SRID懇談会担当幹事の小林文彦です。
2026年度第1回目の国際開発研究者協会(SRID)懇談会(Zoom開催・参加無料)には、元FAOミャンマー代表で、現在SRID会員で東京大学准教授の牧野由佳氏をお迎えします。牧野氏は、UNDP、JICA, 世界銀行、FAO本部で勤務された後、2021年から2025年までFAOミャンマー代表を務められました。現在は、東京大学大学院農業生命科学研究科農学国際専攻国際農業開発コースにおいて、国際農業開発や気候レジリエンスを専門とする研究・教育に従事されています。
概要:
- テーマ:「紛争下の食料安全保障ーミャンマー危機とFAOの現場経験」
- 講師:牧野由佳氏
- 日時:日本時間2026年5月19日(火)20:00~22:00(講演約70分/Q&A約50分)
- Zoom開催・参加無料
- 定員:100名
- 申込書フォームURL:https://forms.gle/SFdsgtLTU5xYRXST9
- 英語キャプション:講演は日本語で行なわれますが、自動翻訳による英語のキャプションを表示します。日本語が分からないかたでも、内容を理解しやすくなっていますので、是非ご参加ください。
参加申込はSRID会員(有料会員)を優先して受け付け、残る定員の枠内で先着順に非会員の方の申込を受け付けます。尚、同一人からの複数回申込はお控え下さい。
SRID会員で、時差や出張等のやむを得ない事情により当日の参加が困難な場合には、録画視聴を希望する旨を申込書フォームにある自由記入欄にご記入ください。一定期間録画視聴可能な録画URLを懇談会後にメールします。録画視聴はSRID会員のみが対象です。
講師による発言要旨:
紛争や危機の際には、食料・栄養、水・衛生(WASH)、緊急シェルター、ロジスティクス・コーディネーション、脆弱層の保護、そして現金支援などが人道支援の不可欠な要素となります。食料・栄養支援というと、ビスケット、植物油、豆類、米、小麦粉などの食料配布や、子どもたちへの緊急食糧支援、栄養失調の治療といった活動を思い浮かべることは容易でしょう。しかし、より広い意味での「食料安全保障」とは何でしょうか?
食料安全保障とは、食料の物理的な供給、人々の食料へのアクセス、栄養としての適切な活用、そして、これら3つの重要な要素が安定的に確保されていることです。しかし、緊急事態や紛争の環境において、これらをどのように実現できるのでしょうか?本講演では、2021年2月1日のクーデターに端を発したミャンマーの長期的な紛争状況の中で、FAOミャンマー代表として活動した経験をもとに、紛争下における食料安全保障の課題と国際機関の対応について考察します。
講師略歴 :
神奈川県出身。4歳より高校卒業までインドで育つ。国際基督教大学国際教養学部社会科学科卒(途中、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校に1年留学)。ミシガン大学自然資源・環境学大学院にて博士号(陸域生態系)を取得。UNDPカンボジア事務所にて約2年半JPOとして勤務後、ジュニア専門員として国際協力事業団(JICA)(現、国際協力機構)に採用。本部勤務を経て、防災専門家としてネパールに2年間赴任。2001年から2018年まで、世界銀行で上席自然資源管理専門官として勤務。2018年よりFAOローマ本部森林局のチームリーダーとして勤務し、2021年から2025年までFAO代表としてミャンマーに赴任。2026年1月から、東京大学大学院農業生命科学研究科農学国際専攻国際農業開発コースの准教授。
SRIDのご紹介:
国際開発研究者協会(SRID: Society of Researchers for International Development)は、国際開発問題にたずさわり、あるいは研究において情熱を傾けている人が、相互の親睦をはかり、たがいに開発研究者として創造力あふれた活動をするために、励まし、協力し、啓発しあうことを目的として、1974年に設立された任意団体です。ホームページのアクセス先は
https://sridonline.org です。