恐らくほとんどの開発者は勝ちを 1,負けを 0,引き分けを 0.5 とする実装
方法を採っていると思われますが,理論家から (UCT では) 勝ちがある局面で
も引き分けに収束する可能性が指摘されています.例の EvE 問題に関連した
話ですが,引き分けで満足してしまい,勝ちに繋がる枝を充分探索しない可能
性です.
#これは原理的な問題で,引き分けの値を 0.1 にする等の方法で「嵌まる」
確率を下げることはできますが,3値である限りゼロにはできません.
シミュレーションの精度を上げることは,(一般的に)「嵌まる」確率を下げま
すから,こちらに注力するのも一つの方法かも知れません.
実際のトーナメントの思考時間を考えると,現状,9路でも問題になる可能性
は低いと私は思っていますが,長時間考えさせる時は注意が必要です.
#誤り等あれば御指摘下さい (_ _).
加藤
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Hideki Kato <mailto:hideki...@ybb.ne.jp>