そろそろアサギマダラが下りてくるシーズンです。25℃以下でないと、アサギマダラは現れません。白絹病で減ったフジバカマ類のPAを補填して、アサギマダラを誘引する方法を考えてみました。
白絹病も「発病適温が25~35℃であり、ハウス栽培では5~6月頃、露地栽培では7~9月下旬頃に発生が多い。地表面近くに未熟有機物を多量に施用すると、それを利用して病原菌が増殖し、本病が多発する。菌核は土壌中で長期間生存する。…未分解の有機質(稲わらなど)が多いと発生しやすい。株元まで敷きわらでおおわないようにする。病原菌は菌核によって伝染するが、菌核は湛水することによって死滅し、水田との輪作では被害が減少する。太陽熱土壌消毒も有効である」(https://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ana/disease/sirakinu/)とあります。
以上から、アサギマダラが現れるシーズンには白絹病は進行しません。これからは心配無用ということです。次の誘引方法をお勧めします。
鉢植えの定置と移植
ご自宅などにフジバカマ類の鉢植えがあれば、フジバカマ園のフジバカマ類の脇に置くか、スコップで鉢の内側をくり抜いて、根を切らないようにして、根と土ごとそのまま露地に植えてフジバカマ類を増やすわけです。
PAトラップの定置
昔よくあった金属製の菓子缶をいくつか用意して、フジバカマ類とスイゼンジナ、スナビキソウなどのムラサキ科の種ごとに1つの缶に植物体の根ごと引き抜き、入れます。そこに水をかけます。そしてフタをして、1週間ほど放置します。缶のフタには油性ペンで、「コバノフジバカマ 10/6」などと書いておきます。それらをフジバカマ類の脇に並べて置き、誘引力を補強します。アサギマダラが来たら、数をかぞえて記録します。どの植物が誘引力が強いか、わかります。PAは根に最も含まれるといわれています。
昔から、雨や露により濡れたPA植物の半乾きのものにアサギマダラがたくさん集まることが知られていて、PA植物を束ねて吊るして、そこに水をかけてトラップにする方法が使われています。その応用方法が上のものです。
夏の間に白絹病におかされたフジバカマ類の枯れたものを、菓子缶に水浸しにすれば、菌核も死滅すると思われます。フジバカマ類の植物体がなければ、スイゼンジナや、野外にたくさんあるオオルリソウなども使えるかもしれません。
よろしくお願いいたします。
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気温が下がるにつれて,やや枯れるフジバカマが減ってきましたが、完全には収まっていません。まだ,心配です。明日から,気温が25度ぐらいに下がるようなので、そろそろアサギマダラが来ないかなと期待しています。護摩山には来ているようですが,他に来ている情報がはありますか?