしょう?
> > で、作り手(書き手)も「見る側に託す」んじゃなくて、「見る側の好意
> > (あるいはファン意識)に甘えてる」だけなんじゃないかな?
>
> 甘え過ぎれば、いずれその作り手(書き手)が、受け手からしっぺ返しを食ら
> うことでしょう。
そのタイミングを逸しなければ、いいんですけどね。
作家や製作者に好意的すぎたがために、馴れ合いに突入してしまうと、お互いのた
めになりませんからね。
> > > ニーズがある、ということも忘れちゃあかんのですよ。
> > > 今、そもそも「深刻な物語はイヤ」という人自体が、
> > > 凄まじく多いです。ついでに批判的な意見も聞きたくな
> > > い。
> > > ま、世の中キツいですからね。エンターテイメントぐ
> > > らいお気楽なものが良い、思う人がゴマンといるという
> > > ことです。
> > その片っぽで「もののけ姫」が興行成績を塗り替えたりするんだから面白い
> > ですね。:-D
> > 「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説教されたがってる
> > ようなふしも見受けられるという…
>
> ニーズと興行成績の傾向は必ずしも一致しない、と思います。
> 「もののけ姫」の大ヒットには別の要因が大きいような気がします。
>
> #もしも「もののけ姫」が宮崎監督作品でなかったら、
> #宮崎監督が、事前に引退をほのめかしていなかったとしたら、
> #果たしてあれほどの興行成績になったでしょうか?
>
> 少なくとも、「もののけ姫」の興行成績をさらに塗り替えた「タイタニック」
> に、お説教が入っているようには見えませんでした。
いや、だから深刻だからどうだとか、脳天気だからこうだとかいうことじゃないん
じゃないの、といいたかったんです。
質の高いエンタテインメントっていうのは、深刻にせよ脳天気にせよ、なんらかの
おののきを与えてくれるものだと思うんです。
それがなくなったら、「なくなったぞ」と声を出すなり、相手にするのを止めるな
りするのが、受け手送り手双方のためだ、と漠然と考えてるんですけど、いかがで
しょうか?
Kentaro ONIZUKA wrote in message ...
<<<略>>>
>ううむ、私はスレイヤーズは面白いけれど、面白いですが、面白いだけかもし
>れませんね。「スレイヤーズ!」(つまり最初のやつ)は、なんか「いろいろ頑
>張っているなー、けどハリキリすぎな部分あるなー。やっぱり素人作品だなー」
>と思ったし、でもって、だんだん展開していくと、面白いんだけれど、最初に
>オオモノ倒したので、あとからは意外とコモノに難渋する主人公がいたりして、、
>とくに、第2部。
えー、「スレイヤーズ」はおきらくごくらく娯楽小説ですか
ら面白さコソが必要にして十分な条件。他の要素(感動、なぞ
解き、構成の妙etc)はもう二の次三の次ですヨ。んだから面白
ければすべてヨシ。逆に他の要素にイロケをだして肝心の面白
さを損なったりしちゃー本末転倒ってもんですゼ。
<<<略>>>
>やっぱりライトノベルだと思うし、500円で買った価値のある楽しみがある
>作品です。1000円だったら買いません。
ですねェ。
<<<略>>>
>でも、どうやら、この二つって結構メジャーらしいんですが、他にオモロイでぇっ
>て作品あるんですか?あんまりファンタジーじゃないほうが好きです。
富士見ファンタジア系で最近贔屓してるのがろくごまるに氏
です。封仙娘々追宝録ってシリーズ書いてます。コレ、題名で
ワカるように東洋風のファンタジーで宝貝(仙術で作られたマ
ジックアイテム)のお話です。作りはファンタジーですが基本
は宝貝をはじめとするアイデアストーリーでコレが面白い。こ
の方はアイデアがナカナカ秀逸で意外性がアルんです。
文章表現等ちょっとクセが強いですが、この方のデビュー作
「食前絶後(くうぜんぜつご)」はさらに面白い。学園ファンタ
ジーのフリしてますが、ぢつは五感魔術という強力なアイデア
を核にしたアイデアストーリーで、むしろSFな味わいがあり
ます。とはいえ先にもかいたようにクセがあるぶん、おきらく
ごくらくな娯楽小説としてはおちるのかも知れませんが。
#でもお気楽度のよりたかい封仙娘々追宝録よりもやつがれは
#ずっと好きだったりしますが。
>以前「タイラー」も読んだけれど、アニメ版の印象が先にあったんでイマイチ。
「タイラー」はアニメ版に毒されてしまったので最終シリー
ズだけは読んでなかったりします。アレではメカヲタクの血が
燃えないっス(笑)。
>ま、とにもかくにも、富士見ファンタジアあたりはがんばっとるなーと思いま
>す。面白いもんね、読んでいて。それだけっていやーそれだけかもしれない。
>とにかく、500円でぽちぽち揃える価値はあると思うし。
おきらくごくらくで面白いってのは結構大事なヒトだと思う
デス。人間シリアスだけじゃあやっていけんヨ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
汝、己の欲せざるを人に施すなかれ。
電気屋 宮城 博之
den...@ebony.plala.or.jp
只今「luv wave」プレイ中
Naomichi Nonaka wrote in message <71keuf$o9v$1...@gw.nao.gcd.org>...
