こんにちは。坂本といいます。
AndroidマーケットやiPhoneのApp Storeを見ると、人気のあるのは短い時間で遊べる、いわゆるカジュアルゲームが多い気がします。
こういった、小さなアプリを作るとき、昔のFlashやBisualBasicみたいにコードを書かないで、マウス操作だけでアプリを作る方法があると、全くプログラミングを知らない人たちには、魅力があるのではないかと思ったりもします。
そういったビジュアルプログラミングの環境について探してみました。
・AppInventor
GoogleのAppInventorが現在はオープンソースプロジェクト化して有志の間で運用されています。(このメールはAppInventorの会だけでなくAndroidの会にも送っています)
JavaのAPIをブロック化して組み立てる方法で、ある程度Javaベースのプログラミングを知っていないと難しいかな?
・GameSalad
HTML5ベースのアプリを作成できるビジュアルプログラミング環境。
AndroidとiOSにアプリが作れて、有料版のProは年間$499のライセンス料が必要。
・CoronaSDK + Kwik
CoronaSDKはLua言語でプログラミングするSDKですが、ビジュアルプログラミングでCoronaプロジェクトを出力するツールがあります。
KwikというツールはPhotoShopのプラグインで、PhotoShopのレイヤーをアプリの要素にして、動かしたりシーンを切り替えたり、絵本的なアプリをPhotoShopから直接作成できます。
あとGumboというもう少し複雑なことができるツールもあり、CoronaのLuaコードを出力するタイプのビジュアルプログラミング環境です。アプリのコードを吐くタイプの環境は他にもあると思います。
感触としては、
機能性 高 AppInventor > GameSalad >>> CoronaSDK + Kwik 低
簡便さ 高 CoronaSDK + Kwik >>> GameSalad > AppInventor 低
といったところでしょうか。
AppInventorはAndroidのみ、その他はiOSとAndroidのクロスプラットフォーム開発環境です。
CoronaSDK + Kwikはライセンスの他にPhotoShop
CS5が必要なので、必要な代金が高いですが、代わりにPhotoShopからアプリを作れるので、普段PhotoShopで作業しているデザイナーさんなどには良いツールなのではないでしょうか。
プログラミングを勉強しなくても、普段使っている環境から即アプリが出力できて、マーケットで販売できるというのは、開発者の門戸を広げる意味があると思います。絵描きさんの副業にもなりそう・・・。
最後に、宣伝になってしまいますが、CoronaSDK + KwikとGumboの情報が載っている本が出ています。
「基礎から学ぶ CoronaSDK(C&R研究所)」
http://www.amazon.co.jp/dp/4863540981/
Corona開発者向けの本ですが、KwikやGumboを使うと、プログラムコードは一行も書かないでアプリが作れるので、プログラマー以外の方にも手にとってほしいと思います。
それでは
坂本
先ほどは、会員の皆様を不愉快にさせるメールを送信してしまい、申し訳ありませんでした。
ご指摘の通り、不十分な知識のまま複数のメーリングリストに送信したのは、私の不勉強の結果で、深く反省しております。
なにぶん至らぬ身ですので、他にも不見識や誤解があるかもしれませんが、ご指導いただければと思っております。
それでは。