発行しました!(GAU+46号)米国トランプ政権の援助復活の動きに新たな懸念が出現

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Masaki Inaba

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Mar 3, 2026, 9:02:35 PMMar 3
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皆様 こんにちは。(重複申し訳ありません)

今月の「グローバル・エイズ・アップデート・プラス」をお届けします。今号の書き下ろし記事では、エムポックス対策の教訓と、「援助復活」に向かう米国トランプ政権の動きについての最新情報を扱っています。

2024年からコンゴ民主共和国を中心に流行していた症状の重いエムポックス(クレイド1型)ですが、昨年8月にWHO、今年1月にアフリカCDCがそれぞれ「緊急事態」を解除しました。COVID-19パンデミックの中で作られたパンデミック予防・備え・対策(PPPR)の仕組みは生かされたのか検証します。

また、米国トランプ政権は保健援助の復活に向かっていますが、これに影を落としているのが、人工妊娠中絶、DEI(多様性・公平性・包摂性)、「ジェンダーイデオロギー過激主義」に関わるNGOや国際機関・外国政府に資金援助をしないという「対外援助における人間の繁栄促進」(Promoting Human Flourishing in Foreign Affairs: PHFFA)政策の発動です。1985年以降の米共和党の伝統政策である、いわゆる「グローバル・ギャグ・ルール」を極端に拡大するこの政策は、実際、どの程度厳密に発動されるのかが注目されるところです。

ご関心の方、ぜひご購読をお願いします。

稲場 雅紀

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Global AIDS Update

GLOBAL AIDS UPDATE PLUS (+)
グローバル・エイズ・アップデート・プラス

#再刊第70号  #New Edition No.70
2026年3月4日   March 4, 2026

「グローバル・エイズ・アップデート」は、メールマガジンとして、2004年に創刊し、隔週刊で世界の最新のHIV/AIDSや国際保健の最新情報を紹介してきました。

国際保健のトレンド変化の中で、2020年6月より、グローバル・ヘルスの深層をより広く取り上げる新たなメールマガジンとして、月刊で再出発します。(原則、各月第1水曜日発行)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の地球規模の拡大などを踏まえ、今後の国際保健政策のトレンド変化をとらえつつ、世界の市民社会の声を伝えていきます。

再刊第70号  目次

1. 国際保健アップデート

● 米国トランプ政権の援助復活の動きに新たな懸念が出現

2. 国際保健トレンド

● アフリカのエムポックス流行への国際的な取り組みを振り返る

3. 海外最新情報

 ● ゲイツ財団とOpenAIが提携、アフリカ医療問題へのAIソリューション試験導入へ

 ● アフリカでの教育とHIV感染リスクの関係変化:リスク要因から保護的要因へ

 ● グローバルファンド、第8次事業期間に向け新たな試みを開始

 ● ウクライナ:戦争のさなかで救命ケアを提供

国際保健アップデート

米国トランプ政権の援助復活の動きに新たな懸念が出現

2026年2月28日

米国トランプ政権は2025年9月の「米国第一国際保健戦略」の策定以降、二国間援助を中心に、これまでとは異なったやり方で国際保健への対外援助を復活させつつある。同年11月21日に南アフリカ共和国で開催された世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の増資誓約会議では、米国は46億ドルの拠出を誓約。また、2月3日、米国下院は94億ドルの国際保健への拠出を含む2026年度の国家安全保障省・国務省予算法を通過させた。これは、トランプ政権が求めていた20億ドルの予算カットを退けて採択されたもので、トランプ大統領は2月5日にこれに署名を行った。これにより、2026年度において、グローバルファンドに12.5億ドル、HIV/AIDS関連の二国間援助に46億ドル、また、極端な資金難に見舞われていた国連合同エイズ計画(UNAIDS)に4500万ドル(70億円)の資金が拠出されることとなった。また、米国疾病管理・予防センター(CDC)の「国立HIV/AIDS・ウイルス性肝炎・性感染症および結核予防センター」への予算や、国立衛生研究所(NIH)や国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)等への予算も維持もしくは増額されることとなった。

国際保健トレンド

アフリカのエムポックス流行への国際的な取り組みを振り返る

2026年2月28日

アフリカ中央部のコンゴ民主共和国を中心に流行していた感染症、エムポックスに関して、世界保健機関(WHO)は2025年9月5日、1年前の2024年8月14日に発令した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の宣言を解除した。これは感染の中心をなしていたコンゴ民主共和国やその周辺のアフリカ諸国において感染数が減少したり横ばいとなったことによるもので、WHOは引き続き、検査実施のためのサーベイランスの強化やワクチン等の定期的な供給を呼びかけた。

海外最新情報

ゲイツ財団とOpenAIが提携、アフリカ医療問題へのAIソリューション試験導入へ

Gates and OpenAI Team Up to Pilot AI Solutions to African Healthcare Problems

Health Policy Watch
2026/1/21 | https://hlth.com/insights/news/gates-and-openai-team-up-to-pilot-ai-solutions-to-african-healthcare-problems-2026-01-26