<<<略>>>
>> えーと、やつがれは「スレイヤーズ」愛読者でありますが、
>> アレのファンの方々ってホントにそーおもわれてるんでしょう
>> かねェ。やつがれはアレをRPG的(それもことにCRPG)な
>> ファンタジー世界の一種パロディ的なノリで楽しんでますし、
>> あとがきなどから察するに作者もそのつもりのように思うんだ
>> けどなァ。
>> こんなスタンスで「スレイヤーズ」読んどるやつがれは変わ
>> り者なんでせうか?
>
>そういうスタンスの読者は少なくとももう一人ここにいます。
同志ですネ。いやー安心いたしました。
>で、私はふつうの読者はそういうスタンスだとずっと思っていた
>ので、飯塚さんの例の記事に対する反響は意外でした。
ハイ、ぢつはやつがれもそうだったんです。ビックリしちゃ
いました。
>どうも私は「愛読者」ではあっても「ファン」ではなかったよう
>です。
おー、ポンっ。そーかー、そーだっのかァ。いやァ、目から
ウロコがおちました。
たしかに「愛読者」と「ファン」は似て非なるものでありま
した。すっかり忘れておりましたヨ。
# フォローアップ先をfj.rec.novelsに絞ってしまおう:-)
oni...@mpapia.trc.rwcp.or.jp (Kentaro ONIZUKA) writes:
> In article <71jffq$jin$1...@pin2.tky.plala.or.jp> "Denkiya" <den...@ebony.plala.or.jp> writes:
> でも、どうやら、この二つって結構メジャーらしいんですが、他にオモロイでぇっ
> て作品あるんですか?あんまりファンタジーじゃないほうが好きです。
非ファンタジーなライトノベルでお勧めとゆーと、野尻抱介の「ロケットガー
ル」(竹本泉でわない:-)、「天使は結果オーライ」(続編だがイラストレータ
が違う。ちなみにロケットガールはもとのまま)なんつーのは如何でしょーか?
以前fj.rec.sfあたりでも話題になったと思うんですが。
日本の誇る小型軽量な女子高生を衛星軌道へ打ち上げるとゆー、ライトなハー
ドSF:-)です。作者のWebページもありますね。
http://www.asahi-net.or.jp/~xb2n-aok/index2.htm
他に個人的にお勧めなのは、ろくごまるにの「食前絶後!」(「しょくぜんぜ
つご」ではない)。なんつーかそのー、結構人を選ぶよーで、私は非常に楽し
めましたが、職場の人に貸したら、「これ、どうしても読めなかった」とゆー
セリフとともに戻ってきました(^^;
# 「ロケットガール」の方はOKだったよーなのだが。
調味魔導とゆーあやしげな設定を持ちながら妙にノリがハードでギャグなんだ
かマジなんだかよくわからんところがお気に入りです。だいぶん前の作品では
あるのですが、同作者の「封仙娘々追宝録」シリーズ(中華風ファンタジー)が
好評のようで、今でもわりと入手は容易みたいです。
富士見ファンタジアだと、今私が一番気に入ってるのは対馬正治の「擬似人
間メルティア」。まぁ、無駄に元気な(^^;)十代半ばの女の子が異術(要するに
魔法の類い)をぶっぱなすとゆーよくあるタイプのライトファンタジーなんで
すが、変身したり巨大化したり銀と赤の巨人だったり怪獣だったり軍(?)が秘
密兵器(?)を怪獣にぶっぱなしたりと妙にノリが特撮モノっぽいです:-)
> では、脱線してすいません。
ぢつは話が元のところに戻っているよーな……:-)
# 微妙にずれてるかもしれん。
--
いわむろ from NetLaputa
v...@kw.netlaputa.ne.jp / i...@mmp.fujitsu.co.jp
ほどなく、地球は二つめの小さな月を持つことになった。
(「彗星狩り」笹本祐一/ソノラマ文庫)
oni...@mpapia.trc.rwcp.or.jp (Kentaro ONIZUKA) writes:
>同じようなのが、「宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」の Opt でして、こいつもやっ
>ぱりしょーもない話をえんえんとくだらなく引っ張る引っ張る。ただ、こいつ
>は、関西系の「スレイヤーズすぺしゃる」にくらべて関東系ですね、ギャグの
