「消えたお米」は元から無かった/環境市民 メールニュース Vol.791 2025.5.11-2025.5.24

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環境市民広報

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May 14, 2025, 3:01:47 AMMay 14
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☆環境市民は、ぶれずに30年☆
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◇◆ 環境市民 メールニュース Vol.791 2025.5.11-2025.5.24

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昨夏から続いている米騒動。国は備蓄米を市場に放出しましたが、
品薄状態も値段の高さも変わりません。
主食が手に入らないというのは不安なものです。
あなたの食卓は大丈夫ですか。
日々の食に困らないために、そして日本の農業を持続可能なもの
にするために、私たちはどうすればよいのでしょう。

……コラムに続く

◇◆ 目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1)環境市民のラジオ 環境を身近に感じる15分
・今週はお休みです。

2)環境市民の主催・協力行事情報
・「買い物で社会をかえられる? ~商品の選び方について考えてみよう~」
・<参加者募集!!>大学生・大学院生の環境NPO・NGOでの長期有償インターンシップ

コラム<「消えたお米」は元から無かった>

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1)環境市民のラジオ 環境を身近に感じる15分

・今週はお休みです。
バックナンバーをぜひ

<インターネットから聞けます(各回約15分)>
https://radiocafe.jp/200304006/

★一緒に番組をつくってみませんか?★
毎週月曜日13:00から15分間、FM79.7MHz京都三条ラジオカフェから放送ボランティアも募集中。
はじめての方も大歓迎。環境問題への理解が深まりますよ。
電話 075-211-3521 メール li...@kankyoshimin.org


2)環境市民の主催・協力行事情報

○「買い物で社会をかえられる? ~商品の選び方について考えてみよう~」
  第56回京都消費者大会開催 https://consumers-kyoto.net/

食品ロスを減らしたいと思って個包装のものを選んで買ってみたけれど、
逆にプラスチックごみが増えたような気がする……そんな経験はありませんか?
このたび、消費者月間イベントとして、消費者教育の第一人者である大藪千穂さんを中心に、
楽しくわかりやすい講演とトークセッションを実施します。
社会を良くしていくため、誰でも簡単にできる消費行動のヒントをお持ち帰りください。


【日時】2025年5月24日(土)13:30~15:30
【参加方法】(1)会場での参加 先着順50人
      (2)Zoomウェビナーにてオンライン参加

【会場】京都経済センター 3階 会議室3-F
      ・京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」北改札口から26番出口直結
      ・阪急電車京都線「烏丸駅」西改札口から26番出口直結
      ・京都市営バス「四条烏丸」バス停すぐ

【プログラム】 (1)講演 「グリーン意識を行動につなげる消費者教育とは」
         講師:大藪千穂さん
           (岐阜大学副学長/教育学部教授 日本消費者教育学会会長)
        (2)トークセッション
           大藪千穂さん、認定NPO法人環境市民、京都生活協同組合

【主催】NPO法人コンシューマーズ京都・京都府・京都市
【後援】京都府生活協同組合連合会
【参加費】 無料
【申込方法】
・申込期間:5月1日(木)~5月20日(火)
・詳細は、https://consumers-kyoto.net/ (5月1日から申込フォーム掲載)
・FAX(075-251-1003)の場合、様式は任意のものでかまいませんが、
オンライン参加希望の方は必ず「Zoom招待状をお送りするメールアドレス」を明記してください。
【その他】
・オンライン申込の方へは、5月21日(水)に、Zoom招待URLを送信します。
 Zoom招待URLが届かない場合は、5月23日(金)正午までにご連絡ください。


〇<参加者募集!!>
大学生・大学院生の環境NPO・NGOでの長期有償インターンシップ
『2025年度CSOラーニング制度』

SOMPO環境財団では、大学生・大学院生の方が、環境問題に取り組むCSO(NPO・NGO)で
7ヶ月間の有償インターンシップを行う、『CSOラーニング制度』を運営しています。

2000年にスタートしたCSOラーニング制度は今年で26年目を迎えます。
毎年約60名が参加し、約1,400名の修了生が環境人材として社会で活躍しています。

このたび、新年度の募集を開始いたしましたので、ぜひ下記HPから奮ってご応募ください!

