CEV-RZ/A1LのLinux SDKは、USBメモリをext2フォーマットで動かす事をデフォルトとしています。
とりあえずWindowsパソコンだけで一般的なFATフォーマットのUSBメモリを使いたい場合があります。
WindowsでアクセスできるFATファイルシステムのUSBメモリを使ってこのボードでLinuxを起動したい場合は、以下のようにします。
■ WindowパソコンでFATファイルシステムのUSBメモリで動作させるためのuImageファイル
以下、どちらかのファイルをダウンロードします。
[温度、湿度、カレントトランス、焦電センサーを使う場合]
[温度、湿度、カレントトランス、ガスセンサーを使う場合]
焦電センサー、ガスセンサーのどちらも使用しない場合、他のセンサーはどちらのファイルでも構いません。
同時に焦電センサーとガスセンサーを動かす事はできません。
上記のいずれか1つのファイルを uImage にリネームしてFATフォーマットのUSBメモリにコピーします。
■ CEV-RZ/A1Lボードでの実行手順
① 前項のuImageファイルをFATファイルシステムのUSBメモリにコピーします。
② ①で作成したUSBメモリをこのボードのUSBホストに挿して電源を入れます。
③ ターミナルソフトを使ってU-Bootのコマンドプロンプトから以下のコマンドで実行します。
=> setenv bootargs 'console=ttySC3,115200'
=> usb start
=> fatload usb 0 c000000 /uImage
=> bootm c000000
④ ③の内容をAUTOブートで実行するには、U-Bootのパラメータを設定して保存します。
=> setenv bootargs 'console=ttySC3,115200'
=> setenv bootcmd 'usb start; fatload usb 0 c000000 /uImage; bootm c000000'
=> save
■ CEV Linux SDKでの作成手順
CEV Linux SDKでinittd付きでuImageを作成する方法は以下の通りです。
① buildrootのmenuconfigを変更
buildroot-2013.05-cevrza1l-YYYYMMDD-X$ make clean
buildroot-2013.05-cevrza1l-YYYYMMDD-X$ make menuconfig
メニューの以下の項目をのチェックを下記に変更します。
Filesystem images --->
[ ] ext2 root filesystem
[*] initial RAM filesystem linked into linux kernel
② buildrootをmakeする
buildroot-2013.05-cevrza1l-YYYYMMDD-X$ make
③ 以下のファイルをFATフォーマットのUSBメモリにコピーします。
buildroot-2013.05-cevrza1l-YYYYMMDD-X/output/image/uImage
以上