縦中横で使用できる文字種と字数を制限してしまうと議論が早い気がします。例えば、半角数字カンマピリオドのみ、2〜4文字まで。ただし、これは「縦中横」というより、「組数字」と呼ぶのでしょうが。でも、実用上はこのように数字だけに限定してもそれほど問題はないです(実家が元写植屋)。
こちらこそありがとう。
>半角数字3桁で傍線や隣の行に重なってしまう場合、どうしますか? たとえば携帯の小さい画面では行間を狭めた方がよい見やすい、という意見もあり、CSSはそれも許していますので、半角数字の幅が広めなAdobeやモリサワのフォントではほぼ確実に重なります。
紙の組版なら、重ならないように、字幅の狭い三分の一の幅の組数字専用の書体を使用するか、文字に長体をかけるか、です。
傍線に重なることや、隣の行の文字に重なることは、ほぼ100%容認されないです。
たしかに、(A)もあったほうがいいですね。
写植の世界では、専用の文字が作られてましたが、HTML/CSS/Unicodeでは、別なアプローチで表現すべきでしょう。
その場合、左右の行間を広げて、重ならないようにしてほしいです。段落内で部分的に大きな文字を使用した場合と同様、他の文字とは重ならないことが大事です。
>誰もが引かず、「これができないなら要らない」という点が論理的に矛盾するのであれば、小林さんのおっしゃるように、仕様化を断念するのが一番です。
そんなこと言わずに、まずは文字種を数字に限定して、仕様化を実現して下さい(笑)。
その後、拡張して、一般化すればいい。
「縦中横」というより、「組数字」の話になりますが、対象文字列のほうを無理やりにでも全角幅に収めるべきですから、傍点や隣接行の文字に重なる、というケースは想定しなくてもいいんですよ。
ありがとうございます。
> 縦中横の解除を認めない出版社の方はそのような端末向けにはデータを出さないということでしょう。
> であるならば、同様に、縦中横での表示が期待される文字数であるにも関わらず縦中横が解除されるような端末
> (当該文字の2分、3分、4分幅のグリフを持たない、使用しない端末)向けにはデータを出さなければ良いだけのことと思われます。
話はWebの世界のことなので、端末という概念よりは、そのような設定ができるブラウザなりWebアプリなりというほうが適切なような気がします。
そして、閲覧環境を限定するということはビジネスとしては、VoyagerさんのBinBのように独自のWebアプリ上でのみ展開するとか、そういったようなことになるのではないかと思います。
Webはユーザがコンテンツを出すという面が大きいはずなので、ユーザがマークアップしやすいかどうかという観点で議論を着地させるのがよいかと思いますし、フォントの多様性に関しても、ユーザが必要とするならばということで、縦中横が組みやすいWOFFをフォントメーカー等が出すなど別のビジネスで補完される可能性もあるように思います。ユーザに厳密な組版を要求する高度な仕様よりは、そこそこの水準で使いやすい仕様、ただししっかり組みたい人のニーズにも応える余地を残すことが仕様策定にあたってのポジションなのではないかと思います。その意味で、縦中横は組数字に限り仕様に必要性の痕跡を残す、その上で問題が生じたら次の仕様で改良するというアプローチはインターネット的であり、大いに賛成です。現状、writing-modeで見た目は逃げられるというのでしたら、なおさらです。