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事例紹介:Google Maps APIを使ったアプリケーション事例 - ポストマップ
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Google のテクノロジーを活用した事例紹介シリーズの第1弾として、Google Maps
API(
http://code.google.com/intl/ja/apis/maps/)を活用して開発された「ポストマップ」
(
http://postmap.org/)を紹介します。国内の郵便ポストを地図の上にマッピング
するとユニークなサービスはどのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
今回、ポストマップの作者である桑村さんにお話を伺いました。
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■ポストマップについて
ポストマップ(
http://postmap.org/)は、Google Maps APIを使って、全国の郵便ポスト
をマッピングしていこうというプロジェクト。2006年2月にスタートし、現在までに約19万基
あるとされる郵便ポストの35%程がマッピングされている。
Google Maps API の基本機能をシンプルに使い、地図表示を行うとともに、データベース
と連携したマッピングデータ(XML)を読み込み、オーバービューマップ、ドラッガブルマーカー
の描画、ジオコーダーによる住所・スポット検索、マイマップ用にMapplet の出力等の機能を
有する。
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【質問】最近のアクセス状況はいかがですか。
【桑村さん】2006年2月に始めたのですが、アクセスはじわじわと増えて、2007年夏頃に
少し大きく増えました。現在はマイマップ(Mapplet)からのアクセスも含めて、ユニーク
ユーザーで2400人/日くらいになっています。Adsenseのページ表示回数データで見ると、
5000ページビュー/日といったところです。ポスト登録数は全国の1/3程まで進み、最初の
頃を考えれば「かなり来たな」という印象です。ユーザー登録数は2000名ほどになりま
した。
【質問】ポストマップの開発経緯を教えてください。
【桑村さん】何かを作るときはツールからアイデアを貰うことが多いのですが、ポスト
マップはGoogle Maps APIを知って、何をマッピングしたら面白いだろうと考えて最初に
思い当たったのがポストでした。ネットにポストの場所データがないということは、
数年前引っ越した時に検索した経験から頭の片隅にあったのだと思います。
【質問】ご自身の体験から始まったわけですね
【桑村さん】そうですね。ウェブで場をつくりたいという欲求は常にあるので、何か閃い
たらとりあえず自分で作ってみるというスタンスです。といっても、僕はプログラム経験
もなかったので、最初はCMS(コンテンツ管理システム)のGoogle Maps API用のプラグイン
を使って開発を始めました。その後、マッピング数が多くなり、CMSではマーカーの読み
込み速度がきつくなってきたので、PHPを少し勉強して、今は自分で書いたプログラムを
使っています。
【質問】開発はむずかしかったですか?
【桑村さん】ウェブを検索するといろいろとノウハウは出てくるので、難しいということ
はありませんでした。ただ、やっぱりデータが増えて来ると、サーバー面が厳しくなって、
試行錯誤でしたが現在は自宅サーバーで運用するようになりました。じっくり成長して
いっているので、それに併せて僕の方も勉強できますし、そこは楽しい部分でもあります。
【質問】ポストマップがここまで広まった理由は何でしょうか?
【桑村さん】広まったと言って良いのかは分からないのですが、20~30人のユーザーの
方々はかなりのめりこんで、楽しんで下さっている様子なので、僕も参加しつつ楽しく
作っています。個人でやってるので、特別なプロモーションをしたということはないの
ですが(ブログに書いたり、はてなブックマークに登録はしてみました)、公開後、比較的
早い時期に参加して下さる方がいたので、何か一部の方にはそそられるジャンルであった
のかも知れません。
いくつかマップコンテンツをつくってみて思うのは、ポストマップはポストとアイコンの
相性がとてもよいと感じています。実際の郵便ポストがアイコンのような形をしているの
で、地図に置いた時に違和感がなくかわいいと言いますか。
【質問】それにしてもユニークなサービスですよね。
【桑村さん】ただ単に郵便ポストをマッピングしていこうというサイトなので、コンセプ
ト自体がユニークということはないのですが、写真一覧のページを見ると、郵便ポストの
写真だけで5万枚以上も登録されていたりして、そのナンセンスさには思わずほくそ笑んで
しまいます。あと、マッピング数などのランキングをつけているのですが、少し競争意識が
働くのかもしれません。ポストというネタに、あれやこれやコメントをつけ合ってるとい
う状況に関してはユニークだと思います。
【質問】Google Maps APIで欲しい機能があれば教えてください。
【桑村さん】提供されている機能で十分楽しませてもらっています。ただ、強いて言えば、
逆ジオコーディング(座標から住所を取得)機能でしょうか。今は、市街地は国土交通省が
提供している座標データを自分のサーバーに置いて、それ以外は、ReFITS(*)さんが提供し
ているサービスを併用しています。市街地は座標データとの擦り合わせなので、市区町村
の境界で精度がでないのが少し悩みです。
* ReFITS(
http://refits.cgk.affrc.go.jp/tsrv/jp/rgeocode.html)
【質問】アイデアは尽きませんね。
【桑村さん】アイデアと言いますか、何かリクエストが上がって来たら、できるだけ実装
していきたいとは考えています。ポストの取集時刻であったり、ポスト番号であったりと、
開発当初から利用していただいている方の要望に基づいて多くの機能を追加してきました。
いろいろ付け加えていく中でシンプルさを損なわないようにとは心がけています。
地図をコンテンツのベースとして使えるというのは、恐ろしく画期的で、Google Maps API
から多くのインスピレーションをいただいています。
末永くこのサービスを提供し続けていただけると幸せです。
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「無ければ作る」という実にシンプルな考えから生まれた「ポストマップ」。
この中核となる機能を作る道具として桑村さんが選んだものが「Google Maps API」。
その選択理由も「シンプルでわかりやすい」ことだったという。良い道具がそろえば、
あとはアイデア次第というその言葉には作者ならではの重みが感じられた。
これからもGoogleのテクノロジーを使った事例を紹介していきたいと思います。
お楽しみに。
●「Google マップ API」 :
日本語ドキュメントはこちらで
>>
http://code.google.com/intl/ja/apis/maps/
●「Google デベロッパーホーム:
デベロッパー交流会情報、技術資料をまとめています
>>
http://www.google.com/developer/prg/index.html