>質が、、。ヨーコの本編は、ハードなSFですから、気合いがいるんですよ、、
>#どこが、、。
ヤマモト・ヨーコ、以前鬼塚さんが絶賛していたのでひととおり買って読んで
みたのですが、ぽぽぽいと古本屋に売り飛ばしてしまいました。
あれはペリー・ローダンの世界設定が混じっているのがヘボヘボです。
ローダン世界と比べてちっこいちっこい宇宙戦艦に、よわよわしい武器。
「マルコ・ポーロ」とか「インパルス砲」とか「デリングハウス」とか「銀河
間ステーション」とかでてくる度にどうしてもローダン世界へ思いを馳せてし
まって、「スプリンガーじゃなくてNESSの本拠地の艦隊なんて、ギャラクシ
ス級のトランスフォーム砲の斉射一撃で殲滅できるじゃん」とか思ってしまっ
て笑ってしまうのでぁ~
あのストーリー自体も、ローダンのエピソードのひとつみたいだし。
# キャプテン・フューチャー入っているのは気にならないのだが。
>でも、どうやら、この二つって結構メジャーらしいんですが、他にオモロイでぇっ
>て作品あるんですか?あんまりファンタジーじゃないほうが好きです。
ジャンルができてそれなりに時間が経って、新しい世代が育ってきていますね。
# 『図書館戦隊ビブリオン』とか云うのを探していたのだが入手できずなので
# あった(^^;)
では
はは
--
Hideyuki Endo end...@remus.dti.ne.jp
In article <71pobj$ftg$2...@pin2.tky.plala.or.jp>
den...@ebony.plala.or.jp wrote:
> 富士見ファンタジア系で最近贔屓してるのがろくごまるに氏
>です。封仙娘々追宝録ってシリーズ書いてます。コレ、題名で
>ワカるように東洋風のファンタジーで宝貝(仙術で作られたマ
>ジックアイテム)のお話です。作りはファンタジーですが基本
>は宝貝をはじめとするアイデアストーリーでコレが面白い。こ
>の方はアイデアがナカナカ秀逸で意外性がアルんです。
応。先を越されちまったか :D
いやぁ、おきらく小説(個人的には息抜きと呼んでいますが)にし
ては、この作品は良く出来てますよね。オススメです :)
最初のうちは宝貝の奇抜さで物語を作っていましたが、段々ヒロ
インを取り巻く人間模様、人間ドラマを描くようになって、グッ
と奥行ができましたね。
そもそもヒロインが可愛い。
いやぁもう、最近「小さな女の子が気丈に頑張る」物語に弱くなっ
てるってのもあるけど、実に凝ってて作者が愛情こめて書いてるっ
てのが伝わってきて良い感じですよ。
お気楽小説の中には「どうせお気楽なんだし」と最初っから味も
素っ気も無い書き方しちゃってる人もいるからね。
#...読者は馬鹿じゃないんだから気が付くんだぜ :p
> 文章表現等ちょっとクセが強いですが、この方のデビュー作
>「食前絶後(くうぜんぜつご)」はさらに面白い。学園ファンタ
>ジーのフリしてますが、ぢつは五感魔術という強力なアイデア
>を核にしたアイデアストーリーで、むしろSFな味わいがあり
>ます。とはいえ先にもかいたようにクセがあるぶん、おきらく
>ごくらくな娯楽小説としてはおちるのかも知れませんが。
「その弁当はアスファルトの味がした」
でしたっけ? :D
この頃は、言語感覚の実験的な要素があって、これはこれで面
白かったですね。
ただ、あまりにこの表現を多用している為に、終盤ではインパ
クトが薄れてきた感はあります。
異化も繰り返せば異化ではなくなってしまいますものね。
はっきり言って、私はオーフェンがアニメ化するよりも、封仙
娘々追宝録の方をアニメ化した方が良い作品になると思うんだ
がなぁ。
--
-------------------------------------/ /----------------------------
柴山 "弟の人" 弘 / / sh...@sainet.or.jp
/ / sh...@nssys.co.jp(NSS)
----------------------------------/ /-------------------------------
Hiroshi Shibayama wrote in message <71r1tp$gad$1...@pear.nssys.co.jp>...
