CoWorking運営の当面の課題について
カフーツ伊藤
参考になりましたら幸いです。
実は昨日、ある案件の打ち合わせでカフーツにおいでいただいた方が
5年前に今で言う #CoWorking を日本最初のLLPとして大阪に起ち上げた方と聞き
少しの時間、お話しすることができました。
5年前というとSFでまさにCoWorkingが産声を上げた頃。
当時、このような言葉は日本では聞かれなかったかと思いますが
ウェブ開発・制作に関わる人達を中心に我々と同じく協業できるコミュニティを目指して、
場所は大阪の南は船場のど真ん中で40坪ほどの部屋を借りてスタートしたそうです。
ちなみに、家賃は当時月40万。
で、スタートしてみて判ったことは、（いきなり結論めきますが）
理念だけでは人は集まらない、ということ。
フリーランサーや小規模事業者がコミュニティを必要としているのは確かですが
そこになにがしかのお金が動く仕組みがないと徐々に足が遠のいてスケールが萎んでいってしまう。
つまり、「具体的な仕事」という触媒が必要だということです。
実はこのことは、カフーツを開設して4ヶ月余り、ボク自身も強く感じていることで
確かに具体的な仕事の案件があることでカフーツに関わりを持ち
そこから初めてCoWorkingにも意識が及ぶということが言えます。
特に、ここ神戸は非常に厳しい状況下にありますので
なおのこと、「仕事の話」優先です。
しかし、CoWorkingの目的の一つが
一人カンパニーが効率よく仕事をして生活していくということですので
これはこれで全く正しいと思っています。
5年前の彼らもまた、そのことに気づいたのですが、
運営者もまたフリーランサーであるために現業に追われ
その辺がなかなかうまくいかず
その後、結局施設はクローズし、LLPは現在休眠状態になっているそうです。
施設は、会員の利用料で運営費を稼ぐ一方で
仕事をとってきて役割分担してもらって成果をシェアする
会員もメンバー同士で仕事をシェアする
結果、施設はにぎわい収益も上げ、会員も効率よく仕事をこなし仲間を増やす
仲間が増えることで受託案件の幅も広がる
といった善循環は十分可能だと考えていますが
肝心の仕事のインレットをどこのマーケットから引き込むかが
カフーツの当面の課題です。
実のところ、このアイデアは計画段階からあったものの
元々神戸はスケールが小さ過ぎるので
ハナから大きな成果は望めないと想定していました。
で、やっぱりそのことで行き詰まりを感じているのがこの数ヶ月です。
しかし、東京からのある案件話（まだまとまってませんが）がきっかけとなって
何も必ずしも神戸で受託する必要はないのだと今更ながらに気づいたところです。
相変わらず気づくのが遅いです。
聞けば九州の企業でも東京を中心とした関東圏で受託し
持ち帰って九州で開発して納品するというところが多いそうです。
神戸も一地方都市（タウンと言った方がボクの実感に近いですが）であるわけで
自前のマーケットが限られているのなら
もちろんいろいろハードルはあるでしょうが
そういうことを行う時期かなと考え始めています。
ただし、CoWorkingがいわばハローワークになるのも考え物だ、という意見もあります。
それには同感で、根幹部分に互助精神がない限りダメだろうと思っています。
ついでですが、仕事の話も大事なのですが、それ以外に
ウェブ事業者向けのセミナーやワークショップを開催してカフーツに足を運んでもらうということも
ボチボチ始めています。
これも、CoWorking周知のための一環ですが
もちろん施設の売上にもわずかながらも寄与します。
ちなみに、その大阪の方は、つい先だって同じクリエイティブ系の方々と5名で
合同会社を設立されました。
5年前のリベンジというわけではないようですが
専門分野に特化した合同会社というのがいけてます。
ボクは、気の合ったCoWorking仲間が会社を作って卒業していくのも
それはそれでアリと思っています。
他にも、開設するまで気づかなかった運営上の課題はありますが
また追々、共有したいと思います。
長文失礼しました。では。
●カフーツ伊藤
Akira Matsuda
お忙しい中、長文を投稿していただきありがとうございます！
とても参考になります。
仕事が流れていく仕組みを作るのは重要ですよね。
ただそれがクレクレ君ばかりになっても駄目だし、ギルド的に閉鎖性を帯びてしまうのも
Coworkingとは離れてきてしまうので、そのバランスがむずかしいところかも
しれないです。
メンバーが自然に仕事をシェアしあえるような状況が生まれれば一番良いと思います。
僕も今、PAX Coworkingで知り合った仲間と新しい事業を立ち上げつつあります。
が、収益化に至るまでには、まだまだ時間がかかるはずで、やはり差し当たっては
目の前の受託案件を、ということになります。
メンバーの専門分野に多様性が出てくれば良い循環が生まれてくるかもしれないですね。
（それまでが一番難しいところですが…）
やはりCoworking自体の認知度がまだまだなので、向上させていく必要はあると思います。
伊藤さんのおっしゃるようにセミナーの会場にするなど、地道な認知活動が大事なのだと
思います。僕も最近すっかりブログをさぼってしまってますが…
僕もCoworkingスペースで仕事をし始めて２ヶ月ほど経ちますが、Coworkingの魅力や
可能性をより強く感じています。
UStreamやYoutubeなどの動画、ブログやメルマガなどの文章、セミナー会場などのリアル
な活動、実際の仕事の受注など、いろいろ組み合わせて知ってもらうきっかけを作って
いかないとですね。
松田
2010/10/14 カフーツ伊藤 <kanza...@gmail.com>:
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Akira Matsuda
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Kyo Satani
ありがとうございます。
５年前にcoworking的なものを作った方がいらっしゃったとは。
シェアオフィス自体が認められていないわけではないので、
理念では集まらないのはなんとなくわかりつつ、僕は情報発信をしつつ
考え方に賛同する起業家を集めたいと思っています。
神戸のキンドーレンタルオフィスは、coworkingを全く意識していないものの、
金藤社長のワークスタイルに関する考え方は素敵でした。また、まだ
見ていないのですが、レンタルサーバーのペパボの元社長・家入さんが
渋谷でやっているシェアオフィスはcoworkingに近いのではないかと
友人が言っていました（しかも、きちんと収益をあげているそうです）。
黎明期は、一本釣りcoworkerを集めるべきだと思います。
神戸、東京、大阪に続いて、10都市ぐらいで始まればだんだんと理解者も
増えるでしょうね。
そして事例を積み重ねましょう。
PAX Coworkingでは来月１人入居予定であり、また、数人候補者を
確保しつつあるので、いい結果を生みたいと思っています。
Kyo paxi
--
Kyo paxi
http://paxi.jp/
http://beemanet.com/
Akira Matsuda
家入さんがやっているシェアオフィスとはこちらですね
http://ameblo.jp/ieirikazuma/entry-10580966502.html
http://partygrd.com/
渋谷０分で結構な広さなのでここで収益を上げられるとは
さすがですね。見学に行ってみたいです。
松田
2010/10/15 Kyo Satani <kyo.s...@gmail.com>: