ICOMOSからクラウドファンディングへご協力のお願い

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Yasuhisa Kondo

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Dec 2, 2017, 11:55:12 PM12/2/17
to Archaeo-GIS Workshop
Archaeo-GIS Workshopメンバーの皆様

近藤です。日本イコモス国内委員会から下記のメッセージが届きましたので、転送します。

近藤 康久
総合地球環境学研究所

-- 以下転送 --

クラウドファンディングへのご協力お願い
 
来る12月12日より15日にかけてニューデリー（インド）において2017年イコモス総会が開催されます。これは文化遺産保全分野のもっとも重要な国際会議の一つで、世界中から1000名超の専門家が集います。
1993年より、私たちイコモスは、ゲッティ財団より助成を受けて、低開発国からの専門家の総会参加が可能になるように努めてきました。今年1月も、ゲッティ財団は12月総会のために8万ドルを助成してくださり、私たちは40か国49人の旅費補助にこれを割りあてました。
 
ところが、10月末に、私たちは突如同財団から通知を受けました。シリア政府が財政負担している大学に非常勤で勤務している若い建築家が参加することになっているが、かかる会議に助成することは、アメリカ政府がアメリカに本部を置くすべての財団や基金に対して課す制裁に違反する可能性がある、というのです。この建築家の参加のための助成自体は、ゲッティ財団以外の別財源からイコモスが捻出したものであるにも関わらず、です。イコモスは、同財団との間に締結した契約上のすべての義務は履行していたのですが、ゲッティ財団は、イコモスに、この若い建築家の招聘を撤回するか、8万ドル全額を返還するか、の二者択一を迫りました。
 
イコモスは、すべての人に開かれた世界的なフォーラムであるということを信条としています。イコモスの倫理感と憲章からは、今回のゲッティ財団の申し入れ・打診は受け入れ難く、また政治的な関与を排し、文化遺産保全のために働くすべての人を国籍によって差別しないというイコモスの原則にも反することになります。
 
そこでイコモスは財政的な困難を抱え込むことになりますが、助成を全額返済することに決めたのです。その結果、私たちは、ゲッティ財団に返却すべき8万ユーロ（約1040万円）をカバーしなければなりません。すべてのイコモス国内委員会及び国際学術委員会、各個人会員、またイコモスの活動をサポートしてくださるすべての方々のご厚意を仰ぎたく存じます。そのためにこのクラウドファンディング・キャンペーンを開始しました。以下のサイトより、クレジットカードまたはペイパルでご寄付いただけます。500円でも、1000円でもお気持ちで結構です。広く多くの方にサポートいただければ、文化遺産保護への理解も広がると存じます。
皆様のご理解を心よりお願い申し上げます。
 
 
国際イコモス 

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