皆様のご参加をお待ちしております!
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日時:2024年11月07日(木) 午後5時30分から7時30分まで
場所 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー11階 1113教室
アクセスマップ
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html 構内マップ
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html報告1:Competing Multi-Product Firms Using Single-Product Pricing Algorithms
講師:林田光平 カリフォルニア大学サンディエゴ校経営大学院
概要:
小売業者は、価格決定にAIベースの自動価格設定アルゴリズムを採用することが増えている。これらの自動価格アルゴリズムは、スケーラビリティと実装の容易さを提供し、リアルタイムでの実験による自動価格発見が可能である。しかしながら、最近の理論
的および実証
的な研究では、このようなアルゴリズムによる価格付けにより、反競争
的な結果が生じる可能性が示されており、政策上の懸念が高まっている。
これまでの研究は、単一商品企業に焦点が当てられていた。本研究では、複数の商品を扱う企業を対象に、共同価格設定の複雑さが次元の呪いによって扱いきれなくなる問題を探る。多くの場合で、複数財企業は、各商品に独立した単一商品アルゴリズムを使用するか、すべての商品に一定のマークアップを適用するアルゴリズムを使用している。
本報告では、まず実社会で企業がそのようなアルゴリズムの簡略化を使用していることを示す証拠を提供する。次に、複数商品企業が単一商品アルゴリズムを使用する場合、競争を超えた価格設定が生じる可能性は低いことを示す。具体
的には、クロスプロダクトの代替が一定の閾値を超えると、単一期間のナッシュ均衡が唯一の安定した状態になることを理論
的に示す。シミュレーション実験でも、これを支持する結果が得られ、これらの単一価格アルゴリズムはしばしば競争価格以下の均衡価格をもたらすことを示す。一方で、商品間で一定のマークアップを使用する企業は、競争価格よりも高い定常価格に達することも示す。需要が製品間で独立(代替性がない)場合、一定のマークアップモデルは、多市場接触に似た戦略を支持する。このように、本研究は、潜在
的なアルゴリズムの共謀についての理解を深め、政策立案者に対してどのアルゴリズムが競争を超えた価格に至る可能性があるかについての洞察を提供する。
報告2:ライブ配信プラットフォームにおけるユーザー行動
分析:探索・深化と感情体験
講師:松井暉 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院
概要:
本研究では、ライブ配信プラットフォーム(Pococha)におけるユーザーの探索・深化行動を理解し、その行動に影響を与える要因を明らかにすることを目
的とする。まず、リアルタイムコンテンツの利用という制約の中で、ユーザー間でどのようなインタラクションのダイナミックがあるかを
分析する。これにより、プラットフォーム利用の初期段階とそれ以降では、探索・深化行動に大きな違いが見られた。また、この探索・深化行動に関連する外
的な要因も議論した。しかし、これらの結果は行動ログから得られた
分析であり、実際のユーザーの認知との関連は明らかではない。そこで、本研究では、ユーザーの感情
的な体験(affective experience)をアンケートにより取得し、探索・深化行動との関連を
分析した。さらに、ユーザーのエンゲージメント指標との関連も検証した。本研究は量
的・質
的研究を組み合わせることで、ライブ配信プラットフォームにおけるユーザー行動を包括
的に理解し、効果
的なプラットフォーム設計への示唆を提供するものである。
*報告の順序は変更されることがあります