参考まで - 全日本選手権

[柳沼]

山梨県内のニュース(山梨日日新聞から)2010年10月20日（水）
アーチェリー・鬼山 夢の五輪へ一歩 中学生で県勢初　全日本選手権 ２３日開幕
山梨県勢の中学生で初めてアーチェリーの全日本選手権に出場する鬼山直也（敷島中）＝
甲斐・敷島中アーチェリー場
　アーチェリー界の新星、鬼山直也（敷島中３年）が、２３日から静岡・つま恋で行われ
る全日本選手権に初参戦する。高いレベルの参加基準が設けられている全日本選手権に中
学生で出場するのは山梨県勢初で、今回も全国でただ一人。１６歳以下の日本記録保持者
で、先の国体少年男子個人で高校生を抑えて優勝したホープは「挑戦者の気持ちを忘れず
に臨みたい」と目を輝かせる。
　サッカー少年だった鬼山は中学入学後、アーチェリー経験者の父や姉の影響で競技を始
めた。サッカーへの未練もあったが「的の中心に当たったときの充実感」が鬼山をアーチ
ェリーの世界へ引き込んだ。
　「基本をおろそかにしない」と筋力トレーニングや近い距離を丁寧に狙うなど、基礎か
ら一つ一つの練習をしっかりこなし、成長してきた。中学２年の昨夏には、１日千本を撃
ち込むなど、厳しい練習をこなして頭角を現し、キャデット（１６歳以下）３０メートル
の日本記録を樹立した。
　１６歳以下のナショナルメンバー入りした今季も、自らの持つ３０メートルの記録更新
にとどまらず、５０メートル、７０メートルとシングルラウンドトータルなど五つのキャ
デット日本記録を樹立した。
　試合では「点数や的に意識がいってしまうことが多かった」と課題を挙げ「試合に無欲
で取り組む」ことを心掛けた。天候などを含め、状況に応じた判断が求められる競技だけ
に「試合のための練習を普段から意識している」と語る。
　全日本選手権はＦＩＴＡラウンドと呼ばれる９０メートル、７０メートル、５０メート
ル、３０メートルの各距離から３６射、合計１４４射の合計得点で争う。予選には６０人
が出場、上位３２人が決勝ラウンドに進む。鬼山は自己記録（１３２４点）の更新ととも
に、ジュニア日本記録（１３３１点）更新を目標に掲げる。
　「夢は五輪」ときっぱり。「今の段階ではまだまだ。量だけでなく、質の高い練習をし
て、五輪を目指したい」。大きな可能性は秘めた１５歳は、飛躍を期して全日本選手権に
挑む。

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