書評: 「ジョイ・インク」

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T.Tarumoto

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Jan 9, 2017, 8:06:48 AM1/9/17
to アジャイルUCD研究会 - Agile UCD Japanese Study Group
樽本です。

ちょっと風変わりなアジャイル本が出ました。
多くの書店の「ビジネス書」のコーナーに平積みされています。

◎「ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント」

米国にある「メンロー・イノベーション」というソフトウェア開発会社(SIer)のお話です。

この本には「アジャイル」も「UX」も出てきませんが、「計画おりがみ」や「ハイテク人類学者」は出てきます。
本書はビジネス書の体裁を取りながら、その裏で"ちゃっかり"とユーザ中心でアジャイルな製品開発手法を紹介しています。

世の中には「アジャイル・アレルギー」や「UXアレルギー」の人がたくさんいます。
そんな人たちにも、こういう風に話をすれば通じるかもしれませんね。

なお、本書に対しては「内部告発」があります(興味のある人は米アマゾンのトップレビューをご覧ください)。
ただ、その批判的レビューでも、メンロー社が開発する製品の品質の高さは賞賛しています。
「アジャイル」と「ハイテク人類学者(UX)」の組み合わせは、今のところ最強なのです。

以上

Yasunobu Kawaguchi

unread,
Jan 9, 2017, 11:37:07 AM1/9/17
to AgileUCDja - Agile UCD Japanese Study Group
かわぐちです。

 樽本さん、ご紹介ありがとうございます。
 訳者というか、翻訳の発起人の一人として、この本は運命的な出会いでした。

 著者のRichard は、2000年に、ケント・ベックのWiki (c2 Wiki)
とデザイン思考のNightline番組に出会ったそうです。時期的にはほぼ、ジェフ・パットンと同じなはずで、そこから会社づくりに向かったのは慧眼だとおもいます。そんなにいきなりうまくいったわけではないでしょうけど、アジャイルやUXのあるある集としても、楽しく読める本になっていると思います。

 プラクティスだけじゃなくて、実例として一本線が通っているので、ビジネスの人にも勧めたい一冊です。もちろん、これはメンローウェイにすぎないので、会社ごと、チームごとの道があってよいと思います。よい議論のきっかけになれば幸いです。



2017年1月9日 22:06 T.Tarumoto <taru...@e-mail.jp>:
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