KOBAYASHIのプリンタip 205について動作確認を行いました。
これは、サトーのレスプリVシリーズ
408vと全く同じ機種で、KOBAYASHIにOEM供給されているものです。
実際にKOBAYASHIからドライバとマニュアルをダウンロードすると、LespritV-v12_0_0_50-64bit.zipというファイルになります。マニュアルもレスプリとして記述されています。
結果としては当社の環境では、ほぼ問題はありませんでした。普通に使用できます。
注意点としては、私はうかつにもカッター無しの機種を中古を購入してしまったことです。カッターが欲しい方はこの点注意してください。また、ACアダプタは特殊なものです。ヤフオク等で購入される場合は電源付かどうか確認してください。
カッターがなくとも、ティアオフモードに設定により、手でラベルを切り取った後、次の印刷でラベルが後退するので、ラベルの無駄にはなりませんが。
特にKOBAYASHIは医療現場向けに販売しているらしく、質のよい中古の数は多いようです。安い場合は2000~3000円で手にはいるかと思います。むしろ用紙の方が高価かもしれません。
以下にインストール作業や設定で行ったことを記述していきます。おそらく初めての方ですと、これ以外にも頭を悩ませることは多数出て来ると思います。
サトー版も同じかと思いますが、この種の機器は一般の方がセットアップすることは想定されていません。おおよそは、経験のあるセールスエンジニアの方がセットアップし、ユーザはただ使うだけの状態になると思われます。ですから、マニュアルも操作も非常にわかりにくいです。
以下は全般的な流れになります。また、64ビットOS用の64のツール・ドライバを使っています。
1. ディップスイッチの確認
この機種はUSB・LANのどちらでも使えます。最終的にはLANで使いますが、まずはUSBで使用します。このために、マニュアルを見て、前面のディップスイッチSW8をUSBモードにし、電源を入れ、パソコンと接続します。
2. プリンタ設定ツールでLANアドレスを設定
AppInst_LespritV_x64.exeをインストールします。
プリンタ設定ツールを起動し、L'esprit408を選択します。USB検索ボタンを押すと、「USB印刷サポートCNHZ0145」などというデバイス名称が現れるので、設定ボタンをクリックします。「通信確認が終了しました」と表示されます。
「LANの設定」タブをクリックし、RARPを使用する、DHCPを使用するのチェックをはずし、当社の環境としては、以下を設定しました。
IPアドレス:192.168.3.102
サブネットマスク:255.255.255.0
ゲートウェイアドレス:192.168.3.1
通信プロトコル:ステータス4(ENQ応答)
設定実行ボタンを押すと、「プリンタへの設定が完了しました。電源OFF・ONしてください」と表示されます。
3. LANモードへ変更
電源OFFし、全面パネルのディップスイッチSW8をONにし、LANモードにします。
その他のディップスイッチの設定も確認します、特にダイレクトサーマル・熱転写の違いは重要です。前者は感熱方式、後者はリボンなので、後者設定のときに、感熱紙で印刷しようとすると必ずエラーになります。
USBケーブルをはずし、LANケーブルと接続して電源ONします。
4. 再度プリンタ設定ツールで確認
再度プリンタ設定ツールを起動します。接続インターフェースをLANにして、「設定」をクリックします。
IPアドレスが「192.168.0.1」などと表示されますが、これは無視して構いません。「サーバ検索」をクリックすると、192.168.3.102が発見されるので「設定」ボタンをクリックします。
下の方の「情報取得」をクリックます。LANの設定のタブに、設定した状態が表示される。これで確認は終了です。プリンタ設定ツールを終了します。
5. プリンタドライバのインストール
次にプリンタドライバをインストールします。
PrtInst_LespritV_x64.exe
のプリンタの選択をLesprit408vにします。
もし既にインストールされていると言われる場合は、既存のプリンタの方を名称変更する。
インターフェースをLANにし、接続ポート名はSATOでもLesprit408でも何でもよいです。LANのアドレスを入力します。
OSを再起動しろと言わるので再起動します。
6. 用紙の設定
当社では専用用紙を使うので、
http://cm55.com/GS/help-current/device/labelpr/t8/Windows.html
の専用用紙を使う場合の設定を行います。ただし、拡張動作設定は選択できません。これはカッターのある機種でないと選択できないようです。
あとは商品スタッフIIから印刷するだけになりますが、デフォルトの25mm×35mm以外のラベルを使われたい場合は、ラベル設計が必要になってくることに注意してください。
On 2017/07/05 20:58, yuichi sugimura wrote:
>
> クリプトメディアの杉村です。
>
> 直接のお答えでなくて申し訳ないのですが、商品スタッフIIでサポートしている
> レスプリについても、ファームウェア・ドライバソフトウェアにおいて、かなり
> のバグがあります。この件はマニュアルにも書きました。
>
> 商品スタッフIIではサトー独自のプリンタコマンドであるSBPLをサポートしてい
> るので、基本的に上位機種でも動くはずなのですが、弊社では動作確認しておら
> ず、また仮に確認したとしても、異なるファームウェアのすべての個体について
> 正しく動作するとは限らないのが悩ましいところです。
>
> また、いまだに旧バージョンT8-R8、T12-R12はヤフオクでの数は多いようです
> し、32ビットバージョンOS対応というのはUSB接続でのことでして、ネットワー