<募集サイト> https://www.sompo-ef.org/cso/cso.html

【応募資格】大学生および大学院生(修士課程まで)
【募集人員】5地区で70名程度(関東35名、関西15名、愛知5名、宮城10名、福岡5名)
【活動期間】2025年7月~2026年1月までのインターン期間および3月までのまとめ期間
     ※活動スケジュールは各CSOと調整したうえで決定しますので、学業やアルバイト等と
      両立しながら活動することができます。
【奨学金】 活動1時間あたり800円及び派遣先への通勤交通費を支給
【応募方法】募集HPの専用申込フォームから直接お申し込みください。
     ※応募締切:5月23日(金)

<専用申込フォーム> https://www.sompo-ef.org/cso/cso_application-form.html

★制度について説明する約30分の動画を用意していますので、お申込みの際は事前にご視聴ください。
 また、受入先団体ごとに活動プログラムと団体紹介動画(10分前後)を公開していますので、
 希望先を選ぶ際の参考にしてください。

<制度説明動画>   https://www.sompo-ef.org/cso/description.html
<派遣先CSO一覧> https://www.sompo-ef.org/cso/program_kanto.html

★ご検討にあたりご不明点などございましたら、SOMPO環境財団または各CSOにご遠慮なく
 お問い合わせください。
(CSOの問合せ先は「派遣先CSO一覧」ページの、各団体の活動プログラム内に掲載されています。)

★ご応募いただいた方には、応募締め切り後、第一希望のCSOから面接についてご連絡します。

【お問合せ先】公益財団法人SOMPO環境財団(担当:瀬川、斉藤)
メール:cso_le...@sompo-ef.org / TEL:03-3349-4614



◇ コラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<「消えたお米」は元から無かった>

昨年夏からの「令和の米騒動」は今も続いています。
「新米が出れば落ち着く」と悠長に構えていた政府も、3月になり
ようやく備蓄米を放出しましたが、店頭の品薄は変わらず、価格は
昨春の倍になりました。

災害や不作に備え保管している備蓄米の放出を求める声は早くから
ありましたが、対応は遅く、不足を補う量にも及びませんでした。
現に国民が困っているというのに、国会では農水相が「作況指数は
悪くないから問題ない」と述べたり、「食糧法には食糧価格の安定
については書いてない」と言ったりするなど、国民の食を守る責任
を国が自覚していないのではと感じる場面もありました。

政府は当初、コメ不足は買い占めが原因と非難していましたが、
食品配送の仕事をする知人は早くから「そもそも市場に米が足り
ない」と見抜いていました。付き合いのある農家や顧客から聞き
取る中で、政府が言っているほどの量の米はないこと、また農家の
高齢化による廃業が進み、直販で買っていた消費者が市場に流れて
きたことも、需給のひっ迫に影響していると教えてくれました。

1971年に始まった減反政策は今も形を変えて続いており、米の
生産量は年々減少しています。米農家は「生産を減らせば補助金
がもらえる」という存在意義を否定されるような選択を押しつけ
られてきました。さらに猛暑の影響で、実際の作況も政府の言う
ほど良くはありません。
そんな中、4月に政府がまとめた「食料・農業・農村基本計画」
では、米の輸出量を約8倍に増やす目標が掲げられました。
国内の米不足が続いている現状、絵空事にしか聞こえません。

米の安定供給のためには、事実上の減反政策の撤廃と、農家の所得
を保障する制度が不可欠です。気候変動や国際情勢に左右されず
生活ができる仕組みがあれば、希望を持って農業を続ける人も、
若い就農者も増えるはずです。
また、小規模農家への販路や流通の支援も求められます。山あいの
農地が耕作され続けることでその地域の環境が保たれることになり
災害の未然防止ができるとともに、その土地の文化が維持される
ことで魅力的な風景が残り、観光資源となることにもつながります。

農政の改革には時間がかかります。その間、私たち消費者にできる
ことがあります。前回もご紹介したように、信頼できる農家や米屋、
共同購入などの仕組みを通じて、年間契約でお米を買うことです。
これは農家にとっては安心して作り続けられる保証になり、私たち
自身の食卓を守る力にもなります。
暮らしの中から食料安全保障と社会の変革を進めていく。
まだ取り組んでいないなら今こそ、日々のご飯から始めてみては?
                     (げの字)

(参考)
2024年9月のコラム:お米が消えてあわてる人あわてない人
https://kankyoshimin.org/article/article-6545/


<今週のコラムニスト>
ペンネーム:げの字

環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして
広報や環境教育を担当。「全国有機農業の集い2019 in 琵琶湖」の
事務局を務めた。農村部に引きこもり田んぼと畑をつくった経験あり。


  ─ボランティアスタッフが交代でお届けしています─

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 誰もが参加できる環境NGO  認定NPO法人環境市民

 TEL:075-211-3521
FAX: 075-211-3531
 E-mail:li...@kankyoshimin.org
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 〒604-0932 京都市中京区麩屋町通二条下る 第二ふや町ビル206

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環境市民は地域から持続可能で豊かな社会をつくることをめざす
 環境NGOです。「環境市民」という団体名には、社会的に自立した
 行動と責任を取り、他者への依存的な要求や非難の行動よりも、率
 先して実践と提案を行う、「市民」が集う場でありたいという想い
 が込められています。設立1992年。
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