計算集団動力学セミナーのご案内(7/28 佐山弘樹先生)

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Genki Ichinose

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Jul 1, 2025, 9:55:16 PMJul 1
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計算社会科学会MLのみなさま

静岡大学の一ノ瀬と申します。

7/28月に佐山弘樹先生(ビンガムトン大学、早稲田大学)に浜松にお越しいただき、社会ネットワークの実験とモデルの話をしていただきます。
静岡大学浜松キャンパスとZoomによるハイブリッド形式の開催です。

興味がある方、ぜひご参加をご検討ください。
参加申込みは以下からお願いします。申込み締切は、7/25金です。
https://forms.gle/dr6myM7vDcGK8bS38

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第8回 計算集団動力学セミナー
日時:2025.7.28 13:30~14:30
開催地:静岡大学浜松キャンパス 工学部5号館3階第1会議室
形式: 現地とオンラインのハイブリッド開催
講師:佐山弘樹(ビンガムトン大学,早稲田大学)
タイトル:多様性・アイデアの進化・社会ネットワーク構造との共進化への実験的・計算的アプローチ
概要:多様性という概念は通常,人種・年齢・性別・性的志向などの観点から議論・推進されることが多いが,一方で行動様式や専門知識などにおける多様性(機能的多様性)もまた,社会や組織の構成と動態において重要な役割を果たすと考えられる.本講演では,機能的多様性が意見形成ダイナミクスと社会進化に与える影響に関する我々の最近の2つの研究プロジェクトについて概説する.1つ目の研究では,披験者を用いたオンライン実験と機械学習によるテキスト分析を通じて,個人のバックグラウンドの多様性がコラボレーションデザインに与える影響,およびその社会ネットワーク構造との交互作用を検証した.その結果,ネットワークの接続性が密である場合にはアイデアの多様性が失われる(しかし参加者の自信と満足度は向上する)こと,また接続性が疎で局所的なネットワークの場合には,似たような参加者どうしを繋げるか異なる参加者どうしを繋げるかによって,グループ全体のパフォーマンス(生成されるアイデアの多様性,最良のアイデアの生まれる頻度,アイデアの質の平均値)が変化することが明らかになった.2つ目の研究では,適応的社会ネットワークモデルの数値シミュレーションを用いて,個人の行動様式の多様性が社会における意見の多様性とネットワークの接続性にどのような影響を及ぼすかを考察した.その結果,個人の行動様式の多様性は意見の多様性と社会ネットワークの連結性の双方を同時に増加させうることが示された.これらの成果は,「多様性」というキーワードが持つ複数の側面と,その社会全体に対する非自明な効果を描きだしている.
【お問い合わせ先】一ノ瀬元喜 ichinose.genki(at)shizuoka.ac.jp

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Genki Ichinose, Ph.D.
Professor, Department of Mathematical and Systems Engineering
Shizuoka University
Email: ichinos...@shizuoka.ac.jp
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