【趣旨】
当研究課題では、AIとロボットの組み合わせ、これまで単に実験を自動化するのみであったラボラトリーオートメーションを生命科学研究の自律化にまで昇華させることを目指し、「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」を掲げて研究開発を進めてきました。本課題では、多くの研究者が日々単純作業に時間を費やさざるを得ない労働集約的な状態から解放し、研究の生産性を飛躍的に向上させるとともに、再現性の危機や研究不正などの喫緊の問題にもアプローチすることを目指してきました。多くの協力者の力を結集し、将来の生命科学全体の共通基盤として今後の研究の進展を大きく加速するに資する成果を挙げてきたと自負しております。本年度、当研究課題は最終年度を迎え、これまでの研究成果、社会実装の状況、今後の展望をご報告・議論するシンポジウムを開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
【プログラム】
13:00 開会挨拶/長我部信行(JST未来社会創造事業「共通基盤」領域 運営統括/株式会社日立ハイテク)
13:05 プロジェクト概要説明/高橋恒一(理化学研究所)
13:25 デジタルツイン技術の開発とオミクス解析実験の自動化/光山統泰(産業技術総合研究所)
13:45 生命科学実験の自律化のための情報技術の開発/尾崎遼(筑波大学)
14:05 ロボティックバイオロジー実現のための人材育成/内藤泰宏(慶應義塾大学)・太田禎生(慶應義塾大学)
14:25 休憩
14:45 持続可能な再生医療/高橋政代(神戸アイセンター病院)
15:05 本課題成果の社会実装について/夏目徹(ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社)・伊藤浩孝(テカンジャパン株式会社)・小澤陽介(エピストラ株式会社)
15:35 閉会挨拶/佐藤孝明(JST未来社会創造事業「共通基盤」領域 テーママネージャー/株式会社島津製作所・筑波大学)
15:45〜17:00 産業技術総合研究所・臨海副都心センター(お台場)においてロボット見学会・意見交換会