【2026年1月21日】保健分野を中心に取り組む米国の民間財団「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」Bill & Melinda Gates Foundationと米国の人工知能研究企業「オープンAI」 OpenAIは、1月21日のスイスの非営利団体である世界経済フォーラムが開催する「ダボス会議」にて、アフリカにおける「医療分野のAI能力向上」を目的とした5000万ドルのパイロット事業「Horizon 1000」を発表した。このパイロット事業を通じ、2028年までにアフリカの1000カ所の医療施設にAIソリューションを導入するため、資金、技術、技術支援を提供することを約束した。

アフリカでの教育とHIV感染リスクの関係変化:リスク要因から保護的要因へ

Higher education increased HIV risk in Africa then became protective

エイズマップaidsmap
2025/12/12 | https://www.aidsmap.com/news/dec-2025/higher-education-increased-hiv-risk-africa-then-became-protective

【2025年12月12日】初期のアフリカ研究では、高等教育はHIV感染リスクの上昇と関連すると報告されていた。しかし後年、教育が感染を抑制するという結果が示されると、これらの初期知見は例外的と見なされることが多かった。近年の大規模分析は、この矛盾を「研究の誤り」ではなく、「教育とHIV感染の関係自体の歴史的変化」として説明している。

グローバルファンド、第8次事業期間に向け新たな試みを開始

Preparations for GC8

The Global Fund
2025/12/15 | https://resources.theglobalfund.org/en/updates/2025-12-15-preparations-for-gc8/

【2025年 12月 15 日 ジュネーブ(スイス)発】世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は、2027-29年の3年間にわたる「第8次事業期間」(8th Grant Cycle)に向けて、各国でのグローバルファンドの資金による事業案件の形成を進めている。その中で、いくつかの新しい試みの導入もされつつある。

ウクライナ:戦争のさなかで救命ケアを提供

Ukraine: Delivering Lifesaving Care Despite the War

The Global Fund
2026/01/28 | https://www.theglobalfund.org/en/stories/2025/2025-09-10-ukraine-delivering-lifesaving-care-despite-war

【2026年1月28日】ウクライナの保健医療体制は戦争により壊滅的な打撃を受けている。数千もの病院や診療所が被害を受け、医療の供給網が寸断されたことで、何百万人もの人々がHIV、結核、基礎保健医療といった命を救う医療サービスから切り離される危機にさらされている。 このような状況下で、ウクライナで活動するNGO、「公衆衛生同盟」Alliance for Public Health (APH) が運営する移動型医療チームは、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)とその他団体の支援を受けながら、最も被害の深刻な地域で医療サービスを提供している。

編集後記

バンコクは毎年1~2回は必ず出張で来る町で、以前はこの町が好きというわけでもなかったのに、これだけ何度も来ていると、色々なことに多少は詳しくなってきます。今回は昨年に引き続いて、毎年2~3月に開催される国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の「アジア太平洋持続可能な開発フォーラム」(APFSD)に来ているのですが、会場となる国連バンコク会議センター(UNCC)はバンコクのスクンビット通りなど中心市街地から西のチャオプラヤ川側に少し離れたところにあります。昔は、スクンビット通りから国連までどのように行こうかと悩んだところですが、今はフェリー一択です。サイアム駅から百メートルほど北側にいったサファンフアチャン船着場から発着するフェリーに乗り、国連に近いパンファ・リーラード船着場まで十数分、ここから徒歩で10分。費用は12バーツ(60円)、渋滞もなく、もっとも快適な方法です。

フェリーは平日は午後8時30分で終わってしまいますので、夜はバスが中心となりますが、ここで役に立つのはグーグルマップと、「ViaBus」というバス経路を調べるアプリです。とりあえずViaBusを立ち上げて自分がいる停留所を地図で出しておいて、バスが来たら素早く路線番号を見て、そのバスが目的地に行くかどうかを見るのです。バスに乗ると、不思議な金属の筒を持った車掌さんが近寄ってきて運賃を請求するので、目的地の名前を言ってお金を渡せばおつりを出してくれます。運賃はバンコク市内であれば15バーツ程度(70円)と、ほかの方法に比べて極めて安いのが特徴です。

昔は日本人からすると物価が安かったタイですが、最近は1バーツ5円という時代になり、行くたびにお金かかるようになっています。そういう中では、バスやフェリーを活用するのは大変節約になり、ありがたいことだなあと思っています。(稲場)

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Masaki Inaba
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Program Director for Global Health, Africa Japan Forum
Chair, Japan CSO Network on Global Health
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稲場 雅紀
(特活)アフリカ日本協議会 共同代表・国際保健部門ディレクター
GII/IDI懇談会 グローバルヘルス市民社会ネットワーク 代表
TICAD NGO連絡グループ 事務局
※長崎大学・東洋英和女学院大学・東洋大学 非常勤講師
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