皆様
いつも大切な情報をありがとうございます。
ラストミニッツでのご案内です。
文化庁&芸文振の人材育成事業の助成を頂戴して、
「舞台芸術とケア」と題した講座シリーズのセミナー最終回を
8月27日(水)17:00ー20:00、同時双方向オンラインで実施い
たします。
タイトルは
『リラックスパフォーマンスからディメンシアフレンドリーへ』。
英国初の公共劇場でのリラックスパフォーマンスを手がけ、
2014年には世界初のディメンシアフレンドリー(認知症高齢者
に優しい)公演、さらには認知症高齢者のための演劇フェスティ
バルへと展開させたリーズ・プレイハウスのニッキー・テイラー
博士が登板します。
認知症をテーマにした新作戯曲の委嘱等、劇場のプログラムと
一体化させての展開、そして、教育普及事業の現場の担当者であ
りながら、博士号を取得した経緯も興味深いところです。
英国社会では、クリスマスパフォーマンス等を家族で鑑賞する習慣
があります。しかし、知的障がいや病気をもっている家族がいると、
なかなか通常の公演に参加するのは困難。声を出しても、じっとし
ていられなくても、自由に出入りしてもいい公演の在り方、障がいを
もつ人々にとって点滅する光や強すぎる照明、大きな音などは、劇場
を自らの場ではないと思わせてきました。
それらの「ハードル」を一気に引き下げたのが、「リラックスパフォ
ーマンス」だったのです。施設等のバリアフリー化のみならず、作品
内容の調整にまで挑む画期的なアプローチを紹介いただきます。
また、認知症高齢者もまた劇場から疎外されてきた存在です。
認知症のために、何らかのことができない、コミュニケーションが
むつかしくなってしまっていても、高い知性をもち、人間としての
尊厳をもつ存在として、「劇場」へといざなうのが、「ディメンシア
フレンドリー」です。
そのプロセスや効果等についてもお話いただきます。
家族が揃って鑑賞する習慣をもたない日本ですが、家族で鑑賞する
喜びを改めて考える機会にもできたらと願っています。
プログラムの詳細は以下のサイトをご覧くださいs。
尚、逐語通訳とともに、TA-netのご厚意で手話通訳がつきます。
2025年8月27日(水)17:00~20:00
同時双方向(Zoom参加) 2,000円
アーカイブ配信(9月中旬頃)1,000円
お問合わせ・お申込み
シアタープランニングネットワーク
中山夏織