第3回SRID懇談会「開発学の「生態系」における日本と中国-彷徨する自他認識を編み直すー」;12月16日(火)20:00~22:00;講師:汪牧耘氏

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Fumihiko Kobayashi

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Nov 25, 2025, 7:27:06 PM11/25/25
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SRID懇談会担当幹事の小林文彦です。

今年度第3回目の国際開発研究者協会(SRID)懇談会(Zoom開催・無料)には、東京大学東アジア藝文書院特任助教の汪牧耘(Wang Muyun, おう まきうん)先生をお迎えします。汪先生は2022年に東京大学大学院新領域創成科学研究科・国際協力学専攻で博士の学位を取得された若手かつ新進気鋭の研究者で、フィールドワークや言説分析等を方法論に中国・日本を中心とするアジアの多様な現場から対外援助や国際開発の研究に取り組んでいます。著書『中国開発学序説 : 非欧米社会における学知の形成と展開』(法政大学出版局、2024年)で国際開発機構(FASID)の第28回国際開発研究・大来賞を受賞されています。

概要
  • テーマ:「開発学の『生態系」における日本と中国彷徨する自他認識を編み直すー」
  • 講師:汪牧耘氏
  • 日時:日本時間20251216日(火)20:0022:00(講演約70/Q&A50分)
  • Zoom開催・無料
  • 定員:100
  • 英語キャプション:講演は日本語でおこなわれますが、自動翻訳による英語のキャプションをつけます。日本語が得意でないかたでも内容を理解できると思いますので、是非ご参加ください。
  • 申込書フォームURLhttps://forms.gle/eXGcC5c57rCMQ6fT8
参加申込はSRID会員(有料会員)優先で受け付け、残る定員の枠内で先着順に非会員の申込を受け付けます。同一人からの複数回申込はお控え下さい。
SRID会員で、時差や出張等のやむを得ない事情で参加困難な為、録画視聴を希望する場合は、申込書フォームにある自由記入欄に、その旨述べてください。一定期間の録画視聴ができるURLを懇談会後にメールします。これはSRID会員のみが対象です。

講師による発表要旨
本報告では、日本と中国の開発学の生成、展開、そして今日の立ち位置に対する観察を共有する。具体的には、両国の開発学の系譜や組織形態を概観し、それぞれの特徴と現状を分析した上で、日中の自他認識の課題を考える。中国出身でありながら、日本で国際開発や対外協力を学び、研究を続けている報告者の立場性は、こうした自他認識を疑問視する経験的土台であり、それらを批判的に検討するための方法論の立脚点でもある。
これまで多くの研究に指摘されてきたように、共に非欧米国家である日本と中国は、しばしば曖昧かつ均質化されたイメージとしての「西洋」を参照軸として用い、自国の開発・発展経験の独自性を際立たせてきた。欧米に対して抱く違和感や憧憬が入り混じった複雑な心境は、程度や表現の差があるとはいえ、日本と中国との間で共有できるものでもある。にもかかわらず、日中の互いに対する認識は多くの場合、それぞれの内部の問題意識や複雑な相互作用を見逃しており、先験的な問題意識による帰納や投射の域に留まっている。こうした思考経路のなかで塗り替えられてきた自他認識は、既存の権威づけられた開発規範のヒエラルキーを再生産するとともに、自らの負の開発経験や国内問題の捨象と没歴史化をもたらす懸念がある。
国際開発・援助業界が逆風に晒される中、本報告では、性急に「人を助ける意義」を擁護するのではなく、開発学への素朴な問い——「開発・発展」とは何か、「普遍性」と「個別性」の関係をいかに理解しうるか——に一度立ち返ることを試みる。「日本の」や「中国の」といった国民国家を境界とする開発経験は、おそらくこれらの問題との緊張関係と反省的応答の中で変革を遂げる必要があろう。その過程は、日本と中国の自他認識を編み直すと同時に、開発をめぐる知の生態系の循環と再生をも意味するものだと考える。

講師略歴
20254 - 現在 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 「グローバル・サウスにおける資源ガバナンス」ユニットメンバー 
202412 - 現在 国際基督教大学, 非常勤講師 
20244 - 現在 東京大学, 東アジア藝文書院, 特任助教 
20234 - 現在 都留文科大学, 文学部 比較文化学科, 非常勤講師 
20202 - 現在 法政大学大学院, メコン・サステナビリティ研究所, 特任研究員 
20225 - 20243 東京大学, 未来ビジョン研究センター, SDGs協創研究」ユニットメンバー 
20225 - 20243 東京大学, 東アジア藝文書院, 特任研究員 
20225 - 20243 東京大学, 東洋文化研究所, 特任研究員

本懇談会に関するお問い合わせはSRID懇談会担当幹事小林文彦( fkobay...@gmail.com )にご連絡ください。

SRIDのご紹介:
国際開発研究者協会(SRID: Society of Researchers for International Development)は、国際開発問題にたずさわり、あるいは研究において情熱を傾けている人が、相互の親睦をはかり、たがいに開発研究者として創造力あふれた活動をするために、励まし、協力し、啓発しあうことを目的として、1974年に設立された任意団体です。ホームページのアクセス先は https://sridonline.org です。

SRIDでは新規会員を募集しています。興味のある方は「入会のお誘い」をhttps://www.sridonline.org/SRID_Flyer_2025.pdf  でチェックください。

Fumihiko Kobayashi

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Dec 1, 2025, 7:53:54 PM12/1/25
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SRID(国際開発研究者協会)懇談会担当幹事の小林文彦です。

Fumihiko Kobayashi

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Dec 6, 2025, 1:14:34 AM12/6/25
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国際開発研究者協会(SRID)懇談会担当幹事の小林文彦です。
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