>柴山@NSSです。
>
>In article <71pobj$ftg$2...@pin2.tky.plala.or.jp>
>den...@ebony.plala.or.jp wrote:
>> 富士見ファンタジア系で最近贔屓してるのがろくごまるに氏
>>です。封仙娘々追宝録ってシリーズ書いてます。コレ、題名で
>>ワカるように東洋風のファンタジーで宝貝(仙術で作られたマ
>>ジックアイテム)のお話です。作りはファンタジーですが基本
>>は宝貝をはじめとするアイデアストーリーでコレが面白い。こ
>>の方はアイデアがナカナカ秀逸で意外性がアルんです。
>
>応。先を越されちまったか :D
>いやぁ、おきらく小説(個人的には息抜きと呼んでいますが)にし
>ては、この作品は良く出来てますよね。オススメです :)
>最初のうちは宝貝の奇抜さで物語を作っていましたが、段々ヒロ
>インを取り巻く人間模様、人間ドラマを描くようになって、グッ
>と奥行ができましたね。
ですです。主人公コンビをのぞけば全員ひとクセもふたクセ
もあるヤツらばかりですが、ソレが面白い。
>そもそもヒロインが可愛い。
>いやぁもう、最近「小さな女の子が気丈に頑張る」物語に弱くなっ
>てるってのもあるけど、実に凝ってて作者が愛情こめて書いてるっ
>てのが伝わってきて良い感じですよ。
いいですよねェ、和穂。自身がなまけモンで根性ナシのへた
れなモンですから、「一途」とか「ひたむき」ってのに大変に
ヨワいんです。
>お気楽小説の中には「どうせお気楽なんだし」と最初っから味も
>素っ気も無い書き方しちゃってる人もいるからね。
>#...読者は馬鹿じゃないんだから気が付くんだぜ :p
たとえおきらくでもナニかしら、ピリッとくる他に無い味っ
てもんがないとネ。
>> 文章表現等ちょっとクセが強いですが、この方のデビュー作
>>「食前絶後(くうぜんぜつご)」はさらに面白い。学園ファンタ
>>ジーのフリしてますが、ぢつは五感魔術という強力なアイデア
>>を核にしたアイデアストーリーで、むしろSFな味わいがあり
>>ます。とはいえ先にもかいたようにクセがあるぶん、おきらく
>>ごくらくな娯楽小説としてはおちるのかも知れませんが。
>
>「その弁当はアスファルトの味がした」
>でしたっけ? :D
>この頃は、言語感覚の実験的な要素があって、これはこれで面
>白かったですね。
そうですソレです。
>ただ、あまりにこの表現を多用している為に、終盤ではインパ
>クトが薄れてきた感はあります。
>異化も繰り返せば異化ではなくなってしまいますものね。
あ、ソレはありましたネ。ちょっとやりすぎかナ、とは感じ
ました。でもソレよりも五感魔術というアイデアがぢつに新鮮
でした。
>はっきり言って、私はオーフェンがアニメ化するよりも、封仙
>娘々追宝録の方をアニメ化した方が良い作品になると思うんだ
>がなぁ。
オーフェンはねェ、やつがれも一冊よんでやめちゃいました
からねェ。いまいちピンとくるものがなかったんですヨ。
封仙娘々追宝録は結構動きのあるシーンも多いし、キャラも
多彩だからたしかにアニメ向きかも知んないっスね。
In article <363DE230...@tt.rim.or.jp>,
MOTONORI <jar...@tt.rim.or.jp> wrote:
> クロスがひろがってゆく…だいじょうぶだろうか?
クロスポスト先を絞った方が良さそうですね。
本やノベルズの話題はほとんどなくなってしまったので、とりあえず、
Followup-To: fj.rec.animationにしておきます。
> Akio Ishikawa wrote:
> > > ニーズと合致…つうか、そりゃただの馴れ合いだよなあ。:-D
> > > 読者がそんな出版社の都合に迎合して、どーすんだよと。
> > 必ずしも、出版社の都合に迎合してばかりとは限らないのでは?
