スイゼンジナの越冬

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KANAZAWA, Itaru

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Jan 6, 2025, 2:41:09 AMJan 6
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MLの皆さん、こんにちは。金澤です。

遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。

私事ですが、昨年末に荷物の引越が完了して、住民票も移し、はれて田辺市龍神村の住人となりました。実際には9月から住んではいたのですが(笑)。

植木や鉢植えなどを移した際に、新居のあちこちにスイゼンジナの苗を植えて、越冬実験を行うことを考えました。

年末に新たに参加されたメンバーもおられますので、まずはスイゼンジナの説明を行います。

スイゼンジナは、キク科の植物ですが、春~初夏の北上中のアサギマダラの有力な誘引植物です。スイゼンジナには(アサギマダラの好む?)PAが含まれないという専門家もおられますが、アサギマダラのオスがかなり集まります。春に咲く誘引植物であるスナビキソウ、シノグロッサムよりも誘引力が強い、と私は考えています。野菜としても優秀で、石川県金沢市周辺、沖縄県あたりで昔から栽培され、最近はあちこちで栽培され、各地の道の駅で販売されています。あちこちに植えても問題になることはないでしょう。

この優秀なスイゼンジナの欠点は、霜に弱く、冬季に地上部が枯れてしまうことです。そうなると、残った地下茎から新芽が出るのが遅れ、開花も遅れて、5~6月のアサギマダラの北上に間に合いません。降霜を避ける越冬方法は、路地ではビニールトンネルで被うか、屋根のある場所に植栽するか、プランターか鉢に植えて玄関内に置いておくことです。徳島県では、11月末あたりにカットしてペットボトルに挿して、玄関内に置いておくと、春までに出根するので、プランターに植えます。それらをフジバカマ園に出して、北上するアサギマダラを誘引する蜜源とするわけです。

野外では、室戸岬で越冬群落を見た経験があります。和歌山県でも潮岬あたりでは越冬できるかもしれません。

龍神村は、前に住んでいた日高川町より寒いと聞いていました。軒下や木の下などに植えて、越冬できるか、実験したいと考えました。やはり3~4℃ほど低温で、12月から何回も氷点下の朝があり、降霜もありました。木の下に植栽したスイゼンジナの苗は、ほぼ枯れたように見えます。軒下のものが2株ほど残っていますが、風前のともしびの雰囲気です。これから1~2月の最寒期を迎えます。3月上旬の降霜が最も危険です。前途多難といったところでしょうか。

結果はまた報告します。皆さんのところでも越冬方法を模索してみてください。

よろしくお願いいたします。
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