こんにちは。
以前に一度だけ勉強会に参加させていただいたことのある大西と言います。
たぶん同じような視点でモノづくりを考えている方が
福祉部には割といるのではないかと思うので情報共有のメールです。
#ただのつぶやきですし、宣伝にもなってしまうので、興味なければスルーしてください
アプリを作っているのだから「役に立つもの」が作りたいなと思い、
その中で障がいを持った方の役に立つもの、を日々考えていて、福祉部に参加しました。
しかし「役に立つもの」と思って
自分がそういう状況になったときのことを考えたりしながら考えたアイデアは
どうしても「おせっかい」な機能になってしまうし、結局 自分は使わないので
実現しないままになってしまったりしていて、悩ましいなあと思ったりしてました。
そんなわけで いちから作ろうとするとうまく行かなかったのですが、
特に 障がいの有無を特に意識せず作ったアプリが、実は役に立っていた、
ということを問い合わせメールで知り、こういう風にも役立てるんだな、と新鮮だった事例があったので紹介します。
#Android版ではなく iPhone版の話ですが、参考になるかもしれないので・・・・
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choical というカレンダーの入力支援アプリを出しているのですが、
これの主な機能は「明日3時から打ち合わせ!」といった日本語入力を分割して、
日時、予定のタイトル、場所、メモ、通知ON/OFF などをカレンダーに入力する、というものです。
http://homepage2.nifty.com/takaaki024/apps/choical.html
ボタンを押したりプルダウンを選ぶ操作がめんどくさいので、自分が楽をするように作りました。
あまり画面を見なくても文字入力できる人には便利だろうぐらいのつもりで出したものです。
#文字入力より音声入力が楽な人は、音声入力で入力しているそうです
choical の問い合わせで、目の見えないユーザからのメールがあって、
簡単にできるので感動した という意見を聞いて、こちらが感動してしまいました。
(こう役立ちたい!と躍起になっていた頃には気づかず、そうでもないところで役立っていたということに)
問い合わせがあって気づいたことは、
標準機能カレンダーの新規で予定を入力する画面は voiceover 機能のみで使おうとすると結構大変なので、
これを choical で音声とタップのみで入力できるようになると、だいぶ負担が軽減されることです。
# voiceover は iPhoneの音声読み上げ機能のことで、
# iPhoneの設定画面からONにするとボタン等の画面要素が音声読み上げされます。
# ボタン要素などを独自で作ったりすると読みあげられない場合があるようです。
学んだことをまとめてみると こうなると思います
(1) いちから作るのも検討するのも良いが、もとある機能の負担を軽減できないかも考えてみる
(2) ボタン操作の多いものを音声入力でカバーできないか検討
あと、他のアプリでは弱視の方からの問い合わせがあって(まだ対応してないのですが)、
(3) 文字サイズの変更が出来ると良い
(4) ボタンによって voiceover に対応していないので対応してほしい
参考になればと思います。
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あとアプリと関係なくて脱線しますが、福祉系で好きな製品はこれです。
点字テプラ:
http://bungumania.soregashi.com/braille.html
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大西