> > 世の中には、「打ち切り」なるものが存在しますし。
> > #ある意味、これも「完結させない」に分類されるかも。(^_^;
> というか、打ち切りこそ、出版社の都合の最たるものですよね。
> 続くこと自体も、別に問題じゃありません。ただ、中身がないのにとか、作
> 者がもうやることないと考えてるのに続く…そして、それがあからさまに判
> るのに、楽しみつづけるのは馴れ合いだろう、といってるのです。
もちろん出版社の都合による打ち切りもあるでしょうけど、漫画週刊誌の一部
などで見られる「読者アンケートの結果が悪いことによる打ち切り」などはど
うでしょう?
> > > 見る側に託すって、そういうことなのかな?
> > > 件のアニメも見ましたが、ありゃどう見たって広げすぎたふろしきのた
> > > たみ込みに失敗しただけ。:-D
> > ふろしきを畳もうと思えば畳めたが、受け手に迎合するのがいやになった、
> > 馴れ合いを打ち切りたかった、というのが理由らしいです。
> > どっちにしろ、「見る側に託す」のとはかなり異なる意図があったようで
> > す。
> > #受け手ではなく、作り手がこういうことを考えた、という点で極めて特
> > #異な例と言えましょう。(^_^;
> なんでふろしきを畳むことが、受け手への迎合になるのだろう?
「ふろしきを畳むことが、受け手への迎合になる」とまでは考えてなかったよ
うです。
#実際、劇場版ではふろしきを畳んでいますし。
> 単に視聴者の想像を超える畳み方を、見つけることができなかっただけじゃ
> ないのかな?超えなくてもいいんだけど、それができないことががまんなら
> なかったとか?
うーん。考え過ぎではないでしょうか?
劇場版ではふろしきを畳んでいますが、特に視聴者の想像を超える畳み方とは
思えませんでした。それでいて、作り手がそのことにがまんならないでいる、
という話は聞きません。
> 私はいわゆるアニメファンからは大きく外れているので、「エヴァ」につい
> て送り手が何を考えていたとかおよそ興味がないんですが、出来上がったも
> のだけ見た限りでは、完全に破綻した結末だし、それが全てだと思ってます。
それがjarakuさんの感想なのでしたら、それが全てなのでしょう。
#私はまた別の感想を持っていますが……
> > > で、本当の続きは映画でとかいってそれがヒットするのは、受け手が単
> > > に確信犯的に出版社(制作会社)の搾取に甘んじてるだけなんでは?
> > > とりあえず怒るより、楽しんじゃった方が楽だしね。
> > #突然一般論になりますが
> > 搾取とは違うと思いますよ。選択権は、常に受け手の側にありますから。
> > 搾取されたと感じたり、怒ったりするのは、作品と自分との距離が取れて
> > いないからではないか、と思います。
> > 楽しむべきところは楽しみ、引くべきところは引く、クールな消費者であ
> > りたいです。
> > #ま、口で言うのは簡単ですけどね……(^_^;
> 私は自分が搾取されたと思って怒っているわけではありません。
あ、失礼しました。
jarakuさんが怒っている、と言っているつもりはありません。
> 客観的に見て、クールな消費者たろうとしても言動が一致しにくいファン心
> 理につけ込んで、中途半端な再編集ものを劇場にかけて、それがお値打ち感
> のあるものであるように宣伝しまくり、客を呼ぶような商売のやり方が「搾
> 取」と思えたわけです。
制作者も商売でやっているので、宣伝しまくって客を呼ぶのは当たり前のこと
です。宣伝されたら必ず観に行かなければならないというわけではありません。
中途半端だと思うのなら観に行かなければ済むことですし、この程度の商売が
「搾取」とは思えません。
> そして、そこに雪崩をうって押し掛け、御指摘の選択権を放棄してもとりあ
> えず楽しんでおこうというファンの姿勢を、客観的に「搾取に甘んじている」
> と書きました。
中には選択権を放棄して「搾取に甘んじている」ファンもいたかも知れません
が、そうではなく自分の意志で「観に行く」という選択を行ったファンもいた
はずです。
#少なくとも、私の後者であったつもり。
> 少なくとも、お客さんに少しでもいい作品を観てもらおうという製作者は、
> TVの再編集版とか中途半端に終わったシリーズの結末だけなんか小屋にかけ
> ないと思うのですが、いかがでしょう?
様々な制約の中で、少しでもいい作品を作ろうとするのが、製作者のとるべき
態度だと思います。再編集版であることや結末だけであることはまったく関係
ないのでは?
> > > で、作り手(書き手)も「見る側に託す」んじゃなくて、「見る側の好
> > > 意(あるいはファン意識)に甘えてる」だけなんじゃないかな?
> > 甘え過ぎれば、いずれその作り手(書き手)が、受け手からしっぺ返しを
> > 食らうことでしょう。
> そのタイミングを逸しなければ、いいんですけどね。
> 作家や製作者に好意的すぎたがために、馴れ合いに突入してしまうと、お互
> いのためになりませんからね。
個人的には、見る側の大多数はそこまで愚かではないと思っています。
馴れ合いに突入してしまう場合はあっても、いつかは見る側の方が飽きて捨て
ていくと思います。
#過去の例からそう思えます。
> > > その片っぽで「もののけ姫」が興行成績を塗り替えたりするんだから面
> > > 白いですね。:-D
> > > 「深刻な物語はイヤ」といいながら、みんなどこかでお説教されたがっ
> > > てるようなふしも見受けられるという…
> > ニーズと興行成績の傾向は必ずしも一致しない、と思います。
> > 「もののけ姫」の大ヒットには別の要因が大きいような気がします。
> > #もしも「もののけ姫」が宮崎監督作品でなかったら、
> > #宮崎監督が、事前に引退をほのめかしていなかったとしたら、
> > #果たしてあれほどの興行成績になったでしょうか?
> > 少なくとも、「もののけ姫」の興行成績をさらに塗り替えた「タイタニッ
> > ク」に、お説教が入っているようには見えませんでした。
> いや、だから深刻だからどうだとか、脳天気だからこうだとかいうことじゃ
> ないんじゃないの、といいたかったんです。
> 質の高いエンタテインメントっていうのは、深刻にせよ脳天気にせよ、なん
> らかのおののきを与えてくれるものだと思うんです。
了解しました。
私も、質の高いエンタテインメントはなんらかのおののきを与えてくれる、と
のご意見に賛成です。
> それがなくなったら、「なくなったぞ」と声を出すなり、相手にするのを止
> めるなりするのが、受け手送り手双方のためだ、と漠然と考えてるんですけ
> ど、いかがでしょうか?
おっしゃる通りだと思います。
Hisadome Kenji wrote:
> >> 「ヒロイック・ファンタジー」というのは、文字通りヒーロー
> >> がいるやつで、「コナン」のシリーズ、若かりしころのシュワル
> >> ツェネッガーが主役の映画になってるやつとかが有名。ちょっと
> >> エキゾティックな舞台で、たいてい主役はマッチョ。
「ヒロイニック・ファンタジー」という言葉がありますが、あれが和製英語か
どうか、というのをしばらく前から考え込んでいます。
たぶん、C・L・ムーア作「異次元の女王」の訳者あとがきで仁賀克雄さんが
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これが「ジレル・オブ・ジョイリー」である。中世のヨーロッパの
ジョイリー国の王女で剣の達人、男まさりの美女ジレルをヒロインにした
ヒロイック(ヒロイニック?)・ファンタジーである。
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以上、C・L・ムーア著 仁賀克雄訳 『異次元の女王』 訳者あとがき
p.229、ハヤカワ文庫SF62、昭和47年刊
と書かれたのがきっかけでできた言葉で、その「ジレル・オブ・ジョイリー」の
全訳「暗黒神のくちづけ」(ハヤカワ文庫SF139、昭和49年刊)の同じく
訳者あとがきで言及されているのだと思うのですが、知り合いの一人が
この言葉はディ・キャンプの造語だと言い出したので混乱しているのです。
このあたりの事情をご存じの方はおられませんでしょうか。
そもそも、ヒロインが活躍するヒロイック・ファンタジーを Heroinic Fantasy
と称した場合、英語圏の人にはヘロイン小説、ドラッグ小説と取られないかと
いう気もしているのですが。
--
永吉@京都
私は”幻魔大戦”、”新幻魔大戦”、”真幻魔大戦”等
すでに50冊近い文庫を読んだんですが、結末は..
東丈は一体?
何か情報をお持ちの方、ご一報願います。